2019年11月18日月曜日

鶏冠谷右俣


○参加者:OB1中津* 4L曽根田*、幕内* 3 sEsH黒瀬(被8→10)、sFsW嶋中N 1EW中村(初1→3)、FH原(初0→2)
遡行図は東京周辺



10/25(金)東京=(車)=西沢渓谷無料駐車場11:40〜11:58あずまや
 この日は東京では雨が強かったが、甲武信ヶ岳周辺を見るとそこまでの大雨ではないこと、この週を逃すと今期沢中泊に一回も行けないままシーズンを終えることを考慮して、行くことにする。台風の後などは、業者が長期で借りてしまうため、いつものハイエースはなくて高い車になってしまった。
 19時半本郷集合で荷物を載せ混み、駒場で中津さんと1年を回収し、そのまま中央道を西へ向かって西沢渓谷に向かった。国道140号は先日の台風の影響で雁坂トンネルが通行止になっているらしい…。駐車場で寝ても仕方ないので、林道をしばらく歩いてあずまやまで行き、下界訓練をして就寝。中村はバックアップ懸垂に少し問題があったようだが、Nになれるかの判断は沢中での安定性を見てからとする。

10/26(土)あずまや6:03〜7:16鶏冠谷入渓〜8:21魚留の滝上〜8:45飯森沢出合〜9:08奥飯森沢出合(3段12m下)〜9:57逆さくの字滝下(たるみ10分)〜11:22逆さくの字滝上〜13:20二俣〜15:40 30m滝下〜16:28 30m滝上16:45〜16:57テン場
 トップは幕内と、養成最終盤に入った黒瀬にやってもらう。あずまやを出発して登山道に入りいつもの吊り橋を渡るが、川の水は明らかに前回来た時よりも多い気がする。沢床に出て、右岸から鶏冠谷出合に着き、左岸から流れ込む鶏冠谷に入渓しようとするが、本流の東沢の水量が多くて確保せずに行くのは不安だった。トップの黒瀬が三角法で渡渉し、中間の人はfix、最後のLはTRで渡渉した。いきなり時間を食ってしまう。(渡渉についてはドライブにある渡渉レポート参照、今後も水量が多い沢に行くときは渡渉レポートを読んでから行った方がよいだろう)
 鶏冠谷も普段よりは水量は多いのだろうが、今までの沢で経験したことがある程度の水量ではあるので続行する。しばらくして魚留滝につき、ここは小さく右巻きをした。下からfix→T→fix→落ち口Tである。二人で協力してやっていたようだ。最下部のfixしたところは少し難しいかもしれない。中津さんによると前回来たときは、魚留の滝の水流中を懸垂で降りたそうだが、今回は水流で無理そうである。中津さんは大きく右から巻いていたが難しくはなさそうであった。
 飯森沢出合を通過して、90m滝の見晴らしが良い奥飯森沢出合につくとすぐ上が3段12mナメ滝である。下段は直登不可なので右巻きfix+落ち口T(幕内)。沢床に戻るところは結構怖い。中段は右壁を登る。過去記録では結構難しいとあったが、ちょうど手がかりになる倒木的なものがあって登りやすくなっていた。上段と合わせて黒瀬TR。
 3段12m滝上すぐに逆さくの字滝。過去記録では5回チャレンジして4回落ちている曰く付きの滝である。心を鎮めるためにたるみをとる。逆さくの字滝は中盤が難しそう。近くに行って伺うと案外登りやすそうに見えるのだが、遠くから見ると結構傾斜が急に見える。結局黒瀬は左のくぼみ状のところから残置を使って登って行った。幕内はチャレンジしたいらしいので、残置などがあればロープをかけられるようにLが下からビレイをして登る。1個残置にクイックドローをかけたその先で結局滑ってしまった。途中で止まって大事には至らなかったが、寒そうだ。滝下にいて寒くなるよりも工作した方が良いということで、幕内も黒瀬と同じルートを登る。初心者はTR黒瀬+fix幕内で通した。
 その先の釜が深い小さい滝はトップが二人とも右に行き、ハーケン支点で黒瀬T。連続する次の滝は、トップからロープを受け取った中津さんが、左から2つの滝を巻いて、TR。その先の10m二条ナメは、水流中は登れそうになく、左大高巻きでTR幕内+fix黒瀬+落ち口T黒瀬。
 二俣は泊まれそう。ほんの少し左には行ったところから間の尾根へ登る。トップを先に行かせて、途中までは初心者もLが出したスリングTであげた。ここも狭いが泊まれそうではある。しばらくすると、上は高巻きすぎるからと黒瀬が戻って来たので、高巻きにならないところをLがビレイしてリードfixしようとするが、幕内が戻って来て上にfixを張り終え、懸垂すれば沢床に降りれると言う。時間も押して来ているので、幕内のfixを使うことにして、初心者を黒瀬のTであげ、fixのあと、黒瀬が作った懸垂で沢床に下りる。
 時間が怪しくなって来たので、ビバーク可能地を探しながら行くがゴルジュっぽくて適地がない。過去直登難とあった小滝を黒瀬が右から突破。幕内は左巻きの後懸垂で沢床に戻った。TRT+残置ハーケンへのスリングで初心者を通す。Lも手がかりは残してもらった。
 30m大滝は先に行った幕内が左巻きのルートにTRを作ってくれていた。TRの後は黒瀬の張ったfixで沢どこへ下りる。読みに比べてだいぶスムーズに滝上にたどり着けた。30m大滝にせり出す尾根は泊まれないこともなさそう。時間がだいぶ怪しくなって来たので、黒瀬と中津さんに5分ほど先に偵察してもらい、適地があればそこに泊まり、なければ30m大滝のところに泊まることにする。結局その先に、狭くて沢どこにも近いが、エスケープはしやすいところがあったのでそこに泊まることにした。30m大滝すぐ上の滝っぽいところは右巻きフリーで通過し、本隊も移動する。
 早速サイトに移るが、増水の影響か見た目以上に下がグジョグジョで苦労した。サイトはさつまいも汁。長時間行動で飢えていたので、上級生が全員「自分のブキに入れろ」と主張し、1年が困っていた。昨日の大雨の影響か、木に火がつかずたき火はできなかったので、汚さないように注意しながらヘッドを囲んで宴会した。

10/27(日) テン場6:01〜8:25 40m大滝下〜9:28登山道10:05〜10:50甲武信小屋11:00〜甲武信ヶ岳往復〜11:22甲武信小屋〜12:10デポ地点12:23〜(たるみ10分)〜14:22西沢渓谷
 サイト地からしばらく行くと滝があり、右巻き黒瀬TR。おそらくこれが遡行図の言う6m滝で5×15m滝と5mナメ滝は知らないうちに越していたようだ。この6m滝の上には本当のサイト適地があった。というより、この6m滝のすぐ上で渓相が一変し、奥秩父っぽいというか釜の沢っぽいひらけた沢になってナメが続いている。良いところであった。サイト適地も、6m滝のすぐ上以外にもたくさんある。
 ここから先は遡行図と滝の対応がはっきりしていない。というよりナメと小滝が連続する感じで、遡行図を書いた人も厳密には書いていないのではないだろうか。工作は2mほどの小滝を左黒瀬T、二俣前の7~8mを黒瀬右TR、二俣すぐ後の8mナメ滝を黒瀬左TR、40m大滝前の6mほどの滝は黒瀬右TR。各滝とも登攀的難しさは無く、07年のFBでは予想以上に手強いと書いてあったが、初めからロープを何回か出す気で行けば楽しいだけだった。
 40m大滝は見るだけにして右の枝沢に入る。ガレて来た。途中の5mほどの滝を左巻き黒瀬で直登幕内。結局幕内ルートをTRしてあげた。傾斜が急で、滝からある程度離れていたところにも落石が来てLの足に当たってしまった。初心者に当たっていたらと思うとLとしては大反省である。
 この滝上からエスケープするが、エスケープルート自体は浮石もなく安全だが、標高差が大きく結構しんどい。30分ほどで登山道についた。この先ORの甲武信ヶ岳をどうするかで最初はモメていた。嶋中以外の(1回以上甲武信に来たことのある)上級生が行きたがらなかったためである。結局現役勢は全員行くことになった。中津さんはシュラフに入ってデポ。
 甲武信ヶ岳の頂上は気持ちが良かった。デポ地に戻って、デポ回収し、一度通ったものは誰もが恐れる徳ちゃん新道をひたすら下る。途中黒瀬がなんでもないところで、ぬかるみに足を取られたのか、足首をひねってしまう。ヘルボを出して湿布を貼り、その上からテーピングした。
 車に戻って、温泉「花かげの湯」に向かう。併設の食事施設で天丼を食べた後、車で東京に戻るわけだが、中央道が事故で大渋滞していた。8:00頃明大前で希望者を降ろした後。8:40本郷についた。お金も高くなって本当に申し訳ない…。

総評:水量が多くなった2級の沢を初心者2名連れて行けたことである程度の自信にはなった。沢中泊もできたのでそれは良かった。下部は薄暗い沢で巻きも多かったが、上部のナメは素晴らしかった。次回ワンゲルで来る機会があるとしたら、ぜひ1泊2日の予定にして上部も行ってもらいたい。ルートとしては二俣〜30m大滝の上に泊まれるところがないのがネックである。陽の長い時期なら大丈夫だろうが、今回みたいに陽の短い時期に行く場合は要注意である。

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