新人合宿バックアップ 那須岳

 〈参加者〉
4年会: H木(CL) F田(sW) K島(sE)
3年会: Y田(sL) T谷
2年会: M尾(H) M下(F) M田(EW)
1年会: I田 S田 K石川 T中 K原 K保 M塚 N澤



4/28(金) 晴れ

東京=(車)=赤面山堀川登山口付近の駐車場▲0


 駒場車と本郷車に8人ずつに分かれアプローチを行い、23時頃に赤面山堀川登山口に到着。本郷車はCL・F田さんが、駒場車はsL・T谷がドライバーの予定だったが、F田さんが運転免許証を忘れ本郷車はCLのワンマン運転となった。免許を持っている4人で下山口である峠の茶屋駐車場まで車を回し、そのほかの人には先にオカンしてもらった。1年会の誰か曰く、天気が良くプラネタリウムみたいだったらしい。4人は24時ごろに帰ってきて車中泊をした。




4/29(土) 晴れのちガス

▲0赤面山堀川登山口付近の駐車場5:07=5:08赤面山堀川登山口5:08~5:24パノラマ展望所分岐5:24~6:11たるみ6:21~6:24中間点6:24~7:11たるみ7:24~7:38旧スキー場分岐7:39~8:04地図読み8:08~8:20赤面山8:36~9:05前岳9:12~11:01赤面山分岐11:01~11:23北温泉分岐11:23~11:34たるみ11:44~12:28朝日岳12:40~12:47朝日岳分岐12:47~13:21峰の茶屋跡避難小屋13:25~13:40茶臼岳14:15~14:38峰の茶屋跡避難小屋14:45~15:27沼原分岐15:45三斗小屋温泉▲1(10.8p)


 寝れた人も寝れなかった人もいたらしい。特にF田さんはとても眠そうだった。日曜日の天気が悪いので、ER1を使って一日目に全てのピークを打つことになった。5時出発予定だったが、8人も一年会がいれば間に合う筈もなかった。自己紹介と体操を済まし7分遅れで出発した。トップはM田→M下→M尾の順番。最初のピッチが一番登りが多かったのでゆっくり行ってもらったが、思ったより道が歩き易かったこともあってか誰もバテることは無かった。しかし上級生は緩すぎてつまらなさそうにしていた。一年会の靴紐が順番にほどけ、3回程止まったこともあって読みを巻くことはできなかった。薮い登山道からスキー場の斜面へと逃げる為の分岐をM下が飛ばした。「M下分岐飛ばし」とメモをとっている時に、CLのザックから放たれた枝に殴られてsLは額に傷を負った。M下は直後のゴンドラへの分岐も飛ばした。スキー場斜面を歩行していると、眼下に雲海が見えて綺麗だったが、隊の後ろの方の上級生しか盛り上がっていなかった。旧スキー場分岐のあたりで一年会のI田さんがバテたのでセカンドに回した。なお今度はM尾がこの分岐をピンだと思わず飛ばしかけた。直後の地図読みでは、sLチャレンジのM田は何とか正解したが、初めて地図を読む一年会は苦戦していた。赤面山山頂からは那須連峰が良く見渡せ、一年会も満足げだった。ここまではほぼ読み通りだった。

 赤面山を出発して前岳を越えて少しするとトラバース上に雪渓があった。軽アイゼンが要りそうな斜度だったので、皆で装着して突破した。装備に入れておいて良かった。するとその直後によりきつい斜度のトラバースの中に、より大きな雪渓があった。赤面山分岐までの急な登山道全てを雪渓が塞いでおり、どう見ても軽アイゼンでは突破できそうになかった。sLは撤退かと頭を抱えていたが、K島さんの提案で登山道の隣の薮を漕いで進むことになった。新人合宿でまさかの薮漕ぎである。ここの辺りの最近の記録が入手できておらず、このような目にあったのは大きな反省点であった。ただここまでのゆるゆるな行程に飽きていた上級生らは正気を取り戻し、特にM尾は藪を漕ぐと聞いた瞬間、満面の笑みだった。一年生も噂に聞いていた藪漕ぎが出来ると少し楽しげだった。sLは自分のやらかしに、隊で唯一ガン萎えしていた。その後80分ほど延びたが、雪渓アンド藪漕ぎを乗り越え何とか赤面山分岐に到着。途中後ろから来たおじさんが雪渓に突っ込み踏み跡を作って下さった。I田さんが薮中でバテていて、荷物を一部の上級生に持たせた。誠に申し訳ない。最近の記録が殆ど無かったここまでの区間とは打って変わって、ここから一転して非常にポピュラーな登山道で超歩き易くなった。延びたせいで三本槍岳は泣く泣くカットした。朝日岳からは、天気が良く茶臼岳がよく見えた。火山の独特でカッコいい山体に一年生も喜んでいた。ザックは背負ったまま向かった。風が強すぎてみんな防寒着を着ていたが、K島さんとsLだけが半袖で耐え続けた。その後峰の茶屋跡避難小屋から茶臼岳を空身でピストンする際はピークハントを行った。1位は一年生のT中君だったが、一部の一年生はザックが無くなった開放感の中で飛ばし過ぎたせいか途中でバテていた。sLがノロノロと山頂に到着するとF田さんは岩場で爆睡していた。ガスだったがちょいちょい晴れ間は見えた。しかし強風でそれどころではなく寒かった。ここでもみんな防寒着を着ていたが、K島さんとsLだけが半袖で耐え続けた。ここでCLがメロンを出してくれた。

 峰の茶屋跡避難小屋まで戻るといよいよ本格的にガスりはじめてきたので、急いで三斗小屋温泉に向かう。直後にガレ場かつ半分道が切れているやや危ない箇所があった。sLは最後尾でこっそり滑った。ここから三斗小屋温泉までは本当に何も無いつまらない道でCLは「これだから道は」と言って、藪を相対的に評価していた。途中から湧き出ていた延命水からは変な味がした。苔?三斗小屋温泉到着と同時に拍手が起こった。

全員から2000円ずつ回収し、32000円を握りしめて大黒屋に料金を払いにいったところ、団体割引適用で12000円引の20000円になった。サイトはポトフと米いずれも美味かった。コーラが100円で売ってたので割り引いてもらった分でコーラを全員分購入した。温泉では一年生の男子、上級生の男子、女子の3班に分かれて入浴した。温泉はみんな堪能してくれた模様であった。K島さんとsLは半袖で耐え続けたので、腕まで日焼けして熱い温泉が染みた。女子の皆さんは、旅館の方や一般の方に迷惑がかかるので、温泉の入れ替え時間は守りましょう。到着時間が遅くなったことや、温泉に入っていたことが災いして宴会をする時間が無くなり、21時過ぎに消灯。sLはいつも通り反り腰で寝られず、1日目のFBを書き始めることに。この部分を書いている時、時刻は3:25である。雨が段々強まるそうなので、3半5で最短距離で下山することとした。そして今M下による起床コールが入った。




4/30(日) ガスと霧雨

▲1三斗小屋温泉5:18~5:38沼原分岐5:38~6:04たるみ6:11~6:30峰の茶屋跡避難小屋6:30~6:45地図読み6:49~7:10峠の茶屋駐車場(2.0p)


 温泉に入ったおかげで朝までポカポカだった(寝られてはいないが)。朝サイトの鮭茶漬けも茶飯もうまかった。水汲みやトイレなど、やはり5時出発は無理で、18分遅れの5:18に出発した。またテント場で一年生に貸し出されていたS野さんのザックカバーが紛失した。

 大ガスだったが、雨は弱いので早く下山を目指す。昨日通った何も無い道を引き返したので、余計につまらなかった。ガスに覆われた茶臼岳のシルエットだけが浮かび上がっており、それはそれで綺麗だった。峰の茶屋跡避難小屋通過後の地図読みでは、またしてもM田はギリギリで正解。今度は一年生も正解できていた。その後僅か2pで下山した。

 T谷・CL・sLでもう一台の車を入山口に取りに行ったが、入山口に着いた時にCLがもう一台の車のキーを下山口にデポしたザックの中に置いてきたことが発覚し、往復1時間弱かけてキーをまた取りに行った。その間一年生は独自に宴会をしていたらしい。その後2台で温泉に向かった。半袖で耐え続けたK島さんとsLの腕が真っ赤になっていた。温泉で反省会を済まし、打ち上げは本郷車と駒場車で別の店に行った。駒場車は宇都宮で餃子を堪能した。




〈総評〉

 天気がもっと悪いと思っていたので、1日目は良く晴れて火山の独特な景色を楽しめてよかった。まさかの薮漕ぎはあったが、全体的な満足度は高そうだった。

0 件のコメント:

コメントを投稿