2021年6月19日土曜日

5月4週 軍刀利沢・熊倉沢左俣

 沢L養成も中盤へ。遡下降、詰め、初見下降と今回も良い訓練になった。雨が降ったのはLの不徳の致すところ。

記:浦中

参加者

OB2 曽根田、OB1 L浦中、黒瀬、

3 sFsWH中村(45)E(57) 2 池田(01)FW(02)

521() 曇り時々小雨 

東京=(車)=落合橋手前ゲート▲0

週末の予報は木曜頃からよくなり出したが、雨か曇りか微妙なライン。気象庁の30%SCWの予測を見て決行とした。予定通り19時過ぎには本郷を出発できたが、甲州街道の渋滞を抜けるのに手間取ってしまい、3年会を途中で拾って落合橋手前のゲートに着いたのは22時頃だった。ゲートは落合橋の少し手前にあり、橋までは3~4分程度。4~5台ほどのスペースあり。中村のATC忘れが発覚したが、ムンターヒッチで代用することにした。小雨が降る予報だったので、下界訓練後はテントを立てて就寝。

522() 小雨のち曇りのち雨

0 4:374:41 落合橋〜5:08 入渓点 5:237:13 大滝下〜7:50大滝上8:0010:45 10m 11:0012:55大滝上〜13:45 大滝下〜15:25入渓点〜16:00 落合橋手前ゲート▲1

4時起床で準備。時間通りに準備を済ませて体操をし、出発前に念のため共装を確認したところで、エキボがないことが分かった。どうやら原が自分の係を勘違いしていたらしい。いくつかのものはLの個人装備などで代用できたので入渓することにしたが、忘れ物は致命的なので厳重注意。軍刀利沢は落合橋を渡って熊倉林道を進む。所々ぬかるんでいたが、作業車両は入っているようで比較的歩きやすかった。入渓点は踏み跡とピンクテープでわかりやすかった。沢装をつけている最中に雨が降り出したが、朝のSCWで止む予報だったので入渓。土曜のトップは原と中村、滝下での初心者の指導は曽根田さんにお願いした。

入渓直後は小ゴルジュのような地形。雨が降っているのと日の出直後で薄暗いのが合わさって少し歩きにくさもあった。島は初回なのでトップにはゆっくり歩くように指示を出す。少し歩いて最初の2mは左フリー。3*4mも左フリー、24mは右TR原。滝の水流側に振られる位置であまり良くなかった。取り付きで島が足を滑らせて釜にドボン。可哀想に…。原は以前教えたTRの緩め方を忘れていたようで、緩めるのに時間がかかっていた。このあたりで予報通り雨が上がった。トップの歩行のペースも速くなり、島の足元が少しおぼつかない感じだったのでゆっくり小股で歩くように改めて注意。その先の5mは右TR中村。CSは水流をスリングで鎧を作って突破。巻きの斜面は緩んでいそうだった。8mナメ滝は少しヌメリがある。水流左を残置支点でTRという判断だったが見に行くと残置ハーケンにかかった残置スリングをそのまま使っていた。この手のスリングは傷んでいる可能性が高いのでハーケンから流動分散(途中で結び目を作って可動域を制限したやつ)で作り直し。カラビナの環も空いていたので注意。カラビナをハーケンにかける際に残チスリングが邪魔だったのでナイフで切り捨てた。最近持ていくようにしていたナイフが役に立って少し嬉しかった。次の3mを左フリーで越えると215mの大滝。トップは右巻きをし、工作は右ルンゼの途中から滝の水流右に移るルートでTR。巻きは残置ロープがあったが、かなり怖かったらしい。

大滝上でモス&タルミを入れて、先へ進む。5*6mは左巻きフリー、5mCSは水流TR原、4mは右巻きで最後の一歩が少し怖かったので念のため&トップへの指導も兼ねて肩がらみ。6mではリード訓練を行った。クライマー中村、ビレイヤー原でガチリード。中村が打ったハーケンは深く刺さってヌンチャクをかけられなかったので、結局残置を使った。Lは左巻きを見たが、なかなか怖いルートだった。素直に右側を直登するのが良いだろう。初心者はハーケン支点で水流右TR中村。その先の淵はLと中村以外は股下まで使って超えたらしい。左をへつっても良い。3mは右巻き、4mは右TR原、10mは右巻きで最後だけスリングで手がかりを出した。

10m上でタルミを入れて下降開始。藪に引っかかりそうな滝が少なかったので、不足しているATCはできる限りロープにつけて引っ張り上げることにした。まずは10mを懸垂原。続けて4m3mを右岸懸垂中村。さらに6mを左岸懸垂原。懸垂を作る手際はもう少し早くできるだろう。4mは登りで使った左岸の巻道を最初のみボディビレイで通過させ、残りはフリー。次の5mCS5*6mは右岸の踏み跡をフリーで通していたが、危険だった。落ちる可能性と落ちた時の危険度の2つで安全判断できるようになって欲しい。特に初回者は沢歩きに慣れていないので慎重に判断すべき。

大滝は、中村が水流沿を懸垂したがったが、遠くの支点で取ったせいでロープが足りるか怪しい。ロープダウンさせてみると案の定ギリギリ足りないとのことで、原に左岸の支点で作り直させた。その後も8m懸垂中村、CSフリー、5m懸垂原、24m3*4mは懸垂中村。明るくなった沢床を歩いて15:25入渓点。遡下降の充実感に包まれながら林道を歩き、16時ちょうどに車に戻った。

サイトは「ほうとう風鍋」でカボチャと鳥野菜味噌が良い味を出していた。沢中で試験とレポートのヤバさに気付いてしまった中村が帰りたいということだったので、日曜に参加する黒瀬と池田を迎えに武蔵五日市に行く際に、乗せていくことにした。18時半に出発して少しすると雨が降り出し、すぐに本降りになってしまった。日中降らなくてよかったが、焚き火もできず悲しい。黒瀬は電車を乗り過ごして遅刻し、詫びチョコを配っていた。池田の下界訓練は翌朝に回して就寝。

 

523() 曇りのち晴れ

1 4:404:44落合橋〜5:06 入渓点〜6:22 26m上〜(タルミ10)9:40 8m下〜(リード訓練)10:46 8m上〜11:27登山道〜11:34熊倉山11:4612:08 下降点〜13:38 沢床(2段4m)15:03 入渓点〜15:24 落合橋手前ゲート

朝は34半。2年会はまだサイトの手順を理解し切れていない様子。それでも撤収は早く、池田の下界訓練をしても4:40に出発できた。熊倉林道は荒れているとの前情報だったが、崩壊もあって明らかに矢沢よりも歩きにくい。入渓点で沢装をつけて、2年会にマップケースの紐のことや、コンパス・笛のつけ方を教え直して入渓。トップはLと原。

なかなかの崩壊


入渓点からしばらくは仕事道がそのまま使える。西沢と東沢の分岐を過ぎて最初の4mは右フリー、3mトイとその上の小滝は2TR下段原・上段L26mは下段フリーで上段TR原。下段の取り付きで島が滑っていたらしく、普段より多めにロープを出すことにした。CS滝と小滝を2TR下段原・上段L。ここは簡単に仕事道で巻ける。これで前半の滝は終了。河原歩きをしながら2:1の分岐と610mの分岐で地図読み。地形図と遡行図を両方見て情報を照らし合わせることができておらず、2年会は不正解。原も地図が濡れて見れないらしく苦戦していた。途中、伏流が終わったあたりでタルミを入れた。


後半の滝はまず2段3mを水流TR原。2*3mトイを水流TR原。ここの支点はざれた斜面を登る必要があり、少し怖かった。4mCSも原がTR。そして、1:1の分岐の先に8m滝が見えた。1:1でトップ以外を待たせてクライマー原、ビレイヤーLでリード開始。滑る上に外傾しておりかなり難しそう。ガチリードだったのでビレイヤーも気が抜けなかった。多少時間はかかったが、3本ハーケンを打って突破。最後のハーケンでバックアップの細引きが取れなくなってしまっていたが、抜き直すのは危険そうだったのでそのまま登らせた。セカンドで登った感想としては、TRがないとかなり怖く、特に上部で足場が小さくなるところが難しかった。2018は普通に行ったのかと思ったが、1:1は普通に登っていると右に入りそうだったので、2018も右に入ったのではないかということだった。最後に3mCSTR原で超えたところから手掛かりで左岸の尾根に取り付いて、15分ほどで登山道に出た。熊倉山はベンチが3つあり、タルミをとった。

上部は難しめ

熊倉山からの尾根は踏み跡もあって歩きやすい。810mの分岐で原は自信なさげにしていたが、690mの下降点はドンピシャで当てていた。ここから右下に見える尾根に向かってW懸垂原、さらに少し尾根を降ってから右側に見える沢床に向かって懸垂Lでギリギリ沢床に届いた。場所は二俣のすぐ下で本当に良い位置に降りることができた。

東沢の下降は、まず24mを懸垂原。ここは初心者以外はクライムダウンできるのでロープダウンして全員バックアップなしで降りた。続いて5mを右岸懸垂L5m8mをまとめて右岸懸垂原。沢床が見えている時はバックアップ懸垂でも楽をできることを教えながら降る。その後は、小さい滝はあったもののロープは出さずに西沢との出合に降りることができた。出合直前には巨大な倒木があり、かなり荒れていた。出合からは仕事道を使って下山。


武蔵五日市周辺の温泉が休業中だったので、あきる野の昭和の湯に入り、近くの柳月食堂で打ち上げをして国立付近で解散。

 

総評

2日間とも遡下降ができ、養成的には非常に充実した山行だった。雨の沢という貴重な経験もできたが、初心者には申し訳なかった。熊倉8mのリードは登攀力がないと厳しいので、自信がなければ1:1を右に詰めても良いだろう。

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