2011年度山行No.17 藪トレ三国峠
前代未聞の18人で行われた今回の藪トレ。先週のこともありどうなることかと思われたが特に問題は無くよい藪トレになった。
面子
OB1 大城
4 菊池 L長崎
3 蓜島 sL松崎
2 W伊藤 E成田 FH松尾
1 坂田 鈴木 竹尾 野呂 前山 松岸 宮崎 三宅 持留 山中
7/1 (金)
本郷=三国スキー場跡
7:30に本郷集合に集合しレンタカー3台で三国スキー場跡へ向かう。一年生が10人もいるので全員集まるのか不安だったがちゃんと集まった。12時前には全車目的地へ到着し、翌日4:30出発の予定で就寝。星空がきれいで一年生は感動していた。
7/2(土) 曇り
三国スキー場跡4:50-(たるみ1回)-藪入り6:05-(たるみ2回)-西沢の頭8:12-8:47燕山分岐9:02-9:45 1852p 10:00-10:50 笹平手前コル 11:05-11:55セバトの頭12:18-12:40ムジナ平14:30-14:50セバトの頭(7.6p)
(すべて本隊の通過時間。トップが遅くてたるみ入りはほぼ同時、出発は本隊が5分遅れという感じだったので藪中のたるみは全て15分である)
4:30に準備が終わって出発、と思ったら前山のマップケースが買ったままでひもを変えていなかったことが発覚。非常用パックの細引きに取り替える作業により出発が遅れる。その隙に朝ずっと寝ていた坂田が朝飯を食っていた。馬鹿野郎。ちなみに山行二回目の持留は地図を書くのを知らなかったようで白地図をそのまま持ってきていたので成田が予備地図をあげた。
出発してすぐ、トップが進行方向がわからず止まって相談。こんなところで悩まないでほしい。スキー場内の登りはやはりだるい。そろそろたるみかという頃に竹尾のペースが遅れ出した。特別扱いしてすぐ水を抜くのはためらいがあったが、ほかに水を抜くべき人も思いつかなかったのでたるみで水を2本とも抜いてあげた。たるみの後すぐに藪入り。トップは伊藤成田松尾、中継蓜島、本隊誘導は一年生を名前順で前山までを一隊松岸からを二隊と分け、一隊菊池さん二隊大城さんに誘導をやっていただき、両隊を縦に並べて歩かせるというスタイルをとる。藪入り直後は若干濃い。sLは赤布打ちに慣れず苦労する。1600m付近で岩場。左を巻く。巻き終わって1620mあたりで次の岩場が出現したあたりでたるみ。一年生に調子はどうかと聞いてみると皆きついと言っているが顔はどう見ても元気そう。1620mの岩場は巻くというほどのサイズでもないので問題なく通過。主稜線に上がるとすぐに大きめの岩場。情報通り右巻きに多数の赤テープがあり問題なく巻ける。次にまた岩場が現れ、そちらも右巻き。たるみを一回はさみ西沢の頭に到着。ここまでいいペース。西沢の頭からは限界上といった感じで、その先のコルからは笹+疎林の目に見えて薄い藪となる。燕山分岐から先はくるぶし~腰までの笹藪といった感じで快適。まるでアルプスの稜線歩きのよう。1852pへの登りは始め笹藪直登、途中からガレ場を使う。腰までの笹藪がちょうど登りやすくていい感じ。1852pから先は稜線右側が灌木帯、左側が笹+ときどきシャクナゲという上越国境の典型的植生で(ここはまだ上越国境じゃないけど)、左側をシャクナゲを避けながらサクサク進む。11時前に笹平手前のコルに到着し、上ノ倉も打てるかもという雰囲気になる。一年生は割と行きたそうだったので(特に三宅)ムジナ平に着いた時点で時間に余裕があれば打つことを考える。笹平から先も右側灌木左側笹+シャクナゲであったので、左側を進む。ムジナ平のRFポイントについた時点でちょうどたるみの時間だったので本隊をたるませてトップに散開させ間違い尾根を確認させる。ちなみに左の間違い尾根はたるみ中に菊池さんがキジ打ちついでに確認してしまった。上級生がうるさく言ったからかあまりイモらず正解尾根を発見。先に進む。12:40ムジナ平到着。これから上ノ倉を打った上水汲みも行うと行動が17:00ぐらいまで伸びることになるので、それはさすがに7人もいる初回者に無理を強いすぎと判断し、水汲みののちセバトの頭にもどりサイトをすることにする(セバトの頭の方がムジナ平よりもよっぽど快適そうだったので)。一年会が水汲みに行きたそうだったので藪二回目の鈴木宮崎三宅と二年三人と蓜島で水汲み隊を組織し、南側の水場に水汲みに行ってもらった。sLは南の水場が09年に行った水が潤沢な水場だと勘違いしていたが(実際には北)、こちらは北の水場とは異なり水が汲みづらかったようで時間がかかってしまった。しかし水量が少ないというわけではなく、水が涸れる心配はないようだ。所要時間は下り6分登り7分。少なくともムジナ平では水が確保できることがわかったのでセバトの頭へ戻る。セバトへの戻りは全く迷うようなところはない。
ムジナ平は割に広くて平らで樹林中のいいサイト適地だが、さすがに4張りを上手く張れるのは難しく若干苦労する。飯が出来るまでジジイどもは外でだらだらしていたが、多すぎる虫に耐えかねて全員がテント内に避難。夕食は夏野菜カレー。野菜が多かったようで出来るのにやたら時間がかかったがうまかった。その後各テント内で飲み会。鳳凰の反省からか酒は少なめ。坂田には禁酒令が出た。7時ごろ酒もなくなり就寝。長崎さんは虫を嫌ってオカンしなかったが松尾はオカンをしていた。長崎さんは将棋マスターに続いてオカンマスターの称号も二年会に明け渡してしまったようだ。
7/3(日) 曇り
セバトの頭4:43-5:08笹平6:02-6:55 1700m 7:10-(たるみ1回)-8:55 1563m手前 9:10-(たるみ1回)-10:30 1470コル11:45-12:10 三坂峠12:35-13:30三国スキー場跡(6.3p)
三四半の予定で起きるが、朝サイトが妙に遅く飯が出来るまでに時間がかかる。二年会がちゃんとハッパをかけてください。結局トップが出発したのは4:38。出発するときに野呂がマップケースがないと騒いでいたが今更待つのも面倒なのでそのまま出発。結局ザックに入っていたらしい。笹平まではすぐ。ムジナ平→笹平を100分で読んだのは明らかに読み過ぎだったようだ。途中トップ全員が本隊の後ろに出るという事件が発生。何故。笹平で北西の水場を偵察。偵察隊は伊藤成田蓜島大城さん。松尾はコンパスがなくなったというので偵察には行かせず予備コンパスをつけさせた。北西の水場は片道15分で、しっかりとした水場のようだ。1766mあたりから限界下に入り藪が濃くなるが、一年生のペースは快調。1700mあたりから疎林となり笹とシャクナゲ中心になり、1650mからはシャクナゲも減った。1580mのあたりで坂田が足の不調を訴えたのでたるんで様子を見る。どうも足首を変な方向に曲げると足の甲が痛いそうなのでテーピングで固めて曲がらないようにしてやると、その後は元気だった。昨日からそうだがトップが遅いのでこのあたりで本隊が何度が止まってトップが進むのを待つ。止まると虫がよってくるのでイライラした。1502m付近では現在地がいまいちわかりづらく、L権者もいまいちわからず、1502mの少し先で地図上にない200°ぐらいを向いた先の切れている訳のわからないコルに乗ってしまったが、どう考えてもこの方向はおかしいし正解尾根の方にはプレートも赤布も打ってあったのできちんと散開していればトップ全員がこちらに行くことはなかったはずである。1470コルは稜線上に突如現れた笹原で、木は無いが前後が樹林帯なので雷も問題ないいい適地である。ここで南の水場偵察に成田松尾蓜島菊池さんで行ってもらったのだが(伊藤は膝が痛いというので休ませた)、sLの勘違いだったのか全く水が出るという雰囲気の谷ではなかったらしい。申し訳ないことをした。しかしここのコルは非常にいいサイト適地であり、北側の沢状地形が湯ノ沢の支流でありいかにも水が出そうであるので、大城さんと菊池さんに見に行ってもらう。10分ぐらいで水が出て、しかも水量も十分にあるらしいが、ナメなので汲みづらそうとのこと。大城さんいわくマップケースを使えば汲めるようだ。水汲みが終わり出発するとすぐに妙に明瞭な踏み跡が出現する。二年前にこんなものがあったか?と思いながら進んでいると三坂峠の道標が。どうやらこの踏み跡が登山道で、二年の間に草が増えて藪のようになってしまったらしい。明瞭でない藪抜けに一同がっかり。三坂峠で藪装を解除し長崎さんのフルーツ缶をいただいたら来た道を引き返し三国スキー場へ向かう。途中の丸木橋はなくなっており(そういえば二年前もなかったかもしれない)、河原の徒渉が求められた。たいした深さではなかったがあまりに大きな雨が降ったら渡れないかもしれない。1p歩いてようやくスキー場跡に到着。皆で苗場の温泉に入り、帰京した。
まとめ
一年生が多いにもかかわらず何もトラブルが起きることなくよいトレになった。これを機に皆が藪好きになってくれることを願う。二年会のトップは総じて遅い。しかしバテているという風でもなく、全力を出し切っていないという印象を受けた。中継や本隊には原則追いつかれてはいけないのでもっと気合いを入れて漕ぎなさい。遅いせいであまり地図を読む時間もないように感じられた。
0 件のコメント:
コメントを投稿