参加者
3年会 H重城 W須藤 L曽根 sW福本 sE三田
2年会 F池田 W島 sF春木 EW堀
2021年8月1日(日曜日) 晴
白谷雲水峡16:12~歩道分岐16:23~分岐点16:27~16:59白谷山荘
白谷雲水峡行きのバスの車内で全員合流した。左側の車窓は山々の間の谷の先に宮之浦の集落と海が見えて絶景であった。白谷雲水峡に着き、入山協力金1人2000円を払おうとしたら下界の観光案内所で払うように言われた。TWV2016は白谷雲水峡で払っていたとのことだがいつの間にか変わっていた。体操は島。トップは堀で、1ピッチで一気に白谷山荘まで進むことにした。水は共ポリなしで飲み水500mLしかないのでF装が多い割には重くない。島は箱根外輪山の時と相変わらずトップをやらない時はLに次いで2番目に後ろに来る。白谷雲水峡の渓谷沿いを進む。最初の方は木道や岩場のステップ切り込みなど運動靴でも問題なさそうなほど非常によく整備されている。混雑度は時折他の人とすれ違うくらいであった。
1回トップが暑くて一旦停止して給水するがすぐに出発する。しばらくすると周りの風景がだんだん暗くてじめじめした森に変わってくる。白谷川本流の渡渉は思ったより水量が多く、次回以降は増水時通行不可にすべきだろう。白谷山荘は辻峠方面への道から分岐して少し進んだ先にあった。コンクリート製の古めの小屋だが、暗めながらも何と電気が通っており、非常用無線やAEDまで設置されていた。男女別になっているトイレは臭かったが扉を閉めれば問題ない。小屋には誰もいなかったことと、それ以前に小屋の外にテントを立てる場所がなかったので小屋泊にする。なお、白谷山荘には非常時以外使用しないようにと言ったような掲示はなかった。入ってすぐの部屋は大きくそこで寝ることにする。一部床が腐っているところがありそこを避けるとちょうどギリギリ位の広さであった。木の床の上は土足禁止であった。その部屋だけで広さが足りたのと時間が遅くて暗かったので見に行かなかったが、他にもいくつか部屋があった。外に丁度いい感じの大きさの木の机と長椅子があったのでそこで外サイトする。水場は机のそばの小屋の反対側にあるほか小屋の入り口の洗面台にも水が流されており、いずれも水量豊富であった。サイトマスターは堀で夕食はミネストローネ。池田がサイト途中に手をやけどしたが、水場がすぐそばにあったおかげですぐに冷却できた。Lがじゃがいも4個振られていたところ、鹿児島のスーパーで3個単位で売られていたため6個持ってきたのでとにかくじゃがいもが多い。2年会は缶潰しの経験がないというのでミネストローネ缶の缶潰しをさせたところ、この日は福本指導のもと池田と島が行った。久しぶりの外サイトだったので全体で宴会したかったが、行程が短かったためみんなおなか一杯であったのと時間が遅くて暗くなってきたため三田のピザしか出ずにすぐに切り上げて小屋に入った。Lは味噌汁などの差し入れを用意したが水を沸かしたところ全然食べられなかったので仕方なく自分で食べた。小屋では鼠対策として翌朝のサイトの食材はコッヘルに入れてふたを閉じ、行動食などはザックの奥に入れてから寝た。2021年8月2日(月曜日) 快晴
白谷山荘5:42~6:11辻峠6:19~(空身)~6:26(太鼓岩)6:44~(空身)~6:55辻峠7:01~7:36楠川分れ7:39~7:43(楠川分れ先のトイレ)7:56~(8:10地図読み8:17)~9:01大株歩道入口9:12~9:30ウィルソン株9:48~(10:22給水10:28)~10:38大王杉10:59~11:24縄文杉11:50~11:58高塚小屋12:15~(12:49給水12:54)~(13:04地図読み13:09)~13:14新高塚小屋
起床時間は4・5半で起床係は春木。幸い鼠の被害はなかった模様。朝サイトは豚骨ラーメンであったが、Lがヘッドをガス缶に取り付けた瞬間にヘッドから勢いよくガスが噴出して慌てた。幸い扉が全開で換気されていたこともあり他の問題は引き起こされなかった。後で聞くとどうやら前日夜に三田がピザを作った時にLが差し入れ用に持ってきたカス缶を使い切ったが、その時に恐らく全開であったヘッドを締めずにそのまましまっていたのが原因だった模様。次回以降は気を付けてください。堀が前日夜に出し忘れていたハムを取り出すに時間がかかった。また、分配してから間違って春木のブキには2つとも茶飯を入れ、一方池田のブキには2つともラーメンを入れてしまったことが発覚し、2人は片方のブキを交換して食べていた。なお、現在は食器の使いまわしがなしになっているが、2人はともに衛生意識が高く普段から毎回食べ終わるとすぐに食器を拭いているのでその点は問題ない。水は前日夜に白谷山荘までの消耗具合を見て一旦1.5発汲ませたが、冷静に考えて水場がとても多いのでやはり1発で大丈夫にする。一応夏合宿の代替企画であることから1分間スピーチもすることにした。2年会は1分間スピーチを知らないのと時間に余裕があったため最初のこの日は3年会全員に言わせた。みんな話が長めになりがちで少し時間がかかった。体操は池田で最初のトップは春木。辻峠までは引き続き谷沿いを進むが所々で道が冠水して水たまりができており、入山後雨は降っていないのにさすが降水量が多い島という感じであった。天気が良かったので辻峠から空身で環状で反時計回り一方通行のORに行く。OR区間のトップは池田。太鼓岩からの眺めは見事だった。ここでLからグミを差し入れる。
太鼓岩から辻峠に戻って一旦たるみ、トップは島に交代。ここから楠川分れまでは一旦下りが続く。前日からそうだが谷沿い区間の登山道は所々で谷に向かって流れる小さな水の流れを超える。どれも水場と言えるが、谷沿いの区間では数が多すぎるのでなぜ全てが水場として宣伝されていないのかがわかった。暑いときに丁度水の流れに遭遇するとその水がおいしい。堀はわざわざ金属製のコップを用意しており時々さっと水を汲んで楽に飲んでいる。1箇所谷沿いの道が不明瞭でいつの間にか道を外れてしまい、下の方に道を確認して復帰する場面があった。給水休憩もとった楠川分れからは安房森林軌道の線路上を進む。この日はここまで他の人を見なかったが楠川分れからは普通に人が多い。その後の混雑具合から、荒川登山口から縄文杉日帰りの人が多い模様。楠川分れから進んですぐのところにあるトイレで須藤と池田がトイレに行ったのでそこでたるみ。トイレには数人並んでいたが待ち時間はそこまでではなかった。すぐ横に水場があったので水が0.5発ない人には補充させる。トップは堀に交代。途中線路がヘアピンカーブになっているところでは斜面を短絡する登山道があったが時間に余裕があったため少し遠回りになるが線路上を進む。ヘアピンカーブの手前で1回、ヘアピンカーブの先端附近で2回の計3回、北から南へ流れ地形図にも沢線が書かれている同じ川を渡ったが、その川を最後に渡る直前で地図読みを出題。今回は須藤、池田、島、堀の4人がsL権挑戦だが、池田だけ全然わかっていなかった。長い線路歩きが続く。途中1か所あった機回し用のデルタ線では転轍機を手動で転換して遊ぶことができた。線路の終点でもある大株歩道入口のトイレは割と新しくてきれいであった。ここにも水場があったのでトイレ休憩と同時に再び水が1Lない人は補充する。大株歩道入口から再び登山道に入る。2日目はここからトップを記録し忘れてしまったが、恐らくトップ春木。地味に岩っぽくて少し歩きにくいところもあるが急登は基本的に階段がしっかり整備されている。ウィルソン株は少し混んでいて行列ができており、切り株の中では他の団体のガイドにハート形の下で集合写真を撮ってもらったくらいであまり見物できなかった。なお、切り株の中には水が流れており、ハートと水場で清々しい気分になり、いいことが起こりそうな気分になった。ウィルソン株を出発しようとしたところで須藤が帽子を忘れたことが発覚、他の登山者が大株歩道入口に帽子の忘れ物があったと言ってきたので重城・須藤・三田の3人が分離隊を作って空身で回収に向かった。分離隊のLは3人中唯一のL権者である三田に任せた。残りの人たちは最初ウィルソン株で分離隊が戻るのを待ってもらおうと思っていたが、2年会4人がとても先に進みたがったので本隊は先に進んで途中で追いついてもらうことにすると、今度は福本がウィルソン株に残って分離隊を待ちたいと言い出したので、荷物番も兼ねて丁度L権者の福本はウィルソン株にデポして分離隊を待ってもらい、2年会4人とLの5人が先に出発した。急な上りで池田がザックをうまく調節できていないため膝を上げにくく歩きづらかったが、荷物を抜こうと言ったところ池田が大丈夫と言ったので結局そうしなかった。暑かったので途中一箇所沢を超えるところで給水休憩した。大王杉の登山道脇のデッキで休憩していたところウィルソン株で回収された福本を含む分離隊4人が追い付いた。大王杉で集合写真を撮影しようとして場所探しをしていたが、当初は登山道の右側の少し離れたところにある本物の大王杉に気づかずに登山道のすぐ左側、デッキのそばにあるそこまで大きくない杉を大王杉と勘違いしてその杉の前で集合写真を撮ろうした。間違いに気づく前からみんな間違えた方の杉はなんか大王杉という割には大したことないなと違和感を覚えていた。本物の大王杉で集合写真を撮るには場所がなくて登山道に並ぶことになり、通行する他の登山者がそこそこいたので通過待ちに少し時間がかかった。ここからのトップは恐らく池田。縄文杉の手前に水場があったが誰も汲まなかった模様。その先は大川林道入口までずっと基本稜線上になるためここまでと一転して水場が少なくなり、普段のように水が貴重になるため以下その先の水場は全て記す。縄文杉は樹体保護のためデッキが南北の2箇所少し離れた所に設置されている。普通に人が多く、南側のデッキの空いている場所にザックを置いたところ他の登山者に写真撮影で使う場所だと言われたので他の場所にザックを移動させるのに場所が空くのを少し待った。空身で北側のデッキにも向かい、南北両方のデッキで集合写真を撮る。南側のデッキで池田がスマホをデッキの下に落としてしまい、他の登山者が取ってくれた場面もあった。
縄文杉を出発すると程なくして高塚小屋に着いてトイレ休憩。中には入らなかったが高塚小屋は新しい。少し先に広い場所があったのでそこでトイレに行った人たちを待ち、出発。ここからのトップは恐らく島。その後は基本稜線上を進むが上りが暑かったので1回給水休憩をとる。小高塚岳を巻くところで登山道が稜線から左に外れたところで地図読みを出題するが、ここでも池田だけわかっていなかった。程なくして新高塚小屋に到着。先客は小屋の中に荷物を置いて外の机と長椅子を使っていた中年男性1人。その後もだんだん人が増えて最終的にはテン泊が自分たち以外に数人、小屋泊が10人程度いた模様。水場は小屋の手前少し離れた登山道脇(登山道に看板あり)とテン場の先を左に下ったところの2箇所あったが、前者は立地が不便で水量も多くなかったので後者だけを使った。天気図を描く人が多かったので個人的にはその前にサイトを終わらせたい気持ちがあったが、みんなあまり疲れていなかったので結局人手が少なくなるが気象通報放送中にサイトすることになった。それまで時間がかなり余ったがみんなはゴロゴロしたくて結局ダラダラして時間が過ぎた。日差しが強かったので服を干したい人はここで干した。また、明日の水1発を汲ませる。夕サイトはトマトカレーで、テン場デッキで外サイトした。天気図組はこの日は全員不合格だった。Lは大量に持ってきた差し入れを減らすべくこの日もお湯を沸かしたが持ってきた袋麺や、味噌汁も相変わらず不人気で、結果的に水が大量に余ってLが3食食べても余って残った水を捨てる羽目になった。また事前に需要調査をしっかりやっていなくてこのような事態を引き起こしてすみませんでした。他にはテントを立てた後に三田のピザやLのグミが差し入れとして出たがいずれも軽いものであった。再発防止のため他の人たちに意見を聞いたところ、あまりきつくなかったのでくたびれなかったという意見やカップ麺は山頂でこそおいしいといった意見が出たのでそれを踏まえることにした。1年の時に参加して薮合宿ではこのような感じの差し入れが普通に夜の宴会で食べられていたからそれを参考にしたのだが、きつい企画でないとそうにはならないみたい。とりあえず今回の残りのカップ麺は可能なら次の日に山頂で出すことにして、今後は腹に重い系の差し入れはなるべくきつい企画で持って来るようにしたいが、Lが体力あまりなくてあまり歩荷したくないのでここも難しいところ。この反省も踏まえて考えてみたところ、Lみたいに体力があまりない人が今後差し入れを沢山持って来たい時は、歩荷の負担があまり大きくならない①元々荷物があまり重くなく水場が沢山あり、くたびれやすい②ピッチ数が長めで、全体的に道企画ほど体力を消耗しない③薮企画であるという3条件がなるべく満たされている企画あたりがよさそうか。宴会のようなものはなく各テント内でみんなおしゃべりした。7テンでは島と堀が2人とも好きな旅行の話をしていた。また、以前からずっと気になっていた島の単独行動の好みについて聞くと、本人は1人でいることがとても心地よいみたいなことを言っていた。多数派の人はそうではなさそうだが、Lも色々あって1人で動くのが好きなのでその考えがよくわかる。
2021年8月3日(火曜日) 晴一時曇後雨時々晴
新高塚小屋5:44~6:03第一展望台6:04~(第二展望台)6:21~6:27(坊主岩前)6:37~7:05平石岩屋7:20~(平石水場)7:33~7:52焼野三叉路8:01~(空身)~8:14宮之浦岳8:38~(空身)~8:52焼野三叉路9:27~(9:53地図読み9:56)~10:21(永田岳山頂への分岐)10:28~(空身)~10:35永田岳11:32~(空身)~11:37(永田岳山頂への分岐)11:46~(12:05ザック点検12:07)~(ローソク岩)12:20~12:52鹿之沢小屋
起床時間は4・5半、起床係は島。朝サイトは赤緑(?)うどんだが、なぜか7テンのうどんの出来が遅かった。普通のうどんスープの素が入れられていたが三田が持ってきた即席うどんがカレーうどんであったためカレーうどんの粉末スープも選択できたが、前日夜がカレーだったせいかカレー味にしたのはカレーうどんが好きなLだけであった。出発前はトイレが混雑していたため人が揃うのが少し遅れた。この日からは2年会に1分間スピーチをやってもらう。この日は島と堀に言ってもらった。体操は春木で最初のトップは池田。Lはよく見ていなかったが、三田によると第一展望台はピンがずれており、正しい位置は少し手前の1575Pのところだそうだ。右に坊主岩が見えたところで見晴らしがよかったので少し早めだがたるみ、同時に地図読みを出したが4人とも問題なかった。トップは春木に交代。この辺りから限界上と限界下を行ったり来たりするようになり、いつの間にか完全に限界上に出る。平石岩屋では風が少し強かったが稜線の見晴らしがいいので集合写真を撮る。この時点で永田岳は基本晴れていたが、肝心の最高峰宮之浦岳は曇ったり雲が取れたりを繰り返していた。平石岩屋では公式が言う通り岩の下でビバークできるが、狭くて本当に緊急時しか使いたくない感じであった。その先の平石附近では左側を少し降りたところに水の流れがある水場があったが、水が足りない人がいなかったので汲まなかった。焼野三叉路でザックをデポして空身で宮之浦岳に向かう。三田がすごくトップをやりたがっていたのでトップ三田で、快調に飛ばす。最後三田がピークハントして本隊より2分先着する。先ほどは少し心配だったが、風が強いものの幸い山頂では晴れ渡っていた。
重城のメロン味カルピスの差し入れが美味しかった。集合写真を撮ったりしてから焼野三叉路に戻る。途中登山道のすぐ脇で鹿が食事していた。この山行で猿は何回か見たが、Lが鹿を見たのはこの1回だけだった。焼野三叉路では過去記録では見当たらなかったものの山と高原地図に水場記号がついていたので、永田岳で今度こそ即席麺等の差し入れを振舞えるようにLが水場探しに出かける。永田岳側に少し進んだところ左側で水の音がする。登山道から左側に笹薮にすっかり覆われた明瞭な踏み跡が分かれていたので、1、2分薮漕ぎして進むと沢に出て、左側の沢の上流側に向かうと横から生えてきた薮に覆われているが段差があって水汲みができる水場があった。一旦ポリを取りにザックのところに戻り、水汲み希望者を募って再び出発するが、薮が茂っているので眼鏡がある方がいいと言ったところLと三田以外が行きたがらなくなってしまった。池田と春木のペットボトルはLが水汲みすることにした。眼鏡がない人は仕方ないが、眼鏡がある人は少しついて来てほしかった。普通の眼鏡でもいいが少し慎重に進む必要があり、この水場を使いたいならできれば薮眼鏡を持ってくるのがよい。水汲み時は藪の中にポリを持った手を突っ込む感じになりすこしやりにくい。水を汲むところの水流の段差はさほど大きくないため普通の口が上向きのポリは満タンにしづらいかも。口が斜め向きのポリかプラチパスの方が汲みやすい。水汲みを終えて再びザックのところに戻り、池田と春木にも汲んだ水を届けて出発。事前情報通り永田岳方面への道は宮之浦岳縦走の主要ルートほどはしっかり整備されておらず、木道が整備されているところもあるが岩っぽいところも多く、所々に梯子や足場の上に木板を敷いた橋がある。主要ルート区間では所々にあったロープ箇所も通行は難しくなかったが、こちらに入って突破に少し時間がかかる箇所が増えてきた。永田岳手前コルの手前側はここも山と高原地図には水場記号がついているが過去記録で見当たらない水場であったが、少し二重稜線のようになっている間の窪地に水が流れていた。
ここで地図読みを出したが4人とも問題なかった。永田岳山頂への分岐でザックをデポして、永田岳山頂で差し入れを振舞うために必要な道具を持って空身で山頂に向かう。山頂直下は普通に岩場で、ロープ箇所が1箇所あってそこはロープを使わないと通るのが難しい。山頂では今度こそ希望調査をしっかり行ったうえで水を沸かす。福本が食べないことにしたのでその分の水でLも食べることにして8人分の水を沸かしたが、Lが水を沸かしている間にほぼ完全に曇ってしまったのは残念だった。袋麺や味噌汁、スープなどを回して各自のブキにお湯を入れてもらう。Lの居た7テンの出来事であったのに覚えていないが、なぜかコッヘルがしっかりカッポジされておらず、朝のうどんの具材であったツナとわかめが残っていた。色々あったが最終的に差し入れでみんなにしっかり満足してもらえてよかった。福本からはジュースの差し入れがあった。集合写真を撮影して分岐に戻る。距離が短いということでLは最後尾にいなかったが、三田にロープ箇所があるから最後尾でしっかり隊を見るべきだと指摘された。次回以降は気を付けます。差し入れに使った道具をパッキングしてすぐに出発。ここからのトップは春木。途中池田のザックの腰ベルトがおかしくなって一旦止まったが歩く分にはそこまで大きな支障ではなかったので進む。限界下に入ってしばらくして鹿之沢小屋に着く。先客の初老の夫婦がいたが、2人は調査か何かにいらっしゃった方で小屋から少し離れた広い場所でテン泊すると言う。花山歩道の情報も教えてもらった。その後今度は清掃員みたいな格好の若い男性2人組が小屋とトイレの整備に来たといってやってきたが、その2人も小屋やトイレの様子を調べてみて回った後に去っていった。トイレは小屋から永田側にかなり進んだ先にあり、とても簡素な作りで臭かった。途中に濡れて滑りやすい石やロープ付きの渡渉まであり、Lは運動靴で行ったところ普通に危なくて滑って尻もちをついてしまい、靴が泥でかなり汚れて尻もびしょ濡れになってしまった。ここではトイレに行くにも登山靴を履いて慎重に歩いて行くべきだ。なお、小屋から永田側に進んですぐのところに携帯トイレブースがあったので、使用後登山口まで持ち運ぶのが大変ではあるが携帯トイレを持ってきた人はこちらを使う方がはるかに便利である。水場は次の日に進む花山歩道を少し進んだところの渡渉地点の沢が水量豊富であった。小屋前には広場があったが所々に丸太や木の板が敷かれて段差があったので大きなテントを立てる場所がなかったので、平らな場所的にテントは立てても4/5テンまたは6テン1張りにして、緊急時以外利用しないようにとの掲示があったもののテントを立てる場所が足りないという理由で基本小屋泊にした。小屋の中は狭めで左右それぞれ2段になっているが、右下の段は完全に壊れて木板が取り外されており、他の3つの段は使えるが所々床が腐っている。左下の段は端の方が腐っており、物を隙間に落とさないように注意する必要があるとのこと。また、Lは直接確認していないがなぜか青大将の抜け殻もあったとのこと。池田と同様のカリモーのザックを使っている三田が、同じくカリモーの島のザックも見ながら無事に池田の腰ベルトの位置がおかしくなった留め具を直した。サイトマスターは池田にしたが、この日もみんなあまり疲れていないとのことで前日と同様に気象通報中にサイトすることになり、みんなそれまでダラダラ過ごす。天気は雨が降ったりやんだりになったがサイト中は問題なかったので外サイト。重城とLが途中少しやけどして水場に冷却しに行く場面があった。薩摩汁風味噌汁と鶏飯という鹿児島にちなんだ和食で美味しかった。今回の池田のFは他にも2日目朝の豚骨ラーメンも九州にちなんだものとなっており素晴らしい。今までFをやったとき2回ともそれを全く考えていなかったLはしっかり見習いたい。この日は焼き鳥缶の缶潰しがあり、2年会のうち初日に缶潰ししなかった春木と堀に教えた。この日の天気図の方は、島が細かい等圧線の書き方の間違いがあったもののそれ以外は大体問題なかったので次回以降直すようにと言って合格したが他の3人は不合格であった。サイト後ににわか雨が降り出したが女子2人は迷った末何とそれでも4/5テンを立ててテン泊にした。
雨が弱まったところで次の日の水1発を汲ませる。利用状況記入用紙を見たところ今年と去年は記入した人が数えられるほどでとても少なかった。最近のNet記録を見ると泊まっている人は普通に少なくないようだが、コロナ流行開始後は非常時でないのに小屋を使っている人が後ろめたいのかみんな記入したがらない模様だ。Lは堂々とテン場に大型テントを立てられなかったというしっかりした理由を備考欄に書いて利用状況を記入した。先ほどの調査に来たおっさんの助言もあったので今回は白谷山荘よりもしっかり鼠対策を講じ、翌朝のサイトの食材は全てテントで保管し、Lを含めた何人かは行動食も小屋の左右の上段の間に結ぶ糸に吊り下げた。小屋には男子しかいなかったため寝る前に恋バナでとても盛り上がった。
2021年8月4日(水曜日) 雨後晴
鹿之沢小屋5:41~6:50大石展望台7:00~(7:35地図読み7:41)~7:57花山広場8:13~(9:04たるみ9:18)~(9:53地図読み9:56)~(10:08給水10:15)~(10:48重城転倒対応10:50)~11:04花山歩道入口11:24~(トップ道間違い)~花山歩道入口11:29~(12:14たるみ12:24)~(12:39地図読み12:43)~12:54大川林道入口13:04~13:35(青少年旅行村分岐)13:55~(栗生橋)14:04~14:12栗生
起床係は堀、この日も時間は4・5半。ここでも無事に鼠の被害は出なかった模様。朝サイトは明太子スパゲッティで、テントから食材を搬入して左下の段で作る。外は霧雨とのこと。島がホームシックで家の布団で寝たいのでできるだけ早く下山して今日中に家に帰りたいと言う。参加予定だった白神山地を心配する声が出たが、その後島は家庭の事情により白神山地不参加になってしまったので杞憂に終わった(?)。明太子スパゲッティは明太子ソースが少ない気がしたので、個人的には今後また出すときは明太子ソースを1人あたり2人前にしてもよさそうだと思った。1分間スピーチは池田と春木。体操は堀。出発しようとしたところ今度は島のザックの腰ベルトがおかしくなってその場で三田が直す。前の日に池田のものを直すときに直し方を調べるために少しいじったせいであろうか、幸い今度はすぐに直って花山歩道を進む。水場の渡渉を過ぎた先に広いテントを立てられる場所があり、そこに昨日の人たちがテントを立てていた。この先は車道に出るまで全く他の人に遇わなかった。その先も数回渡渉してからまずは尾根まで上りが続く。道が不明瞭なところがあり1回進む方向を間違えたがすぐにピンクテープを見つけて正しい道に進む。花山歩道は全体的に不明瞭なところが少なくないがピンクテープが多いので、ピンクテープがしばらく見当たらないことに気付けば早期に道間違いに気付ける。尾根に上ってからはひたすら下る。大石展望台に看板はないが、文字通り見通しがいい巨岩の上なのですぐにわかるだろう。ここまで進んでいる間に雨は止んでいた。蛭除けを使っていなかったのでここで回してもらう。Netで調べた情報によると、屋久島では登山道がしっかり整備されている主要ルートにはあまりいないが、花山歩道のほかは永田歩道、湯泊歩道などそこまで整備されていない主に南側や西側の登山道では普通に蛭が多いとのことなので、蛭除けは半分くらいこの花山歩道を下りるために共装にしたものだ。大石展望台からは緩やかな広尾根を行く幅広の歩きやすい道が続きガンガン飛ばす。1351Pを巻く手前で少し緩やかに上るところで地図読みを出したところ島、堀は合っていたが須藤、池田は正しくわかっていなかった。あっという間に花山広場に着き、大石展望台からここまで何と読みの0.51倍で進んだ。花山広場から右側の沢に下ると水場があるが、みんな水を余分に持っていたようで誰も水汲みに行かなかった。この辺りまでくると蛭が普通に多く、ここでたるんでいる間に何人かゴアマや靴に蛭がついているのが見つかったので再び蛭除けを回してもらう。トップ池田に交代し、花山広場から先の道はまたそこまで歩きやすくなくなり、時折不明瞭な箇所がある。1150の二つ玉ピョコのうち手前のピョコを巻くところで道を見失って一旦北側の間違い尾根に進んでしまったが、正しい方向にピンクテープを見つけて復帰。次のたるみでは須藤・池田がキジ打ちから戻ってくるまで待ったため少し長めになったが、この間にみんなについている蛭が大量に発見される。福本はおなかに蛭がついていたが、幸い血を吸われる前に間に合った模様。みんな蛭除けを使ったところ1本しかなかった共装の蛭除けを使い切ってしまった。結果論になってしまうが、計画段階では共装で2本持って行こうとしたところ、Eの判断で2本目が普通の虫除けに変わっていたことが痛手になった。仕方なくここからは普通の虫除けの方で代用する。今回は事前にどのくらい必要かまでは調べられなかったが、今後ここに行くときは5人あたり1本くらい蛭除けを持って行くのがよいだろう。トップ春木に交代して、みんな次のピッチで林道まで抜けたかったので、少し長くなるがこのピッチで一気に花山歩道入口まで行くことにする。途中道が沢筋に入ったところで地図読みを出したが、島は少しずれていて池田は普通にわかっていなかった。暑くなってきたのとペースが遅くなってきていたので途中給水休憩をとる。ここでも蛭が福本・島・春木についていたので落とす。最後尾根から林道に下りる急な下りの途中で重城が転んでそのまま滑落しそうになったが、幸い灌木に引っかかって上下さかさまの状態で止まった。自力で体勢を直せなかったので福本・三田がザックを降ろして手伝った。花山歩道入口の手前で小さな沢を渡るところがあり、ここは水場である。やっと花山歩道入口に着く。ここで福本からゼリーの差し入れがあった。Lがキジ打ちしたのでたるみが少し長くなった。ここから先は砂利道の林道で、Lだけ履き心地を求めて運動靴に履き替えたが、結果未舗装の道はあまり歩きやすくなかったので登山靴でよいだろう。トップ島で出発しようとするが林道を逆方向へ進みだしてしまう。三田はこっそり隊から抜け出してクスクス嘲笑う。Lと三田以外は最初みんな気付かずについて行ってしまい、須藤・福本は大川を渡ったところで気付いたが、重城と2年会4人は気づかずにそのまま山奥へ進もうとした。呼び止めてしっかり地図を読むように注意する。島は幻湿原でも巻機山荘出発直後に2回も似たような間違いを起こしており、またやってしまった。林道区間とかでも油断せずに最低限のことは確認してください。花山歩道入口のすぐ山奥側に大川という大きな川が流れている関係で、この辺りは局地的に山奥へ向かう方が下り坂で下界へ向かう方が上り坂になっていたのでそれに騙されたのであろうが、地図を見ればまず間違えない。気を取り直して正しい方向へ進む。最初少し上るが程なくして下りになる。何箇所か沢と交差するところが水場になっている。トップ島ほか先頭の数人はガンガン飛ばし、すぐに後の人から見えなくなってしまった。約10分に1回位置確認して、声が届けばよしとして声が届きにくくなったらその度にゆっくり進むように言ったが、最終的に声が届かなくなってしまい慌ててLが走って追いつき前の人たちを呼び止めた。後で反省の時に島は早く帰りたかったので飛ばしてしまったと言っていた。隊が1つである以上は分かれてしまわないようにしてください。今後またこのような場面になったら早めに要望があれば先に下山する人の分離隊を作ることも柔軟に検討します。ここで堀が登山靴で歩きにくくて運動靴に履き替えたいのと蛭に刺された脚から流血していたので、早めのたるみにして堀の脚は重城にヘルボを出して処置してもらう。ここからトップが堀に交代すると隊がバラバラになることもなく全員まとまったまま進んだ。しばらくすると谷間から海が見えるようになり、道が海岸線に対してほぼ平行になったところで地図読みを出したが、また池田だけ全然わかっていなかった。大川林道入口では車道に出たところが広くて日向になっており暑そうだったので、林道から車道に出る直前にたるみ、ここで登山靴から運動靴に履き替える人もいた。車道に出てからはあまり日影がなくて暑い。ここから栗生までトップは交替するとは言っていなかったが、堀は隊の一番後ろで写真をたくさん撮っていたので車道区間は実質(本来の)トップなし状態で進んだ。車は時折通る程度であった。予備日があって事前に宿泊日が確定していなかった関係で、案内上当日予約がなく事前予約をするとキャンセル時にキャンセル料を取られる民宿は難しいと考えて日程変更になってもキャンセル料が取られない青少年旅行村のテン場を予約していたが、青少年旅行村への入口に着いたところで下界では良いところで寝たいと言ってとても民宿に泊まりたい三田が民宿に変えることを強く主張し、何とその場で屋久島空港近くの民宿に電話をかけて交渉して公式案内にはない当日予約をしてきた。ここまでされてしまったので仕方なくテン場はキャンセルする。事前の話ではキャンセルになるのは悪天候などで予備日を使った場合としており、そういった仕方がない事情もなく勝手な理由で直前キャンセルするのは相手に迷惑で人としてよくないとは言ったが、他の人たちもテン場より民宿に泊まりたい人が少なくなかった。個人的には薮合宿や発展途上国の衛生環境を経験した身として日本の下界ではテン場でも十分恵まれた環境だと思うが、今回の面子は悪条件への耐性が高い傾向にある薮好きが自分だけで、他の人たちはそのような衛生観念ではなさそうなことは明らかだった。島は1人で当日中に帰ることにした。結局市街地がある栗生まで歩いて次のバスで全員屋久島空港に向かった。栗生では1時間以上バスを待つ間に川や海に入って楽しむ人たちもいた。屋久島空港から島は飛行機に乗り、それ以外の人たちは民宿に向かった。
まとめ
天気に恵まれていいお楽しみ山行になった。今後機会があればまたこのような山行を出してみるのもよさそう。
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