2021年6月19日土曜日

5月5週 カロー川谷・鷹巣谷

 そろそろ暑くなってきた。水量の多い沢も楽しめるだろう。ということで、奥多摩へ。土曜日は開通した小川谷林道を使ってカロー川谷へ。日曜日はL権者トップで鷹巣谷へ。それぞれ特徴のある大滝がとてもよかった。

静かに流れ落ちるカロー大滝

迫力ある鷹巣谷大滝

記:浦中

参加者 OB2:曽根田、幕内 OB1L浦中 3:sH中村(56)sE(78)、三田W(2N)

    2:EH池田(12)F船引(02)

5/28() 曇り 東京=(電車)=奥多摩21:3223:20東日原▲0

2132分着の奥多摩行きの電車で集合。全員遅刻することなく集合できたが、船引のATC忘れが発覚した。カロー川谷は詰める予定で日曜日は原か中村のATCを利用できるので、今回は参加を許可した。

奥多摩駅から日原の駐車場まで歩く途中、何回かパトカーが通りがかって計画書の提示を求められた。こんなことは初めてで驚いたが、熊や猪の情報を教えていただいただけで、大きな問題はなかった。下界訓練は二人とも滞りなく終わり、24時前には就寝。半袖だと少し寒かった。

5/29() 晴れ カロー川谷(遡行図は「奥多摩の谷123ルート」)

0 4:325:13カロー橋~5:38入渓~5:49 3m 6:066:15 滑り台状 6:236:56 F1 7:25(タルミ10)7:358:03 F2上~8:09 F3 8:219:18 大滝下 9:2811:17 大滝上~11:56 F5下~14:25 F514:3514:50 登山道 15:08(タルミ10)16:23 東日原▲1

4時ごろに起床し、デポ品を駐車場の隅にまとめて出発。歩いていると少し暑いくらいの気温。小川谷林道は2011年から通行止めが続いていたが、昨年開通したということで、快適に歩くことができた。カロー橋の先で入渓点探しに若干イモったが、取水施設の辺りから入渓。初心者への注意事項で、中村の説明に抜けがあった。

入渓点へ

奥多摩の沢らしく、入渓直後から水量多めで明るい雰囲気の沢床歩きが続く。10分ほどで最初の3m滝。工作は水流右をTR中村。左巻きも可能(fix)。朝早いからかロープ捌きが遅い。超えてすぐに滑り台状の滝。水流中を突っ張りで超えるのが楽しいが、良い支点がないので水流左のリッジをTR原。若干振られるルートだったらしい。その後も小滝が続くが、フェルトのフリクションと釜のへつりで超えていく。へつりに失敗すると胸くらいまで浸かりそうなので寒い日は要注意。


6:56F1下。岩が硬く、快適に登れる。工作は左TR原。支点を選ぶ際に、振られることよりも屈曲しないことを重視していたが、岩角での擦れなどがなければ振られないことを優先するべきだと教えて右岸の木に取らせた。ここまで良いペースで進んでいたのでF1上でタルミ。F1の先で15mほどの滝を掛けて煙窪が分かれている。見事な滝でいつか登ってみたいものだ。

煙窪

釜を持つ3mは左右ともにフリー。水流中はやや滑る。F1上から30分ほどでF2に到着。上部はツルツルで直登は無理。左右に巻き道があるが、左巻きをフリー。右巻きの場合はピンクテープに沿って登り、トラバースをfixだろう。F2を超えると、すぐにF3。威圧感がある滝で、トップはリードで登りたそうにしている。とはいえ、右巻きの作業道が明らかなので今回は巻かせた。中村は水流の左から更に左に逃げるルートを取っていたが、上部は岩が脆かったらしい。ここはリード訓練をしても良いだろう。

F3

F3上から斜度が緩くなり、倒木が増えて荒れた渓相に変わる。ヨコスズ窪から大規模な土砂崩れが流入しているようだ。ここで地図読みをした。船引は少し怪しかった。斜度と本流の角度、枝沢の角度を確認する癖をつけよう。ヨコスズ窪を超えると渓相は穏やかに戻り、遡行図通りに杉の植林や枝沢を分けて9:18に大滝下。水量は多くないが、水壁を静かに落ちてくる様子が美しい滝だった。

滝行

タルミをとって左巻きを始める。遡行図の作業道は見当たらず、滝手前のルンゼから小さく巻くルート。もう少し手前の尾根からの方が斜度が緩かった。悪いザレの斜面をTR2回で超えて最後はリードfix11:17大滝上。読みよりは長くかかったが、作業道が無かったことを踏まえると妥当な時間だろう。
いつだって巻きは怖い

F4からしばらく進むと、1280m付近から落ち葉で沢床が埋まりだす。多いところでは膝くらいまで落ち葉に埋まりながら進む。11:58F5下。ここからが鬼門だった。まずは過去記録通りに直登を見るが、下段は左右ともに微妙。左を見ていた原が2mほど滑落。ズルズル滑り落ちる感じで怪我は無かったので、いったん下がらせて行動食と水を摂らせて様子を見る。その間に中村をいったん下ろしてリードで水流右を再挑戦(ビレイはL)。ハーケンを打つのに苦戦してかなり時間がかかる。15分以上格闘したところで、原が復活したので幕内さんと左巻きを見てもらう。無事に滝上に出てくれたが、かなり危ういルートで高めに巻いた方が安全らしい。その間に、中村は右壁を突破できず。戻ろうとしたところで滑落。幸い、ハーケンで止まって事なきを得た。

いけそうだけど、少し悪い

幕内さんと原の工作を待つ間に中村を休ませる。工作は2TR(間のテラスは広く、全員が入ることができた)で、下段は左岸の支点で水流右(原が支点セット後に一本懸垂で降りてきた)。上段は右が難しいので別支点から左のクラックをTR幕内さん(ロープは中村のを上に送った)。上段左もフリーで行くには怖いルートだった。リードでも怖いだろう。右壁TRができないか試したため、時間がかかったが、何とか全員滝上に出ることができた。初見の沢の怖さを味わった気分だった。今後も直近のワンゲル記録が無い沢に行く際はいつでも撤退できるようにしたい。

ロープなしは流石に…

F5上は明るく気持ちの良い場所だったが、笹は生えていなかった。右の尾根から登山道に出れそうだったのでタルミ後に尾根を登り15分ほどで登山道。下山は整備された登山道を半ば走りながら下って16:23日原。充実した一日だった。反省会で三田にN権を与え、原と中村が分離した。

サイトはゴマ豆乳鍋で、鯖缶、高野豆腐、魚肉ソーセージとタンパク質たっぷり。と思っていたら魚肉ソーセージは朝に使う予定だった…。みんな気が緩んで脳死状態だった。差し入れのソーセージで代用することにした。サイト終了後、日原の駐在さんがやってきて、駐車場泊を注意されたが、最終的にはデポ品の置き場なども教えてくれて改めて日原の優しさを感じた。とはいえ、今後は就寝場所を考える必要があるだろう。21:30ごろに就寝。夜にやってきた池田は職質されなかったようで何より。

5/30() 晴れ後雨 (遡行図は「新版東京起点沢登りルート100」)

1 4:294:46入渓点 4:515:55 ④上~6:48 ⑥上~6:55 310m下~7:58 大滝下~8:49 大滝上 8:559:30 大滝下~10:25 310m下~12:42 入渓点~13:57 東日原

朝は34半。サイトが手早く終わったので下界訓練をしても4:29に出発できた。13時ごろから雨予報だったので、ひとまずリミットを8:30として出発。

稲村岩尾根の入り口には、前情報通り通行禁止と書かれていた。日原の集落を下って巳ノ戸橋で日原川を渡って15分ほどで入渓点。ヘルメットなどを付けて注意事項を手早く伝えて入渓した。日曜日のトップはLと幕内さん。序盤の滝は右の作業道で巻く。その後もワサビ田など、人跡が豊富で巻きやすい滝が続き、④の小滝と石積み堰堤。釜が深そうだったので、右壁のトラロープの場所をTR浦中+最後のトラバースをT幕内さん。その後も初回者ならロープを出すかもしれない小滝を左右の巻きを使って超えていき、⑤は右をへつってフリー、⑥は左TR浦中で、6:55に⑦310m下。下段は右フリー、中上段は左TR幕内。すぐ上の幅広4mは右側の残置がある溝を登るが、ホールド・スタンスがほとんどなく、残置に命を預けることになって怖かった。工作は、ハーケンを1枚打って残置と分散させてTRボディビレイ。左巻きを登った幕内さんは怖かったらしい。ここまでの工作を順調にこなしてきたので、7:58に大滝下着。おそらくTWVの過去記録では最速だろう。リードをしている時間はないので、右ルンゼからの巻きをTRfixで通過させて大滝上に出た。巻きのルートもそれなりに怖い。

大滝下にて

短めに休憩して下降開始。まずは大滝を左岸壁ダブル懸垂浦中。下段はロープダウンした。4m幅広は右岸懸垂幕内で若干ロープが足りず、小さな段差を手掛かりで通過。310mTRをした左岸壁を懸垂浦中。ここもロープダウン。⑥4mTRのルート(右岸側)を懸垂幕内、⑤は倒木支点で懸垂浦中。⑤はボディビレイでクライムダウンさせても良かった。その後、小滝でボディビレイを1回行って④。最初は小沢の方に降りれないかと考えたが、工作が増えそうだったのでトラバースT幕内さん、左岸壁懸垂浦中。トラロープよりも下流側にルートを取るのが良い。②以降は作業道を使って12:42に入渓点に降りてきた。日原集落に戻ったタイミングで雨が降り始めたので、ギリギリずぶ濡れにならずに済んだ。もえぎの湯に入り、立川のとんかつ屋で打ち上げをして解散…。

今回はケチが付かないと思っていたのだが、とんかつ屋を出た時点で立川は大雨。駅のデッキに置いたザックからは水が滴り、悲しい終わり方となってしまった…。

総評:

両日とも充実した山行になった。カロー川谷はF5が難しく、巻きに自信がなければ大滝上までの遡下降にしても良いだろう。F3でリード訓練をするのも良いと感じた。

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