もう1ヶ月前になってしまいましたが、沢L養成として奥多摩の逆川・巳ノ戸谷に行ってきました。
逆川入渓点 |
OB1 *久保さん(土曜)、*中津さん(日曜) 4 NWH坂田(土曜) *L曽根田(両日)
初松峯(日曜) 3(被10→12)EF浦中(両日) 初嶋中(土曜)
5/17(金) 東京=(電車)=奥多摩駅
Lと浦中は10時頃には奥多摩駅についていた。残り3人(久保さん、坂田、嶋中)は23:47の電車で奥多摩駅到着。sL認定の浦中は早く寝かせていたので、L自ら下界訓練EチェFチェを済ませ就寝。
5/18(土) 曇り時々晴れ(ほんの少し小雨)・逆川遡行(遡行図は主に東京起点参考)
奥多摩駅4:01〜4:46川乗橋〜5:21入渓点(デポ作成等)5:42〜7:21 F1上〜8:56
F2上 〜(たるみ10分)〜10:27 F6下 〜11:58
F6上(たるみ)12:25〜(たるみ10分)〜15:00入渓点(デポ回収)15:25〜15:45 川乗橋
昨日は遅かったがリード訓練もしたいしあまりに遅くなるわけにもいかない。眠さをこらえての4時出発である。日原街道を歩いて川乗橋から川乗林道へ入りサクッと入渓点へ向かった。本日のトップはsL認定のかかる浦中とLである。工作は主として浦中にやってもらうことにした。
F1は直登が厳しそうかつ右側も取り付きが大変だったので、最初左巻きを見る。浦中を見るためにLも続いて左側へ登るが、結局途中で断念して懸垂で降りた。結局右側の倒木の下に登りやすいルートがあることがわかり、右巻きを行く。工作はTR(浦)+fix(L)、上は巻道っぽくなっていた。嶋中は、fixを動かしながら進むのにあまり慣れていないようだがまあ問題はないだろう。
深い釜2mはフリー、次の滝で岩支点左壁でT。次の4mは浦中TRT、滝壺にかかる倒木と残置がないと厳しそう。F2と思しき3mは直登フリー、段状になっていて簡単だ。
大ダワ沢を分けて7×10m浦中TR。岩支点で取ろうとしていたが、取れる木があったのでそれを優先させた。この辺りで雨の中でも最弱な雨がパラパラ降っていたが、ウスバ林道までたどり着けるだろうと思っているうちに止んだ。
F4の上部とF5で2段TR。F4(浦中)は直登、F5(L)は左巻き。Lはあまり行こうとは思わなかったが、F5は直登もできる。
その上のお待ちかねの大滝F6である。形の整っている良い滝だ。リード訓練のためにとりあえずLが左巻きしてバックアップTRをとる。左巻きは容易だった。久保さんビレイヤーで浦中クライマー。上部があまりにも簡単すぎたため(浦中談)、ハーケンは2つしか打たなかった。それはそれで良いだろう。そのあと浦中が懸垂で降り再度登って回収した。この間久保さんは下で焚き火をしていた。Lも待ち時間に焚き火をつけるかっこいいOBになりたい。坂田と嶋中は寝不足のため寝ていた。
逆川大滝F6 |
F6のすぐウスバ林道の橋がかかっている。沢装を解除して林道を進む。途中分岐があったが上の道を進んだ。広いところについたあと、道がよくわからなくなった。エアリアにあるように1102だと思って260度方向へ尾根を探して急斜面を下りる。途中で坂田が肩を痛めたが(木を持ちながら下りる時だと思われる)、一度止まって本人がのばすとほとんど治ったらしい。
時間的にもちょうどなのでたるみにすると、久保さんがGPSを見てくれた。標高は900mくらいらしい。エアリアと道のつきかたが違うのかもしれない。その後260度の尾根を発見し降りていくが、そのまま進むと崖に突き当たるので、左へトラバース気味に懸垂を2ピッチしながら降りると道に出た。あとから考えると、道のある正解尾根の1つ北の小尾根に迷い込んでいたということなのだと思われる。
道をちょっと下ると林道に出たのでデポ回収地点まで移動し、反省会後、デポ回収後川乗橋まで歩いて解散。日曜参加組(坂田・浦中・L)はバスで東日原まで移動し、バスまでまだ時間がある久保さんと嶋中は歩いて奥多摩駅まで向かった。
鍾乳洞のバス停前の道が広くなっているところでサイト。道行く人の目が痛かったような。浦中が砂糖を忘れてしまっていたので茶飯は無し……。その後日原渓流釣り場の駐車場に移動し宴会をして就寝。明日は日中雨かもしれないと気象庁入っているがあくまでも降水確率は20%なので中津さんと松峯には来てもらうことにした。ただ、松峯が初回ということもあるし出発時刻は6時とする。
5/19(日) 晴れ時々曇り・巳ノ戸谷遡行(遡行図は主に東京起点参考)
6:15渓流釣り場〜6:56下降点(沢装装着)7:20~8:18 F1下〜8:47 F1上 〜9:45 3m滝上 〜12:55 F2上(たるみ)13:20 〜15:25 F1上〜16:55下降点(沢装解除)17:25〜18:24 東日原
夜半12時頃、「すみません」という声で目覚めると駐在さんだった。駐車場で勝手に寝ているところを注意されるかと思ったが登山客であることを説明すると、「気をつけて来てね」と言ってくれた。いい人だ。山岳救助もやっているらしい。その後中津さんと松峯が2時15分ごろ到着。林道を2時間歩いて来て本当にお疲れ様である。とりあえずさっさと就寝してもらった。
朝サイトは土曜からいる3人でやるが、中津さんと松峯も途中で起きてしまった。食事後下界訓練をして出発、というところで坂田から昨日の肩の件で、道だったら大丈夫だと思うけど、沢だと怖いから今日の出発はやめておくという話があった。残念、申し訳ない。W装とH装を中津さんに受けわたす。
釣り場の管理人らしき人がやって来て、少し焦ったが、事情を話すと鷹揚に不法占拠を許してくれた。この山域は統計的に見て良い人が多い。
林道を1p弱歩いて下降点へ。ここまで坂田が見送りに来てくれた。なお坂田はそのあと奥多摩駅まで歩いたらしい。
下降点からの下山ルートは道がついているがところどころ危なく一箇所スリングでTを出し、最後は懸垂で降りた。渡渉点は膝くらいの深さで念のため初心者は対岸からTRで確保した。
一箇所左巻きの滝をTで通したあと、F1に着く。直登は不可能なので右巻きを見た。最初小さく巻いたが、上に着くとLが巻道を見つけたのでそちらにfixを張る。下部はフリー。
巳ノ戸谷F1 |
しばらく川歩きが続いて、忌山の悪場に到着した。最初の滝は左フリー。次の滝3mはLは水流左、浦中が右壁。Lの登ったルートの方が確保しやすかったが初心者が怖いということで浦中の登ったルートをハーケン支点ボディビレイで確保した。ボディビレイの時に、自動で止まるようにした方が良いのかそうじゃない方が良いのか論争があったが決着はつかなかった。そろそろ外部の講師に1回くらい教えを請うた方が(部内の技術の更新という意味で)良いのではないかという話にもなった。
F2でリード訓練。中津さんは左ルンゼ巻きで上からTRを垂らし、浦中がその下の4mを右から登ってまず松峯TR。振られるルートなので、ハーケンを刺して中間に視点を取らせようとしたが、ハーケンが刺さらなかったことでそのままTRした。あまり落ちる心配なはないということと、振られる危険性は分かってはいるということで許容だろうか。
気を取り直してリード訓練である。ハーケンがなかなか刺さらず、まずバックアップの支点探しに苦労したが、浦中が登っている時がもっと大変そうだった。岩が固くてほぼ全てのクラックが浅くさせるところが少ないようだ。滝壺に足をつけていたLもなかなかしんどかった。F2上は気持ちいいところである。6時出発にした時点でわかっていたことであるが、そろそろ下降すべき時間である。もう1,2滝行けたかもしれないが、次の滝も釜が深くて厄介そうなのでここから降りることにした。
まず浦中が右岸ルンゼからダブルで8mと4mをまとめて懸垂。次の滝3mも、浦中が右岸水流ぎわを倒木支点で懸垂。結構濡れていた。しかしロープが稼働チェックで動かない。中津さんor Lがフリーで降りることにして松峯もこちらを通すという選択肢もあったが、時間もあるし、誰もフリーで降りない前提でやってみる。
次にLが左岸水流ぎわを下りるがびしょ濡れになってきつかった。結局登り返した浦中が左岸の奥の倒木から藪になっているところを懸垂した。あとから見れば行きのルートもハーケンなど打たずそこから行けたかもしれない。藪を恐れては行けないのである。
ゴルジュ最初の3mは浦中懸垂水流中。濡れたことで思考力が低下していたこともあるが、フリーで降りられる人がいるので一本懸垂で降りるという選択肢がなかったようで中津さんに注意されていた。あとこれはLもぶっちゃけ気づいていなかったが、手を使わせながら降ろしたい時はビレイしながら降ろすという選択肢もあると中津さん似言われた。
あとはそのまま大滝まで歩き大滝はダブルで左岸懸垂。行きと同じ工作をしつつ渡渉点まで着いた。渡渉はLがTR。そのあと浦中は行きとは違う所を見に上に行ってしまい、結局行きと同じ道が良いということで戻って来た。
行きの道は懸垂で降りた所等、Lと浦中で数回スリングで手がかりを出して登り、林道についた。ちょうど5時くらいでなかなか良い時間である。
林道を歩いて東日原に行き、黒瀬に下山連絡を入れる。本郷ではまだ話し合いが続いていたようだ……。その後立川の松乃家で打ち上げて解散した。
総評
逆川:思ったよりも工作が少なかったが、リード訓練はできてよかった。下山は今回もイモったが過去も結構イモっているのでちゃんと調べて行った方が良い。
巳ノ戸谷:渓相が良かった。次回はもっと上まで行きたい。
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