石津窪・三郎岩道窪

TWV2018,今年ももう沢納めです。
これを終えたら次は初冬企画。
季節が巡っていきますね。



18/11/13 幕内



メンバー: 4 初 西山、*中津(日曜のみ)  3 L*幕内  *曽根田
 2  F浦中(68)  EWH黒瀬(4→5)(土曜のみ)

11/9()
20:00本郷部室 =22:47 市道沢出合


本郷部室に先に集まった西山さんと2年会で沢レポートを読み合わせる。
西山さんは良く覚えていた。素晴らしいです。

金曜時点では雨っぽいが、明日の天気は大丈夫そうなので、19:45に曽根田がきてから西山車で出発。

22:10に武蔵五日市署にて計画書提出。遅くまでお疲れ様です。
そして採石場へ。
去年は伝名沢橋までしか行けなかったが、今回は市道沢出合までいけてしまった。

林道歩きが省略されて一同大喜び。

西山さんの下界訓練は20分で終わった。とても初回者とは思えない早さ。
持ってきた45天を張ってから各自就寝。明日は6時出発とする。



11/10(快晴
6:13 出発~6:24石津窪出合~6:36 4m7:05 ~ 7:12 10mスラブ滝 7:37~7:44 8*10m滝下~8:41 6mハング滝上〜8:47 25m大滝下~10:55 大滝上~11:10大滝下~12:29大滝上(たるみ)~12:36下降開始~13:04大滝下~13:16 6mハング上~13:42 8*10m~13:50 10mスラブ 14:15~14:27 4m14:41~14:41 4m滝上 14:53~14:59 石津窪出合~15:11市道沢出合=15:51伝名沢橋



各自起き出して準備、沢装を着けて6時に体操を行い、初回者に色々教えてから結局6:13出発。歩いて10分ほどですぐに石津窪出合へ。

トップは浦中黒瀬。

2m小滝から始まる、多くの小滝は基本フリー。サクサク登る。

続いて現れる4m釜は、右壁を黒瀬、右巻きを浦中が登った。


途中登攀中の黒瀬がマップケースを釜に落とす。もう、ドジなんだから。


工作は右巻きTR浦中+fix黒瀬。
TR時に木の枝が邪魔になって初回者が通りにくそうだった。
右壁TRでも良かったんじゃないか?とは思ったが、別に間違っていないのでよしとする。



続いての10mスラブ滝は右巻きを浦中がいく。
工作は浦中が水流右TR
最初に黒瀬を TRで水流右登らせて見て、大丈夫そうなので初回者もあげる。
ここは、水流右に残置ロープ、また右巻きにも残置トラロープがあった。



お次の8*10m滝は、黒瀬が水流中、浦中が右壁→水流中を登った。

すぐ上の6mハング滝とまとめて2段で工作できそうなので、浦中がさらに6mハングを左巻く

結局工作は、2TRTRTとなった。
支点探しに少し手間取っていた印象。
下の8*10m滝はなんなく登れるが、次の6mハングは右壁沿いにホールドが乏しいので、残置の手がかりを使うか、上から出したもらった手がかりを使わないと登るのが難しかった。

そして、メインの25m大滝下。
トップ2人がじゃんけんで決めた結果、先に黒瀬がリード訓練することに。
訓練なので、先に曽根田と浦中が25m大滝を右巻きする。
この右巻きは容易であった。

右巻き後、支点を見つけてロープを垂らし、浦中が懸垂。
その後、そのロープに黒瀬がTRを作り、その上でもう一本のロープでリードを作成。
ビレイヤーは浦中。

25m大滝は段になっており、途中途中でハーケンを打つのに適している感じだった。
右壁から水流右に斜上するルートを黒瀬が登る。




1本目のハーケンを打つのに手こずり、下からヤジが飛ぶも、なんとか打ち終わる。
そのあとは2,3,4本目と順調にハーケンを打ち進めていき、黒瀬が登頂。

何度か残置ハーケンは見つけたが、結局使わなかった。お疲れ様です。
その後で浦中がTRでハーケンを回収しつつ、初回者、LTRで登る。


この時点でLimit含めて移動時間などを計算すると、さらに浦中のリード訓練を行っても日の入り前に帰れそうなので、25m大滝を浦中、黒瀬、曽根田が懸垂で降りたのち、続いて浦中のリード訓練も行うことにする。

浦中は水流右の凸状の壁から、水流右へと登っていく。
ビレイヤーは黒瀬。
先ほどのリードを見ていたこともあってか、1,2,3本目のハーケンは順調に打ち進めていく。がしかし、4本目のハーケンを打つのに時間がかかっていた。
黒瀬が打ったところとは別のところを探して打とうとしたため、時間がかかってしまったらしい。

何はともあれこれで浦中も登頂。お疲れ様です。
その後、TRで浦中、曽根田をあげたのち、大滝上でたるむ。
初回者がテルモスを持ってきてくれたので、モスる。
カフェオレだった。美味しかった。


というわけで、たるんだ後は下降開始。
最初の大滝は左岸支点から黒瀬がダブル懸垂。
ダブル懸垂ならではの時間短縮術を教えていく。迫力のある懸垂が楽しい。


続いて6mハング上。6mハング滝と8*10m滝はまとめて右岸支点からダブル懸垂できそうだったので、浦中が工作して下りる。距離感的には、シングル懸垂でも行けそうだった。
10mスラブ滝は左岸支点から黒瀬がシングル懸垂。
続いて、3*4m滝。上りはフリーだったが下りは怖いようなので、一応浦中が手がかりを出した。

そして、4m釜滝。浦中が左岸支点でシングル懸垂をする。その下にある4m滝は、黒瀬が右岸視点でシングル懸垂を行なった。

工作が必要な滝は全て終了。
河原を下っていくと石津窪出合へ。

さらに歩いて、市道沢出合で沢装解除。

ここで気付いたのだが、どうやら西山さんの沢足袋が片方L、片方Mだったらしく、M側の足がきつくて痛かったらしい。
中津さんはまだ駒場にいたようなので、沢足袋のLを取って来てもらうよう連絡をした。

その後、車で武蔵五日市駅へ、黒瀬を送る。黒瀬は今日で沢納め。


お疲れ様でした。

その後、残ったメンツは車で夜サイトの買い出しへ。
今夜は久しぶりのすき焼きである。伝名沢橋まで戻ってサイトをする。

卵と生肉はずるい。非常に美味しかった。

その後、焚き火で宴会をする。
中津さんが20時に武蔵五日市駅にくるらしいので、時間を合わせて迎えに行き、再度入山連絡を行った。
その後中津さんを混ぜて宴会。
こう見ると、明らかに怪しい集団である。
(ヘッドライトをつけながら焚き火しているからか?)


宴会を終え、結局22:40時くらいに寝た。
明日は5-6。おやすみなさい。






11/11(快晴
5:00起床~6:15出発~6:28第一堰堤~6:34第二,三堰堤~6:39第四堰堤~6:45岩道窪出合~6:46 3mCS 6:59~7:04 25m大滝8:55~8:57 4m8:59 4m+3m9:26~9:33 3m*2 9:58~9:58 5m10:21~(遡行終了、たるみ)~10:36下降開始~10:53 5m下 11:19 3m*3~11:31 4m*2~11:36 25m大滝12:16 ~12:27 3mCS 12:49~12:52岩道窪出合~13:20 伝名沢橋



5:00に起床。朝サイトは和風出汁醤油パスタ。
うん、美味しい!5:45撤収。

準備。ここで中津さんが痛恨のATC忘れ。
先週の釜の沢で今本に貸したまま却ってきていないらしい。

どうしようかとなったが、懸垂した後ロープ伝いでATCを渡せるし、また中津さん自身カラビナとムンターヒッチで懸垂できるため、中津さんに勝手なところへは行かないよう注意した後、問題ないと判断して出発。

トップは浦中曽根田。

第一堰堤は右に巻道、第二,第三堰堤も右巻き道でまとめて巻ける
続く第四堰堤は左壁際のザレを登った。中津さんは右壁を登った。





そして、岩道窪出合へ。

最初の3mCSは、左壁を浦中が登り、浦中左TRで通す。
曽根田も左壁を登る。中津さんは水流を直登していた。
また、工作の左TRについては、右岸支点がざれていて怖かったので、左岸側に支点をとって水流中を直登させるのでも良かったかもしれない。



そして、メインの25m大滝下。



左岸に存在するルンゼを浦中、曽根田が登り始める。
途中、距離が空き過ぎてしまいそうだったので、ルンゼの途中まで曽根田がTRで初回者をあげる。
途中、ロープダウンの際に支点からテープがすっぽ抜けた。

原因不明だが、要注意である。

TRし終えた後、浦中曽根田はさらにルンゼを登る。
ちょいちょいルンゼ状にパラパラとした細かい落石を受ける。
怖い。

またまたトップと本隊が離れ過ぎてしまいそうだったので、次はルンゼの右岸側へ曽根田がTRして上がる。
さらにそこから大滝に向けてのトラバースを浦中がfixで通すことにする。

TRのロープダウン時に大きめの落石を起こした。
フォールライン上にいなかったので大丈夫だったが、怖い。

さらに浦中がトラバース中に起こした落石が、雪だるま式に大きくなっていっていた
最終的には頭より大きいサイズになっていた
これもフォールライン上ではなかったので大丈夫だったが、やはり怖い。


ようやく工作完了。初回者を通す。
Fix完了したのち、沢床に降りるためにシングル懸垂をした。
こうして大滝を巻くことに完了したのだった。
懸垂をした斜面は伐採されてとてもひらけていた。
去年はこうはなっていなかったらしい。

まあいいや、進もう。



続く4m滝は右をフリー。
次の4m+3m滝は浦中曽根田ともに左巻き。
中津さんが水流中をフリーで登っていたので、工作は水流中2TR
幕内はフリーでいけると思って行ったが失敗。手がかりを出してもらうことにした。

4m+3m滝上に伐採された枝が大量に溜まっていた。
非常に通りにくい。こんなところで伐採の影響を受けるとは。



続いて3m*2。下段はお助け紐のみ。
上段は、そのさらに一つ上の滝と合わせて2TRであげた。

最後の5m滝。右巻きを曽根田が登る。
浦中は水流を登ろうとしたが、最後で詰まって曽根田に手がかりを出してもらっていた。ここの工作は浦中TRTだった。

こうして遡行終了。
朝サイトで茶飯を多めに作ってテルモスに入れていたので、たるみ+モスった。


さあ、下降開始。

5m滝は左岸支点で浦中懸垂。
中津さんがムンターヒッチによる懸垂を見せてくれた。
続く3m*3は左岸支点で曽根田がまとめて懸垂。
中津さんはクライムダウン。
続く4m*2は左岸支点で浦中がまとめて懸垂。
中津さんはクライムダウン。



そしてデザート、25m大滝へ。
右岸支点で浦中がダブル懸垂。
ここの懸垂はかなり迫力があって面白かった。
中津さんもムンターで懸垂。

最後に3mCS、左岸支点を浦中がシングルで懸垂。
中津さんはクライムダウン。


こうして出合へ到着。
第四-第一堰堤は、特に工作もなくフリーでおりた。
入渓点を超えて、伝名沢橋へ。
沢装を解除して、風呂!



「あきるの四季」という温泉へ行く。
90650円。ここいらでは安い方だ。

打ち上げは「定食屋 元祖 味里」。
手頃な値段で大盛りが食べられてみんな満足。


そして、本郷部室へ向かうのであった・・・




総評:
石津窪、三郎岩道窪は車で行くとかなり下界感が強く、また水量も少ないので、11月の養成、また沢納めに非常に向いているいい沢だなと思った。

グレードは一応2級ではあったが、岩道窪の25m大滝を除いてどれも巻きやすく、ワンゲルとして行きやすい沢だな、という印象を受けた。

2日間ともに秋晴れでいい山行となった。

個評:
2年会結局、(初心者の装備忘れも含めて、)沢の初心者装を一度も完璧に準備できなかったのは要反省です。個人個人の被養成者としての能力が高いだけにそういうところがもったいないので、そこを直せたら素晴らしいと思います。

浦中: 2日間トップお疲れ様。細かいところでのミスはまだありますが、かなり完成度は上がってきています。でも落石には気をつけてください。次シーズンまで実力をキープして取り組もう。

黒瀬土曜のトップお疲れ様。リードの時のロープとヌンチャクの向きの関係は大事です。気をつけましょう。次シーズンも頑張って行きましょう。

曽根田:日曜のトップお疲れ様。Lとして養成を行うことを経験すると、トップはしていなくても判断力が上がってることが実感できて嬉しいよね。支点からロープがすっぽ抜けるのは謎なので、気をつけて行きたいね。

西山さん: 2日間ともにご参加ありがとうございました。工作の手際が良すぎて、初回者なのにNとして認めてあげたくなるくらいには素晴らしかったです。これからも沢に来てくれたら嬉しいです。

中津さん:日曜の参加ありがとうございました。ムンター懸垂はロープを傷めるのでATCを忘れないようにしましょう。僕たちL権者も要注意ですね。また、登攀能力については「さすが」と言わざるを得ませんでした。来シーズンも来てくださいね。

L : 養成を曽根田や中津さんに任せきりになっていた。また、ムンター懸垂という選択肢が頭から抜けていた。岩道窪で一度だけ手がかりをもらってしまったのは、自分の登攀能力が低い&把握できていない証拠なので、要反省。

また、今回はきちんと2日間ともに秋晴れで、爽やかな素晴らしい沢納となった。

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