【個人山行】烏帽子山(敗退)

夏のマイナー12名山第2弾として飯豊の烏帽子山に挑んだが、熊に追っかけられて敢なく撤退。コンディション的には登頂可能だっただけに悔しいが、熊に食われなかっただけ儲け物と思っておくかぁ…。


今回の焼曽根山経由のルートはかなりマイナーですが、烏帽子山だけを狙うのであれば有用です。また、熊と遭遇するとこういうこともあるんだよという教訓のために載せておきます。


記:西田(2021年11月1日)

熊出没注意!!!


山域:飯豊山地 烏帽子山
行程:(予定)裏川ダム⇄要所口⇄焼曽根山⇄烏帽子山
            (実際)裏川ダム⇄要所口⇄焼曽根山先のコル
日程:(予定)2021年10月10日〜12日(1泊2日+行動予備日)
            (実際)2021年10月10日(日帰り)
山行形態:藪山登山
メンバー:3年会 L西田 2年会 船引

◎ルート情報
今回の焼曽根山経由のルートは
を参考にしています。丁寧な記録なのでぜひ参照してください。今回のルート計画については、見にくくて申し訳ないですが、以下の予備地図を参照してください。




◎行動記録

9/9()アプローチ

黒磯=()=裏川ダム

船引を黒磯駅で拾い、車で裏川ダムに向かう。赤倉発電所からダムまでの道は入り口が見つけにくい。道自体は未舗装だが普通に車で入れる。想定よりは時間がかかったが10時過ぎには着いた。電波は、少なくともSoftbankは入らなかった気がする。

 

9/10():晴れ時々曇り、気温高め

裏川ダム5:195:38(迷い込み+復帰)5:57(たるみ10)7:42要所口(渡渉+たるみ)8:10842 523P9:26焼曽根山9:389:59 740mコル(熊との遭遇、様子見)10:2410:51焼曽根山(待機、再度熊と遭遇) 13:1213:20 (750m地点間違い尾根 +復帰)13:4214:06 523P14:35要所口(渡渉+たるみ)1510(たるみ10)16:43裏川ダム

要所口までのルートはかなり悪いとの前情報だったが、確かに悪い。踏み跡とピンクテープはあるにはあるが、ピンクテープの頻度は低く、正しい踏み跡はかなり不明瞭で完全に藪化している部分が少なくない。現れては消えを繰り返す間違った踏み跡に惑わされ、要所口までずっとトラバース藪漕ぎ(しかもそれなりに密)を強いられた気がする。また途中で支沢に迷い込み20分ロスする。これは僕が愚か。このルートでは要所口までが関門になるだろう。


正しい踏み跡は柵の右側から続く。ただし不明瞭


要所口の渡渉は余裕で水深股下〜腰、渡渉距離1020mほどあるが、流れは速くないので丁寧に歩けば問題ない(ただし下半身はびしょ濡れ)。ただし流れが速いときには絶対に渡渉不可で即時撤退すべし。迂回できるようなところもない。尾根の取り付きは基本崖だが、白蓬沢に少し入ったあたりで尾根に上がれる。


要所口渡渉点(帰り)

焼曽根山まで踏み跡明瞭で藪も薄いのですぐ着く。焼曽根山からも踏み跡明瞭で、尾根が細く藪はほとんど無い。ところが、焼曽根山先の740mコルを通過した瞬間、足の真下でグルルという低い唸り声がした。熊の姿は見えないが、足元の藪の中にいて超至近距離で遭遇したことは間違いない。すぐさま後ろに下がって数十m距離をとる。距離を離してしばらく声をかけたり笛を吹いたりしてみるが、その度に唸り声を返してくるばかりで一向に退く気配がない。これ以上威嚇するのは危険なので、とりあえず焼曽根山まで一時撤退し、時間をおいて再度様子を見に来ることにする。


13時まで焼曽根山で待機し、再度出発とまさに一歩踏み出した瞬間、また足下でグルルと唸り声がした。僕も船引も戦慄、全身が凍りついた。声からして同一個体、ということはコルから焼曽根山まで20分以上ある距離を追いかけて来たということである。一歩踏み出すまで全く気付かなかった。


熊に執着されたらそれは直ちに命の危険である。まして20分以上の距離を追いかけてくるのはどうしようもなくやばい。姿が見えないのが怖いが、山頂にいても追い詰められるだけなので、一か八か本ルートの尾根を下る。ゆっくりと後方を確認しながらしばらく下ると唸り声は聞こえなくなったので、本格的に下り始める。


こういう心理状態の下りは重大ミスを起こすというのは、去年の丸山岳で散々学んだし、現に認識していたのだが、見事に750mからのびる間違い尾根に引き込まれた。気付いて素直に登り返していると、熊が木の幹の皮を剥いだ新しい痕跡がいくつもあった。完全に熊のテリトリー侵犯だったらしい。


幹の皮が剥がされた痕跡


なお、750mからの間違い尾根は尾根筋に正直に従うと確実に引き込まれるので、平時でもRF要注意。正しい尾根に乗り直してからは、駆けるように要所口まで下る。要所口に着くまで生きた心地がしなかった。悲しみの写真を何枚か撮って再度渡渉し、裏川ダムまで帰る。船引先頭で、帰りは上手く正しい踏み跡をたどってくれた。


熊敗退に頭を抱えるの図

 

からの熊ポーズ@要所口

◎まとめ

 これまで熊に遭遇したときには、距離が十分離れていることや、(先日の羽後朝日のように)向こうが逃げてくれることがほとんどだった。実際、山での熊との遭遇を全体的に見れば、何事もなく山行を続行できるという事例がほとんどなのだろう。しかし、今回のようなことも起こり得ることは十分認識しておかなければない。今回は熊の恐ろしさを、身をもって認識させられた。船引には烏帽子山に連れて行けなかった+怖い思いをさせてしまったので、申し訳なく思う。

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