10月3週沢企画 勘七ノ沢

TWV定番中の定番である、勘七ノ沢へ。1週間前の台風19号は丹沢の各地にも被害をもたらしていたが、果たしてその現場は……。



参加者
1 HW西村(01)EW福本(01) 2 sEW今田(N)
3 L浦中・sH黒瀬(78) 曽根田・幕内



完遂できない系のLは今回も土曜に雨を引いた。ミズヒも行く予定だったのに……。

10/19()
東京=(電車、バス)=大倉
土曜日の午前中に雨が予想されたので、日曜に勘七に日帰りで行くことにした。土曜日は大倉行きの終バスが20:22なので20:15渋沢集合としたが、今田が間に合わずタクシーを使うことになった。それでも1人390円なので良心的。大倉で初回者のレポート読みと下界訓練を行う。福本はクレイムハイストやマッシャーが少し覚束ないが初回ならこんなものだろう。23:00ごろに終了。林道歩きは翌朝にして就寝。

10/20(曇り
04:35大倉~05:50勘七ノ沢出合06:10~06:16堰堤下~06:45堰堤上~06:52 F1~07:19 F1~07:24 F2~07:43 F2~07:47 F3~08:18 F3~08:24 F4~09:16 F4~10:05 F5~11:04 F5~12:20ゴルジュ帯上の堰堤~13:16 F9~14:07 花立14:33 ~15:48勘七ノ沢出合16:04~17:03 大倉

4時頃に起床してパッキング、体操を済ませて出発。真っ暗な林道を行く。1,3,4年会が飛ばすので、いつの間にかLと今田が置き去りにされていた。勘七の出合手前で一箇所大きな崩落があり、道幅が半分ほどになっていた他、途中の沢状地形で2回ほど渡渉があった。
勘七出合手前の崩落地

出合で沢装を準備する際に一年会の忘れ物が発覚。西村の遡行図、福本の笛がない。厳重注意。今回はどちらもLの予備で代用する。また、準備中に名前を言ってはいけない例のアイツが出たので丁寧に◯して差し上げる。◯ルは死すべし、慈悲はない。

出合の橋を渡ったところで入渓。この時点で増水の気配をひしひしと感じた。明らかに流れが速い。入渓してすぐの堰堤も、大きく崩れていた。7月の時点ではしっかり残っていたはずなので、台風で崩壊したのだろう。左の巻道はしっかりしていたが、堰堤を乗っ越すところが怖かったので肩がらみTR+下り手がかり黒瀬。堰堤上の岸には明らかにえぐれた跡が残っていた。
あれれ〜おかしいぞ〜
巻道の途中から
明らかに水流の高さが変わっている
2mくらいは崩れたようだ
F1は左TR黒瀬。残置ではなく岩支点を使っていた。下部のスタンスが細かいが、岩質は硬くしっかりしている。本来は乾いていて、もっと登攀を楽しめるはずだが、今回は飛沫がかかって寒かった。
F1
本来は左は乾いている
F2は右壁TR幕内さんでさらにTで巻道に上がる。下部の岩が脆い。
F2 下部がやや脆い
F3は釜の右をヘツって右TR黒瀬。ここで、曽根田さんのメガネのレンズが片方なくなってしまった。白く波立っている釜に落ちたらもう見つからない…。行動に問題はないようなので、そのまま進む。
F3 釜が深くなっていた
F42m10mをまとめて右壁TR黒瀬。水流の勢いが強く、2mの上で怖いところがあったので、2段にするか、残置などを使用してセルフビレーのようにした方が良かったかもしれない。
手前左が2m、奥がF4/10m
2mの上がスラブで意外と滑る
F4の上は堰堤が5つ続く。下から順に①右スリングT、②左フリー、③左肩がらみTR、④右手前から巻きフリー、⑤左フリー。肩がらみは落ちた時のリスクがあるので、③は上の木で普通にTRの方が良いだろう。
堰堤
直登もできるかも?
F5はトップ2人が左巻きした後、水流左TR黒瀬+落ち口付近にスリングT(ハーケン支点)。巻きなら初心者はフリー+落ち口付近手がかり。曽根田さんと1,2年会は水を被りながら直登していたが、Lは寒くて水を被りたくなかったので巻いた。
F5 残置沿いに登れる
飛沫が強くて滝下は寒かった
F5の上は小滝が続く。2mは左フリー、3mは右T幕内さん。せっかくのTは誰にも使われることはなかった。ゴルジュ帯手前の5mは左フリー。ここからゴルジュ帯に入る。
ゴルジュ帯も明らかに増水しており、丹沢とは思えないほどの威圧感があった。
ゴルジュ
君、本当に丹沢?
ゴルジュ内の滝は下から順に①T、②肩がらみT、③TR、④Tで、どれも水流左、ハーケン支点。ヘツリの練習にもなって良い。ゴルジュを出ると5*5mらしき滝があるがこれは左巻きフリー。その後も小滝が続くが、全て簡単に直登できる。F7F8は特定できなかった。トップは自分が好きなルートで登っていたが、もう少し初回者に気を使ってあげて欲しかった。
楽しく標高を稼ぐ
ゴルジュ手前
釜が美しい
途中、左に崩落地が入るところで一度水が涸れたので、タルミも兼ねて1.2年会とLが1発ずつ汲む。が、すぐにまた水が出る。

抉れた斜面から水がジャバジャバ

崩落地付近
本来なら涸れているはずのF9は右のトイ状に水が流れていた。工作は左壁TR黒瀬。F9を過ぎて2つ目のガレ沢を詰めると、花立山荘のトイレの裏に出る。
F9 涸滝
涸れ…、うん、涸滝だね
F9までは比較的しっかりした岩質だったが、詰めは丹沢らしい脆い岩だった。やや踏み跡がわかりにくい尾根を通って出合にくだり、林道を歩いて大倉に着いたのは17時ごろだった。Lは久しぶりにあじゃることができてとても嬉しかった。
渋沢の阿闍梨
これだよこれ!

総評
直登できる滝が多く、楽しい沢登りができた。台風の影響で水量が多かったのも、結果的には良い練習になったのではないか。懸垂やFixの工作こそなかったが、養成としても悪くない沢だった。次回はミズヒにも行きたい。

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