記:浦中大地
参加者:OB2 梅宮 4 L浦中、W黒瀬 2 中村、西村、EH原
10/17(土) 雨 東京=(車)=▲0大滝橋(林道奥の駐車スペース)
今回のアプローチは浦中車と梅宮車の2台。久しぶりの山行ということもあってか、エキボの回収で直前に慌てることになったが事なきを得た。大滝キャンプ場の入口で別れる林道は9月まで修復工事をしていたらしく、今回は奥の駐車スペースまで入ることができた。雨が降っていたので、下界訓練は翌朝にして就寝。原はマップケースを忘れていた。
10/18(日)晴れ
6:07 ▲0駐車スペース〜6:27 入渓点〜6:30 ①4m下〜7:05 F1上〜7:18 F3下〜7:38 F4下〜7:52 F5下〜8:35二俣8:55〜9:03 F6下〜10:20 F7上〜10:30稜線〜10:40権現山10:55〜11:55駐車スペース
5時起床。下界訓練をしつつ準備。西村は何故か普通のエイトノットに手こずっていた。原と中村もロープワークの確認をしたがったので作らせる。特に問題はなかったが、そろそろ初心者のロープワークは自信を持って教えられる様になってほしい。体操をして出発というところで黒瀬がハンマーとハーケンを忘れたことが発覚。マスキ嵐はハーケン支点を多用する様な沢ではないので遡行は可能なので入渓する。が、トップ装忘れるとか信じられん。
駐車スペースからは大滝沢沿いの登山道を進む。途中に鎖もあったが、大雨で崩れたりしない限りは通行に支障はない。大きな堰堤と大滝を左に見ながら進み、沢を2回渡渉してマスキ嵐沢出合に到着。ここでヘルメットなどを着けて入渓。黒瀬がオオゴムタケなるキノコを見つけて喜んでいた。
登山道入り口 |
眼下に大滝 |
工作は基本黒瀬にやらせる。入渓してすぐに最初の4m滝。左巻きはフリーで容易に通過できそうだったが、直登の方が楽しめるということで残置ボルト支点でスリングを使った肩がらみ。ロープを出しても良いが、時間短縮という意味ではOK。中村と原は敢えて難しいルートで攻めていたが、中村が明らかにクライムダウンできなさそうなムーブをしていてヒヤヒヤした。トップの登攀ルートの考え方や工作待ち時の落石など、沢中での注意事項について話しながら進むとすぐに釜つき4m。工作は水流中TR。スタンスが少なく、フェルトのフリクションで登る感じ。西村はまだフリクションを効かせるのが苦手そうだった。中村と原は、梅宮さんが行った水流右をフリー。
久々の工作 |
その上の4m&2mは斜度が緩く、フリーで容易に登れる。4m&2mの上は綺麗なナメが続き、デート沢と呼ばれるに相応しい美しい渓相だった。俄然テンションが上がる。駆け上がる様に登り、F1。滝が埋まりつつあるのか、段ができていた。水流中フリー。その上のトイ状4mは水流中手がかり。ナメっぽい感じで滑りそうだったので、個人的にはTRでも良いと思う。右壁を登ろうとした梅宮さんが詰まって苦労していた。
美しいナメ |
F1 |
F1下には目玉模様の岩 |
2段7mは埋まってしまったのか、気づかずにそのままF3の2段10m。下段を登った先で左に枝沢を分けている。下段フリーで上段水流右TR。原と中村が水流左を攻めて飛沫を喰らっていた。寒いだろうによくやるなあ。F3を超えると短いゴルジュを抜けてすぐにF4(8m)。この滝は靴型やら椅子型やら言われている逆L字の岩があり分かりやすい。梅宮さんが水流右TR。下部がやや悪く、西村は一度フォールしていた。フリーなら下部を左下から斜めに登ってから上部は右を登るのが良さそう。F5(6m)は5m×2という感じ(丹沢の谷200では5m2つになっている)で、下の5mは水流右フリー、上の5mは水流右TR。
F3 |
F4 |
F5 |
805mのテーブル岩を超えて、その上の4mは水流中フリー。この辺りは明るい雰囲気で良い。途中、1.5mくらいのツルツル岩に挑んだりして遊びながら進むと二俣らしきものに着きトップが迷う。角度を見れば分かるが830m(地形図では840m)なので左が正解。左に入ってすぐのところで藪に隠れた枝沢が西に伸びているので正しいことが確認できる。その後は難しい滝などもなく880mの二俣。時間に余裕があるので20分の長タルミをとった。水量が一気に減るので一応水も汲んだ。
ツルツルの岩で遊ぶ |
山頂から丹沢湖 |
のんびり沢装を解除して南西尾根で下山。2年会はまだ地図読みで迷う場面もあったが概ね正しいルート選びができていた。トップの中で連携ができるとさらに良くなるだろう。黒瀬はキノコ探しに忙しそうで、あっちこっちにフラフラと彷徨っていた。キノコ採りで遭難する人はああやって道がわからなくなるんだろうな……。ちょうど良い具合に駐車スペース前に降りて来て終了。帰りは山北駅前の桜の湯に入り、Caféニコで打ち上げをして解散。山北駅前の「定食屋しみず」が潰れていて残念だった。
総評
渓相も登攀も楽しめる良い沢だった。工作がTRとリードしかないのが唯一の欠点だが、沢はじめなどで行くにはちょうど良い沢だと感じた。中川川水系ではヒルが確認されていないので今後も積極的に行きたい山域である。
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