2021年6月29日火曜日

6月4週 薮トレ 荒海山

文責 三田


 去年の4月、怪我とコロナでやることがなく、元の状態に戻ったらどこの山に行こうかなとぼんやりヤマレコのエアリアを眺めていると、登山道が灰色になっている山を見つけた。荒海山である。調べてみると2015年の関東東北豪雨で登山道が流失して登れなくなっているらしい。なら藪で行けば良いじゃん!ということで稜線上を繋ぐルートを模索した。当初は、会津高原尾瀬口駅から高土山を経由して安ヶ森峠まで県境稜線を繋げないか検討したが、高土山〜荒海山の記録が少なく断念。調べるのが面倒になって放置していた。が、今年に入って薮トレを出すことになり、去年作った資料を使っちゃえば良いやとの軽い気持ちで荒海山を企画した。

 ところがなんと、今年の5月18日に崩壊した登山道が復旧しているではないか。道がない→だったら薮で行こう、という前提が崩れてしまったが、別の山域を探すのも面倒だしまぁ良いやという感じでそのまま企画を出した。

荒海山山頂

参加者

OB1:CL黒瀬、3:W須藤、F曽根、中尾、H中村、sW西田、福本、sL三田、2:E船引、

1:朝比奈、大坪、鴨田、川中

 

6/25()曇り→雨

東京=()=安ヶ森キャンプ場先ゲート前22:50(本郷車),23:30(駒場車)0

 

1週間前にSCWを見ると台風でも来るのかと思わせるような激しい雨が予想されており、絶望していた。が、入山日が近づくにつれ曇りっぽい予報に変わってきた。金曜日の昼頃SCWを見ると荒海山周辺はずっと弱い雨の範囲に入っていたので、「雨時々止む」だと予想して水計算を1p0.3Lから0.25Lに減らした。雨の中登山道のある山に向かって藪を漕ぐのは最悪だと思いながら準備した。駒場と本郷に分かれて19時に同時出発の予定だったが、駒場車は車の到着が遅れる。さらに本郷にいるはずの鴨田が勘違いで駒場にいて本郷車も出発できない。駒場車には予定の5人しか乗れないとのことだったので鴨田は本郷車が赤羽駅で拾うことにした。結局予定より30分〜1時間遅れて出発。安ヶ森キャンプ場で入山連絡を入れて林道を行けるところまで車で行ってみる。1kmほどでゲートがあったので手前の広場で就寝。いかにも開けて欲しそうに佇んでいるゲート(下の写真)を見てCLが行けるところまで車で行こうと言ったので明日は車で出発することにする。雨が降っていたが木に遮られてほとんど気にならない。なぜか曽根はオカンした。

6/26()曇り→晴れ→曇り()

0 4:31=()=5:05安ヶ森峠 5:27~6:21安ヶ森 6:40~7:42 1363p 7:56~9:01 1480p少し手前 9:18~10:00 1475p手前コル(1),ここからサブ装 10:24~10:33 1475p~11:27 1560p手前ベロ 11:40~12:00 1560p~(たるみ10)~13:36荒海山山頂14:03~15:27 1560p 15:41~(たるみ11)~17:02 1475p~17:081

 

昨日の出発が遅れたのに加え、車で林道区間を稼げそうなので日の出前行動はやめて4時半出発にする。4時半になると勝手に(我々の手によって)ゲートが空いたので車で進む。sLはチキンなので船引に運転を任せる。時々落石があったがどけながら進む。1箇所、車のタイヤ大の岩があったが、4,5人がかりでひっくり返して林道を開通させた。今山行一番の核心部分だったと言っても過言ではない。

安ヶ森峠で薮装をつけて出発。記録では栃木県側から取り付いていたが、福島県側の方が行きやすかったのでそちらから取り付く。最初は踏み跡が明瞭でただの道のようである。そのせいでだいぶ早いペースで進み、1年会は少し辛そう。大坪をセカンドにおいて、これ以降全て大坪をセカンドにした。安ヶ森手前の急登は一気にペースが落ちた。安ヶ森直下には岩が出ているが北西側から巻けば問題ない。安ヶ森で大坪が気持ち悪いというので水を全部抜く。1560pが見えたり雲に隠れたりしていた。ここからは藪初回者の船引、須藤もトップなどに出す。安ヶ森の後の、稜線が北から北東へ折れる箇所でトップは北西方向の間違い尾根に進んでしまう。本体がピョコに着く頃には気づいて引き返してきたが、1991,2009に続いて3戦全敗、3連敗。30年前から1mmも成長していない。地形図では北東に尾根が続くが、最初だけ東に尾根が出ているのと、地図にない小ピークに惑わされたのが敗因。1363p手前コルはブナ林の中の笹原でサイト適地。ちょっとロングピッチにして1363pまで行く。大坪の体調は直ったらしいが水は抜いたままにする。ここからは灌木が出てくるとの前情報だったが、踏み跡があって邪魔にならない。途中トップが地図上のベロと小ピークとを間違えて報告していた。もっと情報を集めて現在地を把握しよう。1480p手前でたるみ。ここからはサイト地を探しながら進む。1475p手前のコルでトップがサイト適地を見つけたのでそこでデポすることにする。稜線から少し福島側に下りたところの傾斜が緩くなっており、そこをサイト地とする。

安ヶ森山頂

サブ装にして荒海山を目指す。相変わらず大坪の水は上級生が持つ。ここまでは読みを縮めていたが、ここからはサブ装という事で短めに読んであったので読み替えはせず、余裕60分を含めて13:40をリミットにする。1475pすぐ後のコルはサイト適地で、今回のサイト地よりも平らで良さそう。1500mくらいからは木が低くなり限界上っぽくなる。トップが見えたので状況を聞かなくても分かる。1560pからの下りは急で、1人ずつ通したりして慎重に降りる。直後の地図にない小ピークは両側が切れていて危ないらしいので本体は福島側をトラバース。だが、誘導の福本が通りにくそうなルートへ誘導したので本体にいた曽根が途中から別ルートを通した。誘導について行った大坪が曽根のルートに行きにくそうだったのでsLが迎えに行く。これが事前情報の露岩のようだ。その後鞍部でタルミ。ほぼ読み通りでリミットギリギリなので、余裕60分を削って14時半をリミットにしつつ、大坪と、余裕のなさそうな朝比奈の荷物を上級生に預けて空身にする。その甲斐あってペースは少し上がり、13:36に荒海山着。トップの西田は1人でピークハントしたらしい。希望者は空身で三角点ピークまで行くことにし、大坪、曽根、中村以外がピストンした。三角点ピークまでは片道5分ほど。踏み跡はあるが、藪。

1560p付近からの荒海山

荒海山の三角点


 帰りは大坪のみ空身継続で、朝比奈はサブ装に戻す。稜線上は電波が通じたので天図たるみはなし。途中、中継に出した須藤のコンパスが壊れたらしいので補佐の西田を中継にして須藤は本体に戻す。1560p手前の露岩ピークはトラバースするが、来た時よりも手前からトラバースを始めたので辛い。トップはもう少し尾根上を見るべきである。トップが稜線に復帰した場所が露岩の後かどうか怪しかったためロングピッチを切って1560pまで行く事にした。が、ロングになり過ぎた...スイマセン。1560p付近ではガスが出てきて雨が降りそうだったがSCWによると大丈夫らしい。

サイト地では傾斜の緩い場所が少し離れて2箇所あったので8人と5人に分けテントを張る。が、傾斜していてサイトしにくい。メニューは塩ちゃんこ鍋。味が濃くて美味しい。電波が入るのでCLは明日の温泉を探していた。CLのメロンと生ハム、sLのチキンナゲットを各テントに配り、宴会をして就寝。傾斜していて寝にくい。サイト適地ではなく、サイト可能地であった。

山でのメロンは最高!

6/27()霧→晴れ 

1 4:35~(たるみ13)~6:18 1363p ~6:27 1363p南西コル、水汲み 7:06~7:45安ヶ森8:00 ~8:45安ヶ森峠 9:07=()=9:30安ヶ森キャンプ場 

 

朝は34半。傾斜していたのもあり分配は少し遅い。曽根の予備コンパスを須藤に渡して出発。大坪の荷物は抜かなかった。最初はガスっていたが日が昇ってくると共に次第に晴れてきて幻想的。1363pの次の鞍部で栃木側に水場の偵察に行く事にする。藪sL権を取るための中尾とsLCLの他に船引、須藤、1年全員が水汲みを希望したのでとりあえず行ってみる。途中斜面が急になるところで大坪がやっぱり帰りたいと言い出したのでその場で待機させて声の届く範囲で沢を下りる。sLが赤布を打つのに手こずっている間に先頭が水場についた。下り10分弱(赤布に手こずったため)、上り5分のところに水が出ていた。標高だと1260mくらい。透明できれいな水だ。この鞍部はものすごくサイト適地である。

幻想的な雲海(左に見えるのが1560p)

行きにトップがイモったピョコは左に巻いて、安ヶ森に着く。歩いてきた稜線が見えて気持ち良い。車の鍵をトップに渡して安ヶ森峠までいく。安ヶ森直下の急斜面は来た道を慎重に下りる。安ヶ森峠で藪抜け。チキンなsLは新しい落石やパンクで帰れなくならないか心配だったが無事に帰れた。

鬼怒川温泉に入って、宇都宮の中華料理屋で打ち上げして帰京。

 

総評

 雨藪だと思って行ったら近年稀にみる晴れの藪トレになった。(sLCLの人徳の賜物である。)さらに、林道を開通させたため完遂することができた。スバラシイ、スバラシイ。藪は薄く、終始踏み跡が散見されたので「藪トレ」としては微妙かも。ただ、初日の行動時間は長く、十分「トレ」になったし、景色が良く「藪」の楽しさも感じてもらえたかな?と思う。ただし、完遂できないと何の為に行くのかよく分からない企画になるので要注意。


0 件のコメント:

コメントを投稿