【個人山行】秋企画 越後三山


もともと越後三山+荒沢岳を3泊4日で縦走するという企画で、天気の関係で八海山には行けませんでしたが、山頂での天気は最高で稜線歩きも楽しめました。

                  兎岳山頂

                                  文責 2年会古田


参加者(敬称略)

3:CL福本、2:久島、sFsW塩野、sHsE長藤、sL古田、1:EW鴨田、HW川中、W後藤、FW田村


 

9/20()

東京=(電車)= 浦佐駅=(バス)= 荒沢岳登山口▲0

 

 前日の天気予報で2021日が晴れとのことで本ルート入山にし、当日は浦佐駅で集合。水上駅からはICカードが使えないらしく、浦佐駅の改札で手間取る。山口から来てくださる予定の福本さん以外のメンバー全員予定通り集合。1340分浦佐駅東口出発のバスに乗り、銀山平で降りる。料金は1200+荷物台100円。そこから15分ほど歩いて荒沢岳登山口についた。車が10台ほど駐車できる広さできれいなトイレがあった。日の入りまで時間があったがみんな銀マをしいてごろごろしている。sLは銀山平近くのテント場を見に行った。久島はダムを見に行っていた。18時ごろ就寝。福本さんはタクシーで20時ごろ到着したらしい。

 

9/21() 快晴

▲0 5:30~6:14 前山6:25~7:09前グラ下7:19~(水休憩5分)~8:55前グラ9:05~(水休憩5分・たるみ20分)~10:55荒沢岳11:32~12:12灰吹山12:22~13:20灰ノ又山13:41~14:03源蔵山14:04~14:17水場▲1

 

 430sL起床。起きたら福本さんいた。445ほどを目途に順次みな起きる。5:20体操。5:30トップを塩野で出発。sLL装が重い。長藤は防寒着を着ていたため足取りが重い。セカンドに行ってもらう。次のトップは田村。トップは初めてなので久島を補佐に着ける。前グラ下~前グラは鎖場が連続するため、ヘルメット・クライミンググローブを装着し、福本さんにトップに出てもらう。途中後藤が鎖のない岩場で土に足を置き、その土が崩れ滑落した。下にいたsLが支える態勢をとったが偶然トラバース道の鎖に引っ掛かり数十センチ落ちるにとどまり、九死に一生を得る。それ以外鎖があるため特段危険というわけではないが、9人も通過するとなるとだいぶ時間がかかる。読みより遅れてしまった。前グラ~荒沢岳は日差しが強く水休憩を適宜とる。またたるみの際に一日目のサイト予定地の水場を管理している陽さんに会い、その水場の状況や他の水場の情報などを提供していただいた(ちなみにその水場は陽さんの名前をとり「陽の水」と名付けられている)。山頂付近は紅葉しており、急登に苦しみつつ紅葉も楽しみながら荒沢岳山頂に到着。福本さんからゼリー、長藤から笹団子の差し入れ。めちゃめちゃおいしい。30分程度長たるみの後後藤をトップにして出発。以後中ノ岳まで今年は刈り払いがなされていると聞いており、特段歩きにくいわけではなかったが道に藪が入り込んでいた。sLの南ア前に買った5000円程度のタイツには穴が開きました。二度とタイツは買わない。灰吹山と灰ノ又山の間のコルで地図読み。一年会は全員正解。灰ノ又山から水場までは見晴らしがよく稜線歩きを楽しめた。サイト場は湿原となっており、水場は水量豊富。15時からサイト開始。一年会がサイトに積極的な中、湿原でぐうたらしている二年会。これはひどい。1555分分配でき。Fはミネストローネ。一年会は天気図作成に取り組む。暖かい飯を食べさせられなくて申し訳ない。ラジオ終了15分後鴨田が出来上がったよう。遅れて他も持ってくる。詳しい添削は明日に移し、とりあえず夕食後テントを立て19時就寝。風が強い。


 

9/22() 晴→曇り時々雨

▲1 5:32~(たるみ10分)~6:47兎岳7:19~7:37小兎岳7:38~(スマホ探索+たるみ66分、たるみ10)~10:45池ノ段分岐10:45~10:57中ノ岳10:5711:01中ノ岳避難小屋▲2

 

 4時起床。432分分配でき。Fはチーズ餅味味噌鍋。523分体操。傘雲のかかる雲があり、雨への不安に駆られながら出発。65分程度で兎岳に到着。読みの約0.6倍。エアリア遅すぎ。兎岳山頂では晴で、越後三山が見えた。今山行の景色のハイライトかもしれない。兎岳以後も道に藪が入り込んでる。845分頃日差しが強く前回のたるみ後25分くらいで水休憩をとったところ、福本さんがスマホをなくしたことに気づく。前回のたるみの場所で落としたよう。声の届く範囲で間隔をあけながら全員で空身で探しに行く。GPSを入れていたsLが前に呼び出され、たるみ場所を正確に特定。福本さんとsLの懸命な捜索の結果、sLがスマホを発見、今度何かおごってください。荷物をデポした場所に戻り、たるみをとった後再出発。池ノ段分岐周辺は岩が露出して危ない。中ノ岳手前で雨が降り出し、山頂を無視して小屋に飛び込む。小屋にはだれにもおらず、雨が止むまで自己紹介などして時間をつぶす。1240分ごろ雨がやみ山頂に行く。雲があって展望はあんま良くない。小屋に帰った後は天水を汲み、明日以降の予定を話し合う。少なくとも明日はいつまで天気がもつか微妙で24日に八海山に向かうのは難しそう。明日朝2425日天気、雨雲レーダーを見て判断することにする。14時半からサイト開始。一時間後分配でき。Fはカレー。sLはワンゲルで普通のカレーは初。美味かった。一年会は今日も天気図に取り組む。鴨田以外は微妙。二年会はみんな添削に熱心だった。sLはきれいでない後藤の天気図にシンパシーを感じる。天気図作成・添削と並行して明日の飲み水確保のため天水を沸騰させた。しかしコメのでんぷんやカレーの汚れが浮いており、結局ほとんどのメンバーは天水を飲み水とした。日没後も誰も小屋に来なかったので広々と小屋を使って寝ることができた。就寝前時間があったので一年会とsL、長藤は大富豪をし、4戦中2回大富豪、一回富豪とsLは大人げなく圧勝した。19時半就寝。雨風強し。

9/23(木) 晴→曇り

2 5:33~5:56四合目5:57~(たるみ10分)~6:43檜廊下6:43~(たるみ10分+眼鏡探索8)~8:16天狗平8:16~(たるみ10)~9:04グシガハナ分岐9:04~9:23越後駒ケ岳10:01~10:13駒の小屋11:20~11:56百草の池11:56~(たるみ10分)~12:32小倉山12:32~13:03道行山13:04~(たるみ15分+ハチと遭遇・その対処)15:18石抱橋

 

 4時起床。440分分配でき。朝はカルボナーラ。やっぱペンネに外れ無し。福本さんと長藤は食べるのが遅い。本日以降の予定だがヤマテンを見たところ23-25は好天を期待できなかったのでER3でおりることを決断した。528分後藤に体操を頼み、33分田村をトップに出発。夜の雨で道がぬかるんでいて非常に滑りやすい。前の一年会が難所もすいすい進み隊が速いためそれを手伝っている。塩野・長藤はよく滑る。sLも誰にも気づかれず滑る。前の方で久島が長藤・塩野にキレて言い合いになってる。滑って危ないことについてらしい。両方落ち着けって(笑)。四合目~天狗平の区間は尾根が非常に細いところもあり時間がかかるし危ない。さながら大キレット(行ったことないけど)。


天狗平手前で後藤が滑る。顔が見えないところまで落ちたらしい。笹薮があってよかった。尾根に復帰したときに眼鏡をなくし探索が始まる。5分かけて見つかった!正直見つかると思ってなかった。天狗平から登りが始まる。しかし山頂付近には雲がなく晴れてきており、隊のモチベは最高潮。トップは阿吽の呼吸で疲れてそうな長藤に。sLも登り速いときついからね。それでも読みより結構巻いてる。やはり越後三山のエアリアは緩いのかな。


ER3との分岐でザックをデポし越後駒ケ岳へ。晴れの山頂は素晴らしい。



30分ほど長たるみをしデポ地に戻り、駒の小屋方向に行く。長藤は小屋のトイレを目指しsLの約3分前に到着。sLが遅れて小屋につくと隊の雰囲気が重い。どうやらER3の駒の小屋ピン手前の橋が落ちており通れないらしい。やってしまった。。。ネットで調べてみても書いてあるので完全にsLの落ち度。小屋の管理人さんによると水深は膝あたりまであるらしい。まず渡涉するかどうか。隊は3年会以上が1人。沢経験者もほとんどいない。渡涉の記録はネットにはほぼ見つからず、実際に少ないようだ。本日雨が降ることが予想され、さらに危険性が増す可能性が高い。却下。次に中ノ岳に戻りER2下山ルートはどうかというと、上記の通り危険個所もあり、行きもよく滑った。雨が降ると当然さらに危なくなる。とりあえず今日小屋に泊まり、好天を選んで戻ることも考えられるが予報的に好天を望むのは難しい気がする。第三にERをとってないが枝折峠もしくは銀山平へ下りる案が挙げられた。管理人さんによると非常に整備されており一般的に使われているようだ。安全性は高そう。L権のために審議細則を守り、隊を危険に晒すのは流石に気が引けたので銀山平に下りることを決意。ちなみに枝折峠に比べ銀山平の方がタクシーのアクセスが良いため銀山平に行った。一時間程度の話し合いの後塩野をトップに据えて出発。なんか隊の雰囲気は重い。たるみの度にsL「お疲れ様」と声を掛けられる。気を使わせて申し訳ない、落ち込んでないとは言わないけどそこまで落ち込んでなかったです。銀山平へ繋がる林道直前に登山道にハチが現れ、田村が指をさされた。福本さんは前に飛び出し、塩野・長藤・sLが後ろに取り残された。ハチが落ち着くのを待ち再度通過を試みるがまだハチがいる。防寒具・ゴアマ・ヘルメット・防虫ネットを着込み強行突破を試み通過した。前では福本さんが、後藤が個装で持っていたポイズンリムーバーを使い対処してくれていた。sLらがそこに行くまで10-20分程度は経っていたが現状アナフィラキシーショックは出ていない。田村を空身にしてゆっくり進む。沢の渡渉もあったが問題なく通過し石抱橋で下山。田村を病院に連れていくか迷ったが、鴨田が病院に電話してくれて、病院の先生によれば症状について電話を通して聴く限り病院に連れていく必要がないとのことなので、そのまま白銀の湯で温泉に入り、ジャンボタクシーで小出駅へ。大善食堂で打ち上げし解散。

 

◎総評

 山頂は基本的に晴れで、稜線歩きも楽しめた。鎖場や通過危険個所も多く隊全体のレベルアップを図れたとは思うが、自分も含め歩き方を見てみると中ノ岳~八海山のルートに行けたのかは正直微妙。少なくとも次行く場合は隊の人数は考慮の余地がある。また審議を経てないルートをとり、隊を危険に晒してごめんなさい。執行代の方々にもご迷惑をおかけしました。

秋企画 雲ノ平

  雨続きの夏が終わって涼しくなってきた9月中旬に、北アルプスの雲ノ平に行ってきました!台風が九州近くに停滞していてヒヤヒヤしながら山に入ったのですが…

水晶岳南峰
水晶岳南峰にて
文責:福家