単独で白毛門沢に行ってきました。きれいだったのでブログにあげときます。
個人山行 白毛門沢(単独)
◎前書き
どうやっても院試勉強に集中できなくなった。突然どうしても山に登りたくなった。山に行ったら何か変わる気がした。幸い今までワンゲルで培ってきた経験や知識や技術をもってすれば、独りだとしてもある程度おもしろいことはできることに気が付いた。手元にあった18きっぷ。そうだ上越に行こう。白毛門沢くらいなら、行ったことはないが、余裕をもって登れるだろう。一人でも行く気満々だったが、一応沢面子に声をかけてはみた。でも結局は一人。逆にやる気が出てきた。人生初の単独山行が沢とは。絶対成功させてやる。自分の体力に自信があったので、前夜泊はせず、敢えて東京朝発の弾丸山行の形をとった。(実は18きっぷ一回分だけしか消費したくなくて、交通費をケチっただけ。)
◎行動記録
2018/7/30(月) 晴れ
東京=水上駅=土合橋バス停~駐車場9:44~入渓9:51~ハナゲノ滝下10:06~白毛門沢出合10:17~4×7mトイ状10:22~5m 10:38~5×10mトイ10:49~2段11m下11:00(たるみ)11:13~タラタラのセン下11:21~上11:31~大ナメ下11:37~二俣12:08~12:22たるみ12:40~13:11 1550mたるみ13:30~白毛門山頂13:50(着替えたるみ)14:15~駐車場15:13~土合駅=東京
早朝、始発の電車に乗り込む。のつもりが、乗り換えの駅のコンビニで地図を印刷していたら、予定の電車に間に合わず。まあ、いいや。土合で下車するつもりだったが、次の電車が一時間以上先だったので、とりあえず水上まで行って谷川ロープウェイ行きのバスに乗ることにする。土合のあのクソ長い階段を登らずに済んだから結果オーライ。土合橋で下車。
駐車場で出発の準備をしていたら、キャニオニングのツアーのバスが続々とやってくる。萎え。まあ、すぐ抜けるだろうからいいか。予定より一時間弱遅れての入渓だが、日の入りまではまだまだ時間はたっぷりある。時間が足りなければ帰るのみ。単独行で焦りは禁物。登山ポストに計画書を入れる。東黒沢橋から少し登山道を歩きつつ、途中で逸れ、最初の堰堤を巻く。入渓。
最初は単調な河原歩き。でも丹沢奥多摩とは違ってすでに開放的。すぐにキャニオニングの集団に追いつき、一瞬で追い越す。いい商売だな。おれはあんまりやりたくはないが。久しぶりのハナゲの滝。一年会でナルミズに行って以来だから3年ぶりか。あのときとは比べ物にならないくらいの山経験を積んできたことを噛み締めながら登る。水流左。
その先は川幅が細くなるが、水は時折エメラルドグリーンの色を魅せる。これでもかってくらいオタマジャクシが泳いでいる。やっと山にきたことを実感する。白毛門沢出合。
出合を過ぎると少し狭くなる。すぐに4×7mトイ状。 最初直登しようとしたが、水圧強そうだったのでやめる。左巻。その先でカエルを見つける。近づいたら死んだふりした。かわいい。 5mは岩の上を右小巻。今度はカタツムリを見つける。沢の水に触角が当たると方向転換して上手く水を避けていた。かわいい。 5×10トイ状は右の岩を登る。2段11mの下でたるむ。 結構無駄な動きしたつもりだったが、なかなかいいペース。のんびり休む。あー、山やっぱいいな。2段11mは右小巻き。6mは左壁。ちょうどいい難易度の登攀。そしてタラタラのセン。 でかい。下段の5mは左壁を登り、そのあとは左巻。滝の落ち口付近にちょうど出た。5mは右巻き。大ナメ滝。 うおー。下段は右巻きして、ナメはフリクションを利かしながら慎重に登る。大岩は左から回り込む。そして急に視界が開ける。 よっしゃー!なぜか雄叫び。これだよ、これ。滝をいくつか越えて、二俣。右に入る。ご丁寧に赤テープがついてた。わかるっちゅうの。その先は滝なのか段なのか区別のつかない地帯が続く。高度をグングン上げていく。暑くて疲れてきたところでたるみ。 山と自分の一対一の対話にたまらなく心が躍る。自分のペースで思ったルートを進んでいく。おれは単独行が好きかもしれない。十分休んだところで再出発。水もほぼ枯れかかった1550mくらいで景色が良すぎるので堪らずまたたるむ。 岩の上で寝転がる。____。山はおれがどんな感情でいたって、いつでも変わらず迎えてくれる。下界とは全く別次元で時間が流れているかのようにすら感じられる。それが今のおれには深く深く染み渡った。おれ、やっぱり山が大好きだ。____。 よし、あと一息。噛み締めるように白毛門までの美しい詰めを堪能する。踏み跡を辿っていくとそのままポンっと白毛門山頂に着く。 おわりー。だーれもいないのでゆったりと沢装解除して、着替える。白毛門も地味に2年振りか。景色を十分堪能したところで、下山開始。 別に急ぐつもりはなかったが、半分駆け下りるようにして、あっという間に元の場所に。一時間かからなかった。 土合駅までよく見知った道を歩く。時刻表を見ると、ちょうど10分後くらいに電車が来るよう。タイミング良すぎ。15時半過ぎの電車に乗って、そのまま東京まで真っ直ぐ帰った。土合の滞在時間は6時間くらいだった。移動時間の方が長かった。あっという間に過ぎていった一日だった。
駐車場で出発の準備をしていたら、キャニオニングのツアーのバスが続々とやってくる。萎え。まあ、すぐ抜けるだろうからいいか。予定より一時間弱遅れての入渓だが、日の入りまではまだまだ時間はたっぷりある。時間が足りなければ帰るのみ。単独行で焦りは禁物。登山ポストに計画書を入れる。東黒沢橋から少し登山道を歩きつつ、途中で逸れ、最初の堰堤を巻く。入渓。
最初は単調な河原歩き。でも丹沢奥多摩とは違ってすでに開放的。すぐにキャニオニングの集団に追いつき、一瞬で追い越す。いい商売だな。おれはあんまりやりたくはないが。久しぶりのハナゲの滝。一年会でナルミズに行って以来だから3年ぶりか。あのときとは比べ物にならないくらいの山経験を積んできたことを噛み締めながら登る。水流左。
その先は川幅が細くなるが、水は時折エメラルドグリーンの色を魅せる。これでもかってくらいオタマジャクシが泳いでいる。やっと山にきたことを実感する。白毛門沢出合。
出合を過ぎると少し狭くなる。すぐに4×7mトイ状。 最初直登しようとしたが、水圧強そうだったのでやめる。左巻。その先でカエルを見つける。近づいたら死んだふりした。かわいい。 5mは岩の上を右小巻。今度はカタツムリを見つける。沢の水に触角が当たると方向転換して上手く水を避けていた。かわいい。 5×10トイ状は右の岩を登る。2段11mの下でたるむ。 結構無駄な動きしたつもりだったが、なかなかいいペース。のんびり休む。あー、山やっぱいいな。2段11mは右小巻き。6mは左壁。ちょうどいい難易度の登攀。そしてタラタラのセン。 でかい。下段の5mは左壁を登り、そのあとは左巻。滝の落ち口付近にちょうど出た。5mは右巻き。大ナメ滝。 うおー。下段は右巻きして、ナメはフリクションを利かしながら慎重に登る。大岩は左から回り込む。そして急に視界が開ける。 よっしゃー!なぜか雄叫び。これだよ、これ。滝をいくつか越えて、二俣。右に入る。ご丁寧に赤テープがついてた。わかるっちゅうの。その先は滝なのか段なのか区別のつかない地帯が続く。高度をグングン上げていく。暑くて疲れてきたところでたるみ。 山と自分の一対一の対話にたまらなく心が躍る。自分のペースで思ったルートを進んでいく。おれは単独行が好きかもしれない。十分休んだところで再出発。水もほぼ枯れかかった1550mくらいで景色が良すぎるので堪らずまたたるむ。 岩の上で寝転がる。____。山はおれがどんな感情でいたって、いつでも変わらず迎えてくれる。下界とは全く別次元で時間が流れているかのようにすら感じられる。それが今のおれには深く深く染み渡った。おれ、やっぱり山が大好きだ。____。 よし、あと一息。噛み締めるように白毛門までの美しい詰めを堪能する。踏み跡を辿っていくとそのままポンっと白毛門山頂に着く。 おわりー。だーれもいないのでゆったりと沢装解除して、着替える。白毛門も地味に2年振りか。景色を十分堪能したところで、下山開始。 別に急ぐつもりはなかったが、半分駆け下りるようにして、あっという間に元の場所に。一時間かからなかった。 土合駅までよく見知った道を歩く。時刻表を見ると、ちょうど10分後くらいに電車が来るよう。タイミング良すぎ。15時半過ぎの電車に乗って、そのまま東京まで真っ直ぐ帰った。土合の滞在時間は6時間くらいだった。移動時間の方が長かった。あっという間に過ぎていった一日だった。
◎まとめ
白毛門沢は上越の沢で一番と言っていいほどに手軽な沢だと思う。簡単だし、短い。だからといってつまらないなんてことは一切なく、十分上越の沢の美しさを堪能できる。個人的には山の良さを再確認したいい山行だった。単独行、またやってみようかな。(決しておすすめはしない。特に沢。よっぽどの自信がない限り行くべきではない。)
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