2017年12月14日木曜日

初冬 常念岳

駒場祭で授業が休みになるのを利用して常念岳に行ってきました。予想以上に雪が多く、岩と雪のミックスにてこずりかなり時間がかかっていしまいましたが、ピークには立てました。今年度の冬山の初回としては充実した良い山行でした。
常念岳山頂にて

記:西山

参加者:OB1 藤原さん  4川原さん  CL村田さん  3EH久保  sL西山  2FW勝木


11/23(木)  

天気:曇り 
行程:東京=三股▲0

木曜の天気予報が悪かったので、入山予備日を使用。木曜15時に本郷集合とした。数名遅刻したり車に荷物詰めたりで16時ごろ出発。下道案もあったが、高速案を採用して快適に松本へ。松本のイオンでsLの腕時計を買い、山賊焼の店で前夜祭を行う。松本から三股に向かう道にはほとんど雪はないが、三股駐車場は若干薄く凍っている。我々の他には誰もいない。三股はdocomoが余裕、auがギリギリで入る。トイレが新しくて綺麗。木の香りが心地よい。トイレの水は滅菌処理されていない沢の水だが、ちゃんと出るし汲める。今日は荒天との予報だったが、空には星が見える。しかし、山の方は雲を被っていて面白い。ヤマテンでは明日は荒天だが、明後日は好天。期待に胸を膨らませ、テントを張って就寝。


11/24(金)  

天気:雪・風無し(限界下)→雪・突風あり・視界悪し(限界上)
行程:0650三股駐車場〜0703三股〜(服調節5分・たるみ10分×3)〜1003稜線〜1018 2207p・わかん装着1026〜(たるみ10分)〜1131森林限界〜(たるみ10分×3)〜1610前常念避難小屋▲1

若干寝坊したため0630出発のはずだったが遅れる。この時点で三股駐車場は薄く雪が積もっており、歩いて三股登山口に着くと積雪5cmほど。そこからはひたすら明瞭な夏道を伝って登って行く。積雪は標高1500m程度で約10cm、2100m程度で約50cm。今までのTWVの過去記録よりは多い。良い初冬になりそうだとみな気分が高揚してきた。2207pから雪がさらに深くなったため、ここでわかん装着。適当にローテーションしながらラッセルをする。限界上の直前では時に胸ラッセル。イエティの足跡も見つかった(久保談)。限界上に入った当初、風はなかった。2400m地点の一枚岩のハシゴは見つかったが、凍結していて使えそうにないので左巻き。視界が良くなく、RFに時間がかかる。さらに進むが雪が深く、全員ローテで胸ラッセル。この尾根でいやらしかったのがハイマツと岩である。雪が多いのに加えて、ところどころ岩が隠れておりわかんが引っかかる上に、時にハイマツの枝にわかんが捕らわれてこけるため、かなり時間を食われた。夏道は完全に雪で埋没しており、RFも大変。さらに時々岩の上を通るため、わかんの歯が痛む。標高2500mに達する頃には時々強風が吹き、雪が叩きつけられて痛い。また標高約2500m地点にはゴジラの背のような岩稜があり、岩稜の東側は崖、西側は急な斜面で、巻けそうにない。勝木と久保に偵察してもらうと岩稜の上を通れそうとのことなので、わかんを外してツボ&ピッケルで何とか通過する。ガスで下の方が見えないため、高度感が半端なく怖い。下れるかが不安である。ここを越えても難所が続く。また、難所でなくとも胸ラッセルなのでかなり時間がかかる。前常念に着いたのは日の入り直前。
小屋は屋根を残して雪の中…

避難小屋は屋根まで埋まっており、sLが正確に小屋の入り口を把握していなかったため、入り口を掘り出すのに時間がかかる。村田さんにネットで調べてもらい、何とか暗くなる前に小屋入り。小屋は7天とザックで一杯になるほどの広さ。すぐにテントを張ってサイトを始め、大雪の予報なので残りのメンツで入り口を掘り下げる。味噌鍋を平らげ、茶飯を済ませて水作り。水作りを終えた頃には20時を過ぎていた。このあとフライを張ってカス缶でテント内を暖める。明日以降の方針は、明日常念を討ち、時間があれば明日のうちに限界下に行ってサイト、できなければ石室でもう一泊して下ることとした。主な理由としては、過去記録によると雪が多いと常念〜2512pの下りの難易度が高く周回が難しいことと、ピストンにするならヤマテンの予報では明日の午前〜明後日の午前は晴れるので視界のいいうちにゴジラの背などの難所を越えたいことである。このように決めた後、各自空中戦の準備をして、起床係を藤原さんにして就寝。石室の中でも音が聞こえるほど風が強い夜だった。

11/25(土) 

天気:ガス・強風(前常念以上)→ガス・微風時折強風(前常念以下)→晴れ(三股直前)
行程:0755▲1〜(たるみ10分)〜0944常念岳1006〜1059前常念(撤収)1130〜(たるみ10分・わかん装着5分)〜1310森林限界〜(たるみ10分×3)〜1550三股

5時に藤原さんの元気な起床コールが小屋に響きわたる、はずだった…現実は0610までみんな寝坊。急ごうとするもみんなライターに火が点かない。原因は酸素不足で、よく見ると石室の入り口が上10cmを残して埋まっている。降雪と入口の左右から雪が落ちてきたせいのようだ。時間がかかりながらも何とかサイトを終え出発。風は強いものの昨晩よりは弱い。しかし、雪はかなり降っていたのでわかんで出発。前常念〜常念では多少ラッセルが必要なものの、岩で苦労することはない。常念直下も岩は出ているがわかんで行ける。
頂上まであと少し!
常念岳に着くと天気は上空にやや青空が見える程度だが、風が強いので長だるみはしない。モスって写真を撮って下山。雪を被った槍穂が見えなくて残念だ。小屋に着いたらぱっぱと撤収して小屋前で写真を撮って出発。ここからの下りは懸念されたほど難しくなかった。昨晩の雪で岩が埋もれて前日より歩きやすくなっており、また視界が良かったことで西斜面はそれほど斜度がなく思ったより危険ではないとわかったからだろう。あっさりゴジラの背を越え、今日中に三股に着けそうなので頑張る。
2500m地点のゴジラの背(TWV称)

限界下からはひたすらシリセードで日没前に三股着。ザックを車に詰め込み、ほりでーゆー四季の郷へ。sLは僭越ながらFuro Heil!の掛け声を務めさせて頂いた。露天風呂からは常念や蝶が見えるが、雪煙が舞い上がるほど風は強そうだ。反省会をした後、松本駅で藤原さんを分離。藤原さんはあずさの終電を逃すも何とか帰路につき、それ以外は食料を買い込んで八ヶ岳山麓の村田さんのおじいさんの別荘へ(以下おまけへ続く)
下山後が一番みんないい笑顔をしていた


11/26(日)  おまけ(ドライブ)

天気:晴れ→曇り
行程:チェルトの森=霧ヶ峰=道の駅小渕沢=東京

25から26へ日付が変わる2hほど前に村田さんのおじいさんの別荘へ着いた。そこからキムチ鍋と味噌鍋を作る。アホみたいな量があったが、みんなアホみたいに食べる。何だかんだで平らげて、お次は川原シェフのアヒージョへ。うまい!うますぎる!この頃には無論お酒も進み、心が熱くなる(?)話もヒートアップ。これぞ冬山メンツ。(ここら辺でsLは夢の世界へドロップアウト)。食って飲んでの時間は3時ぐらいまで続いたようだ。天窓から星空を眺めながらベットで就寝。ここまで起床時間からカウントすると21p、長い一日が終わった。
ワンゲル部員で食卓を囲むなんて珍しい(笑)
朝8時に久保が目覚め、みんなを起こそうとするも誰も起きない。結局9時ごろにみんな起き始め、朝ごはんには締めに食べるはずだったラーメン6玉を食す。久保を筆頭に食べ足りないというので、お汁粉(餅3個/人)も作る。さらに締めとしてChef Koji.K 特製のイチジクのワイン煮を紅茶と共に頂いた。至高の朝ごはんだ。食べ終えたらみんなで掃除・片付けをする。村田さん、そして村田さんのおじいさん、素晴らしい山荘に泊めて頂きありがとうございました!おかげさまで楽しい時間を過ごせましたm(_ _)m
さあ!下道の旅へ出かけよう!最初は観音平に行く予定だったが、やっぱその前に霧ヶ峰へ行くことにする。ドライブ中は雪衣を纏った八ヶ岳が車窓に映える。こんなに晴れた日に山の上にいたらさぞかし気持ちよかっただろうに(棒読み)…しかし、霧ヶ峰に着いたら天気はどんどん悪化。寒いので車山はカット。南アや富士山は良く見えるが、北アは雲の中。予報通り今日の天気は悪いのだろう。お次は観音平へ、と向かってはみたがゲートが封鎖されて行けず、代わりに道の駅小渕沢でサイトをする。余った2泊目の分のチキンラーメンとペミカンシチューを食べ、最後に差し入れのソーセージを頂いた。食べ終わったら旅も大詰めだ。高速で東京へ向かうも、結局は渋滞のため大月から下道へ。夜景を見たり音楽をかけたり◯談に花を咲かせたりして、気分上々⤴︎⤴︎で東京着。2130頃にいつもの田端駅近くの交差点で解散。お疲れ様でした!!!

八ヶ岳をバックに”T・W・V”

総評

今年度の冬山の第一回としては充実度の高い山行になったことは間違いないだろう。雪が中途半端に着いた常念東尾根は岩慣れしておく必要があり、それなりに難易度もあった。恐らくもっと雪が付く時期にはハイマツや岩が隠され、もう少しは楽に(とは言っても鬼ラッセルだが)登れるのだろう。逆にもう少し雪が少なければ夏道伝いに楽に行けるはずで、今回はタイミングが悪かったのだろう。でも、今山行は年越し@塩見岳の前の良いトレーニングになったので良かった。また今シーズンは雪が多く、残雪も長く楽しめそうだと感じた。


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