2021年11月1日月曜日

【個人山行】羽後朝日岳

白神山地から接続して羽後朝日岳に日帰りソロで登ってきた。僕が1年の時の藪合宿和賀隊で、メインピークでありながらカットせざるを得なかったマイナー12名山の1座である。当時は毎日ついて行くのに精一杯で悔しがる余裕などなかったが、その後マイナー12に魅了されてきた僕としては東北北部に赴くこの機会を逃す手はなかった。マイナー12に連敗を重ねてきた僕にとって、実は今回がようやく1座目なのである。


大した記録でも無いですが、ワンゲルでもよく行くので載せておきます。


記:西田賢(2021年11月1日)

羽後朝日岳山頂

山域:羽後朝日岳
行程:貝沢登山口⇄大荒沢岳⇄羽後朝日岳
日程:2021年9月4日(日帰り)
山行形態:藪山登山
メンバー:3年会 西田(単独)


◎行動記録

9/3()アプローチ:晴れ

秋田=(電車)=雫石=(自転車)=貝沢集落▲0

 朝一の電車で大曲まで移動。秋田駅の連絡通路には白神の仲間たちのザックが置いてあった。皆まだどこかでスヤスヤ寝ているようだ。大曲駅構内の観光案内所には自習スペースのような空間があり、充電設備付きだったので9時の開所と同時にありがたく使わせてもらった。計画書の修正、提出やコインランドリーでの洗濯等を一通り済ませ、15時前の電車で雫石まで移動。


 貝沢登山口までのアプローチはタクシーを使うと片道8000円もかかると言われたので、雫石の観光案内所でレンタサイクルを借り25kmほど漕いで行くことにした。電動アシスト付きだが如何せんママチャリなので山道を走るにはしんどい。出発が18時前だったので陽はすっかり落ち、真っ暗な山道を走るのは全く心細いものである。自転車のライトを点けると電動アシストが起動してしまうので、電源温存のためにヘッドランプを使ったのだが、結果ザックを背負ってヘッテンを点けママチャリで山道を漕ぐと言うなんとも珍妙な格好になってしまった。ともあれ3時間ほどで貝沢の集落に入り道端にツェルトを張って前夜泊とした。

 

9/4():曇り、山中ガス。山頂では晴れ間がのぞく

0 4:324:55駐車場〜4:59貝沢登山口〜(3)5:28郡界分岐〜6:29沢尻岳6:357:01大荒沢岳7:167:46最低鞍部〜(タルミ5)9:06羽後朝日岳9:35(写真等5)10:27最低鞍部〜11:20大荒沢岳11:3211:51沢尻岳〜12:28郡界分岐〜12:48貝沢登山口〜12:52駐車場〜13:12貝沢集落=(自転車)=雫石

 3時半発のはずが1時間寝坊。林道始めのところに自転車をデポし出発。駐車場のところで入山届を記入、渡渉は飛び石で問題なし。木に覆われた林道、登山道はまだかなり暗い。

 

 もう少しで郡界分岐かなぁというところで、黒い大きな物体が登山道上から左の藪にガサっと飛び込んでいった。熊である。目測2mの成体で距離30mほどでの遭遇だった。幸いあちらが先にこっちに気付いてすぐ逃げてくれたが、今回一番肝が冷えた場面であった。3時半発だったら真っ暗の中至近距離での鉢合わせもあり得たかと思うとゾッとする。やっぱり日の出前行動なんかやるもんじゃないな。単独行なので退くことも考えたが、敵対的な素振りやこちらに執着する素振りがないことから、しばらくホーヤ声をかけ続けて気配が遠のいてから通過して前進する。以降ホーヤ声をかけ続けながら登る。地味に足が疲れるが、流石に白神の疲労は抜けてないだろうから然もありなん。途中沢尻岳で2年前にお世話になったテン場や蛇口に再会し懐かしい気分になった。

 

 大荒沢岳で藪入りするが、尾根が細くなり本格的に下り始めるまでは視界がないと少し分かりづらい。大荒沢岳-羽後朝日岳の藪区間は大荒沢岳側の斜面を100mほど下って最低鞍部に達し羽後朝日側の斜面を150mほど登るという構成なのだが、藪の状況は両斜面ではっきりと異なる。大荒沢側の斜面は背丈程度の笹+潅木で、下る分にはあまり抵抗を受けず30分で最低鞍部に着いた。


 羽後朝日側の斜面は34段の段々構成になっていて、最低鞍部から1段目までは主に笹。密度と背丈がそれなりにあり逆目でもあるため少しだけ手間取るが、一昨日まで格闘していた向白神の藪に比べれば赤子の手を捻るに等しい。2段目以降はハイマツやミヤマナラなどの高山性の低潅木と笹が混じっているが、せいぜい胸丈で先が見通せ、したがって上手く弱い笹を繋ぐことができるのでかなり楽。山頂手前には確かに一部ハイマツが広がるが、腰丈しかないので楽々突破できる。大して藪漕ぎした気にならないまま100分強で羽後朝日山頂に着いた。


山頂は草原とちょっとしたお花畑

山頂より田沢湖方面

 山頂の一帯は草原とちょっとしたお花畑になっており、それらが風に靡いてとても気持ち良い場所である。ちょうど晴れ間が覗いたので、お花畑や懐かしき和賀の山々を思う存分撮って山頂をあとにする。羽後朝日側の斜面の下りは楽だが、最低鞍部から大荒沢側の斜面の登り返しが逆目の背丈笹+潅木のため存外苦労し、読みから縮むことなく行きとほぼ同じ時間かかってしまったが、まぁよしとする。


 大荒沢岳からは文字通り駆け下り、13時過ぎに下山できた。途中白神で剥がれた靴のソールを固定していた紐がついに切れたこと、また熊に遭遇しないかとびくついていたこと以外は特筆することもない。下山後、貝沢集落を自転車で走っていると子熊が目の前を走って横切って行った。本日2度目の熊。ここらの集落ではこれが日常なのか、いやはや恐ろしいもんである。


 あっそうそう、雫石駅でレンタサイクルを返却したあと、案内所のおじさんが駅構内にある食堂で唐揚げ定食を御馳走してくれた。コロナの中ふらふらと山に登りに来た大学生にも親切でありがたいことこの上ない。どうもご馳走様でした。

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