秋薮 笈ヶ岳

秋薮 笈ヶ岳                

記 川辺

 参加者 年会 FW 加納  年会 EH田村 sLF川辺 年会 sW CL中尾 西田

笈ヶ岳山頂にて


10/7 小雨 本郷=()=道の駅 ななもり清見▲0

カーシェアで借りた5人乗りのバネットというミニバンで本郷を7時過ぎに出発。トランクの積載性が高く、ザックを5つ入れても余裕だった。道中、夕サイトのカレーのひよこ豆が1100gもあることが発覚し、数人が発狂していた。翌日の悪天と到着時刻を考えて、翌日の昼に入山、翌々日に笈ヶ岳をピストンする計画にした。申し訳ないが加納にはWを次回に先送りして貰った。どんなに飛ばしてもナビの到着予定時刻が早まらないことに恐怖しながら、1時半くらい?に高山の道の駅に着き就寝した。

 

10/8 雨のち曇り ▲0=()=林道途中駐車地1238–1307林道終点1313–1346中宮ダム取水口1356–(たるみ10分)-1545水晶谷(渡渉)1630-1715清水平登山口▲1

 

道の駅の軒下で寝ていたためそんなに遅く起床するわけにもいかず、7時頃起床。近くの飛騨高山の朝市を見学し、車で移動したのち白川郷を観光した。白川郷からは、白山ホワイトロードが通行止めだったせいでわざわざ日本海側にでて金沢からぐるっと回ってくる羽目になった。金沢にお住まいのOB浦中さんがわざわざ末端まで見送りにきて下さり、差し入れも頂いた。久々にお会いできて嬉しかった。浦中さんに別れを告げ、進めるところまで林道を進み、予備地図で示した駐車地に車をとめた。2台ほどはとめられそう。駐車地から終点までの林道は車高が高い4駆なら問題なく通れそう。トップは加納と田村で回してもらう。林道終点から中宮ダムまでの道は整備されていて歩きやすい。ダム手前に小さな渡渉が1回ある。ダムの上を通って沢を対岸に渡ったのちは、雄谷沿いの道を行く。

中宮ダムの上を歩く

沢の右岸の斜面上に道がついており、雨が降った後ということもありところどころ地面が脆く気が休まらない。水晶谷まで小さいものも含め渡渉は3回あるが、ソリクラ谷付近の最初の渡渉は、高度があり岩場のスタンスも安定しない。ロープが取り付けられていたので問題はなかったが注意が必要。その後、沢を高巻きするように尾根を横切ってつけられている道を進むが、倒木が多く厄介だった。水晶谷に降りる直前では、踏み跡が分岐しているが、奥へ続く踏み跡の方をすすみ、橋台のわきから河原におりる。1年前のネット記録では確認できた、流木で自然にできた橋は流されてしまっていた。渡渉は、橋台のわきから20mくらい上流の川幅の狭い箇所を飛び石をつたって渡るか、さらに上流の水深が浅い箇所を足をつけて渡るかの2択。雨が降ったあとの水量を考えると飛び石で渡って落ちた時に流されそうだったので後者を選択。対岸までロープを渡して、チェストハーネスにロープをつけながらわたることにした。水量は膝下くらい。西田さんと中尾さんにL装のロープと確保用具を使いロープワークをやってもらった。結局、渡渉地点を見つけるのも含めると渡渉に30分以上を要した。

水晶谷の渡渉
 渡渉ののちの道は、今までとは一変、清水平という平らな森の中を進み、歩きやすい。ロープで「笈ヶ岳はこちら」と示しているところが登山口(西尾根への取り付き点。)、また、ロープをまたいで踏み跡に沿って進んでいくとわさび小屋へいける。水はわさび小屋の近くの沢で汲み、道から少し沢の方へ外れた平坦部でサイトをした。ただ、薮が薄いところは見つからなかった薮の上に幕営した。夕サイトのカレーはコッヘル大がなみなみになるほど具材が多かったが、美味しかった。宴会では鴨田や川中をはじめとする差し入れ消費部隊がいなかったため、夕サイトが多めだったこともあり、明らかに差し入れ過多になっていた。加納がいつものように差し入れをたくさん持ってきていて感心した。中尾さんがポップコーンをもってきたと聞いて、Lは白毛門で3年会が失敗していたのを思い出してあまり期待していなかったが、中尾さんが上手に調理してくれて楽しめた。

 

10/9 曇りのち雨 ▲1 550 –(たるみ10分)– 715殺生岩 - 815 笈ヶ岳833 – 923 殺生岩 –(たるみ10分)-1040清水平登山口1056–114水晶谷(渡渉)1156 –(たるみ10分)-1330中宮ダム取水口-(たるみ6)-1407林道終点-1433林道途中駐車地

 

550にサブ装で出発し、急な尾根を登っていく。殺生岩は踏み跡に沿って岩の右側までトラバースしてからロープがついているところを登って巻いていく。ロープが設置されているが足場は悪い。殺生岩から山頂までは自然保護区とかで道がついていないことになっていたが、このルートでの登山者が多いからか、踏み跡がしっかりついておりピンクテープもふんだんにあったため、ルーファイをしようにもできない。道陣形のまま進む。足元はところどころ滑りやすい。背丈ほどの笹をやんわりと漕いでいきながら踏み跡を進み山頂に到着。快晴ではないものの景色は360度のパノラマで、北アルプスや、反対側にはかすかに日本海も望める。山頂標識の下には登頂者の名前が記されたメモ帳があり、めくっていくとTWV2019を発見した。三田さんがまだあどけない文字で「ヤブこぎ最高!!」と書いていた。写真をとって山頂を後にする。

下りはやはりすべりやすく何度かこける。途中、トップが1回だけピンクテープを見失い、違う方向に行きかけた。下りだと少し踏み跡がわかりにくいところもあったが、ピンクテープと行きにうった赤布を確認しつつ進めば特に問題はない。殺生岩の脇の斜面は急で下りは特に注意。サイト地で本ザックを回収し順調に水晶谷まで進む。この時は水量が減っていたこともあってロープを出さずに飛び石で渡る。Lはビビりながら渡ったが、田村はすいすいと渡ってしまいセンスがあるらしい。中宮ダムまでは行きと同じように滑落に注意しつつ進む。最後の1pで雨がふりはじめたが、問題なく林道終点まで到着。駐車地までとぼとぼ歩いていこうとしたら、中尾さんが足早に歩き始めるので早く帰りたいのかと思ったら、くるみ拾いに行くとのことだった。結局、雨の中、数個だけ拾ったらしい。ところどころ猿に占拠されている林道を、車で猿を追い払いつつ進み、末端の中宮温泉センターに到着。しかし、運悪く臨時休業だった。金沢で打ち上げをして、道の駅で1泊。帰京は翌朝となった。

 

総評

沢沿いの道は歩きづらく、大人数だと通過に時間がかかりそう。藪区間は踏み跡明瞭。山頂は景色がよく満足できた。今度は、白山の藪を縦走してみたい。ただ、アプローチがとにかく遠かった。







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