2020年11月13日金曜日

11月1週 鬼石沢

 秋も深まってきた週末、日帰りで鬼石沢に行ってきました!天気模様が怪しかったのでビクビクしてましたがなんとか天気が保ってくれて良かった。普段通りの山行ができるありがたみを噛みしめながら、快適な遡行を目一杯楽しんできました。
記:黒瀬 

なんでもない一幕


メンバー 
OB2年会:梅宮 
OB1年会:CL幕内 
4年会:H浦中 sL黒瀬 
2年会:EW西村 




 11月6日(曇り) 
東京=(車)=駐車スペース▲0  

 今回は梅宮さんと浦中に車を出してもらうことができたので2隊に分かれて大滝橋へアプローチした。3週間前にも来た道であるので、スムーズに林道と登山道の出合にある駐車スペースに到着する。天気は月明かりが透けて見える程度の曇り。下界訓練は明日の朝に後回し。早々に就寝した。


11月7日(曇りのち晴れのち曇り)
▲0駐車スペース6:05〜6:50一軒屋避難小屋7:00〜7:25 F2上(F3下)〜7:55 F3上〜8:25 F4下8:35〜9:15 F5上〜9:35 F6上〜10:25 CS4m(IV-)上〜10:55尾根上11:10〜11:17畦ヶ丸11:29〜11:34尾根上11:37〜11:59大滝峠上〜12:24一軒屋避難小屋〜12:56駐車スペース  

 朝は4:45起床。ほとんどの人は時間通り起きて出発の準備を整えていた。そんな中、車の中で起床時間になっても惰眠をむさぼる彼は一体、誰でしょう –––そう、私です。

 ごめんなさい。5時に起きました。

 急ぎ支度を整えつつ西村の下界訓練の様子を見る。まだ少しあやふやなところがあるようだが、指摘したらすぐ直せていたのでまあ良い気がする。

 西村に体操をやってもらい、明るくなったところで出発する。歩き始めてすぐの渡渉をするポイントでトップのsLが道に迷って、浦中に指摘してもらう。もっとちゃんと地図を見よう。

指導が入った


 入渓ポイントまでは、長い登山道歩きが続く。標高も上げるのでなかなか応えた。崖を木橋で通すみたいな道もあり、一回崩れたら復旧が大変そうだ。一軒屋避難小屋は多少古いが広くてがっしりしている良い小屋だった。  

一軒屋避難小屋


 一軒屋避難小屋で沢装をつけてトップ浦黒で鬼石沢の遡行を開始する。といってもすぐに入渓するのではなく、最初の堰堤を越えるまでは右岸の仕事道を辿った方が良い。

仕事道


 ナメ床をちょっと歩き、最初のカーブを左に曲がるとF2 7mと遭遇する。これは右から巻くも直登も容易である。この時期は水に濡れたくないのでちょうど良い。初心者には水流右をTR。

F2 7m


 登り切るとすぐ目の前にF3 15mが見える。ここは高度も相まって鬼石沢の核心だが、左のルンゼ状を登り、右岸の仕事道に合流することで簡単に巻ける。最後は少しホールドに乏しいらしいが、右巻きは沢に戻るのにロープを必要とするのでこっちの方が楽である。

 西村が水流左を登りたいというので浦中にTRを出してもらう。最初にTRでsLが登って、その後西村に来てもらう。落ちはしないがフリーでは登るのは怖いくらいの難しさ。他の人には巻いてもらった。

F3 15m

  
 沢床には仕事道をそのまま辿れば容易に戻れる。その後は渓相も穏やかになり、隊の雰囲気も緩む。3段ナメの1段目は透き通ったクリスタルブルーの釜を持ち美しい。ホタテ貝のゴルジュ(ゴルジュではない)と命名した。

ホタテに似た釜の形


 900mの分岐ではどちらに進むか上級生の意見が割れ、一触即発の空気になった。これを平和的に解決するため、西村に隊の進行方向を決めてもらうことにする。西村は少し悩んでいたが、上級生の猿芝居はスルーして、無事に正解の右俣を選ぶことができた。

 晩秋で沢には水が少なかった。たびたび沢が伏流になるため、その度に水が枯れてしまうのではと不安になる。F4下でたるみにして、大事をとって一人一発水を汲んでおいた。

 F4 5mはフェルトの摩擦を試されるナメ滝。sLはミスって濡れたくないので右から巻いた。ここは流芯TR。浦中と幕内さんはフリーで登れていた。  

F4 5m


 その後に待ち受けるF5の胎内潜りはこの沢のハイライト。岩の隙間から這い上がるルートはクライミング的なムーブを要求されるとても面白い課題だ。

 普段なら水圧が強くて通れない左の水流沿いのルートも、今回は登れたため、一部の人間は一回降りて別のルートで登り返すなどして心ゆくまでF5を楽しんだ。西村にはsLがTRを出した。普通の初心者にはTRTが丸いと思う。

右の岩の割れ目を通れる

出口


 前方に、名物大岩のある堰堤が見えてくる。この堰堤は左右どちらからも巻けるが、ちょっと高度があるため右から浦中がTRを出す。経験の少ない初心者には支点の位置的に左岸から、下のF6もまとめてTRを出すと良いだろう。

大迫力の大岩


  この後は小さな滝が連続するようになる。1040mの4m滝は岩支点で水流右にsLがTRを出した。それ以外はどれが地図に載ってる滝でどれがそうじゃないか、一回逃すと分からなくなりそう。

 古い堰堤を越え、最後のお楽しみであるCS4m(IV-)に出る。ここはガバホールドに体を引きつけハイステップで巻き上げるようなムーブが必要。楽しい。岩支点で浦中TR、sLも腕力に自信がなかったので一応TRを出してもらった。

 ここを超えたら少しの滝はあるもののほとんどツメるだけである。水は結局、(汲めないけど)最後のCS4mの手前まで流れていた。ツメはCS4mを越えて5分も歩けば尾根上にたどり着く。

尾根はすぐそこ

尾根に出た


  尾根上に出たら沢装を解除して空身で畦ヶ丸へむかう。道中の畦ヶ丸避難小屋はとても新しく綺麗で、山上の喫茶店のような趣。この小屋に泊まるだけの目的で冬にでもまた登りに来たくなるくらい魅力的だ。

新築物件


 数分も歩けばピークに着く。畦ヶ丸のピークは展望は優れないが、紅葉の隙間から秋の陽光が差し込む落ち着いたピーク。みんなで差し入れのプリンを食べながらゆっくりたるんだ。



 たるみが終わってからは爆速下山を開始する。今回は早く帰りたかったので大人しく登山道を辿って帰る。鬼石沢は下山が長いのだけが難点だが、頑張った結果、13時前には駐車スペースに戻ってこれた。



  その後は、もはや定番になった山北駅前さくらの湯で汗を流し、反省会をしたあと、平均点の味わいに定評のあるラーメンガキ大将で打ち上げをして、車ごとに帰途についた。お疲れ様でした! 

"普通"に美味しい



総評
  鬼石沢は、前評判の通りアトラクション的要素が多いお楽しみ沢。工作もそこそこ多くて養成にも十分使える。必要とされる登り方のバリエーションが多く、ここに初心者を連れてくれば、クライミングの楽しさにどんどん目覚めていくに違いない。晩秋は水量も少なく、かなり遅い時期でも楽しめそうだ。入渓までの遠さだけがネックだが、お隣のマスキ嵐沢にも負けない魅力的な沢であると感じた。


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