四期萩の岩場から両神山
11/17(土)快晴
日向大谷11:27〜(休憩10分)〜12:05清滝小屋12:19〜(休憩10分)〜13:31両神山頂14:19〜15:08p148015:19〜15:30サイト場
池袋から三峰口まで直通の快速急行でアプローチ。僕と松岸さんは池袋、沿線住民の坂田さんはひばりヶ丘で乗り込んだ。車内はハイキング客で空席もないほどの賑わい。多くは正丸や西吾野で降りていき、終点まで乗ったのは数えるほどだった。先月ダイヤ改正した日向大谷行きのバスは鉄道と接続しているようで定刻より遅れて出発した。日向大谷も登山口のはるか下までずらりと車が並んでいる。紅葉シーズンでこの日和なら仕方がない。
トイレはバス停から車道を進んだところにある。水が流れないらしい。坂田さんは初冬前の靴馴らしで革製のクラシックな重登を履いていた。また上級生は二人とも一泊の道山行とは思えないほどザックが重い。坂田さんに体操してもらい出発。時間的に余裕がないため1ピッチ目から飛ばしたかったのだが、上級生はまったりしたいらしくなかなかスピードが上がらない。1回目の休憩で「(朝発にするくらいだから)完遂するつもりないと思ってた」「清滝小屋に泊まってピストンしたい」などと衝撃の温度差が発覚する。2ピッチ目で坂田さんは頻繁に足が攣るようになる。靴のせいらしいが、本人も初めての症状でよく分からないとのこと。清滝小屋で二度目の休憩。
名物の鎖場
幸い清滝小屋から山頂は読みがそれほど辛くなかったおかげで、ペースは遅かったものの全体で読み通りに山頂に着けた。sLの人徳で展望は最高。のんびりしつつ方針会議。色々な意見が出たが、完遂(と藪L取得)の野望を捨てきれずにいたsLの思惑により結局ヒゴノタワまでは進むことになった。この時は計画通りのペースで進んでいないことにいらいらし、しかも自分の意見を通すことばかり考えていたが、今にして思うともっとフォロワーの意見を尊重すべきだった。
sL@両神
道を少し戻り、ロープを潜って梵天尾根に入る。とたんに道が悪くなる。エアリアに実線で乗るギリギリのレベルだろうか。但し狩倉尾根との分岐には新しい標識が立てられて分かりやすくなっていた。所々岩場があって坂田さんは難儀していた。
ヒゴノタワまで割とあっさり着いたので大峠までサイト適地を探しつつ進むことにする。sLは大峠まで進むつもりだったものの、途中しりもちをついた拍子に手のひらを切ってしまい、萎えてその先のコル(1430ピョコと1450ピョコの間)で張ることにした。割と傾斜していてお世辞にもサイト適地とは言えない。sLが手をLポリで濯いで絆創膏を貼っている間に上級生に張ってもらった。
朝夕の食事を各自に任せたのも今山行の目玉の一つ。松岸さんは五目ごはんジフィーズと中華スープ、坂田さんは炊いた生米にレトルトシチュー、sLはおにぎりを味噌汁で煮たもの。さっさと食べて宴会。
1時間ほど宴会して、テントの中がいやに明るいので外に出てみると中空に満月がかかっていた。自分の鼓動が聞こえそうなくらいの静寂の中、月明かりに青く浮かび上がる木立。遠い街の灯。骨に沁み入るような冷たさ。登山者なら誰でも酔わずにはいられないような情景に、坂田さんのお腹のなる音だけが響くのだった。7時半過ぎ就寝。
11/18(日) 快晴
サイト場6:05〜(10分休憩)〜8:13p14248:33〜9:25滝ノ沢9:42〜(21分休憩)〜(17分大キジ)〜11:25四期萩手前12:00〜(20分休憩)〜14:14秩父御岳山14:47〜(10分休憩)〜16:20三峰口駅
サイト場の朝焼け
傾斜の強いテントの中で、各々寝苦しい夜を過ごし4時半起床。朝食は松岸さん:中華三昧、坂田さん:イカ墨スパゲッティ、sL:チリトマトヌードル。のんびり撤収し、明るくなるのを待って6時過ぎ出発。体操は松岸さん。
運動靴に履き替えた坂田さんは昨日と打って変って好調。しばしば「波乗りジョニー」を口遊みつつずんずん進んでいく。滝の沢のMax2から白井差峠の通過リミットを7:30としていたところ、本気を出した甲斐あって7:25に辿りつくことができた。赤布を取り出して藪入り。
初めは5mおきに境界見出標が打たれていて迷う道理もない。p1441から下りきったコルの先でしょぼい岩場を左に巻くと尾根は広く、目印は少なくなって地図読みが必要になる。この尾根は全体に下生えのない疎林で藪漕ぎというほどの藪はなく、地形もひたすら平らなのでスピードが出せる。この日は3年会がトップで飛ばして、僕が赤布を打ちながらそれについていく構図が多かった。しかし坂田さんが間違った方向に落ちて僕を試そうとしたりするので気が抜けない。RFポイントは芋掘ドッケン先、p1331、四期萩先など。
「藪」の様子
白井差峠から秩父御岳山まで、日帰りのおじさんのタイムをほぼそのまま読みにしていたが、これは意外とゆとりがあり、滝の沢のリミットは思いのほか余裕を持って通過できた。通過後はのんびり歩き、長く休憩する。
紅葉と松岸さん
四期萩の手前まで幾つか岩場があるものの、一年生がいれば挟むようなところはない。岩場では基本的に尾根上を行かず、左右どちらかを巻く。どちらかは見れば分かる。ただ四期萩手前の、地形図で岩場マークが描かれた箇所はやや難しかった。高度感があり、また岩が脆いので浮き石を掴まないように注意。ここは基本尾根上を行く。登攀力のないsLはやや苦労した。岩場途中にとても見晴らしのいい箇所がありのんびり休憩。ここで坂田さんが500mlパウ水の入ったポリを谷底へ落としてしまった。
3年会ののんびりペースがsLにはかなり速く、ついていくのが大変だった。地形図上で登山道が横切っているp1156付近ではそれらしいものは見当たらず。小さな木の祠を見送って間もなく、p1026手前の1020ベロで立派な林道が尾根を横切っている。auが電波3本だったので末端。林道への降り口には両側とも階段と手すりのついた立派な道が付けられている。
三年会@秩父御岳
林道を横切れば、間もなく秩父御岳山。ラストピークにふさわしい展望。写真を撮って30分ほど休憩し、下山にかかる。親切すぎるほど急坂を避けて道が付けられていて地図読みが難しい。ガツガツ下って麓の墓地のようなところへ出た。三峰口まで歩いて下山連絡を入れ、西武秩父のかつ丼屋で打ち上げをして帰京。sLは乗り換え時にデジカメを置き忘れめんどくさいことになった。
帰路
まとめ
この面子だからできる、充実した山行だったと思う。RFの練習にはなるものの、藪漕ぎができないので藪トレには不向きだろう。お楽しみ企画として前夜泊で紅葉の樹林をのんびり楽しむのもよいが、(足並みのそろった面子なら)朝発の気軽さも捨て難く、悩ましいところ。
最後になりましたが坂田さん、松岸さん、こんな趣味色全開の企画に参加して下さって本当にありがとうございました。
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