2020年10月31日土曜日

10月5週 小草平ノ沢・ミズヒ沢

今更10月の山行かよ!

という感じになってしまいました…。サボってて申し訳ない限りです…。

10月最後の沢企画として、丹沢の四十八瀬川流域に行ってきました。沢の怖さを改めて感じ、気を引き締め直す機会になりました。


記:浦中

参加者:OB1曽根田(小草平のみ)、幕内 4 L浦中 2 EHW中村(0→2)、原(0→1)(ミズヒのみ)

鍋割山頂から



10/30(金) 曇り 東京=(電車、バスorタクシー)=大倉▲0

金曜夜にウォール委員の会議が入っていたのでLは渋沢からの終バス(21:27)に乗ることができなかった。1時間かけて歩いてもよかったが、睡眠時間を確保するためにタクシーを使った。お値段2,000也。大倉に着くと、バスで集まった他のメンツはまだ起きていた。幕内さんとは半年ぶりの再会で話が弾み、寝たのは11時半頃だった。

10/31(土) 晴れ

5:00 ▲0大倉〜6:12 勘七出合6:40〜7:15F1上〜7:55 F2下〜8:10 F2上〜8:19 F3下〜8:44 F3上〜10:12 F4上〜10:25 F5上(W懸垂練習) 11:25〜11:45 尾根上 11:55〜12:25 勘七出合▲1

4時半ごろに起床。沢装は出合でつけることにして大倉を出発。半年分の話をしていたら勘七出合まではあっという間だった。今回から2年会の養成をスタートするので、沢装をつけながら初心者に伝えるべきことを確認。初心者がいないので、初心者ムーブをするだけのなんちゃって初心者だ。一つ一つ確認していたら30分以上かかった。トップは中村と曽根田さん、初心者役を幕内さんにして出発。登山道が小草平ノ沢を横切るところで入渓。

入渓してすぐにF1。中村と曽根田さんが上り、水流右TR中村。久々の幕内さんはやや苦戦気味だった。F1上の4mと3mはまとめて左TR中村、5mは左T中村。スダレ状のF2は倒木が3~4本ほどかかっていて邪魔だったが水流中TR中村で通過。遡行図③(東京起点120)の倒木を抜けると再びゴルジュ帯に入りF3。中村が直登を見て、曽根田さんは右巻きルートを試す。ここで曽根田さんが滑落(詳細は事故報告書を参照)。かなり長い距離を落ちていたが、幸い大きな怪我には至らなかった。まずは、行動食を食べて落ち着いてもらう。その間に幕内さんに直登してもらい中村の工作を進めてもらった。工作は水流中TR。F3上で改めてタルミをとったが、行動に支障はなさそうであることと、何かあった時にエスケープできる地点が多いことから素行を継続した。ここからトップは中村と幕内さん、初心者役を曽根田さんに交代した。2条3m手前の4mは水流TR中村、2条3mは左フリー、3mは右フリー、3mCSは左TR中村で突破。F4は右TR。水流沿いの突破はホールドが細かくてかなり難しそうに感じた。小滝を越えてF5はフリー。ここから下降する予定だったが、曽根田さんの指がやや痛むようなので、F5でW懸垂の練習だけしてエスケープ。ロープの連結などを教えた。左の尾根に取り付いて20分ほどで尾根条の820m付近に出た。解除してさっさと下山。



滑落地点


勘七に戻って反省会をして自由時間。足袋や靴下を洗って干したり荷物の整理をしたりした後は、14時半頃まで日陰で駄弁っていた。秋の風が涼やかで気持ちの良い時間だった。曽根田さんと別れた後、勘七の左岸の台地に荷物を移動して焚き火の準備などをしながら原を待ち、16:30頃から3倍システムを教えるのを兼ねてツェルトを張った。中村がATCのオートロックを使って固定する方法を思いつき、採用することにした。インクノットで固定するより簡単なので、これからも使うと良いだろう。サイトは各自の食料を食べて焚き火をした。2年会は初めての焚き火を楽しんでくれたようで良かった。焚き火の途中、警察車両がやってきて焚き火を通報されたのかとビビったが、遭難者の救助とのことだった。1時間もしないうちに戻ってきたので無事に救助できたのだろう。20時半頃に就寝した。



11/1(日) 晴れ

5:03 ▲1勘七出合〜5:43 ミズヒ出合 6:05〜6:17 大滝下〜8:27 大滝上 8:41〜8:48 F2下〜9:12 F2上〜9:37 4m下〜9:53 4m上 〜10:18 F3下〜10:40 F4上(懸垂して水汲み) 11:12〜11:25 F4下〜12:15 F4上〜12:50 鍋割山 13:32〜14:07 後沢乗越〜14:23 ミズヒ出合〜14:42勘七出合 14:53〜15:50大倉

朝サイトはお湯を沸かすだけだったが、2lをヘッド1つで沸かしたので20分弱かかった。とはいえ食べるのは一瞬なので、5時前にはツェルトの撤収まで終わってしまった。準備が早いのはありがたいが、日の出前の入渓はできないので、ミズヒ沢までは出来るだけゆっくり歩いた。ミズヒ沢出合で沢装を着けて原と中村に初心者(役)の確認をさせる。ヘルメットを外してはいけないことや、沢中での歩行のことが抜けていた。

出合からは左岸の仕事道を通って堰堤の先で入渓。しばらくゴーロを歩くとF1の大滝が見えた。25mの大滝は迫力があり、とても美しかった。前衛の2mをフリーで左巻きして大滝の攻略を始める。2年会の2人はなんとか直登できないかと話していたが、今回は諦めさせて右巻きにした。ルンゼをTR原、小尾根に出てからTR中村、T原。中村のTRはルートを選べばフリーで通過できるところだった。視野を広く持とう。ある程度登ったところから少しフリーで降りて(スリング手がかりくらいは出した方が良い)、その先を中村が懸垂。ロープが絡まることが多く工作に時間がかかっていたが、見事に大滝の落口付近に降りることができた。過去のワンゲルはF2までまとめて巻いていたので、初の快挙である。落口からの眺めはとても良かったが、25mの落差はかなり怖かった。

25m大滝
カッコ良い!


大滝の上を少し行くとすぐにF2。なかなかに格好良く、難しそうな滝である。前衛の2mを小さく右巻きフリーで通して、F2は左TR原。支点のスリングの接合部が屈曲していたので注意。すぐ上で左に枝沢を分けて右に曲がり、遡行図にない3mCS。右のバンドをフリーという判断だったが、初心者はCSの左をTRした方が良い。その先は明るいゴーロになり、しばらく行くと4m。ここは水流右TR中村。支点が振られる位置だったので注意する。過去にTRしていたと思われる3m滝は水流右フリー。沢の歩きがひたすら早く、10時過ぎにはF3下についた。工作は2段TRで、下段は中村で水流沿いを突っ張り、上段は原で左を登る。F3の上に出てから水が枯れていることに気づいたので懸垂して原に汲んできてもらった。積極的に動いてくれて本当にありがたい。F3上からは10分ほどでF4。岩が脆いので少し手前から右巻きでTR中村、Fix原。Fixは初めてなので時間がかかっていた。F4の工作中にF3上で原のスリングを回収し忘れたことに気づいた。確認せずに進んでしまい申し訳ない……。

F3
ここでスリングを残置してしまった…


F4上の1040m二俣から真ん中の尾根を登ることにした。下部は斜度がきつく、場合によってはお助け紐が必要かも知れない。脹脛の疲労を感じながら30分ほど登って鍋割山荘の裏に出た。山頂は人が多かった。芝生の上でのんびりと休んで、2年会は幕内さんの差し入れのカップ麺を食べた。鍋割山からかなりのハイペースで下り、そのまま林道を歩いて下山。大倉に着いた時にちょうどバスが来ていたのでそのまま渋沢に行き、着替えて反省会をした。あじゃって解散。


総評

小草平の沢はコンパクトに直登できる滝がまとまっており、養成序盤のTRの練習に良い。下降もすれば懸垂の練習もできてお得である。ミズヒ沢は遡行図の簡素さとは裏腹に、明るい渓相で登攀しがいのある滝が多い良い沢だった。工作のバリエーションも多いので、養成中盤でも良いだろう。

今回の滑落事故に関しては、久しぶりの沢であることを甘く見ていた結果だと考えている。期間が空いた後はウォール会などの訓練を行うことが重要だと感じた。

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