今年は一年会の冬山活動参加者があまり集まらなかったので、体験会をすることにしました。
装備を貸していただいたOBOGの皆様、ご協力ありがとうございました。
参加した1年会はみんな今後も冬山活動を続けてくれるようです。
写真があまりなかったので二つしか載せていませんが、快晴で良いコンディションでした。
参加者:OB1村田さん、4CL中津さん、3sL勝木、坂田[初]、曽根田[初]、幕内、2sW浦中、sEsFsH黒瀬、嶋中[初]、1W今田[初]、EH下平[初]、F関野[初]
12/14(金)雪
東京=(電車)=土合駅
村田さんの車と、残りの人は電車でアプローチした。嶋中と関野は終電に間に合わないので翌日の始発で来てもらうことにしていた。土合駅に着き、長い階段を登る。外は雪が降っていた。いつもの待合室には先客が一人いたが、ひそひそ話していたら、廊下に出て行ってしまった。悪いなと一瞬思った。7時半に東京を出た車組は23時半頃に着いたらしい。
車の人にスノスコやゾンデなどの初回者の装備のリーチを頼んでいたのだが、誰に渡すのかなどの説明ができておらず、これが翌朝のゴタゴタの一因となる。
12/15(土)雪
土合駅8:10〜8:35土合口駅9:20=9:35天神平駅10:47〜11:20BC12:06〜12:20雪訓場所15:30〜15:40BC
始発でくる二人は土合駅に8時33分に着く予定だった。ロープウェイは8時半から動き出すので、初回者にワカン着脱でもしてもらおうと思い、黒瀬を駅に残して他の人で先にロープウェイの駅に向かった。土合口駅に着きLが切符を買いに行った後、一部の人がいなくなっていた。Lはロープウェイ上の天神平に行ってしまうつもりだったのだが、それが伝わっていなかったらしい。村田さんに始発組の切符を持っていてもらい、残りで天神平に向かった。スキー場はすでにオープンしていて、天神峠へのリフトも動いていた。積雪は90cm。開場されていない斜面には雪上訓練で来ている人がたくさんいて、もそもそ動いていた。
天神平駅の前でワカン着脱の練習をしてもらいながら、始発組の到着を待っていた。何回か履き直していると、始発組が来たが、村田さんは来ていなかった。初回者に渡すはずの装備が車に残っていることに気づいて、土合駅まで戻ってくださったようだ。手間をかけてしまって申し訳ないと思った。
出発したのは11時前になってしまった。BCはいつものように夏道と天狗尾根の分岐付近にした。他の団体が多く、テントを張れるスペースが残りわずかで、もう少し遅れていたら張れなかったかもしれない。
サブ装にして、雪訓場所に向かう。ゲレンデ上部のいつもの雪訓場所は他の団体に使われていたので、スキーコースを少し降りたところで行った。内容は、アイピケ歩行、SAB、滑落停止、ビーコン訓練である。谷川に行くための訓練なので、アイピケ歩行に重点を置いて雪訓した。面白みに欠け、辛かったかもしれないが、山中でヘマを起こすよりかは訓練して慣れた方がいい。開始が遅くなったこともあって最後に行ったビーコン訓練にはあまり時間をかけられなかった。
BCにもどってサイトをした。水作りの体験もしてもらった。宴会の差し入れはソーセージがほとんどだった。
12/16(日)快晴
BC6:40〜7:14熊穴沢避難小屋〜7:38限界付近7:48〜8:53天神ザンゲ岩9:03〜9:25谷川岳9:35〜9:40肩ノ小屋10:00〜11:00熊穴沢避難小屋〜11:20BC11:45〜11:55天神平駅
日の出は6:49だが、晴れることもあって早くから行動できると思い、56半にしていた。実際、6時半には行動できるくらい明るくなっていたが、初回者が多いこともあって、あれこれ手間取って6時40分に出発。すでに数パーティーが出発しており、トレースはバッチリ付いていた。ツボ足でも楽に歩ける。尻出し岩は夏道で巻いた。巻いている辺りで陽が出始め、真正面に大きく構える谷川岳が赤く染まった。この景色を見せることができてよかったと思った。その後も何の支障もなく登っていく。夏は鎖場のはずの急登も、雪が付いていると難なく登れる。風は穏やかで寒くなく、雲ひとつなく晴れ渡り、これ以上ないくらいに良いコンディションだった。
二度たるんだのちに山頂に着く。アイピケは結局最後まで使わなかった。あまり辛い思いをさせずに、山頂から雪に覆われた山々を見せてあげることができた。だが冬山ならではの強風を楽しみにしていた曽根田には少し物足りなかったようだった。申し訳ない。こればかりは私の手に負えない。
肩ノ小屋に戻ってモスる。下りでは登ってくる多くのパーティーとすれ違ったため、余分に時間がかかってしまった。5分以上同じところでじっとしていることがあったくらい、とてもたくさんの人が登っていた。熊穴沢避難小屋で、藤原さんと川原さんに会った。二人でスキーに来ているらしい。BCに着いてちゃっちゃとパッキングした。今回は体験会なので午後の雪訓はなしにして帰ることにした。
土合口駅から、村田車を往復してもらい、湯檜曽の温泉に行った。ロープウェイのチケットを見せると、入浴代が安くなった。打ち上げは上牧駅の近くのくるりというラーメン屋。生卵のサービスがあり、器に山盛りになっていた卵が、ワンゲルが帰る時には殻だけになっていた。
雪訓 |
総評
体験会ということだったが、内容は普段の雪訓とあまり変わらないものになってしまった。もともともっとゆるいはずだったが、面子を見て谷川の方がいいと思い、さらに谷川に行くために雪訓が多くなり、例年の雪訓とあまり変わらない内容となったが、結果としてはこれでよかったと思う。コンディションが良く、冬山のいいところだけを体験することができた。貸し出し装備の準備に苦労した。貸してくれる人の都合もあるので、早め早めの準備が肝要である。今後は一般のレンタルショップに頼んでもいいかもしれない。
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