2011年度山行No.40 沢L養成鶏冠谷
面子 3蓜島L松崎 2H桑原W松尾 1EF松岸
トップ日数が12日に達し、トップとしての技能も向上してきた松尾のsL認定となったこの企画。果たして松尾はsLを取ることが出来るのか?
11/4(金)
どう見ても日曜日には雨が降りそうな予報ではあるが、土曜の天気はいいので出発とする。松尾と桑原は悪沢に行くものだと勘違いしていたらしい。君たち本当に本審に出てたのか。
いつものように勝沼ぶどう郷で降りてタクシーで西沢渓谷へ。塩山タクシーは5人までなら一台に乗せてくれるからありがたい。奥多摩の京王タクシーとは訳が違う。あずまやまで歩き下界訓練をして就寝。日曜は天気が悪いので次の日はサブ装で遡下降とした。
11/5(土) 晴れ
6:05あずまや-6:20入渓点-6:25鶏冠谷出合-6:40魚止ノ滝下-7:25魚止ノ滝上-7:45飯盛沢出合-8:05奥飯盛沢出合=3段12mナメ滝下-8:30 3段12mナメ滝上=逆くの字滝下8:40-9:30逆くの字滝上-10:10二股(ここから下降開始)10:25-11:05逆くの字滝上-11:35 12mナメ滝上=逆くの字滝下-12:10奥飯盛沢出合=3段12mナメ滝下-12:25飯盛沢出合-12:45魚止ノ滝上-13:10魚止ノ滝下-13:25鶏冠谷出合-13:30入渓点-13:45あずまや
6時にサブ装で出発予定だったが、Lの準備がやや遅れる。すみません。この流域は慣れたところなので問題なく入渓し、鶏冠に入る。初めの方のいくつかの小滝を鶏冠尾根登山道などを使って巻く。少し歩くと魚止ノ滝。直登も出来なくはなさそうだが危なそうなので巻く。工作はFix→TR桑原→Fix。この判断に至るまでがやや遅かった。また、最後のFixを松尾が下のFixを張っている最中に桑原が張ればもう少し早くできただろう。桑原はそのつもりだったようだが。
直後の2段5mは左の方をスリング手がかり。問題なし。平凡な河原を歩き、飯盛沢出合を過ぎるとゴルジュ帯の入り口の2段ナメ滝。ここはTR松尾。TRをするほどでもない滝のようにも思えたが、sL認定ならばこのくらいの慎重さで構わない。それから工作するほどでもない小滝をいくつか越えると、3段12mナメ滝。なお、この滝の下と奥飯盛沢出合は同一の地点である。下部のナメは直登できないと判断したのか、下部は右をFixと手がかりを使って巻く。中段と上段は先行していた桑原が水流右をTRで上げた。
ナメ滝を越えると、すぐ目の前に核心部の逆くの字滝が現れる。当初はこの滝の上ぐらいまでいければいいかと思っていたが読みよりだいぶ早く来たので下りを読み替えて二股まで行くことにする。滝下でたき火をしながらたるんだ後、松尾がトライ。たき火に当たりながら見守っていると一昨年に鈴木さんが滑落したのと同じ場所から松尾が滑落。しかし途中で踏みとどまった。すぐに蓜島が松尾のもとへ向かい、滑落地点のそばにハーケンでスリングをつけてビレイを取らせる。だが、ここで松尾は重大なミスを犯す。ハーケンにスリングをタイオフでかけていたのだ。あらら。なお、初心者は松尾がかけたスリングを手がかりにさせてTR松尾で上げて通過した。
逆くの字から上は工作するまでもない滝が続く。ある程度進むと遡行図の4×6mY字型滝だと思われる滝が現れる。この滝はYの右股部分しか水が流れていないのだが、水が多いときには左俣にも水が流れていると思われる。この滝をTR松尾で上げると、すぐ上が二股である。
二股で少したるんだら下降開始。すぐ下のY字滝は水流中を懸垂。懸垂した後滝壺につかれば何も工作しなくてすむのだが、松岸を濡らせるのがかわいそうだと思ったのか懸垂ののちザイル手がかりを用いて右岸を巻いた。逆くの字滝はTR(松尾)で右岸に上げ、懸垂。登りに反して下りは非常に簡単な滝だった。くの字滝のすぐ下にある3段12mナメ滝は、上段をフリーで下ろし、中段はハーケンで手がかりをつけ幅の広い滝の左端を通し、下段を登りと同じように左岸から手がかりを使って巻くというものだったが、中段以下は懸垂で降りてしまう方が手早かったであろう。また、下段を巻いて降りる際に初心者を左岸に上げるために松尾が240スリングを2本つなげて出したのだが、この二本のスリングを繋ぐビナの環が閉まっていなかった。決定的アウト。
このあと、2段ナメ滝の少し上の滝ではザイル手がかりで右岸を巻き、登りではTRを出した2段ナメ滝はフリーで通した。何もない河原をしばらく行くと2段5m。これは登りと全く同じ場所を同じようにスリング手がかり。最後の滝である魚止ノ滝は垂直に近い岩壁を水を浴びながら懸垂で降りたのだが、トップ二名は桑原が水を避けて左に向かって懸垂をし、脚で支えきれなくなって水流中に振られたり、松尾が水を受けてヒャーヒャーうるさかったりして、何とも情けない。高速で降りればそんなに濡れずにすむだろうに。
魚止ノ滝を降りて少し進めば下降終了。沢から上がると観光客が山ほどいて、あずまやは満員であった。あずまやから西沢渓谷に行くと、1人1200円でタクシーで塩山まで乗せてくれるというので利用し、塩山のいつもの食堂で打ち上げをして解散した。
まとめ
完遂できなかったのは残念だが、鶏冠はやはり素晴らしい沢である。いつか完遂してみたいものだ。
0 件のコメント:
コメントを投稿