秋藪 三岩岳

紅葉と藪漕ぎを楽しみたいと思い、南会津の山に行ってきました。計画では三岩山から会津駒ケ岳まで抜けるつもりでしたが、三岩ピストンで終わってしまいました、、、。
三岩岳山頂にて

企画・記録 勝木
参加者:4sW西山さん 3sEsF今本 L勝木 來住 2H仲渡 W橋口 1W関野 EFW

10/19()晴れ

東京=(レンタカー)=小豆温泉
集合時刻ちょうどに仲渡が現れた。感無量である。荷物も人もハイエースにポンポン詰め込んで出発。体格の大きい原は足を抱え込んで座っていてちょっときつそう。今本、來住に高速を運転してもらいそのあとの山道をLが運転した。霧のところどころ出る夜の山道を走った。日付が変わった頃に駐車場に着いた。

10/20()晴れのち雨、みぞれ

小豆温泉駐車場6:006:08国体コース登山口〜(原キジ5+たるみ10)7:39黒檜沢コース分岐8:059:01 1699 9:119:35三岩小屋〜10:22三岩岳10:5312:29 2010コル湿原13:0014:30三岩岳〜15:00三岩小屋▲1
朝になってテントから出て少し寒くてもう秋も終わりだと思う。テントをたたんで準備をしていると、スノーシェッドの暗がりの中を一人スタスタ走ってくる。そしてこちらには目もくれず、引きつった顔のまま通り去った。なんだありゃ。ちょっと不気味だと思いながら準備を続けていると、数人ずつの幾つかの集団が同じように走ってきた。大会でもあるのだろうか。それにしてもなぜこの山奥で早朝に?疑問は尽きなかった。準備が終わり体操をしていると、一組の登山者がスノーシェッドの屋根の上を歩いているのが見えた。あれ、ルートそこだっけ?やはり南会津は何か一味違うのだろう。
あくまでまっとうな私たちは国体コース登山口からまっとうに登ることにした。駐車場からスノーシェッドに入って右に行き、10分ばかりで左手に見えるのがそれである。登山道は初っ端から急登である。どのくらい急かというと、おしゃべりな人間を一時的に黙らせるのにちょうど良いくらいの急登である。小ピョコを超え、おしゃべりが再び始まった辺りで登りがなだらかになる。いろんな葉っぱが色づいていて綺麗であった。980mあたりで一二年会に地図読みを聞いた。一年会の二人あってますよ、と仲渡が報告してくれた。ほらここです、と見せてくれた地図が何か違う。よく見ると仲渡の地図は三岩岳のではなく会津駒の方だった。まあ、そういうこともあるのかな。(ないです。ちゃんと地図見てください。)分岐でたるんで水汲みをした。旧道の入り口に張ってあるロープを造作なく乗り越え、3分で水場の沢につく。水量が多くてすぐに汲み終わる。またグイグイ登って行って、1699mあたりで植生がオオシラビソに変わる。黄葉もここまでである。雲行きが怪しくなってきてポツポツしている気がするが、あくまで気のせいだろう。小屋を通り過ぎて50分ほどで三岩岳にたどり着いた。景色は特に見えなかったが、あえて表現するなら雲の中にいるみたいであった。
三岩岳で藪装をつけた。薮装にもいろいろあるが、來住のがおかしかった。216円のだという雨合羽はつんつるてんで手首も足首も10センチくらい短かった。しかもビニール製で透けていて、もう笑いが止まらない。この人を薮に連れて行っていいものか少し迷ったが、薮は濃くないはずだし、ゴアマは一応あるみたいなので薮入りすることにした。トップは仲渡、橋口、原で、中継は來住である。橋口と原には補佐として今本、西山さんを付けた。本隊誘導L、本隊は薮初回で残った関野。薮は普通の笹だが、背はあまり高くはないので漕ぎやすい。佐武流山と同じくらいだと思う。ガスっていてRFは少し難しいように思えた。トップは仲渡と原は前に出ているが、橋口が遅い。三岩岳の最高点手前にある湿原に着くまでに、読み15分のところ30分かかってしまった。この湿原はあまりぬかるんでいなく、テントを幾つも張れそうだった。小ピョコを湿原を伝って北巻きするルートを仲渡が見つけてくれたので、それを使う。そのあとの下りでトップの進みが遅くなった。どうして止まってるの、と聞くと、無能だからです、と仲渡から返ってきた。補佐の上級生によると尾根の左端は明瞭だということだったので、そのまま降りてもらった。2010コルの湿原に着いた時には、読みの二倍の96分が経っていた。このまま会津駒に抜けるのは不可能に思えたので、引き返すことにした。湿原でじっとしていると寒かったので、写真も撮らずに来た道を戻った。帰りは上りなので、RFで迷うことはほとんどなかった。小雨が降り出してきて寒かった。山頂に着いてもたるまず、そのまま小屋に向かった。
小屋は床の半分が土間で、残りが板間である。ロフトが付いていて、上下段それぞれ10人ずつ寝られる。ぐしょぐしょになった装備をそこらにほっぽって、関野、原、橋口に天図を描かせ、残りでサイトした。橋口は練習の甲斐あって、天図がそこそこうまくかけるようになっていた。関野もそれなりにかけていた。原は居眠りをしてしまっていたようで、まだまだである。外は冷たい雨がずっと降っていた。一時霙になっていたようで、あらゆる悪天を引いてきた西山さんも初めての事だそうである。サイトが終わった後宴会をした。小屋の中は男だけの世界となっていた。

10/21()晴れ

▲1 6:236:55三岩岳山頂7:227:48三岩小屋8:139:16黒檜沢コース分岐9:3110:33国体コース登山口〜10:41小豆温泉駐車場
CHPを食べてパッキングだけ済ませて空身で三岩岳に向かった。夜はとても寒かったようで、水たまりの上には薄氷が張り、そこらの草には霜が付いていた。木道の上も凍っていてとても歩きづらい。30分で三岩岳についた。3度目の登頂である。昨日とは打って変わって遠くの景色が見えた。会津駒から中門岳への稜線はうっすら雪に覆われていた。もし昨日湿原で泊まっていたらとても寒かっただろう。山頂に30分ばかりいて、写真を撮りあって小屋に戻った。小屋から帰る途中で何度か地図読みをした。橋口は現在地を自己報告するようになっていた。降っている途中で何人もの人とすれ違った。〇〇名山でもなんでもないこの山がこんなに多くの人に登られていることに少し感動した。ロングピッチを切って2ピッチで山を降りた。
小豆温泉に入った。新築の建物で綺麗だった。西那須野まで出てお好み焼き屋で食べていたらゆっくりしすぎたようで本郷に着くのは9時になってしまった。

まとめ

10月下旬はこの山域で藪漕ぎをするには寒すぎると感じた。藪自体はさして濃くはないので、メンバーを選んで早い時期に行けば完遂できるだろう。

中腹は紅葉がきれい

湿原は寒かった

奥の稜線は雪をかぶっていた

0 件のコメント:

コメントを投稿