鬼ヶ城付近にて。写真右奥が八幡平。 |
面子:3年会 島田、L田嶋 2年会 EW曾根田、FH武本
9月7日(木) 曇り時々雨、後雨
5:06▲0八合目~6:08阿弥陀池6:14~6:23男女岳6:30~6:38阿弥陀池6:40~6:50横岳~6:58焼森~7:04靴から土を出す7:07~7:16鞍部~7:41湯森山7:51~8:18宿岩(ゴアマなどを着ける)8:24~8:45たるみ8:56~9:10笊森山~9:26 1391p(水汲み) 9:46~10:16乳頭山~10:37たるみ10:47~11:39白沼11:49~12:47滝ノ上温泉13:25~14:06たるみ14:16~15:13車道分岐15:23~15:53三ツ石山荘▲1
前日に秋田駒ヶ岳の八合目にある避難小屋に泊まり、日の出に合わせて出発。この山域は基本的にせいぜい人の背丈程度の高さがある藪しか生えていないのでとても展望が良い。
空身で秋田駒ケ岳を空身ピストンする。二百名山なのに登山客は我々だけ、天気は曇っているがガスはなく眺望は最高である。田沢湖が見える。やや急いで下りて縦走を再開する。
山頂にて。左に突き出ている山が岩手山。遠い。 |
山麓は雲に覆われており、雲海が広がっている |
ここからの縦走路は、山ではなく平坦な丘をひたすら行くような道だった。人は少なく、湯森山の下りで一人すれ違った以外はこの日誰にも会わなかった。宿岩で初めて雨が多少ぱらつく。以後時たま小雨が降る。1391pで、滝ノ上温泉や白沼上水場、三ツ石山荘の水場が信用ならないので水汲みを行う。千沼ヶ原方面への道を往復5分行くと水汲みできる沢に当たる。
湯森山を登る我々。もはや丘と言ってもよい地形。 |
乳頭山から先は谷に下りるため、急な坂になる。1200m~1300m付近で樹林帯に入る。標高差のせいか、滝ノ上温泉に着くまでに隊員はみなクタクタになってしまった。隊の消耗が激しいので、ここで長たるみを入れる。40分近く休んだ後、気力を振り絞り、600m登り返す。行動時間が読みを超えているが、なんとか4時前に行動を終えることができた。小屋に着いた直後から雨は本降りになったが、小屋に入ってしまえばもう一切濡れることはない。万歳。サイトをして具沢山のキムチ鍋を食し、みな疲れているので6時過ぎにはL以外全員寝てしまった。
9月8日(金) 晴れ時々曇り
5:16▲1三ツ石山荘~6:03たるみ6:13~6:40犬倉山分岐~6:50水場7:05~7:33姥倉山分岐~7:54切通8:05~8:15大地獄分岐~8:36御苗代湖~8:52たるみ9:02~9:39不動平9:52~10:23岩手山11:02~11:26不動平11:36~12:15たるみ12:25~13:00切通~13:24姥倉山分岐13:35~14:01水場14:11~14:59たるみ15:10~15:43三ツ石山荘▲2
4時起床。この日は三ツ石山荘と岩手山を往復する。天気は、雨が止んでいるもののややガスっている。サイト用具やシュラフを隅にどけて出発。7時半くらいに霧が晴れてすばらしい眺望が見え、期待が増してくる。水場は登山道から30m、水がジャバジャバ出ている沢なので涸れる心配はまずない。
登山道に朝日が差す |
行きが大変な方がいいという意見で、行きはお花畑ルート、帰りは鬼ヶ城ルートを選択。お花畑ルートの場合、一回100mほど下りるので高度を稼ぐのが大変である。ここで初めて人とすれ違う。草原を抜けて樹林帯の坂を上り詰め、やがて森林限界を超えると道は緩やかになってすぐに不動平に着いた。さすが岩手山、平日でもそこそこ人がいる。岩手山の上の方はほぼ完全な裸地になっており、日本アルプスの3000m級の高峰のような様相となっている。良い。景色を堪能した後で、時計回りに登山道を行くことにした。砂の斜面が鬱陶しかったが、すぐに岩手山の山頂に到達した。独立峰なので風がやや強いが、晴れて日差しがきついので丁度いい。
不動平から見た岩手山のお鉢 |
右奥の山頂を目指す我々 |
山頂の展望は最高だった。八幡平への稜線が見えるが、非常に平らでのっぺりしていた。下界の高速道路を走る車が辛うじて見えた。せっかくなので長たるみし、差し入れの果物缶、カルピスが出される。40分ほど山頂でゆっくりしてしまった。後はお鉢の残りを周って眺望を楽しみ、不動平に下りて鬼ヶ城ルートで帰る。鬼ヶ城ルートはそれなりに岩場っぽさがあるが滑落の危険はほとんどなさそう。高度感はある。行った道を引き返して1日目と大体同じ時間に三ツ石山荘に着いた。この日も就寝は早く、6時半頃には皆就寝していた。
岩手山山頂にて。右が盛岡市街。 |
山頂で記念写真 |
帰り。奥に姥倉山が見える。 |
9月9日(土) 曇り時々晴れ
5:24▲2三ツ石山荘~5:54三ツ石山~6:13たるみ6:23~6:44小畚山~7:16八瀬森分岐7:26~7:34大深岳~7:39松川温泉分岐~7:49水場への分岐~7:54大深山荘8:04~8:31嶮岨森~8:56前諸桧9:06~9:40諸桧岳~9:56たるみ10:08~10:29畚岳分岐~10:41車道に出る10:51~11:05見返峠11:11~11:31八幡平11:37~12:21見返峠
4時起床。三ツ石山荘から八幡平までの稜線を行く。パッキングをしたり、小屋を掃除したりしたせいか、出発は多少遅れた。天気は2日目の朝と変わらず、予報では2日目と同じような天気になるはずだったが、なかなか霧は晴れなかった。それに、風がかなり強く、かなり速く雲が流れていく。道は今までの中で一番整備されており、高低差が少ないこともあって爆速で踏破していく。ところどころで現れる池塘や沼が美しい。
美しい池(湖?)たち。上から順に三ッ沼、鏡沼、石沼。 |
やや登り基調の平坦な道を進むと車道に出、上り坂の車道を行くと終着地点の見返峠(八幡平頂上バス停)に着いた。荷物を置き、空身で八幡平を散策する。
時計回りに行くことにした。八幡沼を周らずに八幡平へ直接行く道はコンクリートで整備されており、ほとんど林道のような状態。今までと打って変わって人がうじゃうじゃいる。展望はそれほど良くなかったが、八幡沼(もはや湖)や広い湿原はなかなか見事だった。
畚岳。紅葉の季節が近いことを感じさせる。 |
八幡平の頂上。階段の一部が写っている見晴台に登らないと展望はない。 |
今までで一番広い湿原 |
八幡沼。大きい。 |
写真をたくさん撮りながら1時間ほどで散策は終わり、12:50発のバスでふもとに下りる。八幡平温泉郷の源泉かけ流しの温泉「森乃湯」でゆっくり休んだ後、盛岡で打ち上げをし、盛岡駅で解散。それぞれで帰宅をした。
この山行を今から振り返ってみれば、行動時間が3日で11h,10h,7hと長く、隊員のそこそこ過酷なスケジュール(ブログを見返してもらえれば分かるかも…)も考慮すると、よくぞこのコースを歩き通せたなあと思います。この3山を全部つなごうとするならば、4日くらいの日程で行き、できれば谷に下りずに稜線をつないで5日程度の山行にすると良いのではないでしょうか。(記:田嶋)
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