2020年2月29日土曜日

新潟焼山スキー

春休みの土日を利用して、全山スキーヤーの憧れ、禁断の別天地、新潟焼山へと行ってきました!
天気予報によると、土曜日は快晴、日曜日は天気がビミョーといったところ。
これはもう、土曜日中にピークを目指すしかない。真面目に計算すると1日で1800m登ることになるけど…、



「うるせえ!!! 行こう!!!」ドン!


記:黒瀬


世はまさに、大ワンゲル時代!


メンバー:OB1 久保、3年会 sHsW浦中L黒瀬、2年会sEsF下平、1年会HW中尾 E西田 F三田




ワンピースネタここまで


228(晴れ
川口駅=()=笹倉温0

 Lの車の予約が遅かったせいでスタッドレスタイヤ装着のハイエースが川口駅西口店でしかレンタルできず、集合は川口駅になった。ごめんなさい。

 18時半出発。車に荷物を詰め込み、笹倉温泉に向かう。高速に乗り、一気に北陸へ。途中日本海沿岸を走ったが、暗くて何も見えなかった

 笹倉温泉に着いたのは23時。入れそうだったら林道終点までハイエースで乗り込もうと思っていたが、記録的な寡雪の今年であっても笹倉温泉すぐの除雪終了点で30cmほどの雪の段差ができていたためあえなく断念した。



笹倉温泉除雪終点(朝撮った)


 笹倉温泉の第二駐車場に車を停め、テントを張って就寝。星がとても綺麗な夜だった。



229(快晴
0笹倉温泉6:106:35林道終点〜(たるみ10)7:50九十九折上〜(たるみ10)9:41アマナ平9:5111:08北面台地末端11:23(12:15 1390m 12:2513:21 1680m 13:31)14:28 1950m14:37 2000m 15:27(写真10)16:26北面台地末端16:3717:20アマナ平▲1

 5時起床。特にのんびりしていたつもりはないが、それでも、体操とビーコンチェックを終わらせると出発は6:10になってしまった。

 除雪終了点からシールで、雪に覆われた街の中を歩き出す。こういうのもなかなか趣があって良いものだ。

 この時期は現れていないはずの道標が見えていたので、やはり雪は少ないのだろう。橋を渡り、九十九折に入る。上部はどうしたって傾斜がきつく、ショートカットも厳しそうなので、下部にいるうちに積極的にショートカットを行い、もう無理ってなったら大人しく林道をたどる、という方針で進む。



 

 朝は曇っていたこともあり薄暗かったが、だんだんと雲も晴れてくる。下部は雑木林内のカーブだったが、上部は舗装された斜面の九十九折だったので、案の定ショートカットできなかった。
 
 ちょうど雲が晴れ、明るくなった頃合いに九十九折上に到着する。結構いいペースだな。ここからはアマナ平までひたすら林道歩きだ。



最初
中盤
気持ちいい!


 今日は最高の登山日和で、こうして林道を歩いているだけでも気分がいい。ふと目をやると、冬毛をまとったウサギが雪面をはねるのが見えた。

 そうして歩いて行くと、アマナ平手前で林道が下り調子に変わる。ここでは、適当な場所からトラバースを開始して、直接乗り上げるようにしてアマナ平へ。着いた!

 前方の木がなくなり、視界は一気にひらける。アマナ平にたどり着き、やっと、焼山のその勇姿を目の当たりにすることができた。あまりに日本離れしたスケール感、さすが頸城山塊だ。

 景色が見渡せる木陰を探したるみにする。




アマナ平
アマナ平雨量計


 たるんでいると、男性二人組が後からやってきた。北面台地に泊まり、焼山と火打山を狙うのだという。頑張ってください!

 負けていられないと、我々も出発。まずは北面台地を目指す。最初は東へ1150台地に向かうように進み、1140m地点からは、1210mピョコから西に出ている尾根状地形を利用して北面台地に乗る。途中、中尾が薮に引っかかったらしく苦戦していたが、ルートどりを慎重に行えば大丈夫だろう。



最初の登り


 みんなの頑張りもあって、かなり早く北面台地末端に到着した。適当な木の下にデポ品をまとめ、sub装に切り替える。

 焼山が眼前に迫り、俄然登頂の機運が高まってくる。頭上に太陽が輝く冬とは思えない陽気の中、ウキウキ気分で歩き出した。



はい、優勝
ローアングルで


 暖かいのはいいが、一つだけ、太陽の熱で緩んだ雪がスキーシールにまとわりつき、スキーを引きずる足はだんだんと重くなっていくのだけは残念。ううん、天気が良すぎるのも考えものだ。

 途中、危険箇所がないと判断した箇所は一年会にトップラッセルを任せるなどして、隊はゆるゆると進んでいく。左右から、崩壊地の沢状地形が迫ってくる。思っていた何倍も深い沢だ。



たるみも挟みつつ
だんだん近づいていく


 1680mの大きな木の下でたるみ。ここで、下平が辛そうにしていたので下平の荷物を全部抜く。ここから2pで頂上へ、行けるか?再度出発。ここからは、斜登高が必要になるくらいには斜度がきつくなってくる。1850m地点で、浦中が疲れたのでトップを久保さんと交代する。浦中はここまでずっとトップをやってきたので、さもありなん。

 久保さんの先導の元、斜面をガシガシ登っていく。1950m地点を過ぎてもスキーで登れそうだったので登っていくと、2000m地点で、東の崩落地を渡るポイントに出た。



斜登高開始
振り返って、二つの崩壊地
2000m地点


 ついに目の前に現れた崩壊地は、下部よりかは雪庇も小さく、段差もないように見える。とはいえ、雪崩が起きたらひとたまりもない地形なので、トップの久保さんに最初偵察に行ってもらい、通過できそうだったら一人一人通していくという方針にする。



偵察お願いします


 偵察を見守ること10余分。久保さんの感想としては、対岸の雪壁は思っていたより斜度があって、また、薄い雪の層の下にクラストした層があるため、最低でもクトー、可能ならアイピケがあることが望ましいそうだ。あと、単純に滑ったら際限なく落ちていきそうで怖いらしい。

 ここ以外に沢を渡れそうな場所はなく、リミットまでの残り時間などを考慮すると無理をする気にはなれない。う〜ん、撤退。テルモスを飲み、そそくさと滑走準備を整える。



帰ろう


 さあ。いよいよ滑走だ。トップは下平で、その後ろを上級生と一年会のペアが続いて滑っていく。雪は少し重かったが、さすが「禁断の別天地」というべきか、障害物のない快適な滑りが楽しめた。特に、日本海へと、広大な斜面を滑り降りていく感覚は何物にも代えがたい。一年会も軽快に滑れており、むしろ上級生の方が無駄に転んでいたくらいだった。

 途中、今山行で集合写真を取っていないことに気がついたため、久保さんのカメラで集合写真を撮ったりしつつ、また進んでいく。下部の緩斜面では重い雪で板が進まないのではないかという考えも杞憂に終わり、あっという間に北面台地末端に帰ってこれた



指が入ってしまった
いいですねぇ
ありがとう焼山


 荷物を詰めなおすと、時間は16時半。日の入りまではまだ時間がある。明日は午前中の天気が悪く焼山が打てそうもないことを鑑みて、今日のうちにサイト地を下げておくことにした。本ザックを背負い、再度滑り出す。1200mより下は森林限界下で多少藪は出ていたが、先週の藪スキーに比べればこんなもの平気の平左である。余裕を持ってアマナ平に到着。

 アマナ平の雪は踏んだらすぐ固まる雪で、サイト地にはもってこいだった。さっさとテントを張り、すぐにサイトを始める。今日の夕飯は味噌鍋、具が雑多に、ゴロゴロと入っていて山メシといった見た目。もちろん美味しい。個人的に、春雨と大根としいたけが入っていたのが高評価だった。

 食後は、量は少ないが水作りをこなし、宴会に移る。宴会では、みんなが持ってきたウインナーが大渋滞だったが、これはもう冬山では見慣れた光景だ。1kgのレアチーズケーキや、軽いおつまみなどもあった。久保さんが持ってきた1kgの餅だけは、胃の容量的に、どうしても食べることが叶わなかったが、総じて宴会としては大満足。

 今日はギリギリまで行動したのでとても眠い。上級生はジジ天に戻り、寝支度を整える。今回は、諸事情で、7人に対して45天と6天を一式づつ持ってきたのでテント内に余裕があり、気持ちよく眠りにつくことができた。おやすみなさい。


              
31(小雪のち曇りのち晴れ
1アマナ平6:357:28九十九折上〜8:01林道終点〜8:09笹倉温泉

 起きた。今日の朝食はトマトペンネ。トマトの酸味がペンネを食べやすくしていて良い。テントを出てみると、外には小雪が舞っていた。フライの上にも少しだが雪が積もっている。あたりはガスまみれで、こんな時に北面台地に行った日には前後不覚に陥ること間違い無いだろう。



あたりはガス


 テントをたたみ、出発する。林道をたどっての登り返しが少し面倒だったが、途中からうまく板が滑るようになった。昨日つけてきたトレースは、うっすらとだが、まだ残っている。それを辿りつつ、ショートカットできるところは適宜して、軽快に滑っていく。

 九十九折上の手前には、所々デブリが転がっていた。おそらく、昨日の晴れで雪が緩んだのだろう。やはり、ここいらの通過は雪が安定している朝などにしておいた方が良い。

 林道終点に着いてからも、道は下り調子で、ラストの笹倉温泉まで滑っていけるのが嬉しい。除雪終点で、周りに迷惑をかけないようひっそりとシーハイルを行い、ハイエースへ戻った。

 下山すると、天気はすっかり晴れ模様。笹倉温泉で汗を流した後、能生港灯台を観光、「上越最強」の七福食堂でチャーハン特盛、オムライス大盛などを食べて帰った。いい企画だった!



能生港灯台
オムライス大盛
チャーハン特盛


まとめ

 惜しくも山頂には届かなかった。最初から日帰り装で臨んだらどうだったか、など考えるが、やはりワンゲルで行くとなると、初日にサイト地を上げて、二日目に焼山を打って帰る、というのが現実的なのだろう。困難は分割せよということである。

 しかし今山行は、晴れに恵まれ、圧倒的快晴のもと頸城山塊を満喫でき、快適なスキーを楽しめたし、また初日は日の入りいっぱいの行動、二日目はゆる〜く温泉&打ち上げと、メリハリのついたいい山行になったと思う。またGWにでも行きたい。みなさんお疲れ様でした!



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