メンバー
OB4:藤原 4年会:sEsF浦中、L黒瀬 2年会:F中尾、H西田、sW西村、E原 1年会:W福家
3月26日(金)晴れ
東京=(車)=道の駅番屋▲0
アプローチは会社終わりに合流する藤原さんを除いた7人でハイエースで行くことにした。アプローチにかかる時間と睡眠時間を考慮して18時本郷集合にしたが、案の定遅れてくる輩が出てくる。なんやかんやで本郷を出発したのは19時半になってしまった。
今回はハイエースワゴンとかいう上等なハイエースなので乗り心地がいい。運転は全て浦中と原にお任せする。Lも運転しようかと思ったが丁重に断られてしまった。道中は藤原さんとGPSの位置共有をしておいた。こんなノリも冬山っぽくて懐かしい。
久しぶりの入山連絡を入れ、日付が変わる少し前に道の駅番屋に到着。少しして藤原さんも到着した。明日の準備をしたのち、テントと車内に分かれて就寝した。
3月27日(土) 高曇り、日中晴れ、夜暖かい
▲0道の駅番屋=(車)=国体コース入口6:21〜(たるみ13分、10分×2)〜10:30 1310c〜(たるみ10分×2)〜13:15三岩岳避難小屋▲1
4時15分にのそのそと起き上がり、テルモスを沸かし始める。持ってきたカス缶の調子が良く、トントン拍子で作り終わった。その後片付けに入る。1,2年会の準備の手際がよいおかげで、出発予定より3分早い5時17分に番屋を出ることができた。
雪が無いのではと危惧していたが、車が檜枝岐に着く頃には見慣れた雪壁がお出迎えしてくれた。道路はしっかり除雪されており、登山口近くの駐車スペースに車を置くことができる。シールを貼り、体操とビーコンチェックを済ませて出発する。
スタートは尾根への急な取り付き斜面。雪はつながっているがまだ早朝なので斜面がカリカリにクラストしている。トップの西村をはじめ2年会が頭を絞ってルート取りしてくれたが、それでも歩きづらい。これが初めての泊まりがけスキー山行である福家はかなり苦戦しており、何回も転んでいて大変そう。結局、半分くらい上ったところでトラーゲンに切り替えた。
登りきった先の電波塔が立っているピョコで最初のたるみを入れる。ここまでだけで90分ほど経っていてビビる。
尾根の上は一部地面が出ていたため、そのままトラーゲンで進む。結局、シールで進みやすそうな1070mくらいまではずっとトラーゲンだった。
その先はシール歩行に切り替えて進んでいく。福家が斜度がきついところで時折転んでいたが、それでもさっきまでの遅れを取り戻すくらい良いペースで進んでいった。
1300cを過ぎたあたりでちょうど日も差し込み、雪面にキラキラと反射する。時期的にもう暑いくらいだが、歩いてて非常に気持ちがいい。1530ベロ前くらいで福家の足がつり、たるみにする。西村がパウを持ってきてくれていたので、それを飲んでもらった。もう小屋もすぐなのでゆっくり進む。
前評判通り、1699を過ぎると奥只見の山々を見渡せるようになり、俄然テンションも上がる。小屋はうまく見つけられるか不安だったが、この時期はもう屋根が出ていたので遠くからでも簡単に見つかった。天気はいいが、今日はこれから雪訓なので、これ以上は進まないことにした。
今回の企画の本命は雪洞泊である。小屋の横の積雪深を計ると3m弱あったので雪洞作りには十分だ。作り方を説明したのち、1,2年会の5人を2,2,1人に分けて早速雪洞を掘りにかかる。
途中、係を事前に割り当てない実践形式のビーコン訓練も行った。これは、リーダー西田のもと、無事短時間でビーコンを見つけることができていた。素晴らしい。追加で福家には冬山の洗礼、埋没訓練も受けてもらう。感想を聞くと、横になれたので寝ることができてよかった、だそうだ。
そんなこんなで3時を過ぎた。雪道の進み具合を見ると、あまり芳しくない。どうやら、硬い氷の層があって掘り進めにくいらしい。雪洞泊ができないのは困るので、上級生も積極的に手伝うようにした。
4時には1,2年会に休んでもらうために福家には天気図を、それ以外の2年会にはサイトの準備をしてもらう。その間は上級生が、雪洞を最低限完成させられるように頑張る。サイトは小屋の中で行なった。小屋には2階の小窓から入るのだが、そこから降りる梯子が固定されておらず危ない。仕方ないので、ちょっと足を伸ばして手すりに足をかけ、グイと体を移動させて2階のテラスに入るようにした。
今日のサイトはキムチ鍋。西村が分配前に上級生を呼びにきてくれた。みんな揃ったところで全員でいただきますをする。これも懐かしい。今日はみんなたくさん動いて疲れていたので、たいして話しもせずにガツガツとサイトを食べ始める。今回のキムチ鍋は藤原さんに大好評だった。中尾くんはいい仕事をしてくれました。
ご飯の後は、上級生は水作りを、2年会は残った雪洞泊の準備をする。雪洞は、4人分しか作れなかったので、福家の雪洞泊は来年に回して、水作りに参加してもらうことにした。
全て、一応寝れるだけの雪道にはなっていたが、西田は雪洞の天井を高くするために頑張って雪を削っていた。中尾はただただ雪洞を奥へ掘り進めていた。2人用の雪洞をあてがわれた西村と原はさっさと寝る準備を整えたが、原がずいぶん早くに入眠してしまったため、西村は小屋にきて水作りを眺めていた。小屋にいるメンバーでささやかな宴会をしたのち、9時ごろに就寝。Lは、最後に雪洞の様子を確認してから眠りについた。
3月28日(日) 高曇り(下山後11時から雨)
▲1三岩岳避難小屋5:40〜6:20三岩岳6:40〜6:55三岩岳避難小屋7:32〜8:02 1300c〜(たるみ10分)〜10:10国体コース入口
4時に起床してサイト開始。雪洞組はしっかりサイトに間に合うように小屋に集合してて偉かった。初めての雪洞泊はみんな意外とちゃんと眠れたらしい。素晴らしい!朝サイトはペペロンチーノだったが、太さの違うパスタが絡み合い藤原さんからは不評だった。中尾くん、失望したぞ。
テントもないので早々に小屋を撤収し、三岩岳に登るためのsub装の準備を整える。体操とビーコンチェックを済ませ、日の出と共に小屋を出発。本日も高曇りで、眺望は申し分ない。標高を上げるごとに徐々に風が強くなってきたが、風は暖かかったので目出帽ゴーグルは強制しなかった。ただ細氷が風に巻き上げられて飛んでくるのでそれが少し痛い。
三岩岳には北から直接乗り上げたが、上部が少しクラストしていた為、トップの原の進言でクトーを付けることにした。たどり着いた山頂は、かなりの強風でシールを外すのも大変。山頂標の前で集合写真をとった後、いよいよ滑走に入る。
下りは、登ってきた北側斜面からそのままドロップした。広大な斜面を滑り、時折木立の間を駆け抜けるこの時間はたまらなく楽しい。雪も最高のコンディションで、板がよく滑ってくれた。トップがちょっと左にずれてるなとも思ったが、景色もいいのでそんなことすぐに忘れてただただスキーを楽しみ、あっという間に小屋へ戻ってきてしまった。
ああ楽しかったと思って板を外していると、下から声がする。どうやらトップの原だけ、小屋を通り過ぎて滑っていってしまったらしい。愚か。
みんなで一晩お世話になった雪洞を潰し、本ザックを整えて下山を始める。尾根も上部は非常に滑りやすく、今までの1年会に比べて福家が全く転ばないものだからスイスイ降りていける。あっという間に1300cについてしまった。
今日は12時から雨の予報だったので、早く降りれるのは大歓迎である。1309ピョコは南から巻いた。巻き終わりでトップの中尾が少し迷っているようだったが、藤原さんのご助言もあり、無事正しい尾根に降りていくことができていた。
標高を下げるほど、雪は重たくなっていく。1100~1000mの雪は特に重く、福家は滑るのにだいぶ苦労していた。1000m地点でさすがにスキーで滑るのは難しくなり、トラーゲンに切り替える。でもまあ、ずいぶん長く滑れたと思う。残りの尾根はツボ足でザックザックと歩いていく。心配していた取り付き地点の下りは、雪が緩んでいたため問題なく降りることができ、かなり早く登山口まで戻ってくることができた。
下山時刻が早過ぎたので檜枝岐のどの温泉もやっていなかった。仕方ないので那須塩原温泉の華の湯まで行き、温泉に入って反省会をした後、藤原さんと浦中は同じ車で高速を使って帰り、残りのメンバーは下道でゆるゆると東京まで帰った。お疲れ様でした!
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