2009年度山行No.10 新人練成 奥秩父 金峰・瑞牆・国師ヶ岳
記:三谷
日程:5/23(土)-24(日)
面子:3 WH伊佐、L高橋 2 EF菊池、sL三谷、1 佐藤
5/22(金) 晴れ
新宿19:08=20:44大月20:48=22:08穴山駅 ▲0
初っ端から集合に10分遅れてしまって申し訳なかった。伊佐さんと同時に集合場所に到着。EFチェックは問題なさそう。予定通り19:08発の中央線に乗った。この時間の中央線は混んでいて疲れる。途中から空いてきたのでシケプリを読んだり、うつらうつらしたりで過ごした。
穴山駅は韮崎駅の2つ先の無人駅。ネットで瑞牆山登山のアプローチに使われていたので、韮崎駅ではなくこちらにしてみた。駅前の空き地(=月極駐車場)にテントを張って就寝。伊佐さんは「なんか包まれて寝ないと安心しない」とか「チキンラーメンはブルジョワの食べ物」とかいい味を出していた。伊佐さん、菊池、佐藤の3人はコンビニに向かったようだが、高低差があって地図上よりかなり遠く1時間くらいかかったらしい。道中も真っ暗で怖かったとか。
5/23(土) 快晴→夜になって曇り→雨
03:45=(taxi)=04:20瑞牆山荘04:30-5:00富士見平05:15-(sub)-06:20瑞牆山山頂06:42-(sub、ケガ処置5分)-07:52富士見平08:07-(08:44大日小屋通過)-09:03大日岩下部09:13-09:45 P2317を過ぎたコルにて弛み09:55-(10:23分岐通過)-10:48金峰山山頂11:30-12:30朝日岳手前のピョコ12:40-(12:50朝日岳通過)-13:26朝日峠13:36-14:05大弛峠 ▲1
2:45分起床。テントをしまう必要があるので早めに起きよう、と話していたこともあってか高橋さんの携帯アラーム(バイブレーションのみ)で全員が起床。チキンラーメン調理時間も含めての時間だったこともあり、タクシー到着まで十分に余裕があった。菊池は昨日買出ししていた焼肉弁当。小食じゃなかったっけ…。
ほぼ時間通りにタクシーが到着。トランクにザックを詰め込んで出発。¥11260/40分くらいで瑞牆山荘に着いた。菊池の号令で体操してから、菊池トップで出発。木々の間から瑞牆山の荒々しい岩峰が垣間見えてテンションが上がる。水墨画の世界のようだ。1722mの肩のところは少し開けてベンチがあった。なんてことは無い樹林帯を登り、富士見平小屋に到着。丸太とトタンで作った如何にも山小屋然とした小屋。
ここでsub装を作って瑞牆山ピストンへ出発した。佐藤は初sub装だったが、たるみ含めて15分で出発できた。小屋の左手から北へ。トラバってから少し下ると渡渉地点。橋などは無かったが、問題なかった。2000mを過ぎたあたりから岩でゴロゴロしてきたが、よく整備されており危険は無かった。瑞牆山頂で伊佐さん差し入れのフルーツ缶を開け、長めの休憩。時間が早いこともあって、我々で山頂を独占。快晴で八ヶ岳から南アルプス、富士山といった山々を楽しむことができた。
下り始めるとポツポツ登山者とすれ違い始めた。富士見平までで10人くらい。下っている途中で高橋さんが濡れた岩に足を滑らせ、手をついた拍子に掌をちょっと切ってしまった。出血していたので、水で洗ってから絆創膏+補強にテーピングしてもらった。それでも5分しかかからなかった。富士見平に着くと、2-3パーティ/10-15人くらいが休憩していた。さくっとsub装を解除して金峰山へ縦走開始。樹林帯の歩きやすい道。サイト予定だった大日小屋を08:44に難なく通過。行動開始から4時間くらい。エアリア読みの0.6倍と良いペースで進んでいる。大日岩下部(2100m付近?)でたるみ。稜線に上がると、今山行で初の雪が現れた。といっても、ところどころ表面に5cmほど残っているくらいでまだ大したことはない。2400mあたりで稜線が開けた。以降展望の利く気持ちの良い稜線をひと登りして金峰山頂へついた。雪の無いところが大半だったが、雪の残っているところでは50cmくらいあったかもしれない。
かなり時間に余裕があったので、山頂で大休止とした。岩の上に寝転がって昼寝をしたり思い思いに過ごした。後続の大学生パーティーは五丈岩に登っていた。山頂西側の五丈岩側で休んでいたのだが、そろそろ出発しようかと、山頂へ向かうと大量の登山者が居た。川上側から金峰山荘へ入り、西股沢経由で登ってきているのかもしれない。ちょうど標識の近くにいたおじちゃんに頼んで集合写真を撮ってもらった。髪に隠れて伊佐さんの顔が全く見えない。屈曲点までは広くて気持ちの良い稜線だが、すぐ終わってしまった。下り始めると雪が現われて不穏な気配。結局ここから大弛までは「ほとんど雪、ところどころ雪が無い」感じの道だった。時折はまって足を取られるぐらいで、滑落するような場所は無かったのでそのまま先に進んだ。道としては代わり映えのしない樹林帯の登山道。トップの菊池は水を得た魚のようにサクサク進んでいく。二番手の佐藤がはまってきつそうだったので、伊佐さんに二番手に入ってもらった。キックステップとかもちょこっと教える。なお、この辺りから原因不明の頭痛がsLを苦しめ始め、少しペースダウンしてしまった(この区間のペースダウンは雪の影響の方が大きいが)。朝日岳の辺りは開けていて陽当たりが良く、積雪は無かった。前方の斜面に走る林道が少し痛々しい。
大弛には14:05に到着。この日のうちに国師&北奥千丈を打ってしまう話(さらには、そのまま林道ヘッデン行動で日帰りしてしまう話まで笑)もあったが、sLの体調不良もあって二日目に行くことにした。しばし休憩してから、外サイト。sLは動くと頭痛が悪化するので銀マットを敷いて寝ていた。テント設営やサイトワークはほとんど他の4人に任せてしまって申し訳なかったと思う。頭痛の原因は軽度の高山病か熱中症かと思うが、不明。下界での不摂生が遠因のはず。頭痛があったので遠慮したが、サイト後はテント内に戻って、菊池や高橋さんの差し入れを囲んでささやかに宴会。六天は広いので良い。そこまで重くもないようだし、もっと積極的に使って良いと思う。
5/24(日) 雨
4:00起床-出発5:07-(5:39分岐デポ)-05:45国師ヶ岳05:47-05:51分岐-05:56北奥千条岳05:59-06:03分岐-06:36テン場7:00-10:30柳平=(taxi)=塩山駅
あいにくと夜半から雨が降り始めてしまった。4:00起床で、4:36には食べ終わり。ウィンナーをラードで炒める一手間を加えたが、これは旨くなる。オススメ。ペンネはマ・マーの「うれいし早ゆでサラダクルル90秒」を使用。別にまずいわけでもなく、圧倒的に早いので今後はCCGのデフォルトにすると良いと思う。http://www.nisshin.com/products/detail/4902110378108.html
小屋から分岐までは夢の庭園ルートと無名ルートがあり、庭園ルートが南側、無名ルートが北側を通っている。行きは無名ルート、帰りは庭園ルートを利用した。庭園ルートの方が雪のついている部分が少なかった。どちらも半分くらいは木道&階段。分岐にデポして、空身で国師ピストン&北奥千条ピストン。完全なガスピークで視界は0。たるむこともなく、写真だけ撮って早々に引き揚げた。
テントの撤収は25分ほどで完了した。テント内にうっかりシュラフをそのまま置いていってしまい、びしょぬれにしてしまった。不覚。撤収中に雷鳴が聞こえてびっくり。鶏冠谷のFBにもあったが、ここまでの天候の崩れは予想していなかった。大弛からの川上牧丘林道は甲府側が舗装路、川上側は大弛から10kmくらいダートとなっている。大した数は無いが、地図上で九十九折になっている部分はショートカット可能。ただし、不用意に進むと手詰まりになるので気をつけて。基本的にまっ平らと言ってよいほど斜度が緩く、歩いていてもそんなに苦にならなかった。末端と思われた柳平(タクシー会社に聞いたら携帯が入ると言われた)では全員(全員au)携帯の電波が入らず、500mほど脇道を行ったところの温泉まで行き、電話を借りてタクシーを呼んでもらった。温泉のおじさんが「えんたく」って言うからいつの時代の人かと思ったら「塩山タクシー」の略だった。なんてこったい。塩山駅近くで温泉&打ち上げをして解散。お疲れ様でした。
・まとめ
一週間遅れで実施したが、まだまだ雪が多く残っていた。甲武信から大弛までの稜線は金峰~大弛以上の残雪があるだろうし、止めて正解だった。瑞牆・金峰山頂付近の岩場や、樹林帯、急坂、大展望の稜線などバリエーションに富んだ山歩きが楽しめ、新人練成に適していたと思う。6月に入ると大弛を通る林道が開通してコースが短くなるが、その時は小川山でも追加すれば良いのでは。
今回は思った以上のハイペースで進んだおかげで時間的に余裕があり、天候にも恵まれて山頂でゆっくりできたりと新人練成にしてはお楽しみ要素も盛り込めたのではと思う。サイトも良かった。
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