今年も新年度が到来し、再び沢に登れる季節がやってまいりました。新年度最初の山行は、丹沢の新茅ノ沢・モミソ沢です。
新茅ノ沢上部;晴れて気持ちが良い |
記:曽根田
○参加者
OB1 梅宮さん*(日曜のみ)、根岸さん(土曜のみ)
4 LsE曽根田*、H幕内* 3 F浦中(被8→10) 2EW井上、下平(日曜のみ)、関野(日曜のみ)
4/5(金) 東京=渋沢駅=大倉9:51〜10:55新茅山荘
集合は渋沢駅21:20。21:27のバスに乗る。研究室の用事で根岸さんが21:25渋沢着の電車で来ることになったが、間に合ってよかった。
大倉についた後、下山連絡を入れ、井上の希望により夜のうちに新茅山荘まで移動した。下界訓練をして就寝は12:00頃。睡眠時間をある程度確保するため6:00発とした。
4/6(土) 新茅山荘6:10〜6:17入渓点〜7:14 F1上〜7:49
F4上 〜7:55 F5下 〜9:49 F5上(たるみ)10:05 〜 10:40
F9下〜10:51 F9上〜11:08 F10下
〜11:22 F10上〜11:37 3段7m下〜12:05水源(たるみ)12:20〜13:13登山道13:26〜13:30烏尾山13:43〜15:44新茅山荘
朝はかなり寒かった。眠れなかった人も多いようであるが、青空を見てテンションが上がった。久しぶりに沢に行けて嬉しい。
今回は2日ともトップは浦中・幕内ペアである。新茅橋手前から沢どこに降りるいつもの道を通って入渓した。新茅ノ沢は記憶にある通り入渓時は薄暗い沢である。
初めの4mとF1はまとめて左壁2段TR、下幕内上浦中。4mは簡単だがF1の7mの左壁はフリーで行くと高さがあって怖そうである。浦中はよく登ったものだ。幕内とLは右巻きした。
F1 トップはテープの付いた木のあるところを登った |
F2F3F4は幕内が左壁直登し、(これもなかなか怖そう、よく登ったものだ。)浦中が右ルンゼを登った。結局初心者は右ルンゼからのトラバース部分をfixで通した。fixとTRを一本のルートでやろうとしてロープが足らなくなり、危険度が高いとは言わないが、初心者をルンゼの途中で待たせることになってしまった。ロープ2本でやらせるべきだった。
核心の15m大滝F5は浦中が残置ロープのあるとこを左巻きした。最初左巻きの工作を作ろうとした後、水流右に変えてNの井上を登らせて見た。結構手こずっていて、かなり濡れてしまったので、根岸さんは浦中が通ったルートに再び工作を作り直した。最初フリー幕内TR、そのあとfixである。なかなか時間がかかってしまった。
F5 15m大滝 |
幕内は15m大滝の幾分手前から大高巻きしていた。危険というわけではなかったようだが、声が届きにくくなってしまっていた。巻きのルートの工作には間に合って参加していた。F5上でたるみ。
F6は2段TR、上幕内下浦中。F9は幕内TR。F10は浦中TR。支点に取りやすい木がパッと見ない。ハーケンを打つのを模索するが、岩質が脆くて厳しいとのことで、遠くの方にある木を支点にしていた。
続く3段10mは幕内TR、3段7mは浦中TRで最後トラバース部を振り子で通した。この工作の途中浦中が奇声をあげた。4月上旬だというのにヤツがいたらしい。黒瀬が来た丹沢の沢にヒルが現れるというジンクスが破れそうになったが、最初この企画にも黒瀬が来る予定だったので、黒瀬が少しでも関わった丹沢の沢ではヒルが現れるという議論に落ち着いた。
水が涸れた後はガレッガレのガレ沢になった。岩質が脆くて場所によっては持ったそばから崩れて行く。このガレのせいでここは5月に新入生を連れて行くべきではない。4mCSはよくわからなかった。登山道に出る直前で一箇所ロープを出した。
登山道に出たところで沢装を解除し、空身で烏尾山に行った。晴れていてすごく気持ちよかった。新歓ハイクも大成功したことだろう。
少し長くたるんでから、新茅山荘に下る。途中一箇所浦中が井上に地図読みを出してくれて、正解していた。
新茅山荘で夕サイトは石狩鍋。根岸さんはぼちぼち帰った。井上はWはすでにとっているが練習のため天図をとった。前回よりも良くなっており、このまま行けば夏合宿のWも任せられるレベルになるかも。
夜は焚き火。井上が業務スーパーで買った大マシュマロが美味しかった。焚き火中に梅宮車が到着し、下界訓練をする。下平も関野も優秀であった。
焚き火の続きをし、20:30頃就寝。
4/7(日) 新茅山荘5:22〜5:34入渓点5:40〜7:36F2上〜9:31大滝下(たるみ)9:40〜11:30 F2上〜15:01下降終了
4時起床。朝サイトは和風スパゲッティ。キノコの旨味が美味しかった。昨日と同じように天気が最高であった。
昨日と同じように入渓、と思ったがトップがモミソ沢を探すのに手間取る。小さすぎてよく見えなかったか。
F1は浦中右壁TR。次の2m・2mCS・3mは左巻き。幕内がTRで上げた後、長いfixを張った。
大きな支流を分けた後の3m・2条3mは2段TR上幕内下浦中。2段TRする場合、中段が狭い場合は一人づつ一気に上げた方が良いが、中段が広い場合は先にあげた初心者を中段で待たせて下の方の工作を終わらせた方が早いという意見も出た。今回は後者。
F1 |
次の2mは幕内肩ガラミ。岩支点。
F2は左壁2段TR。上幕内下浦中。2段目は右壁も登れて梅宮さんと井上がチャレンジしていた。
次の2mはT。ハーケン支点で肩ガラミ。ハーケン支点はセルフビレイにして、もし初心者が落ちてもいきなりハーケンに力がかからないようにした方が良いという意見が出た。
F2 |
3mチムニーは浦中TR。ハーケン2つでセルフビレイをとってボディビレイしていた。3mと2mCSはフリー。3mは残置ハーケンでT。2mCSは左壁TR人がいて渋滞した。3mと2mが2段になっており2段TR上幕内下浦中。ここら辺で複数の他の団体に追いつかれ渋滞していた。
最後の工作箇所を終えると程なく大滝に着き、他団体がリードをしているのを眺めながらたるみ。ヒルが一匹いた。
大滝の下でたるみ |
最初一箇所幕内がTを出した後、浦中が2mと3mを続けて懸垂。ゴルジュ帯はチムニーまで幕内がまとめて懸垂。シングルからダブルに変えており時間がかかった。LのATCがクライムダウン中に岩に擦れてカラビナが外れて落ちたので以後気をつけたい。
2mはハーケン支点で手がかりを出し、しばらく歩いてF2上についたところ井上が滑って転び足を複雑骨折した、という設定で訓練を始めることにした。
幕内が調べて来てくれていた、ザックを使った背負い搬出法を行う。ザックの肩紐の両方の肩あたりにガースヒッチで240スリングを付け、交差させて井上のビレイループにつけた。肩紐の腰あたりにも一本スリングを付け輪っかにして井上の太ももに通した。余った部分は結んで縛った。(あとで、腰あたりのスリングも2本にして交差させた方が良いということがわかった)
背負い搬出の様子 |
F2上の懸垂は浦中が行なったがかなり辛そう。転ぶと立ち上がるのが本当にしんどそうだ。懸垂のつもりではなくクライムダウンのつもりでやる方が良いそうだ。スリングの締め付けがゆるくて解けていたのでかなり固く結んだ方が良さそうだ。
次の小滝からは幕内が懸垂する。完全にふられないところで懸垂しないと、つらくなるそうだ。
次に右岸側の木で2m・2条3m・3mをまとめて懸垂。3m・2mCs・2mは行きと同じルート。fixからの懸垂である。
今度は井上代わって関野を背負って降りる。幕内に変わって浦中が背負って進む。F1は左岸懸垂。幕内がセットしてくれた。下降時にモミソ岩で訓練している人がいて心配されたが、訓練であることを説明し、水無川本流にたどり着いたところで救助訓練を終わりにした。
そのまま新茅山荘に戻り、浦中が早く帰らなければならないので急いで反省会をした。新茅山荘ですでに電波が届くので下山連絡を入れ、梅宮車と歩きに分かれて大倉方面へ向かった。打ち上げは阿闍梨。梅宮車組と電車組に分かれて解散した。
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