夏合宿薮隊 デポ
記:福家将斗
◎参加者
3 塩野、長藤、春木、L福家
2 朝比奈(4→5)、鴨田、川辺(6→7) 1 加納
7/9(土)
東京=(車)=奈良代山林道ゲート▲0
15時に本郷で集合してデポ用品を確認し、全て一斗缶に収まるかチェックする。あれこれ試行錯誤したが一斗缶はどうしても一個足りないとわかり、車2台でそれぞれ液体の鍋の素を固体に入れ替えたりアルファ化米を買い足したりする作業と一斗缶を買い足す作業を分担して静岡に向かうことに。渋谷の東急ハンズに向かった福家車は蟻のようにうじゃうじゃ車道にはみ出す人間どもに悩まされて時間をロスした。もう二度とあの近辺で車を運転したくない。さらに目的地まで5時間強かかり、特に最後の水窪ダムから林道ゲートまでの道がこれまでに経験したことのない超悪路。どうしても避けられない落石を除去してもらいつつ進むが、それでも運転しながら変な声が意図せず漏れる。後ろの席の春木が笑っているが笑い事ではない。鴨田はこの状況で若干眠気を感じているようでうつらうつらしている。凄まじい胆力だ。後ろをついてきているはずの塩野車は気づくと置いていってしまったようで気配が無くなっていて焦るがこちらは慎重に運転するので精一杯。恐る恐る進んで一時間かけてなんとか踏破した。塩野車もパンクせず着いたので安心したが、一回溝にはまって動けなくなり皆で押したそうだ。
もう帰るのが憂鬱になる。3時間睡眠となって辛い。雨音が大きくて眠りも浅い。
7/10(日) 曇り→雨
▲0 04:45~05:41 奥布山 05:51~06:18 シヤウヅ山 06:30~07:35 中又山 07:47~08:56 黒沢山 09:28~10:15 中又山~10:40 1810p 10:50~11:47奥布山~1230 ▲0
3時50分起床で4時20分体操。一斗缶の蓋をガムテで閉じるのに手間取り、出発は4時45分。雨が降りそうだったので薮装はほとんど準備させた。
林道は所々ショートカットさせつつ進む。初めは雰囲気の良い樹林帯で下草はほとんどない。角度を切って進めば容易に林道に復帰できる。奈良代山登山口の一段前の林道にそのまま奥布山側までトラバースしていく道があり、それを使った。テープが多く踏み跡も概ね明瞭。先頭を歩かせていた2年会は先行して尾根上まで登ってしまったようで少し復帰に手間取っていた。奥布山まではどこも歩きやすいが明瞭な踏み跡は無い。尾根が広くなだらかなので現在地の把握は難しい。たまにあるピンクテープを繋いでいくことは出来る。薮のない薮区間のような印象。二重稜線が多いので惑わされないように進む。シヤウヅ山の肩の稜線で笹が出てくる。雨の後で小虫が多く非常に煩わしい。
シヤウヅ山で藪入りする。もはや台地のような地形になっており目標物が少ないためトップは角度を切って進む方針を立てていたが、踏み跡の報告が多く鴨田を残して他は踏み跡を辿ることになった。藪は笹主体だが腰程度で視界はある。踏み跡(獣道?)のテープも多い。幸いガスってはいなかったので、トップは1810pらしき丘を難なく発見した。
1810p先のコル付近から倒木が邪魔になってくる。中又山で煩わしさはピークとなるが、笹は最大で肩程度。幻の方が断然濃い。中又山から黒沢山までの広い稜線はトップが北側の沢を目印に通し通過。事前情報ではこの辺りからさらに笹と倒木が濃くなるという話だったが、むしろ倒木は無くなり、笹も膝から足首程度まで薄くなっていく。踏み跡も依然明瞭。拍子抜けするほど薄く、手応えが無い。除草剤でも撒いたのだろうか。黒沢山の山頂標も一瞬で見つかった。
山頂の西側に一斗缶をデポしにいく。念の為ビニール袋の中に入れ、団体名と合宿時期、Lの携帯電話番号を書いておく。1ヶ月後には笹が背丈にまで成長してこの一斗缶も埋もれてしまうのだろうか。あまり想像できない。
黒沢山は薄い |
あとは帰るだけとなり、依然藪の陣形で進ませるが、全区間大したことがないとわかったせいかL含め皆気が抜けている。薮抜けする直前の時、Lは本体で鴨田朝比奈と共に往路を辿ってシヤウヅ山に取りついていたが、トップと中継の声が南側から聞こえて彼らが南側の支尾根に乗ってしまっているとわかった。Lがトップが自覚するのを待っていたところ、そのままシヤウヅ山を巻くと報告してくる。本体はシヤウヅ山に取りついていたのでトラバースしなくてはならなくなった。後で聞いたところ、踏み跡を辿って進んでいると支尾根が合流するところでシヤウヅ山の南側に出ていることに気づき、そのまま巻くことにしたそうだ。イモっていると自覚もしないのは論外。踏み跡を脳死で辿るならトップの意味がありません。
そのまま奥布山に向かう登山道に復帰した。往路で使ったショートカットの目印をトップが思いっきり見落としたりしつつも、ロングピッチを切って車のもとへ戻った。再び林道を何とか運転し、やすらぎの湯で入浴して帰った。
◎総評
南アの薄さを実感した。予報では天気はかなり悪かったが何とか保って行動に支障はなかった。しかし、小さなミスとはいえ合宿前に不安の残る失敗をしたのは残念だった。踏み跡や獣道はうまく利用しつつも引きずられないようにすることを合宿でも注意したい。
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