2020年1月30日木曜日

越百(コスモ)山

山に行ったと思ったら空(sky)に着いていた、ということもありましたが、今回は、山を登っていたら宇宙(cosmo)に着いちゃった!(爆笑)ということで、快晴の越百山を堪能してきました。中央アルプスは意外にもこれが初めてでしたが、めちゃくちゃいい山で、また行きたいと思いました。

記:黒瀬

メンバー:
OB1年会:梅宮 
4年会:sHsF 幕内 
3年会:sWsE 浦中、黒瀬 
1年会:中尾、中村、西村、

越百山




110() 晴れ
東京=()=伊奈川ダムゲート▲0

アプローチは全員でハイエースで行くことにした。

googleによると片道4時間30分も!かかるということで、なるべくテキパキと動きたい。

毎回(なぜか)本郷〜駒場間が1時間以上かかることを考慮して、上級生は16:30に本郷集合、17:00に出発した。その甲斐あって18:15には駒場に到着でき、無事、5限が終わる18:30に駒場を出発。

そういえばハイエースのタイヤをスタッドレスにしておくのを忘れていたので、高速を降りた後、伊奈川ダムまでの林道を無事に走行できるか不安だったが、運よく林道は凍結していなくてよかった。

ただ、林道は、少し踏み外したら谷底へ真っ逆さまみたいな、すごく怖いぐねぐね道だったので、冬に行く場合はスタッドレスにしたほうがいい。マジで。

梅宮さんが免許証を家に忘れたため、運転者は幕内さんと浦中のみだったが、この二人の快走もあって、予定より早い22:50にゲートに到着。

車は、ゲート前、もみじ荘付近の路肩に停めた。着いてから気づいたが、このゲートは電波が入らない。おかげで入山連絡のために車で10分ほど林道を戻ることになってしまった。次行く人は注意して!

入山連絡を終わらせて寝たのは23:30。また、このアプローチ中、中尾は体調が優れないらしく頻繁に咳き込んでいた。



111() 快晴、稜線上暴風
0伊奈川ダムゲート6:106:42登山口〜(たるみ10分、靴擦れ処置3)7:28福栃平〜(たるみ兼靴擦れ処置20)8:30下のコル〜8:41 1700m(滑落8分、たるみ10)10:21上の水場10:3311:34越百小屋11:53(アイゼン着脱10)13:23越百山13:36(たるみ20)14:50越百小屋▲1



5:00起床。外はそれなりに寒いが、今までの冬山の前夜泊に比べると、標高が低いせいか暖かく感じる。

林道には、昨日はいなかった車が3台停まっており、中から総勢10-15人の男女パーティが降りてきた。ツアー客のようだ。行き先を聞くと、越百山を日帰りで目指すという。

上級生の支度が遅かったため、我々は数分遅れて、この集団の後を追うようにして出発することになった。威勢良くツアー客を追い抜きにかかったが、何回かの抜きつ抜かれつの後、完全に追いつけなくなった。

む、向こうは日帰り装備で荷物が軽かっただけだから…、こっちはめっちゃ荷物重いからね……、



……………………。



……はい。完敗しました。

夜の伊奈川ダム

ダムゲートから福栃平までの林道は、台風被害の痕が随所に見受けられた。路面も凍結しており滑りやすく、注意が必要だ。


抉れた林道

登山道に入ると一瞬雪が消えるが、またすぐに出てきた。下の水場は、一応流れているものの、水は細い。冬はあてにできないだろう。

1749pを超え、尾根が細くなったあたりで、油断したのかトップの西村が足を滑らせて2-3mほど斜面を滑り落ちる。幸い大きなけがはなかったが、指を少し深く切ったため、Lポリで洗い流しガーゼを巻いておく。雪が血で染まり痛々しい。本人は大丈夫というのでそのまま進む。

中尾は、喉が痛いらしく、行動中にもこまめに中村のお茶をもらって飲んでいた


1750mくらい?

途中、1870mで隊に地図読みを出題した。かなりわかりづらいと思ったが、無事一年会は正解していた。えらい。

日は高くなり木々の隙間から光が漏れる。陽光に照らされる山々を見ながら徐々に高度を上げていき、上の水場でまたたるみ。水汲みの必要はなかったが、水場の偵察はしてみたところ、標高が高いにもかかわらず、十分な量の水が流れていて驚いた。これなら冬でも十分にあてにできそうだ。


水場の写真

トップを変えてまた歩き出す。この先の道は雪が増えるという話だったが、やはり今年は積雪が少ないらしく、深さはせいぜい60-70cm。悲しい。しかも、前の団体が十分にトレースをつけていってくれたため、ほとんどラッセルの必要がなく、すぐに越百小屋に着いた。


越百小屋

越百小屋の周りは木がほとんど無く、鞍部であるというのに展望がとても良い。ここでsub装を作り、山頂を目指す。




しばし樹林下を歩き、限界前でアイピケに履き替える。西村と中村が、靴底に氷があるらしく装着に苦労していた。10分近く装着にかかっており、遅い。及第点まではまだまだ

トップはここからは浦中に変えた。限界上に出ると、一気に景色が開ける。越百山が青空をバックにとても映えている。潅木にぶつかると、凍った枝がカラカラと音を立てて揺れるのが耳に心地よい。




時折、落とし穴のように足が腰まで埋まるが、それ以外は快適に歩けた。

山頂直下は少し斜度がきつく、また雪も硬くて一旦滑るとどこまでも落ちていきそう。アイゼンはしっかりと刺さるので慎重に登っていき、とうとう越百山の山頂に到着!


最後の登り


やったぜ!

どこを見渡しても雲ひとつない青空。中アの白い稜線が一望でき、最高のロケーションだ。今年は毎山行、天気が良くて嬉しい。

ただ、思ってたよりずっと風が強い。体が冷えたのか、ここで中尾と西村が体調不良を訴えたので、仙涯嶺までの稜線歩きはカットして集合写真や諸々を撮ってそそくさと山頂を後にする。


 仙涯嶺と南駒ヶ岳


下山

山頂直下は下りの方が怖いのでより慎重に。風がおさまる場所まで歩いていきテルモスたるみにした。





小屋に戻る。ひとまず越百山には登頂できたので目標達成だ!

しかし、まだ日没まで時間があったので、CT訓練を行うことにする。積雪量は少なかったが、なんとか、一年会全員2回行うことができた。次は10分以内に作れるようになろう。

そのあとはすぐにサイトに移る。近くに無人小屋はあるのだが、ワンゲルとして来てるため、そうやすやすと小屋には泊まれない…。テントを2つ張る。テン場は、45天が3張り張れるかどうかという広さだったが、今日は我々以外には泊まる人間がいないので大丈夫だった。

が、テントの一つに内張が張っていなかったことが発覚。現地でわかってもどうしようもない。今回はそこまで寒くないけど、次からマジで気をつけなきゃ。


夕焼けの越百山とテント

夕食はトマトスープ。薄味。さらに、今回は1年会だけのテントを作ってみたのだが、スープが均等分配されず、ジジ天に与えられた量が少量だったため、上級生はそれぞれ怒りをあらわにしていた。それに、自分たちに多めに振っておいて食べ終わるまでが遅く、救いようがない。そのせいで茶飯ができるのがとても遅くなった。

食事の後は水作りをし、19:30からは宴会を行う。まずは、おでん2.5kgから。寒い日に食べるおでんは格別に美味しい。さらにそれを食べ切った後も、上級生が持ってきたソーセージやハムのステーキを食べまくる。


肉を受け渡す

と、ここで、45天で8人で宴会をしているものだから、一人一人のスペースが狭いことへの不平が出てきた。でも、部活で来てる手前、小屋で寝るのはなぁ、一年生もいるしまずいよな〜。

ということで、宴会の二次会として、場所を小屋に移すことにした。あくまで二次会だからね、しょうがないよね。時間は既に21:10。こんなことは初めてだ。

土間(これは昼間に撮ったやつ)

綺麗で広い

冬季小屋は土間+畳で、毛布がふんだんにありとても居心地が良い。寝るだけなら9人ほどは可能か。小屋に置いてあるお酒はもう無くなっていたが、あったらそれはもう大変なことになっていたと思うので無くてよかった。

ここでもまた火を炊いて、サラミにハムステーキにナゲットにコーンスープにマシュマロを食べる。みんなもうお腹はいっぱいだが、持って来た分は食べ切りたい。他に人もいないのでたくさん喋り、小屋ノートに記念の文章を書き、宴会の盛り上がりは最高潮に達する。結局、宴会が終わったのは22:30。就寝は23:00であった。


1年会4人とL

めちゃくちゃ楽しかったけどこんなことでいいのか。夜は満月が出ていたこともあって、外をヘッデンなしで歩けるくらい明るかった。

これぞ"cosmo"山




112() 曇り
1越百小屋6:547:26上の水場〜(たるみ27)8:38 1700m8:46下のコル〜(たるみ10)9:23福栃平〜9:50登山口〜10:16伊奈川ダムゲート



5時に起床。昨日の就寝が遅かったのが行けないのだが、もっと寝ていたかった。

朝食は肉玉うどんで、あっっさりした味。本当は6:30に準備が完了するはずだったが、準備が遅く、終わった頃には周囲は十分に明るくなっていた。空は高曇りで、越百山の山頂にもうっすらとガスがかかっている。


天気ビミョー

午後から雨の恐れがあるので早く帰ろう。

昨日と違って下り基調ということもあり、隊はかなりの速さで進んでいく。今年の1年会の体力と歩きの速さには本当に感心する。

1ピッチ進んだところでテルモスたるみ。地図読みもまた出したところ、無事、幕内さんがドンピシャで正解し、上級生の威厳を見せつけることに成功。

1850mからは雪が凍り始め、登りの時は気にならなかったが、下りでは滑りやすくて難儀した。

途中、1800mからの下りの最初のコルのところで、「上のコル」と書いた標識を発見した。エアリアなどに記されている上のコルの位置と違い困惑する。

その後は特にトラブルもなく、相変わらずのペースで山道を駆け下りていく。林道に出てからは、1年会と上級生の間の差が開き始める。特に上級生は、途中のダムに張った氷めがけて石を投げ込んで遊んでいたら、1年会に容赦無く置いていかれた。無常。


一年会は元気だなぁ

そんなこんなでダムゲートに着いたのは10時過ぎ。縮んでも11時にはなると思っていたので驚いた。さっさとハイエースに荷物を詰め出発。

温泉は「天神温泉国民宿舎清雲荘」で。ぬるめのいいお湯。打ち上げは伊那市内のシャトレで、全員で伊那名物のローメンを食べた。途中で一年を降ろしつつ、本郷に到着したのは19:00。お疲れ様でした。

お疲れ様でした


まとめ
ラッセルができたらという思いで作った企画だったが、結局ほとんどラッセルができなくて残念。しかし、コースタイムが縮まったのはそれ以上に、1年会が優秀だったことがあるだろう。今回はトップやサイトなど、多くのことを1年会に任せることが出来たし、CT2回訓練できたので行った価値は十分にあった。もちろん、快晴の越百山も最高だった。ただ、ワンゲルの山行で行くならば仙涯嶺は目指さないとどうしてもヌルくなってしまうかも。中アに行くのは初めてだったが、これからもまた別の中アの山に登ってみたくなった。


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