2009年11月21日土曜日

初冬 燕~大天井~蝶常念


初冬 燕~大天井~蝶常念FB            
企画者:高橋
面子 OB1 L 木村さん 4 秋山さん 山岸さん 3 伊佐 大城 sL高橋 塚田 広瀬
   2 W菊池 E鈴木 F長崎 H三谷
日程:2009/11/21-23 


11/20()曇り
アプローチは三谷が車を出してくれるそうなので鈍行に間に合わない人は21時ときわ台集合。さりげに三谷が車を買ってくれて一番得しているのは自分かもしれない。ときわ台まで徒歩20分くらいだし。車面子は木村さん、秋山さん、高橋、塚田、三谷。鈍行の人は大体5時半くらいに東京発。残りはみな鈍行で間に合ったらしい。0時半くらいに有明着。藤井さんに連絡すると高い女の人の声が聞こえてきて焦る。思わず「藤井さんのお宅ですか」とか言ってしまった。「すいません、間違い電話でした」とか言って切った後、藤井さんから折り返し電話があり。ディスプレイには変わらぬ「藤井さん」の文字。眠いのできっと並行世界の美少女な藤井さんにかかったんだと思い込みそのことには触れずに入山連絡。ゾンデ、スノスコが3本ずつ足りない旨を話した。今山域は蝶沢トラバースくらいしか雪崩危険個所がないので(そこは一人づつ通すなりして)入山するという理屈で入山許可をもらう。今思えば次の朝にちゃんとゾンデとスノスコ両方を持っていない人がいないか確認すればよかったかも。その後鈍行組は既に寝ていたので適当にあいまに入って寝た。三谷は車で寝ていた。

11/21()雪→3時くらいから晴れ
6:25中房温泉―7:05 1750m付近7:158:05 2000m付近8:159:05 2300付近9:259:45合戦小屋―10:15 2500付近10:2511:00 2650付近11:1011:30燕山荘11:50幕営開始12:40燕山荘発―13:20燕岳13:5014:20燕山荘
5時に有明発。夜中は駅の待合室で寝たため寒くはなかった。ダブルシュラフしていた木村さんは残念そうだった。タクシーは三谷の車をしゃくなげ荘というところに停める関係でしゃくなげ荘に一台、有明に二台というやや特殊な呼び方をした。到着後もやや暗かったので、温泉客に動物園のカバあたりを見る目で見られながら少し待つ間に中房温泉の登山口に登山計画書を提出する。が、ここは押し込まないと入らないくらいいっぱいというやや信用ならない提出先だった。そうこうしていると少し明るんできたのでビーコンチェク及び体操をして出発。
合戦尾根は北アルプス3大急登といわれるだけあってまあまあな急だが登山者が多いのか微塵もラッセルがない。自分がsLなのをいいことに思う存分ラッセルさせようと思ったのに…。残念に思っていると伊佐が1ピッチ目から少し遅い。さすが今まで3回登ってうち2回ばてたと豪語するだけのことはある。まあでもこの時はばてばてというほどではなかった。この先もひたすら尾根を登る。まあ普通に合戦小屋着。そしてスルー。少し歩いた限界上の2500付近で伊佐にしっかりと体調確認をすると、「あえて言えば気持ち悪い」との事だったので高山病の可能性も視野に入れ長めにたるみ、水2発をすでに水1発の二年に持たせる。菊池は2発持っていたので鈴木、長崎、三谷にじゃんけんさせるとやっぱり三谷が勝っていた。「鈴木はじゃんけんに負けて『んー』と唸ってそうだし長崎は後出しして負けてそう、そして三谷は生まれついての勝者」という上級生の予測通りで面白かった(実際にそんなやり取りがあったかは知らない)。あとここで木村さんが足をつるが本人によるとよく攣ってすぐ治るらしいので全然大したことではないらしい。それで1年の時参加した藪企画で足がつっても歩かされたのか…と得心がいった。そんなこんなで出発すると割とすぐ菊池が足を攣ったというので隊をいったん止める。本人が大丈夫だというので5分ぐらい回復を待って杖(塚田が捨てたやつを秋山さんが持っていたただの棒)を持たせすぐ出発してしまった。が、無理して攣りながら歩いていたのかつらそうだったので、2650あたりでもう一度たるむ。塩分をとるようにアドバイスなどしながらみんなでだべってたるんでいるとスーっと霧がはれ、すぐそこに小屋が。なにこれ恥ずかしい。で菊池も大丈夫そうだったので燕山荘まで直登。意外と高低差がある。この登りで長崎がグラサンを落としたらしい。なんで雪の日にグラサン落とすのか理解に苦しむが、面倒かつすぐそこなのでいったん小屋まで行き、空身で探してもらうことに。広瀬は「12月合宿で山岸さんが高橋に借りたグラサンなくして『1万したのに』って一緒にからかったの思い出した」とメシがウマそうだった(ちなみにグラサンは山岸さんがポケットから落とした一瞬あとに回収済み)。長崎のグラサンはすぐ見つかったようで小屋へ宿泊手続きに。一人で行こうと思ったら小屋であったまったりあわよくば何か貰えるんじゃないかとあさましい順に隊全員がついてくる。いろいろあって最終的に小屋までついてきてくださったのは秋山さん、山岸さん、広瀬だった。うん。テン場代一人500円を払って幕営。少し高い尾根のすぐ東あたりに張った。風がなくて快適。ただトイレは小屋内のを使わねばならず、ちょっとスパッツがめんどくさい。また便座は冷たく、秋山さんは「ヒヤッと」なって腰を浮かして扉に頭をぶつけたらしい。
幕営にやや時間を食ってしまったが十分燕を打てるのでアイゼンをつけて出発。サクサク進んだとは思うが結局行き40かかってしまった。ガスピークでなにも見えないがとにもかくにも今年度冬季初ピークである。まあほぼ100%打てるとは思っていたがこれはRPGでいうところのレベルデザインの秀逸さである。プレイヤーが最初に遭遇する難関はこれぐらいがちょうどいい。そこそこの達成感に包まれながらテルモスを飲んで写真を撮ったり。秋山さんが「逆さ撮りされた」とか戯れていた。写真が撮り終わると帰路へ着く。この道はこれといった危険個所もなく気持ちよく歩けて良い。テン場についたらそのままサイト開始。夕飯は炊き込みガーリックライスとビーフシチュー。長崎はペミカンを仲がとってもいい女の子に作ってもらった模様。クソッ!彼女がいることより去年の12月合宿でHAPPY3(塚越さん、秋山さん、三谷)の下ネタトークに混じらなかったのが許せねえッ!ビーフシチューはめっちゃうまかった。ただラード足りてる?TGRはもう少し塩っ気がほしいかな。この間天気図を見たり小屋のテレビを見て天気を判断するが、天気予報が明日は深夜中はれて午前曇り午後雪みたいな予報だったので判断としては大天井サブ、とすることに。
夕食後、水作りをおえると差し入れの酒があまりに多いということで宴会。木村さんの梅酒、秋山さんのJINRO、神の河、大城のロールケーキ(なんと潰れてない)、広瀬のウイスキーを開放。もちろん長崎は酒の肴になっていた。ナホちゃんだっけ?三谷は相変わらず誘導尋問がうまく、秋山さんをはじめとしたジジ天はシモかった。19:30就寝。

11/22()晴れ→夜雪
6:40燕山荘―7:10蛙岩通過―7:20蛙岩直後7:308:40為衛門吊岩付近8:509:45切通岩9:5510:30大天井10:5011:25切通岩11:3512:40為衛門吊岩付近12:5014:20燕山荘
起床は46。起きたら快晴で景色は大変良かったよう。朝食はもちクリーム雑炊だがもちがあんまできてなかった。出発の準備を進めるが朝から体調がいまいちで、徹夜した朝のようなフワフワ感があったので熱を計ると37度あった。小屋の人によると最近は冬に表銀座ルートを取る人は少なく、今シーズンは大天荘閉鎖後だれも大天井を打てていないという情報も足かせとなり、だいぶ判断に手間取ってしまったがイけると判断して出発。出発が遅れてしまったのは自分によるところが大きかったと思うので申し訳ない。今日は最初からアイピケでGO。燕を背に30分ぐらい歩くとすぐ蛙岩。菊池にアイゼンを脱いで冬道、鈴木に夏道を無理しないよう言って見てもらう。夏道が普通に通れたので本隊はそっちを通す。あれなら初冬の時期は大体夏道でいけるんじゃなかろうか?一部の人は冬道(蛙岩の中)を行ったがまあまあおもしろかったそう。ここでたるむ。このコースは情報通りずっと槍が見えていてかっこいい。いつかは冬に行きたいものだ。2pほど稜線を歩くと切通岩に着。クサリとハシゴだがまあ大したことないだろう。沢未経験の自分が言うのだから間違いない。一人づつ通し大天井直下の分岐でちょっと早いたるみ。結果的にこの判断は正解だった気がする。一応リミットが近かったのでここから(基本的には)一回もたるまない宣言をして出発。ここから大天井は意外と高低差もありそこそこ長く、ちょっと越えにくい岩や滑落したら即死なんじゃないかという斜面もあるので注意を要する。しっかりとアイピケ歩行をしていれば問題はないが、隊を延ばしてしまったのは失敗だった。個人的な所感としてはここは3年トップでもいいかもしれないと思う。この結構疲れる道を上がりきると、大天井の看板と堂々たる槍の雄姿が見え感無量。強い風の吹きすさぶ快晴の中テルモスを飲むのも風情があり、ここまでたどり着いたことに種種の+の感情が流れ出た。まあここから常念へつなげないのは残念だが、冬ではそこそこ“深い”山である大天井を打てたので満足である。恒例の集合写真を撮って下りる。上りは結構怖かったが意外にも下りはそんなに怖くなかった。トレースがついているせいだろうか?ガンガン下り、すぐ分岐へ。ここから切通岩まで下るが、切通岩直前の下りで塚田が足を滑らしたらしく2mほどすべって腰を打つ。じんじんしていると言うのでたるむが、そんなに問題はなかったらしく、出発する。為衛門吊岩前の尾根が西へ曲がるあたりでトップが尾根東側に道っぽいものを見つけたようなのでセッピなどに気をつけるよう言ってのばす。結果的にはそんなに短縮にはならなかったものの、上り下りしなくてよく道も(旧夏道?)しっかりしていたので楽だった。稜線上に合流してたるみ。ここから90分のロングピッチをきって燕山荘に着いた。このロングピッチは不評で、結構多くの人、珍しい人が疲れていた。今日中に中房へ降りれるかも(テン場代浮くかも)というケチ根性ともうすぐつくだろうという楽観視から生まれたものなので要反省。明日はあまり天気が良くないようなので合戦小屋まで下りることも考えたがあまりに賛成者が少ない(3人)のでやっぱり燕山荘泊。
今日の夕食はクラムチャウダーとTGR。TGRは昨日味が薄かったので山岸さんがなぜか持っていたラーメン(しょうゆ)の粉スープを投入させるが、1袋ではあんまり変わらなかった。また、今日は飯のほうできれいな茶飯を作らせ木村さんの差し入れであるラムをちょっぴり投入。いつものウイスキー茶飯よりワンランク上の味にみんなウマウマしていた。なお秋山さんはラムの入れすぎで既に酔っていた。今日はなんと12人が8pくらい行動して水を3発しか消費していないので水作りが2発ですんだ。水作りが終わると当然宴会。木村さんのラム酒と大城の甘酒を追加開放。頭が痛いと言っていた広瀬は飲んでいなかったそうだが元気で、ハッピートークを繰り出す秋山さんと三谷に「もうみんな死ね」みたいなこと言ってた。というかここまでもう一個の若天のこと書いてないがジジ天から遠かったから許して。きっと伊佐と塚田はイチャイチャ、鈴木は殺伐と菊池はほのぼのしてたんだろう。
まあそんな感じで19:30くらいに?就寝。このまま平和に終わるかと思いきやそうはいかなかった。10:30ごろにまわりがざわざわしはじめたので起きると、どうやらかなりの雪が降って、またテントを張った場所が尾根から飛ばされた降雪が積もりやすい場所であったために、テントの尾根側に多量の雪が積もってしまったらしい。夜中にも関わらず塚田と菊池が除雪作業をしてくれていて、のちに大城も手伝ってくれたよう。本来はジジイがすべき仕事であるので、1時にジジイがもう一度除雪することにして就寝。この際、ジジ天では木村さんの「赤布も竹竿も打ってないから山岸に任せればいいんじゃね」にという鶴の一声に対し、山岸さんが「いいですよ」と快く引き受けてくれた。ありがたかったです。

11/23()快晴
6:20燕山荘―6:50合戦小屋7:158:40中房温泉
今日はちょっと余裕をもって46とした。朝食はとりもち雑炊。個人的には結構好きだが生姜味が濃すぎた。チューブ一本全部使うなよ…。あとは「とり」部分が「鳥がら」じゃなくて「鳥肉」だったら神だった。んで5:15くらいに撤収開始。途中幕営許可証を返し忘れてアイゼンを付けてしまったので菊池に返してきてもらう。今日も一応アイピケ。結局出るのは6:10くらいになってしまった。今回はトイレに行っていた人が遅れていたのもあってある程度は不可抗力かもしれない。表銀座があまりに綺麗なので燕山荘前で写真を撮り、6:20くらいに出発。昨日の天気予報では今日は雪、下界雨だったのだが憎らしいほど晴れ。まあ晴れて下りの合戦尾根は気持ちいいからいいや。気分よく下っているとなんと28分で合戦小屋につく。ここは電波が微妙だったのだがまごつきながらも8:30中房にタクシーを呼んで下る。
ここからの下りは意外にアイゼンがないと滑りそうな場所も多く、みんなはやいなあと思いつつ下っていると案の定伊佐が足を滑らせて腰を打つ。まあ速く正確なアイピケ歩行と足首の対応力を求められる感じだったからな…。ちょっと調子悪そうな伊佐をセカンドに入れて再出発。この後はもっと雪が溶けてアイピケが邪魔になる部分が多かった。積雪量も関係するので一概には言えないが、今回は合戦小屋から40分アイピケ、40分ツボって感じが正解だったかも。
まあ8:30はやっぱり甘読みすぎて急ぎに急いで8:40中房着だった。反省反省。でタクシーでしゃくなげ荘の温泉(中房から引いているらしい)まで行き、温泉に入る。ここで反省会後三谷に穂高まで7人を2回に分けて送ってもらい、木村さん秋山さん山岸さん高橋三谷で車で帰った。ええsL特権です。広瀬が乗せてほしかったようだが、「むしろ伊佐のほうが心配だけど大丈夫だろう」というA<B<C論法を駆使して封殺した。往復4000円おいしいです。


まとめ
この山域は燕、常念、蝶それぞれを打とうとすれば大したことはないが、大天井を含み縦走するとなると本ザックで重いことも含めるとそれなりに難しいコースである。しかし蛙岩、切通岩は普通に通過可能で大天井も十分注意を払えば行ける。ワンゲルで出すことが不可能なレベルだとは思わない。燕、常念、蝶を打ちたいときは「表銀座コース」として計画しあわよくばを狙ってもいいのではないだろうか。
今回の山行についてはまあ個人的感想としての達成度は75%くらいで満足している。各係もしっかりしてくれたし、同級生も頑張ってくれて、先輩方にもいろいろアドバイスをもらい有意義だった。当面の目標は撤収、出発を早くすることか。なんにしろ冬山シーズンへの動機づけ、テンションアップ及び問題の洗い出しという初冬の役目は果たせたのではないかと思う。

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