12月3週 雪訓木曽駒ヶ岳

 2週連続の雪不足から、ようやく雪が降ったと思えば今度は雪が多すぎる……。候補として計画していた谷川も西穂も荒天。唯一ワンチャンありそうだったのが木曽駒。訓練をしないわけにもいかないので強行した結果、案の定……。

記:浦中

参加者:

OB2 中津、4 浦中、3 下平、2 須藤、sEsW中尾、sF西田、sH西村、原、1 H福家、EW船引、F堀





12/18(金)東京=(車)=菅の台BC▲0

下平車は駒場19時、カーシェアで借りたセレナは18時本郷、19時駒場で集合。堀は課題をやるとかで電車アプローチ。途中須藤から兼用靴を待って来てしまったと連絡が入る。何をやってるんだか…。歩くのが大変になるが安全上問題はないので今回は兼用靴で頑張ってもらうことにした。駒場から4時間程度で菅の台BCに到着。計画書をポストに提出し、7天1式と車中泊に別れて就寝。


12/19(土)小雪時々曇り、夜間雪、限界上ガス

▲08:25〜9:50千畳敷駅10:00〜10:15雪訓場所13:25〜(アイゼン装着20分、荷物抜き10分)〜16:10乗越浄土16:15〜〜16:25天狗荘BC▲1

始発のバスは8:15発で30分前から券売所が開くということだったので6半7半にしたが、全体的に準備が遅い。結果的に8:15のバスには乗れず、10分後の臨時便になってしまった。駒ヶ根駅から始発バスに乗って来た堀にはしらび平駅で待ってもらうことになってしまった。途中西田がロープウェイのチケットをなくすなどのアクシデントがあったが無事に千畳敷駅に到着。気温はマイナス16℃。ゴーグル、目出し帽を着けてビーコンチェック、体操をして出発。

寒いでござる……


始発のロープウェイで来た人のトレースを利用してホテルから少し下った斜面が、雪崩の危険性もなく雪訓に良さそうだったので直ぐに雪訓開始。ワカン着脱から始めようとした所で須藤がワカンを持っていないことが発覚。出発前に確認したのに…。その後も西田のアイゼンが調整されていなかったりと不具合が多い。BCまでの移動を考えて、着脱/アイピケ歩行/滑落停止/ビーコン訓練(少し)を行なった所で切り上げた。雪訓途中に乗越浄土に上登山者が渋滞になっているのを確認していたので、トレースがあるだろうと期待してBCに向けて出発。積雪は思っていたよりも安定してそうだったが、乾雪雪崩の危険性はあったので途中でタルミは取らずに行くことにした。

千畳敷から登り始めて直ぐ、福家が足を滑らせているようだったので、少し早いかとも思ったがアイピケ歩行に切り替える。アイゼン装着に20分もかかってしまった。その後も1年が遅れがちでペースが遅く、なかなか動かないので寒くて仕方がない。雪崩の巣で止まりたくなかったのでロングピッチを切ったが、最上部で堀がシャリバテで止まってしまった。どうやら、出発前のタルミで行動食をちゃんと食べていなかったらしい。残り20mほどだったので残りのメンツで先に登ってもらい、堀に行動食を食べさせる。下平が堀の荷物を上げに降りて来てくれたので、堀は空身で乗越浄土まで登った。結果的には乗っ越し浄土までで、読みの倍近くかかってしまった。さらに、ここまでの行程で中津さん以外の全員のゴーグルが曇って役に立たなくなっていた。乗越浄土でも風は比較的弱かったため大きな問題にはならなかったが、天候や行動時間によっては凍傷になるので要反省。

乗越浄土で後ろから登って来た立教大山岳部と一緒になり、天狗荘BCへ向かう。乗越浄土からは10分。小屋の東側の軒下にテントを張る予定だったが、立教大山岳部も同じBCを使うことになりスペースが足りなかったので急遽合同で雪かきをして整地をした。その間、先に45天を立てて堀や須藤など辛そうな人には先に暖まってもらった。結局設営が全て終わったのは17:45頃だった(結局スペース的な問題で7天1式、45天1式、2天1式になった)。

サイトは麻婆豆腐で、初めてのサイトに1年会も満足そうな様子。宴会はテント毎ということにしたが、45天は宴会をせずに就寝。7天のみ宴会を行なった。5半7にして22時前に就寝。夜中は時折風が煩かった。


12/20(日)雪、限界上ガス

▲1 8:15〜9:10雪訓場所12:45〜12:56千畳敷

起きてサイトを始めるが、全体的に動きが遅い。夜中に降った雪がテントの片面を圧迫して人によっては殆ど寝れなかったとのこと。吹き溜りを甘く見ていた…。それでも45分は時間をかけすぎ。さらに、途中で45天から「堀が手を切った」と報告が入る。ナイフが掌に刺さった感じで1cmほどの傷。幸い、素早く止血できたようで良かった。

天気も悪いので木曽駒には行かずに下山することにしたが、テントを撤収する最中にアレが無い、コレが無いと問題が多発。しまいには福家のピッケルが見つからず、全員で周辺を掘り起こすことになった。結局出発は1時間以上遅くなってしまった。早くもゴーグルが死んでいる人がいるし、本当に問題が尽きない。

下山は立教大の人たちの後をついて行く形になったが、トレースなしだと急斜面は少し怖かったかもしれない。行きとは異なり夏道沿いをジグザグに進み、殆ど下り切った所でホテル泊で登ってくる人とすれ違った。

訓練途中の晴れ間


雪訓場所についた所で、昨日甘かったビーコン訓練とSAB、弱テを行うことにした。負傷している堀を先に下山させるためにLがロープウェイの駅まで付き添い、その間に雪訓の準備を進めてもらった。寒さに震えながら12時半頃に訓練を終えて12:55のロープウェイに乗るつもりだったが、間に合わずに1時間駅で待たされることになってしまった。その上、何故か車のバッテリーが上がっていたりと、なんだかんだで打ち上げは18時頃になってしまった。駅前の店で駒ヶ根名物のソースカツ丼を食べて解散。

Lと須藤は終電に間に合わず、川崎の快活クラブで一夜を過ごした。


総評

天候が悪かった上に、装備や行動のミスが目立ち、散々な山行になってしまった。訓練がちゃんとできたことと、マイナス20℃を下回る環境での行動を経験できたのは良かった。

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