沢sL企画逆川

面子:4*CL鈴木*松岸3*廣長 sL豊島 2*中村 1N深山莉綾
(CL チーフリーダー * L権者 sLサブリーダー Nニュートラル 文責:豊島)
松尾さんや桑原さんに連れられて初めて行った沢の記憶が懐かしく、2年ぶりの逆川をsL企画に選んだが敢無く撃沈した。


中流部の遡行





7/5()東京=奥多摩~川乗橋
土曜の天気が悪かったので久しぶりに再会した関西の友人と昼から飲んでいた。気分良く飲んでいたのだが、八嶋の体調不良の電話で一気に現実に引き戻される。結局八嶋は熱が引かず不参加となったので、ヘルボを吉祥寺駅にて受け取る。時間に余裕を持たせておこうとしたらかなり早く奥多摩に着いてしまったので駅のベンチで一人うだうだして酔いを冷ました。1時間待つとようやく全員到着した。深山はいつも通り眠そう。駅近の交番に計画書を提出し、川乗橋まで徒歩。沢L養成のあり方について皆でワイワイ話していると、一瞬で着いた。やっぱり人数が多いと楽しい。

7/6()川乗橋4:15(沢装装着+体操)入渓点5:00F16;094m釜滝上7:2110:25F610:45(懸垂+TR)11:50ウスバ林道の開けたところ(沢装解除)12:1013:35川乗橋
4:15出発。朝焼けが綺麗。入渓点は林道が左折するところのカーブミラーが目印なのはわかっていたが、そんな場所は途中途中にいくらでもあるので対岸の地形を見ながら進む。ミスって認定が一発終了するのは御免なので慎重に確認し、それっぽい場所で沢装をつける。

入渓点にて緊張の一時

下降点は結構急で、降りられる場所を探して斜面を上流側へトラバース気味に行くと遡行図とは違って逆川合流点の上流まで出たようである。若干不安になるが誰も何も言わないし、ニヤニヤするだけで目を合わそうともしてくれないので自分の思うように下降すると無事合流点を発見できた。ひとまず安心。しばらく歩いてF1二段10m。水量が多く、下段も取りついてみたが突破するとずぶ濡れになりそう。逆らわず右巻。ルンゼ状をTRで上げ、沢床までFIXを張った。ルートは明瞭なので問題ない。しばらくゴーロが続き、植林帯とワサビ田跡などを見ながら進む。ところどころ倒木がうるさい。2年前は無かったし、新しい葉をつけている細い倒木が多いのでやっぱり今年の雪崩にやられたんだろう。そんなことを考えて歩いていると、途中で後続の様子を見ようと振り返った時に足場の無い場所に不用意に足を出して転倒。右頬と顎を打つ。もう十分なのにまた新しい傷を作ってしまった。今思い返せばこの時から雑になった気がする。4m釜滝は残置を使えば余裕で越えられる。廣長は残置を使わず登り切り非常に満足気な表情をしている。ここは右岸支点でTR手がかり。自分や中村が残置スリングに体重を預けて登った時はビクともしなかったのではじめはTRのみと判断する。しかしtwv基準では残置は使わないことになっているので松岸さんに注意されて手がかりを足す。また、正面にもっと角度の良い支点があったとも指摘される。自分の場合、角度が不安なのと、岩にもたれながらザイルを手繰れるのが楽なので右壁を登らせるなら左岸側、左壁なら右岸側から支点をとることが多いが確かに正面の方がいいに決まっている。その後F2の前の傾斜が緩い滝で、水量が多かったので手がかりを出す。このあたりで蛙を発見してしばらく和む。また歩き出すと後ろでは松岸さんや中村が「蛙=北島康介と仮定すると・・・・」という意味のわからない会話をしていたが意味不明だなぁと思いながらそのままスルーした。F2は水流左TR。問題なし。F2の先で、先に工作しに行こうと本隊を置いてかなり前に出てまた松岸さんや鈴木さんに怒られる。いつの間にかL認定の緊張感が無くなって、色々雑になっている気がする。F3は水流中TR。支点から滝の落ち口までの間に倒木が密集していて萎える。

トイ状のF4と深い釜のあるF5は二段TR。トイ状は自分も結構登るのに苦労したのに、余裕の表情で登っていた廣長の残像に憑りつかれたのか手がかりを出さなかった。深山ははじめ登れなかったらしい。F6は一旦仕事道を使って左から巻き、時間が予定よりかなり早いので初心者の時にあまり懸垂をやらなかった深山のために右岸支点で懸垂。どうせ戻ってくるのでザイルを傷めないためにスリングを2つタイオフしてカラビナを介す。深山の懸垂はまだスムーズでは無いので適宜練習させてあげると良いだろう。その後せっかくなのでF6TRで登る。中村もわざわざ降りてきてTRで登っていた。

F6


遡行終了。ウスバ林道を少し上がって開けたいつもの場所で沢装解除。中村のザイルは深山が持つ。その割に全然遅れない。というか俺が置いて行かれる。タフだなぁ。問題のウスバ林道はウスバ乗越からは尾根が広く、変なペンキの印がいっぱいあって迷いやすい。事前に調べたGPSのログ(川苔山に登る人がたまにウスバ尾根を使う)は結構南寄りからウスバ乗越に乗っていたので、はじめF1上方面へ南にのびる尾根を下り途中で右へトラバースすることにする。しかし尾根が顕著になり出したのにトップがどんどん前に進むのでさすがに無いだろうと一旦止めて手前まで戻し、右の踏み跡のようなものを辿ってトラバースするとジグザグ下る明瞭に整備された仕事道に出た。快適に下山。13年のルートよりも安全なのでこちらを推奨。竜王橋横のカーブミラーに出て、バスに間に合わせるために川乗橋へ走る。ドMの中村以下4人は、そんなに急がなくても間に合うのに林道を最後まで完走して嬉しそうにしているが、自分達がただのドMであることを証明しているにすぎない。俺と松岸さんは適宜休みながら進み無事バスに乗り込み奥多摩駅まで。打ち上げは深山の希望通り立川でジャージャー麺を食べ、反省会で色々思い出してまた萎えて帰京。皆様お疲れ様です。

まとめ
ゴミが転がっていたり倒木が多かったりしたけれど、久しぶりにまともな渓相の沢を登れて良かった。各滝の登攀もそれぞれ適度に難しく良かったと思う。ただL認定の企画にしては、必要な手がかりを2カ所省略、本隊から離れすぎるなどのミスがありもう少し慎重になるべきだった。しばらく藪に慣れてしまったのか、久しぶりに足場の不安定な沢に来て注意不足で転倒するなど個人的には反省点が多かった。



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