沢sL企画石津窪


石津窪FB                         
企画:深山莉綾

参加者:4(*)廣長 3CL中村 2() EW新留 FHsL深山 1()中津
 
 
石津窪は、水量は少ないですが、大滝の懸垂下降が楽しめる良い沢でした。下山の道が荒れているので、行くなら今回のように遡下降がベストです。
 


 

2015/5/22()晴れ 東京=武蔵五日市=伝名沢橋▲0   アプローチは公共交通機関

2215分に武蔵五日市駅に集合。駅の交番に計画書を提出し、呼んでおいたタクシーで伝名沢橋へ向かう。5人で1台のタクシーに乗れた。アプローチで失敗するのは嫌なので自分に喝を入れて眠りこんでしまわないようにする。タクシーの中で入山連絡をし、採石場を過ぎた所にある伝名沢橋で降車。料金は2600円。安い。フェンスのところで下界訓練を行う。中津はよく覚えていた。fixで混乱していたが、何回かやればできるようになるはず。中村さんと中津は楽しそうにしゃべっていた。2330分頃に就寝。

 

5/23()晴れ 石津窪

0 4:034:28石津窪出合(沢装装着)4:484:58 4m 5:1510m 5:506:00 8×10m上~ハング6m上6:456:55大滝7:55(たるみ15)下降開始8:10大滝8:509:00ハング6m8×10m 9:50955 10m 10:3010:36 4m 11:0011:15石津窪出合(沢装解除)11:2512:00伝名沢橋

 

 中津にサブ装の中身を教え、4時出発。深山は、入渓点を間違えたりしてsL企画がとばないように緊張しながら進む。特に問題なく入渓点に到着。(新留は高速林道歩きの勢いで分岐を通り過ぎたが) 中津は自作のメガネバンド(輪ゴムを二つ結んだもの)をなくしてしまったので、もう一度作り直させる。出合の左の本流の角度を念のため切ってから右の石津窪に入ると、先に行っていた新留にどや顔で、「今度は俺は分かってたで」と言われた。

はじめの4m滝はフリー、次の4mは左岸支点TR深山。途中右手の2条滝は、水流が少なすぎて2条というよりは2滴だった。3×4mはフリー。10mは深山が右壁から登ったが、難しく途中から右巻きに逃げて新留と合流。登ったところのすぐにある左岸の木を支点にとり、右壁を中村さんにTR新留で上がってもらう。中津をTR新留で上げ、スリングセルフビレイで少し上の安全なところまで上げる。

次の8×10m滝と6mハング滝は連続する滝で、6mハングの方を深山は登れず、新留にTR(左岸支点)で上げてもらった。6mハングには残置スリングがある。6mハングを登った後、6mハング上の右岸に支点をとり、8×10mを中村さんがまずTRで中津を上げる。8×10mを中津が登り解除した後、ザイルを左岸に付け替えて、6mハングをTR手がかり深山。中津はハングをゴボウで登るのが辛かったようだ。角度を気にしてザイルを付け替えたりしていたので、結構時間がかかってしまった。8×10m滝の右壁のルートをL権者にTRで登ってもらうなどして、左岸支点で二つの滝をまとめて2TR手がかりにした方が早かったかもしれない。

遡行図にはない、新留お気に入りの(水のない)ナメ滝を過ぎると、あっという間に大滝に到着。大滝は水量が少なく岩壁のようだが、とにかく大きい。右巻きを見るため、新留・深山は左岸のルンゼを上がり、かなり上まで行ったところで踏み跡に合流。中村さんはもっと手前から巻き始め、踏み跡を見つけたそうだ。踏み跡に沿ってトラバースをするとそんなに怖いところはなく、すぐに大滝の落ち口に降りられた。巻きにかかった時間は15分。大滝の巻きは怖いと聞いていたが、良い巻き道を見つけられてよかった。

左岸の落ち口近くの木を支点に、中村さんに一度懸垂で降りてもらう。新留TRでもう一度中村さんに大滝を登ってもらい、初心者をそのルートで通すことにする。登る途中でムカデがおんぶの状態になっているのを二組見つけた、と中村さんが嬉しそうに言っていた。後で調べたらムカデは交尾はしないそうで、なぜおんぶになっていたのか気になる。中津は、右壁からではなく真ん中寄りのルートを通ろうとして、途中詰まっていた。でも登り終わると笑顔。廣長さんが大滝を巻き結びで登ったあと、大滝上でたるみ。廣長さんの蒟蒻畑を頂いた。新留は、釜のない滝は滝じゃないとか、まあ、慣れですからとか風格ある言葉をたくさん残していた。中津にワンゲル肉の作り方を教えていると、廣長さん曰く、火を消すタイミングの目安は「肉が死ぬまで」だそうだ。

たるみが終わり、大滝上から下降開始。右岸支点の太い木を支点にダブル懸垂深山。垂直な壁で懸垂をするのは楽しい。中津も、懸垂はATCとかのセットをするのは面倒だが、降りるのは楽しいと言っていた。

6mハング滝と8×10m滝は、まとめてダブル懸垂新留(左岸支点)。スリングセルフビレイで支点のところまで初心者を上げる。中津にとっては初めての沢だが、スムーズに懸垂できていた。

次の10m滝は、右岸支点でダブル懸垂深山。中村さんが何度も、可動チェックで引く方のザイルの色を聞いてきたので逆に不安になった。シングルでも足りそうな気はしたが、ザイルの余りの長さから見てシングルだとぎりぎりだったので、結果的にはダブルにしておいて良かった。ザイルを回収して出発する直前に、なぜか廣長さんが(乙女ではなく)雄々しい叫び声を上げた。

4m滝は左岸支点で懸垂深山。ドメス式ザイル振り分け法の畳み方(ザイルを、半分の長さの所の左右で振り分けて畳む)をしたおかげで素早く懸垂のセットができた。降りた後可動チェックをするが、全く動かない。角度を変えて全体重をかけて引っ張っても動かないので焦ったが、懸垂で降りてきた新留にやってもらうとあっさり動いたのでほっとした。中津は釜に落ちないようにうまく降りてこられていた。続く4m滝はフリーで降り、石津窪出合に到着。あっという間に帰ってきたような感じがした。大きなミスなく終われたのでほっとした。

反省会をしながら歩いてデポ地まで戻ると、廣長さんの荷物がカラスにやられていた。デポ地の少し上流のところでサイトを始めた。中津のワンゲル肉はよくできていた。ミネストローネはソースを13人分入れたせいかかなり濃く、具だくさんでお腹が苦しくなった。サイト地は直射日光が当たりとても暑かった。サイトを終え、林道を下った採石場のところで電波が入り、明日の天気が悪いので1日で帰ることに。深山のリクエストで新宿駅で抹茶パフェを食べ、解散。深山にとっては人生初のパフェだった。

 

 


まとめ

石津窪 難しい工作は特になかった。下山道は荒れているので、遡下降にして正解だったと思う。水量はないが大滝の登攀・懸垂もでき初心者も楽しめる沢。

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