一年冬山 鳳凰三山

スキー合宿前の最後の積雪期歩き山行として鳳凰三山にいってきました。結果としてはリミットの関係で地蔵岳しか行けず鳳凰一山となってしまいましたが、快晴で景色を楽しめたという点では良い山行だったと思います。

地蔵岳にて

記:西山
参加者:3梅宮 久保 中津 L西山 2sEWFH幕内 1F浦中 E黒瀬 WH仲渡



1/25(金) 

行程:東京=道の駅にらさき▲0

駒場で試験のある黒瀬と仲渡を除くメンツは14時に本郷集合。だが、Lは色々とトラブって35分遅れで到着。今回のアプローチは梅宮車のデビュー戦なわけだが、かっちょいい車でみんな惚れ惚れする。古い車好きの久保以外はみんな梅宮車に乗りたがる。廃車寸前のLの車と比べたら当然か…準備し終えたらみんなで駒場へ黒瀬と仲渡を迎えに行く。駒場に着いたら2人に加えて勝木も待っていてくれた。勝木をイジり倒した後、出発。調布から高速に乗り韮崎へ。韮崎のぼんち食堂にて夕食をとるが、量がおかしい。米の量の単位が合ではなくキログラム。ただ、味は良いので、打ち上げとかにはオススメできる。コンビニで朝飯を買い込んで道の駅にらさきで就寝。風が強いが気温はあまり低くなさそうな夜だった。

1/26(土) 

天気:快晴・微風
行程:▲0=御座石温泉0745〜0835たるみ0845〜0935たるみ・アイゼン装着0950〜1041たるみ1051〜1157燕頭山1209〜1313たるみ1323〜1337仲渡の荷物を抜く1342〜1425たるみ1436〜1440モスる1450〜1513鳳凰小屋▲1

4時起床。風が強い。みんな昨日の夕食の影響か、控えめな朝食をとって5時すぎに出発。御座石まで残り数キロのところでチェーンを装着。だが、ここで問題発生。チェーンを付けてる間エンジンを切ってたら、西山車まさかのバッテリー切れ。たった5分でバッテリー切れるなんて、さすがスクラップ寸前なだけある。絶望の淵に追いやられたが、梅宮がスターターを持っていた!神様仏様梅宮様!これで万事解決、問題なく行ける!はずだった…次なるトラブルはチェーンの故障である。何度も締め直して確認しながらゆっくり走っていたのだが、雪の坂を登っている途中でいきなり進まなくなった…よく見るとホイールカバーごとチェーンが取れている、その上チェーンがちょっとだけ切れている…
こんな外れ方は初めて見た...

が、チェーン自体は使えそうなので装着して走る。ても数十メートル走ると取れてしまう。どうも無理そうなので、結局御座石の600m手前に車をデポ。ここでも梅宮に車で迎えに来てもらい、また世話になってしまった。御座石でテン場代(¥1060/人)を払い、おばちゃんに雪の状況などを確認して出発。ここまででかなり予定より遅れてしまった。登山道上はトレースはないが、雪は少なく(5〜10cm)雪も乾いていて軽い。ただ尾根が細いので歩きやすくはない。夏道上を辿るが、途中道を外して苦労する。雪が降ると登山道がわかりにくい箇所があるので注意してほしい、道を間違えたら早く言って欲しい。凍結箇所がでてきたので途中でアイゼンを着ける。ここから燕頭山までひたすら登る。仲渡がツラそう。久保はアイゼンがまた外れたので気をつけて。燕頭山に着く頃には雪はところによって脛ぐらいの深さになる。燕頭山は薬師と観音が見え、サイト適地。写真を撮って出発し、難所と思われていたナイフリッジへ。しかし、実際は全く問題なく通過。ナイフリッジというかナイフリッジの少し下にトラバースルートがある感じ。そんなに怖くもない。
過去記録でナイフリッジといわれてた箇所
そこからはときどき膝ラッセルなのでみんなで回す。が、仲渡はツラそうなので荷物を抜く。2216pあたりはサイトできそうな緩斜面。その後TWV84で1年会を空身にしたというトラバースに差し掛かるが、雪が安定してるからか全く怖さはない。三伏峠の沢のトラバースのほうが怖い。ただ、降雪直後だと少し怖いかもしれない。

それほど危険には感じなかったが、ひとりずつトラバースは通過
トラバースを終えてモスってなだらかな道を歩いたら鳳凰小屋。洋式のトイレが使えるが、紙はない。整地をしてテン場にテントを立ててサイト。夕食はハヤシライスだが、均等分配できてないのでジジイがキレる。さらに食い足りないジジイは余分に持って来た米を炊いて食う。やはり3年会は米信者で、3年会は平均して一人2合は持ってきていた。茶飯を飲んだら若天は水作りをし、ジジイはひたすら差し入れを作る。玉筋魚の佃煮やら麻婆春雨やらウインナーやら、えげつない量の差し入れがあり、結局一部は持って帰る羽目になった。食べ切ったら就寝。昨日に続き食べまくったので、体重が増えるだけの山行になりそうだ。

1/28(日) 

天気:快晴・微風
行程:0632▲1〜0715たるみ0725〜0732アイピケに変更0740〜0811地蔵岳0838〜0855わかんに変更0905〜0923▲1撤収0950〜1035たるみ1048〜1122燕頭山1132〜1229たるみ1240〜1319御座石温泉

朝起きると快晴・無風。これは完璧な山日和ではないか。サイトを済ませて撤収・出発だが、トイレにみんな並び少し遅れる。賽の河原までの樹林帯はわかんで膝ラッセル。仲渡とL以外でローテ。途中仲渡が吐き気を訴え、賽の河原手前でたるむ。ここで問題発生。仲渡が非常用パックを持ってきていないことが発覚した。山頂目前なので行ってしまうことにしたが、絶対に忘れてはいけない持ち物である。肝に銘じてくれ。賽の河原に差し掛かったところでわかんからアイピケに切り替える。Lがアイピケにしろと言っても中津はわかんでしばらく進んでいたが、1年会は慣れてないのだから早めに止まってくれ。アイピケに変えている時、幕内はわかんを10mぐらい滑らすが、木に引っかかって事なきを得る。賽の河原はだいたい30cmほどの積雪だが、雪の上に砂がついていたりして砂地と雪の区別がつきにくい。表面の数センチがクラストしていたものの弱層などはなく雪は安定していた。だが、一部の場所でアンカーが少なく斜度があるのでドカ雪直後だと雪崩のリスクはあるだろう。
賽の河原(積雪30㎝ほど)
アイピケで登ること30分、やっと地蔵岳に到着。仲渡がバテていたため、最後尾とトップで10分ほど到着時間にラグがあった。地蔵岳に着いた頃は空は若干薄曇りで(Lが着く前は雲ひとつなかったらしい)甲斐駒や仙丈がよく見える。ここで観音岳のリミットまで残り50分で読みは75分。物理的に不可能だと判断し、長だるみをして帰ることにした。モスりながらみな思い思いに過ごす。黒瀬は地蔵の数をカウントし、74体だと報告してくれた。オベリスクをバックに各学年会の集合写真を撮る。幕内は久保に乗せられてオベリスク写真(意味深)を撮る。その後みんなで集合写真を撮るが、中津はお地蔵様の上にカメラをセットする。罰当たりな奴め。
甲斐駒・仙丈をバックに

雪玉とピッケルで野球をしたあと出発。ここからはひたすら下る。途中でわかんに切り替える。浦中のわかん着脱が早くて素晴らしい。3年会は真面目に歩く1・2年会を尻目にシリセードで遊んで下る。テン場に着いたらあとは撤収して下るだけ。仲渡も元気になり、読みより縮む。燕頭山に着く頃には甲斐駒は予報通りガスに覆われ始める。そこからの下りは雪と岩と氷のミックスで、アイゼンが引っかかって歩きにくい。Lは変にコケてゴアマ・ズボン・毛下をアイゼンが貫通してめっちゃ萎える。1400mでツボに変更。さらに下って御座石温泉に着いたが、登山口の直前で何故か温泉の飼い犬に追いかけられ吠えられまくった。温泉のおばちゃんに挨拶して帰路につく。壊れたチェーンをエキボの針金で補修し、雪道を走るが全く問題ない。雪がなくなったところでチェーンを外し、武田ノ郷白山温泉に向かう。温泉に着いたらLINE電話で西山車・梅宮車を繋ぎ、Furo Heil!を試みるが、久保の問題発言により誰もやってくれない。悲しい。ワンゲル部員たちは質より量重視なので風呂を終えたら再びぼんち食堂へ。
かなり量が多い(写真では伝わらないかも...)

米5.5合との噂のカツカレーを数人で分けて食べるが、意外とあっさり平らげる。追加注文ができない店なので、次行くときはもう少し攻めた注文をしてもいい。程よくお腹を満たして本郷まで車を走らせ、片付けて解散。Lは愛車での最期のドライブを楽しむべく、1人帰路に着いた。


総評

やはり冬の鳳凰三山を1泊2日で完遂するのは難しいと感じたが、体力さえ付けていれば御座石ルートなら夜叉神ルートよりは完遂可能性は高いのではないかと思う。鳳凰三山は1年の錬成に丁度良いレベルの山だと思うのでまた企画してほしい。地蔵岳はとりわけ展望が良いわけではなかったので、すぐそばの赤抜沢ノ頭に行ってもよかった。

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