岩菅山

         
一泊二日でも山深く気持ちのいい稜線上をまっすぐ貫く、夢ある"The 縦走" をしたいなあと出した企画です。結果的に天気が悪く景色はあまり望めなかったものの、雪などもあり、奥深い山での縦走を楽しめました♪


参加者
4年会 長根 3年会 CL飯沼 2年会 EWsF坂田、sL松峯 1年会 FH武井


10月27日(金) 東京=長野駅=湯田中駅▲0 晴れ🌞
 バスタ新宿の待合室に1720分集合。が、Lの個人的な都合で直前に半集合にしギリギリに到着したら、みんなそろってこっちを向いていた。すみません。すぐ17:45発の長野駅のバスに乗り込む。3200/人。sLがまとめてバスの予約をしたのだが、飯沼さんは個人的にも予約していたので2席用意されていた。3列シートで快適だった。長野駅には予定よりだいぶ遅れて22時前に着く。長野電鉄にのり、湯田中へ。隣のホームにスタンバイしていたsnow monkeyとかいう特急は、レトロながら立派で、しかしプラス百円でのれるらしい。これに乗りたかった。湯田中で駅カン。水を1発だけ汲む。すぐ近くにコンビニがあって便利。sLは銀マを忘れたが、莉奈ちゃんが半分敷地を貸してくれた。心がホットになる。ほんのり温泉の香りが漂う温泉街で、早くも温泉モチベを高めつつ就寝。

10月28日(土)曇り のち雨 ☁️→☔️
5:000湯田中=5:40聖平登山口5:55~6:05小三郎小屋~6:20水汲み6:26~6:31アライタ沢~6:39たるみ6:48~7:50ノッキリ(方針会議)8:03~8:35岩菅山山頂9:35~10:20裏岩菅山10:42~11:31たるみ11:53~12:30カニの横ばい~12:32たるみ12:43~13:12烏帽子岳~14:03たるみ14:12~14:22テン場▲1

5時に中野ハイヤーのタクシーに乗る。できれば5人一緒に乗りたいこと、荷物が多いことを事前に伝えておいたのだが、普通のタクシーがやってきて焦る。しかも、荷台にザック5つを立てて入れ、固定し、開け放ったまま走行することに。心配しながら乗り込むと、なんと、前に三人乗れる仕様の超年代物のタクシーであった。なんでも、「五人で乗りたい」という客のために、一台だけ大事に残し続けているらしい。すでに34万キロも走行しているが、また車検に通すつもりだとか。他の車両はプリウスとからしいが、ナビもないこのタクシーの車種はなんだったんだろう。さて、たくさんのスキー場の横を走る。一ノ瀬あたりになってもまだ車が止まらないので少し不安になる。嫌な予感は当たった。走り続け、着いた先は、ER入山先の聖平登山口。。。ほんの少しショートカットになるので「まあいいや」ということで、意図せずER入山になってしまった。神の思し召しかもしれない。
さて、気を取り直し体操をし、出発。ゆるい木の階段を上る。小三郎小屋にあっという間についてしまい、ここから傍に水が流れる気持ちのいい平坦な道を行く。乃愛さんが、「いいウォーッミングアップになる」といって嬉しそうだったので私も嬉しかった。早くもアライタ沢についた。一人1発水汲み。しかし、その後もういちど沢が出てくる。こっちがほんとのアライタ沢で、新幹線みたいに流れる沢で、水道よりも汲みやすそうだった。さて、果てしないような階段をのぼる。完全に落葉していて残念。標高を上げるにつれて冷たく強い風を感じる。少しずつ道の傍に雪が見られるようになる。武井地図読み正解。この先のノッキリではこれから稜線に出るので雪を心配して方針会議。とりあえず岩菅山まで行ってみてから判断ということになった。途中おじさん一人とすれ違う。この山行で最初で最後にすれ違った人になる。積雪はどんどん深くなり、岩菅山山頂は雪景色であった。
トイレのドアも雪に埋まったり凍ったりで開くのにえらい苦労した。寒すぎたので、素敵な避難小屋でダラダラ方針会議。武井&長根さんは寒くて震えが止まらないようだった。小屋が快適すぎたのか、寒すぎて早く温泉に入りたいからか、この先お世辞でも天気は改善すると言えないからか、モチベだだ下がり。サブ装で裏岩菅山までピストンし、小屋泊するという案も出た。しかし、結局みんな切明温泉に下山したい!し、いまのところ雪も危険でなさそう!ということで、希望をもって本ザックで進んでみることにした。sLはみんなのモチベを感じて嬉しかった。小屋から出てまだ撮っていなかった集合写真を撮り、軽アイゼンを付け、裏岩菅山へ。北斜面で標高が高いので、さらに雪深くなる。夏山ではない。しかも結構アップダウンがある。雪が締まっていて歩きやすいのは幸いであった。裏岩菅山でもたるみながら方針会議。この先のカニの横ばいは危険箇所だが、時間も余裕なので、13:00limitを設定して進むことにした。このとき気づいたのだが、なにも一番寒い山頂でたるまなくてもよいではないか。曇って展望もないことだし。。。しかし奇跡的に時折北アルプスの方が開け、とても綺麗に見えたのでよかった。
(△奥に雪をかぶった北アルプスの山々がうっすら見える)


最初は平坦な道が続くが雪深く、歩きにくい。本来なら、この先の縦走路が一直線に見えるはずなのに、みえないので辛い。風もつよくなり、ポツポツと雨の予感がしてきたので、たるみ、雨具を着用してもらった。いちごキットカットの差し入れを放出。
 正午ぴったりにカニの横ばいらしきところについた。何も危険じゃない〜と思ったが、ちがった。この後、真のカニの横ばい付近に来ると、岩がそびえ、よじのぼり、細い稜線に出なければいけなかった。後退も考える。とりあえず、空身で偵察に行く。けっこう怖い。が核心部を過ぎると一気に風が弱まり、丁寧に行けば問題ないとおもったので、トップを莉奈ちゃんにしてそろそろ進ませる。「風強いじゃん」という莉奈ちゃんの本気の怒りが聞こえた気がする。なお、sLはこの過程で今本に借りた軽アイゼンを落としてしまった。超えたあとたるんで気を取り直して烏帽子岳へ。烏帽子岳は笹原が広がり、最高であった。後ろを振り返ると岩菅山も見える!あとはテン場に進むしかないと、モチベ復活。しかし、ここからがネックだった。異常に急な下りが延々つづき、しかも積雪している。最後尾のsLは8割方尻で滑っていた気がする。ようやく、ゆるくなり、きづいたら笹原に出る。雪はメッキリとなくなった。よかった。その後当然樹林帯にはいり、すばらしいテン場が目の前に開けて、最高。
 まわりの根曲がり竹が風をふせいでくれる。もちろん先客はいない。雪もない。刈り取られた道に沿って水場に行き、沢を下って水汲み。

 テントを設営し、乃愛さんのさしいれのホットなももの飲み物をいただく。15:30ごろから雨が降ってくる。飯沼さんは大量のコーヒーをつくる。あまりそうなので、晩御飯のビーフシチューの中に隠し味として投入してはどうかと提案したら大反対された。晩御飯のあとは宴会。上級生が多いためか、大量の差し入れがあった。20時頃に4半6とし、明日の晴れを夢見ながら就寝した。


10月29日(日) ☔️

 6:08▲1~7:05南の肩~7:10たるみ7:20~7:48水場入り口〜8:08広場8:20~9:25たるみ9:34~10:40発電所上部10:50~11:13切明温泉

 朝から雨である。願いは届かなかった。真っ暗なので撤収を15分遅らせて出発。
ひたすら下る。ドロドロだし、辛い。笠法師山のトラバースもトラバースのくせにすべりやすくずっと右に傾いた状態なので辛い。みんな総じて無口である。口をついて出てくるのは、早く温泉入りたい、の一言。水場入り口はトラバース中突然現れる。そのままひたすらくだり、平坦なところにでてしばらくすると広場。たるむ。わたしの口癖の発音にいちゃもんがつけられた。気持ちが伝わればいいじゃないの!(この隊は珍しく私以外全員チャイ語選択だったのだ。。。)その後もひたすらくだる。きづけば根曲がり竹はいなくなり、笹にかわっていた。樹林帯に入っても延々くだるのでイライラする。雨でヌルヌルになった粘土質の急斜面が続く。ヌルヌルというよりニュルニュル。そんなわけで、普通には下れるわけがない所々に真新しいロープがついている。刈り払いの際につけたのかなあ。皆しばしば尻餅をつきながらくだる。長根さんと莉奈ちゃんが同時にこけるのがここで一番愉快だった気がする。
 なかなかピンの発電所が現れず、皆やきもきする。飯沼さんを筆頭に「刈り払いで道が変わったんではないか」「建物は壊されたのではないか」という都合のいい説をもっともらしい顔で唱え始める。私もそうに違いない、下界はすぐそこだと思った。ところが、やつは現れた。記録に「敷地を通らせてもらって」などと柔らかく書いてあるが、建物の中を通過したと言っても過言ではない。その後はまともっぽい登山道になる。あと少しで河原の温泉じゃー、、、!切明温泉手前の吊り橋を見つめる。
 吊り橋に着くと、早速川を覗き込む。

















あれ、河原がない。上流にはダムがあるので雨天時の鉄砲水注意の看板。も、もしかしてこの川は例の川ではないのか、と思いたかった。河原湯どころではなーい。諦めて雄川閣のお風呂へ向かう。たとえ天気が悪くても雄川閣のお風呂から見る紅葉はとっても美しく癒されました。ここで岩魚、うどん、ビールなどを食していると秋山郷シャトルバスの運ちゃんに声をかけられる。我々しか客がいないから好きな時間に出発してくれるそう。ありがとうございます!お言葉に甘え、食後にすぐ帰路へつく。新幹線に乗り自然解散。


まとめ
晴れていたら、展望は本当に素晴らしかっただろう。
カニの横ばいはかなり危険であった。

2日目のくだりはハードで、今回のように雨が降ったらピッチは読みより長くなってしまうだろう。

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