谷川岳馬蹄型縦走~トレイルラン~

2009年度個人山行 谷川岳馬蹄型縦走~トレイルラン~

コース:土合駅-白毛門-朝日岳-清水峠-茂倉岳-谷川岳-西黒尾根-土合駅

日程:2009年6月27日(土)
メンバー:4年 山岸
記録:〃


本当は、今週末は越後三山の早駆けに行こうと考えていたが、夜に東京で同窓会があるので谷川岳馬蹄型にした。最近は忙しくて思うように走れていないし、かもしか山行自体久しぶりなので、体力的にもこちらにして正解だったかもしれない。コースタイムの半分ぐらいの8時間で下りてくれば、12:26の電車に乗れて16時過ぎに家に帰れるという計算だった。



��月26日(金) 駒場=土合駅
4限の授業後、部室のロッカーに教科書を入れ、代わりにトレラン用品をザックに詰めて駅に向かう。渋谷から湘南新宿ライン、上越線と乗り継いで土合駅へ。珍しく車掌が改札をしていた。渋谷から土合まで2960円。土合の階段を上り、待合室で就寝。先客が一名。23時過ぎに大学生の団体が来たようだった。
��月27日(土)
土合駅4:05-5:23白毛門5:30-6:18朝日岳6:25-7:01清水峠7:10-7:55蓬峠8:00-8:43笹平8:50-9:20茂倉岳9:25-10:10谷川岳(トマ)10:20-11:50土合駅
3:30に起きると、既に10人ぐらいの別の団体が起きて準備していた。装備や服装的にはランナーのような雰囲気だったが、その内に車で何処かに行ってしまった。昨晩の内に水を入れておいたα米が朝飯だが、水で戻したα米は独特の臭いがあるので香りの強いふりかけかスープをかけないと食べにくい。今回は梅しそふりかけ。ガスを使わずに安く簡単に飯が食えるので、よく使うメニュー。準備体操をして、持って行かない装備と水を入れた昼飯分のα米をデポ。登山届をだして、4時過ぎに出発した。
3分ぐらい車道を走ってから、脇道に入って橋を渡って入山する。登山口手前の駐車場には駅にいた団体が準備していた。彼らも白毛門へ登るのだろう。みな速そうな感じで、追いつかれたら嫌だなと思いながら先に行かせてもらった。登山道はすぐに白毛門までの標高差1000m強の急登になる。もちろん走ることはできないので、できるだけ息を整えるように心掛けながら早足で登る。最初はしんどいが、体が慣れてくると自然と足が前に出るようになってくる。白毛門沢の滝がきれいだ。松の木沢ノ頭で、写真を撮っているおじいさんと話しながら3分ぐらい休憩。だんだんと赤く染まっていく白毛門と谷川岳東面の岩場もとても美しい。再び登り始めてすぐに、谷川東面の方から「どどーん」と雪渓の崩れる凄まじい音が聞こえてきた。
白毛門から早朝の谷川岳を堪能して、朝日岳へ向かう。本日最初の下りを軽快にこなして、笹原の中を登り返して笠ヶ岳へ。ここで2人連れのパーティを、少し話をしてから抜いた。暗い内から登り始めたようだった。朝日岳へは小さなピークが続くやや細い道で、あまりペースが上がらなかったが、まわりの景色は素晴らしかった。その内に、この辺りの沢にも登りに来たいなと思う。それにしても既に陽の光が暑く、先が思いやられる。
朝日岳で少し休んでから清水峠に向かう。まだ雪渓の残っている草原の中の木道を走り、JPで国境稜線を分けて下り始める。上部は所々登川側に崩れていてスピードが出せないが、しばらく下ると少し傾斜が緩くなって走りやすくなる。石がごろごろしているが、丹沢の大倉尾根とかに比べれば特に難しいことはない。池ノ窪の池溏を見送って清水峠に到着した。峠から旧国道を3分程群馬側に進んだ所に水場があるそうだが、最初1.5L持っていてまだ十分にあるので、補給せずに行くことにする。右手に鋭鋒、大源太山を眺めながらの笹原を抜け蓬峠へ。どこかのワンゲルのような、うちのワンゲルと似た雰囲気のパーティがいた。
蓬峠からは気持ちのいい笹原の中を走って武能岳に登り、一度下ってから茂倉岳への急登に入る。さすがにこの頃より疲れが出てきて足が進まなくなってきた。最初の白毛門の登りで、少しオーバーペースだった影響だ。おまけに日がじりじり照りつけて、くそ暑い。左手の芝倉沢の源頭を眺め、冬になったら滑ってみたいなあ、なんて気を紛らわせながら茂倉岳を登り切った。茂倉岳からは谷川岳から仙ノ倉岳方面の稜線と苗場山が見えた。少しもやがかかっていたが、きれいな稜線だった。
一ノ倉岳の登りの途中には、一部雪渓が被っていたが横を問題なく通過。一ノ倉岳を過ぎたあたりで、トレランをやっていて大会とかにも出ているというおじさんと少し立ち話をした。この馬蹄型はトップランナーの方々もよく走っているそうで、そういう人達は6時間前後で抜けてしまうそうだ。全くレベルが違う。谷川岳へは、時折一ノ倉谷を眼下に眺めながら、岩々した走りにくい稜線だ。少し体力を回復しておかないと西黒尾根で苦労しそうなので、ペースを落とした。
オキノ耳もトマノ耳も、これまでの縦走路からは考えられないような数の人がいて驚く。谷川岳もいい山だが、朝日岳や清水峠、蓬峠あたりの方が気持ちいい気がするのだけどなあ、なんて思う。西黒尾根は岩場が多く、登ってくる人も結構いるので、とてもじゃないが走れない。おまけに疲れていて、足の踏ん張りが利きにくい。結局ロープウェイまで1:15もかかってしまった。もし疲れていなくて、人もいなかったら1時間は切れるのではないかと思った。最後は車道を走る気になれなかったので歩いて土合駅まで。合計で7:45、目標の8時間は切れたが最後のスタミナ切れはよくなかった。でもいいトレーニングになった。

土合で足を冷やして、頭を洗い、体を拭いて、粉末飲料を溶かしてスポーツドリンクを作って飲んで、12:26の電車に乗って帰宅した。下りた直後は疲労と日射(?)で気持ち悪くてα米を食べる気になれず、高崎線の中で何とか食べることができた。夜は地元で小学校の同窓会。疲れていて酔いのまわるのが速く、ぐだぐだになってしまった。筋肉の疲労の回復にもよくなさそうだった。でも楽しかった。

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