守門三山スキー

守門頂上で集合写真 めっちゃ晴れた

メンバー:4CL村田、3sL梅宮、E久保、中津、H西山、2W勝木

行動
4/15() 本郷部室==西川最終除雪地点▲1
4/16() 1~長峰~保久礼小屋~大岳~守門岳~スキー~▲1(ピストン)

かかった時間とGPSのログは下にあります

企画&記:梅宮


4/15() アプローチ
木曜の段階で土曜は雲がかかることが予想されていたので「土曜よりはマシ」ということで、日曜入山とした。何人かから、土曜アプローチなら早めに出発して高速代を浮かせたいとの希望があったので、sLとしても安いことに越したことはないと思い、本郷部室に14時集合とした。14:15くらいには全員揃う。皆、半袖である。早くも残雪のにおいを感じながら、車に荷物を積む。車は村田さんの車を使わせていただくことにしたが、山スキーの装備では、6人が限界である。去年も6人で無理やり乗れたので、その経験を思い出しながら、板をうまく組んで入れて、15時前に出発する。車へのパッキングもなかなか難しい。川越の二郎に行っていたという西山を川越駅近くの公園で拾って(板は事前に積んでいた)、いざ、新潟へ。今回は村田🚗の運転経験のあるsL、久保、西山に加えて、教習所卒業以来、車を運転していない中津もいるので心強い()。4人で回して、除雪終了地点に23:10到着。思いの外かかってしまった。駐車スペースには既に3台停まっていた。半袖だとさすがに寒すぎる。新潟の麓をなめて、夏用シュラフを持ってきた久保と西山が車の中、ちゃんと冬山用シュラフを持ってきた他がテントの中という合理的ながら理不尽な布陣で就寝。

4/16() 本ルート+OR
かかった時間+過去の記録との比較

GPSのログ 登りと下りで色変えればよかった...

出発は5時としていた。中津のごそごそする音でsLは目が覚めると4:20。少し寝坊である。急いでおにぎりを口に入れていると、外でゴゴゴゴという音が。テルモスを作るために先に外に出ていた中津が「うわぁーえぇ?」と言っている。近くの崖が雪崩れて、その雪が車の近くまで迫ってきたらしい。恐ろしい。そういうことも考慮に入れて就寝するべきだった。ひとまずこれ以上の雪崩はなさそうなので、準備を進める。村田さんのテルモスが消える事件が発生したり、西山が寝坊したり、何やかんやあって全体の準備完了はかなり遅くなってしまった。sL自身も5時に終わっていなかったし、ほかの人を急かしたりもしなかったので反省。全体として、のんびりした雰囲気が漂っていて、昨日の到着が遅かったことも影響があるかもしれない。今回はそうではないが、時間がシビアな山行であれば、アプローチによる疲労なども考慮しておきたい。結局出発は5:30。スキーを履ける位置まで行くと、車はさらに増えていた。先行者も見える。わかりきっていたことではあるので、驚きはしないが、さすが人気の山だなあという感じ。スキーへの期待も高まる。今回は2年会が勝木しかいないので、全ピッチ勝木トップである。
 以下行動
トレースがたくさんついているので基本的に迷うような箇所はないが、逆にいろいろな方法で行っている人がいるので、行きやすいトレース選びが必要となる。トレースをたどって、西川を西川橋で渡る。ここから、長峰へ行けばいいが、行き方はさまざまである。勝木は車道を使って大回りルートを選択。同じペースで来ていたおじさんはそれなりの急斜面をトラーゲンで登って行ったが、トラーゲンはトラーゲンで面倒なので好きな方で行けばよい。車道から北の尾根に乗ってしまいたいのだが、勝木は車道を丁寧にたどっていたので、中津が登れそうなところを勝木に教える。そこを登ると広いところに出る。沢状の方へと夏道が続いているが、最後が急そうであるので、長峰から南西に伸びる尾根に乗ってしまう。少し苦労したところもあったが、なんなく尾根に乗った。ここらへんで太陽が山影から出てきて一気に暑くなる。予報によると、この晴天は昼までなので、急ぎたい。尾根に乗って少し進むが、ここ一帯は小ピークがたくさんあるのでアップダウンがめんどうくさそうである。目の前に別の夏道が見えたので、そこに出て、夏道をたどる。結局沢状へ続く道と合流するので、急になりそうになる前に長峰へと登ってしまう。
長峰はよくわからないうちに通過した。途中で笠をかぶったおじいさんに会う。少し話して、sL「雪庇が怖いんですよね~」おじいさん「雪庇はもう落ちたよ」とのことなので、少し残念。おじいさんはツボ足トラーゲンなのに我々についてきた。すごい。たるみ中に久保の地図を見ると雪庇マークがめちゃめちゃデカかった。雪庇マークの大きさで久保にかなうものはいるまい。長峰から少し登って下ると、保久礼小屋に到着。二階部分が雪から顔を出している。久保と村田さんが小屋内を偵察に行き、ほかは先に進む。偵察の二人が帰ってきて、久保に広かった?ときくと「うん」とだけ返ってきた。いつもなら「めっちゃ広かったで~」とか言ってきそうなのに。村田さんに聞くと「深くて、汚くて、じめじめしていた」らしい。納得がいった。保久礼小屋からはワンゲル部員が最も得意とする斜度(c.f.三月合宿FB)。三年会が飛ばして、トップの勝木を抜く。村田さんに注意される。sLも、ふとももへの心地の良い負荷を感じながら登る。長峰あたりで抜かれたおにいさん(?)を抜く。気持ちの良い直登。斜度が緩くなってから少し進むと、キビタキ小屋についた。ここで、カルピスとアクエリアスを出す。いい感じ。大岳までは余裕だ。
キビタキ小屋を出てからは大岳を目指すのみ、頂上に近づくにつれて風が強くなる。風が冷たくない。暖かい南風で耳が痛くならないのはいいが、なんとも気持ち悪い。森林限界は1150くらい。ちなみに、トレースがしっかりついていて、RFもなにもないので、ここまで一枚も赤布を使わなかった。赤布の無駄歩荷が確定した。森林限界からは竹竿を念のために打つ。そんなこんなで大岳につく。大岳はだだっ広い。空はいまだに雲一つないグランブルー。雪庇も落ちたとはいっても、まだのこっているし、断面も迫力がある。素晴らしい。守門へのモチベが高まって、守門方面の偵察に行くが、天気的、視界的、雪庇のリスク的に行けそうであるので、守門を目指すことに決定する。
東洋一の雪庇
守門へはとりあえず大岳を降りて、青雲岳を登って、降りて、袴岳(守門岳)まで行かなくてはならない。リミットを気にしながら進む。大岳から降りる所はスキーで何とか行こうとするが勝木が苦戦する。急斜面でターンを切るのが怖いらしい。急斜面で止まるのも危ないから頑張って切ってほしいと伝えるが、なかなか勇気がわかないらしい。しょうがないので、一度しりもちをついたときにそのままスキーを反転させて何とか降りることに成功する。ここは西寄りに行き過ぎて登り返しで苦戦することを考慮して長めの読みにしていたのだが、それが幸い。
ここから青雲岳までも急斜面だったので、三年会以上で話し合って、ここにスキーをデポして、歩いて守門岳を目指すことにする。スキーに自信のない隊なら、大岳にデポするのもアリだろう。(今年は皆、うまい方だと思う)青雲までの急斜面はステップがすでに切ってあるので楽。気温が高く、クラストしていないので、アイピケも必要ない。ここからは一部の緩斜面トラバースと雪庇への注意は怠ってはならないが、視界もいいので、気分は楽しいスノーハイク。GPSで一応確認しながら尾根よりも東へ出てしまわないように進む。勝木がバテ気味であったが、守門までは頑張ってもらうことにする。急斜面は総じて藪がうざかったが、無事に守門岳につく。この辺でついに雲が出現した。守門三山制覇を喜びながら、長たるみ。あとは帰るだけ?いいや、ここからがスキーの本番!スキーも回収して難なく大岳に到着。レッツ、スキー!
大岳からの斜面はパウダーには劣るが、ぐちゃぐちゃの雪でスベリやすい。わーい。たのしー^ ^。ほどなくしてキビタキ、保久礼とくる。保久礼からは登り返しがあるので、おとなしく板を脱いで登る。登り切って再出発!長峰手前で20人くらいの団体がいる。けっしてうまくはないが、見せつけるように滑って、勝手に優越感に浸る。長峰からは勝木は一気に沢状へ降りることを選択。沢の中は少し滑りにくいが、まあまあ楽しい。途中で沢が露出していて、見ると2,3メートル下だった。踏み抜いたら恐ろしいことになるだろう。トレースを信じてうまく沢を回避しながら進む、途中でショートカットしながら西川橋を渡って、最終除雪地点へ。
シーハイルをして、無事下山。

帰りも高速を使わずに帰る。高崎のステーキのどんで夕食。本郷につく頃には終電はないので、勝木を自宅に届ける。立派な家であった。西山、sLは大学に泊まり、久保は中津家に泊まる。お疲れさまでした。


まとめ
やはり、天気がいい山行は素晴らしい。守門三山を制覇できて本当によかった。スキーも楽しかった。ただし、終始、主にsLが原因で時間管理があいまいになっていたのでそこは次回以降気を付けたい。
今回、初めてGPSを有効活用したが、便利すぎる。これに頼りすぎて、地図読み用の脳みそが消えた気がする。

個評
勝木:ずっと、トップでお疲れさま。スキーの安定感はあるので、もう少し攻めてみてもいいと思います。RFとかは、今回はそもそもなかったから、特にありません。声は大きく。
久保:隊を盛り上げてくれてありがとう。前泊用とはいえ、テントは確保しておきましょう。
中津:ずっと勝木の後ろで、指導してくれてありがとう(途中抜いていたけど)。
西山:竹竿打ったりしてくれてありがとう。スキーで転んだのは西山だけだよ。
村田さん:🚗の運転、企画の相談などありがとうございました。そして何より、太陽をリーチしていただいてありがとうございました。 
sL:たるみの時間を言い忘れていて、たるみを伸ばしてしまった。急かしたりしてもよかった。地図読みの脳みそを早めに取り戻したい。


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