2017年9月30日土曜日

水無川本谷

丹沢、塔ノ岳へ突き上げる水無川本谷へ行きました。

F8 30m大滝

記:久保
参加者
OBCL三宅さん、現役…3(sL)久保、中津、2勝木
※三宅さんは土曜のみ参加


2017/09/29(金)

快晴
東京=渋沢駅21:2721:42大倉

戸沢で飯を作ろうという話が出発直前に持ち上がり、中津が食材を買ってきてくれた。勝木は装備をいろいろリーチしてくれた。終バスで大倉へ。西へ垂れた月が赤く膨らんでいた。勝木の下界訓練をして23時半ごろに就寝。星空が美しかった。明日は5時出発とする。

2017/09/30(土)

高曇り、快晴
大倉5:106:13戸沢(デポ)6:416:51堰堤~7:07F1>~7:11F27:457:56F38:218:40F58:569:07F6>~9:25金冷シ沢出合9:419:55F8>~10:14F9>~(右岸尾根で小一時間懸垂下降練習)~11:35塔ノ岳12:1512:47丹沢山13:3014:09塔ノ岳14:2714:55天神尾根分岐~15:41戸沢
 
 ふっと目が覚めて時計を見ると4:44である。隣の中津と勝木はまだ寝ているので急いで起こして、慌ただしく準備した。三宅さんは終電+大倉まで歩きでほとんど寝ておらず、眠そうだった。半袖だと寒かったが、林道を歩いているうちに熱くなってきた。高速林道歩きはせずに、汗をかかない程度のペースで歩く。戸沢でシュラフなどをデポし、夜に食べる生肉は袋に入れて川に沈めた。
 川幅に対して水量が多めに感じた。入渓点の堰堤は左の残置スリングを使って容易に超える。末端に黄色いテープが巻かれていた。しばらく単調な沢を歩いてF1は左フリー。
 
F1

 F2は中津が右をTR。上部が少しいやらしい。残置スリングもあった。三宅さんは支点回収後、懸垂で降りる。
F3
 F3は左から巻く。フリーで登って、トラバースは中津がFixを張った。事故多発の看板があり、太い鎖がある。足元が滑りやすく沢から高度差もあるため、鎖がなければ怖く感じる。最後は鎖に頼って落ち口へ。この次の滝は左フリー。F5は右巻きで私がTR。ここも上部で木がザックに引っかかって意地悪だ。三宅さんは滝の右を登った。F6は少し下がって左巻きフリー。全体的に進むペースが速めで、暑さで頭がふらふらしてきた。金冷シ沢出合でたるみにする。三宅さんは歩みを止めたとたんに寝てしまって、申し訳なく感じた。
ガレガレの悪場が多くなってきて、30mF8が姿を見せた。水はさらさらと白くなって流れ落ちている。周りに可憐な花が咲き誇り、静かで平和な時間が流れていた。振り返れば遠く秦野の丘陵と町を望む。それにしても、おしとやかで上品な滝である。
F8を巻く

登るよりは眺める方がいい。右から大きく高巻く。落石が頻発するので十分な間隔をあけて進んだ。危ないわけではなく、すべてフリー。一気に草地が多くなり、落葉性の疎林が明るい。
F9

渓相は極めて平穏になり、最後の滝F9がお目見え。全体的に逆層気味で左巻きも脆そう。右から巻く。ここもフリー。

トリカブトと沢

トリカブトの紫が映えて美しいと感じていたのもつかの間、アザミ地獄にはまった。たまらなくなって、壊れた堰堤を過ぎたところで左の尾根に逃げた。ここで、懸垂下降の練習をしたのち、尾根を上がった。登山道に出たところで登山客と鉢合わせし、互いにびっくりした。
山頂は人でごった返しており、隅の静かなところで沢装解除。蛭ヶ岳は相変わらず独特の山容を誇っている。湧き起こる雲の合間から、時折、富士山が顔をのぞかせた。それとともに、「おっ!」「あっ!」とあちこちから声が聞こえてくるのが面白い。我々もそのうちの一人であった。
塔ノ岳より西方向

塔ノ岳より東方向

このまま帰るのももったいないので、丹沢山に行こうと提案したが、中津と勝木は乗り気ではない。エアリアで片道70分なので空身だと早く着くだろう。美しい林をくぐり抜けて丹沢山に着いたのは30分後だった。こちらは、展望はあまりないが人もまばらで静かなところである。日が差してぽかぽかと暖かかった。ここでもゆっくりと過ごし(勝木と三宅さんは500円もする炭酸を買い)、集合写真を撮った。
丹沢山にて

帰りは梢で囀っている野鳥を探したり、幹に群がるキノコに見入ったりしながら戻った。
下りの天神尾根は酷道そのもので、土砂流失が著しい人工林だった。足も心も疲れた。中津は何故か飛ばして、川の生肉を回収して下で待っていた。モミソ岩で練習する意欲も失せて、食欲ばかりが増してきた。戸沢のキャンプ場の下流でサイト。5.4合のごはんを3人で分けた。天神の名水で炊き上げた米は美味しかった。野菜と肉と醤油とゴマ油と本だしが入った謎の汁も量が多くて満足。
夜の川辺と言えば、星空と焚き火が似合う。手頃な大きさの枯れ木が少なかったが、充分に火は燃え続けた。マシュマロがとろけておいしい。21時過ぎに火が落ち着いた。私は流れ星を見つけてから寝ようと決めていたが、シュラフに潜り込むとせせらぎとともに夢の世界にいざなわれた。

まとめ


 水無川の本谷、しかも塔ノ岳へ突き上げている点で、私にとっては主格たる沢の一つに思われた。その沢を最後まで見届けられたのは純粋に嬉しい。残置が多いのは確かだが、F3は巻きトラバースのクサリが心強く感じた。最後の30m大滝と詰めの明るい疎林に癒された。当初の計画とは違ったが、丹沢山にも登れた。

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