初冬 立山スキー

11月末の3連休の内2日を使って立山に初滑りに行ってきました。
浄土山山頂にて、雄山バック



面子 4CL坂田 三宅 3sL大橋 廣長 E村瀬 2W高辻 F中村 H藤原                        文責 大橋

11/21() 東京=扇沢
 4年会以外は18時半に本郷に集合してレンタカー(ハイエース)で扇沢へ。すぐに出発したかったが、なんだかんだ出発は19時半頃に。さらにsLGPSを下宿に忘れたため、20時半の時点でいまだ渋谷を走っていた。結局扇沢に着いたときには1時を回っていた。昨年と比べても雪は少なく、車の数も少ないようで、難なく無料駐車場に停められる。一方坂田車で向かう4年会は11時半保谷集合。着いたのは4時だったらしい。

11/22() 晴れ
扇沢=室堂10:4511:50雷鳥平12:5513:38 13:5214:45別山乗越15:0515:10シール装着15:2015:35別山乗越15:5016:30雷鳥平
 三宅さんは風邪をひいて咳がでると言うが、予定通り入山する。扇沢から都バス並みの満員トロリーバス、ケーブルカー、ロープウェイ、バスと乗り継いで室堂へ。扇沢からのトロリーバスはあえて出発間際に乗って入り口付近に陣取るのが後々有利だと思う。扇沢に着くとそこは一面の銀世界。混雑で室堂着が遅れたこともあって出発を急かすが、中々のんびりしている。ここから雷鳥平の間は結構アップダウンがあってスキーでは面倒。途中狭いところや雪が少なくスキーでは苦労する個所もある。だがポールが乱立していて雷鳥平までは迷いようがないのはありがたい。
 藤原のシールテールの金具が上下逆に付けられていたり、渋滞したり、最後雷鳥荘からはシールをはがして雷鳥平まで滑ったりと案外時間を食ってしまう。ベースキャンプ地に着いてからも変わらず、テントを立ててsubにするだけで出発まで1時間も食ってしまう。ここでsLは室堂から歩荷させていた水に夜サイト分の水の計算を加え忘れていたことが発覚するが、行動時間が予定より短くなったこともあって結果的には足りたので助かった。なお今年だけかどうかはわからないが近くの称名川には水が流れていたので、今回は水作りをしていない。なお、はたして飲んでも良い水だったのかどうかは知らない。
 身軽になったところで、雷鳥沢を横目に、トレースをたどって1つ西側の尾根上を登る。このあたりは雪質さえよければどこを滑っても楽しそうな広い斜面が広がっている。2年会は元気がいいのか、飛ばし気味で上級生は遅れ気味になる。だがトップが伸びてしまうこともあり、4年会より後ろをもっと見ろと叱責をたまわる。上部もところどころ固いところはあったが、スキーを脱ぐことなく別山乗越まで行けた。剣をバックに記念撮影。時間もなかったので剣沢は大きな露岩まで空身で50m程度の滑走を楽しむ。一瞬で終わってしまったが、とても気持ちの良い滑走だった。通りすがりのお兄さんに剣沢をバックに写真を撮ってもらったあと、乗越まで登り返し。すでに雷鳥沢上部は結構固くなってきていたので、藤原と廣長に偵察として様子を見て来てもらい、斜面が緩くなっているところまでスキーをかかえて下る。そこからは雷鳥沢の大斜面を滑るのだが、かなり制御しづらく難儀する。もしかすると1番こけていたのはsLかもしれない。藤原はやはりスキーはうまい。中村も根性で滑っている。高辻は心が折れかけていた。
 途中隊が意味もなく沢の中央で止まっていることがあり、4年会から注意を受ける。だが、あくまでも沢を滑るなというのではなく、雪崩の可能性が多少なりともあるところで意味もなくたむろするなということであり、その後のように尾根上に逃げる必要は全くなかった。雷鳥平に着いた時には日の入り20分前。日の入りには間に合うと踏んでこの日はリミットを切らずに剣沢を滑ってしまったが、いざ日の入り間際になると少し焦ってしまったので、次回以降はしかるべき手を打つべきであろう。とはいえ、剣沢は逃してしまうには大きすぎる獲物だった。
 この日のメニューはビーフシチュー。最近はバターが品薄で高騰しているらしいが、みな頑張って手に入れてきたようだ。ヤマテンによると夜中に少し降雪があるも、翌日の天気は回復基調とのこと。雷鳥沢から見た山崎カールは結構急そうで、この日の出来を考えると厳しそうだったので、翌日はまず撤収してから室堂に荷物をデポし、浄土山→一の越→雄山ピストン→室堂という周回コースをとることにする。雄山の終バスリミットを帰ってなかったので、それだけ計算しておく。内心46半を見込んでいたが、若天には46と伝えて翌朝の撤収は急かせることをほのめかせておく。
 宴会では大量の酒とおつまみが差し入れられ、めずらしく余ってしまう。スパムが被るという悲劇も発生するが、両者ゆずらずほぼ半分ずつだけ消費される。9時頃就寝。11時頃に地震があったそうだが、自分は全く気付かなかった。とはいえ5月の残雪といい、自分の企画で地震が続いているのは何やら恐ろしい。

11/23() 曇りのち晴れ
雷鳥平6:208:00室堂8:409:00 9:5019:00室堂11:2012:18展望台近く12:3013:25浄土山13:3513:55スキーデポ地14:1014:30室堂
 久しぶりの冬山朝サイトということで時間がかかることを予想したが、案外早く準備が整う。夜半には降雪は無かったようで、少し天気の回復が遅れそうな予感。シールを付けて裏手のゲレンデを登り始めるが、トップはなぜか非圧雪の左手斜面に大きく回り込み苦労する。朝一から高辻のシールが死に、途中延べ20分ほどをその対応に使ってしまう。張流しのシールは初めからテーピングなどで補強しておいた方がよいだろう。室堂のコインロッカーにシュラフなどをデポ。水を汲み、雷鳥平で我慢したキジ打ちをする。依然として視界は良くないが、とりあえず浄土山めざし出発する。しかし20分ほど登ったところで視界条件を満たさなくなってしまったので、回復待ちをかねて弱テをする。積雪は約1m30cm60cmのところに全身で弱層あり。先週のものだろうが、かなり安定化したようだ。実際、立山の雪崩情報の警戒レベル(5段階)はずっと2だったが、日曜には1に回復していた。ここで待っても埒があかなさそうだったので1度モスってから室堂まで滑り、観光客に混ざってしばらく回復待ちをすることに。待つうちに晴れ間の見える回数が増えてきたところで再度出発する。すでに雄山の終バスリミットは過ぎてしまうことが分かったので、浄土山ピストンに絞って出発。展望台まではほかにも大量のスキーヤーや登山客が入っていて、途中までは団体と並走する。相変わらず2年会はシール登降が速い。途中sLは尾根状になっているところを浄土山への夏道ではと勘違いをし、もう少し南側まで行こうといいう上級生の意見とは反対に、トップに見て来いと指示してしまったことで隊に混乱をきたしてしまう。案の定、全く無理そうとのこと。下からも確認していたが、すでにその箇所は通り過ぎたのではと勘違いをしていた。意見が割れるようなときには一度集まって相談する必要があるとあらためて感じた。
 そこから少し進むとようやく夏道分岐に着く。このころには雲はほとんど消えていた。ここでタルみ、少し登ったところで板を外し、シールをはがしてストックorピッケル片手に急斜に取りつく。上部ではアイゼンが要りそうだったので三宅さんだけは先に装着していた。稜線に上がってから全員アイゼンを付けたが、あまり効かず沈みがちで動きにくい。浄土山の終バスリミットを過ぎていたので、雄山バックに集合写真をとり、さくっと下る。浄土山北東面の斜面も見ておきたかったが、それはまた今度。雄山西面の斜面を滑るスキーヤーが見え、一同かっこよさに感動する。シーハイルは失敗した。

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