夏合宿南ア藪隊


夏合宿南ア藪隊FB                                       桑原
面子 4蓜島3 L桑原、松尾、2 H坂田、E鈴木啓、 野呂、F宮崎、F持留、W山中、1梅宮、鈴木志、谷川、陳、豊島、廣長、村瀬

8/2()
東京=平岡=池口
平岡駅現地集合としたため東海道線経由で来る人もいるかと思ったが、東京にいた人は全員中央線ルートで来た。先についていた廣長と合流し、タクシーで池口へ向かう。途中で水計算を間違えていてポリが3発足りないことに気付き、自販機で水を買って何とかする。もともと茶臼小屋はスル―するところを、デポの関係でサイトすることに変更したとき、水場最長区間を変更し間違えたためだった。モノレール出発点の前まで行き、資材置き場があったのでそこで就寝。ここにヒルはいなかった。


8/3()
池口4:55(たるみ2)7:35 1441p 7:509:20 1536p 7:20(たるみ4)12:35鶏冠山北峰13:1013:35笹の平
今回からは体操も1年生で回していくことにする。モノレールに沿って出発すると、しばらくもろい急登が続き登りにくい。藪区間ではあるが、モノレールだけでなく踏み跡も付いていてRFの必要がないので藪陣形をとらず2年トップで淡々と登っていく。ずっと尾根上にいると思ったら気づくと沢状地形となっていて、一か所だけヒルだらけの所があった。やられた人はおそらくここで立ち止まっていたときにくっつかれたのだろう。ほぼ2ピッチでモノレール終点に到着し、そのまま踏み跡に沿って進んでいくがトラバース気味に高度を落として行ってどうもおかしい。終点まで戻ってすぐの尾根を登らせることにした。トップを散開させると鈴木啓が熊をみつけ、慌てて熊スプレーを出そうとするもLが持ってくるのを忘れたため熊鈴を鳴らして警戒しながら進む。後で分かったのだが実は熊スプレーはちゃんと持っていました。やはりこのルートが正しかったのかすぐに1441pに着いたが、ずっと南南西に進んでいたので地図に書いたルートは間違っていたようだ。1441pからは稜線上に鹿対策のネットが続いていて、これに沿って進んでいく。途中で梅宮が体調不良のため20分ほど止まる。カゼ薬を飲ませようとしたがヘルボに入っておらず、谷川の持ってきていたものを使う。坂田は中身を確認せずに持ってきていて非常に問題だった。これからは1年生に振られることになるが中身はきちんと確認すること。しばらくは特に言うことのない尾根が続く。気が付いたらシカ除けネットは消えていて膝丈くらいの笹が出てくる。まさに南アの原生林という感じになってきた。鶏冠山に近付いて行くと踏み跡はなくなってくるがやはりRFの必要はないレベル。やっとのことで鶏冠山に到着し長たるみ。笹の平へは地図を見るとRFが難しそうだが、一応角度を切って適当に下ったら視界が開けて笹原となったのですぐに分かった。ここでサイト。水場はすぐそこのはずだが連日の晴天のためか10分ほど下ることになったようだ。

8/4()
5:25(たるみ)6:40池口岳南峰6:457:15池口岳北峰7:308:10鹿ノ平7:20(たるみ)9:10加加森山9:4010:25 2381p(光石45)13:15光岳~(15)~光岳小屋~(10)~イザルガ岳下
 朝サイトにおかんしていた村瀬が来なかった。朝もまた水汲み隊を出して出発。やはり膝丈くらいの笹で、隠れている倒木がなぜか多い。池口岳南峰までは急登で、途中の水場は見ていなかったので分からない。南峰から北峰をみるとやたら大きく見えた。北峰から先はエアリアでも点線ルートなためか道がしっかりしている。これで藪2日とするのはあまりにもアレなので、2日合わせてで1日相当とすることにした。加加森山の手前にある倒木帯は光小屋の人によると昔はすごかったらしいが、今回は少し倒木が多いかな程度であった。加加森山では長たるみ。即席で作ったTWVと書かれた看板がまだ残っているかもしれない。このあたりも相変わらず道っぽい感じだった。なぜか突然坂田がシャリバテしてトップが野呂・宮崎になったあと、一応RF注意と書いておいた2381p2人とも北の間違い尾根に入って行ったのは謎だった。やや道が不明瞭になるものの、少しで光石への分岐へと到着し一応藪抜けの儀式をする。坂田の藪抜けが連写で残っているので是非見てみるといい。光石は少し下りたところにあり、樹林におおわれた光岳山頂と違い展望がある。静高平は前日まで水が出ていたがこの日には涸れてしまったということで、光岳小屋前で水汲みした。水場にはヒルがいたらしい。イザルガ岳山頂でもサイトできる(小屋の人がしていいと言っていた)らしいが、イザルガ岳の少し下あたりでサイト。何人かはイザルガ岳山頂で寝た。ところで通行止めになっている易老渡への道は使っている人もいるとのことだった。

8/5()晴一時雨
4:505:25三吉平~(たるみ)6:30易老岳~7:45希望峰(仁田岳10/10)8:258:55茶臼岳9:059:20茶臼小屋分岐10:35(たるみ)11:45上河内の肩12:00(たるみ)13:30聖平小屋
 この日は予定では茶臼小屋までだったが、どうも翌日の天気が悪いらしい。とりあえず出発。三吉平までは完全に沢底を進んでいて若干地形図とは通るところが違った。このあと何回か地図読みを聞いて地図読みのポイントを教えた。あっという間に希望峰に到着したるんだところでこの日は茶臼小屋を通過して聖平までいくことに決定する。デポ品を担いでの上河内岳越えが大変そうだが、翌日は雨天中に行動せず停滞できる。持留以外は元気そうだし大丈夫だろう。仁田岳へ向かう途中で少し道に木の枝がかぶっているところがあったが、一般のおじさんの感覚ではこれはものすごい藪なんだそうだ。仁田岳は周りが開けていて眺望がよく、写真を撮ってもらう。戻って茶臼岳を越え茶臼小屋へ。茶臼小屋に泊まらないことになったので、デポさせてもらうだけになってしまい申し訳なかった。茶臼小屋分岐で乾燥野菜などの分配をしたが案外時間がかかってしまった。歩荷量を減らすためにデポしていた差し入れも少し放出。持留は足のこともあり荷物は軽めにして出発。地形図にも書いてあるお花畑の区域は、どんなものかと思ったが大したことなかった。上河内岳への登りが始まるが、Lが消耗して5分遅れてついていく感じになった。上河内の肩でLと持留が待機し、それ以外でピークへ行く。地図でも分かるが本当にすぐそこだった。あとは聖平小屋までだらだら下るだけ。出発した瞬間から持留が遅れて途中で前とかなり差がついてしまったりしたが、最初からセカンドに入れておくべきだった。結局もうすぐ着くぐらいのところでセカンドに入れたが遅かった。聖平小屋に着くと、少しして小屋の人が鍋にフルーツポンチを入れて持ってきてくれたので、ありがたく頂いた。どうも聖平に泊る人には全員に出しているらしい。テントを立てようとするときに立竣がチョコレートを食べて手伝おうとしなかったので注意した。以前の山行で茶飯を作るときに1人外で本を読んでいたと聞いていたので、厳しくいかなければいけないと思っていた。翌日は停滞日だったので余裕の就寝。

8/6()曇(停滞日)
朝はみんな適当に起きる。何だかんだでみんな早起きだったため朝サイトも少し早めに。朝サイトの後、小屋の人からまたフルーツポンチを昨日以上に大量に頂き驚いた。さらに夕方にももらってしまい計3回であった。みんな食べてだらだらする有意義な1日を送ることができたようだ。この日一緒になった早稲田の人と福岡大の人とはしばらく同じ日程で進むこととなった。あと別のパーティーでOBの広瀬さんに激似な人がいた。

8/7()
4:555:15薊畑~5:50小聖岳6:006:55前聖岳(奥聖ピストン15/10) 8:10(たるみ)9:45兎岳~(たるみ)10:20小兎岳~11:05百間洞下降点(大沢岳ピストン)12:0012:35百間洞山の家

 早稲田は1:30ごろに出発したようだ。福岡大が出発して少ししてから我々も出発。すぐに抜かす。初の3000m峰への登りだが、読みより大幅に速く2ピッチ少しで前聖岳に到着してしまった。早稲田もいたが長い時間いったい何をしていたのだろうか。ピークで雨が降ったら鈴木啓が、快晴だったら坂田が土下座するという賭けを前日にしていたが、余裕の快晴であった。ジャンピング土下座が披露されたが、ちゃんと撮れたでしょうか?ゆっくりしていると、例の広瀬さんから話しかけられる。静岡の高校生だったようだ。そのあと三角点のある奥聖岳へも空身で行った。30mほど低いが眺望はよく、赤石・荒川とこの先の山々がよく見えた。ここでもゆっくりし、聖岳には合わせて1時間以上いることになった。そういえば持留は何日か前からずっと登山靴のかわりに坂田の運動靴を使っていた。聖兎のコルまでは稜線上がかなり危なそうに見えるが、道は途中で稜線を外れるので大丈夫。ついに早稲田を抜かし、また聖平小屋の人に計3人抜かされた。小兎岳の手前の水場を見に行くということで、軽装で速かった。兎岳手前には避難小屋があり、見た目はかなりぼろいが中は最近改装されたので見ていないがきれいなはず。兎岳を越えて小兎岳でたるみにしようとしたら、トップは1つ前の小ピークを小兎岳と間違えて結局そこでたるみとした。目の前に見えてるの小兎岳じゃないですか・・・。百間洞下降点に着き、大沢岳ピストンのあと本ルートで百間洞に行くことにする。この時点で曇っていたので大沢岳に行っても、な感じだったが、ピークに着くとちょうど晴れ上がる。長たるみして曇ってきたところで退散。あとはたるい樹林帯の中のトラバース道を行き百間洞へ。百間洞山の家の前を流れている沢水は汚染されているため飲用してはいけないらしいが、何が混じっているのだろう?テン場が小屋から離れていて、トイレや水汲みに小屋まで行くのが若干面倒なところであった。我々から数時間遅れて早稲田と福岡大も到着お疲れ様でした。
 
8/8()
4:555:30百間平5:406:50赤石岳7:408:35大聖寺平8:459:05荒川小屋9:50(以下sub)10:50中岳11:0011:45悪沢岳12:3013:25中岳13:35~荒川小屋
 早稲田より少し遅れて出発。やはりすぐに抜かす。百間平までは急登で、しばらく緩い道が続いた所で赤石岳の登りに入る。赤い石のごろごろした登りで、ロングピッチを切って読みより大幅に速く到着。前日の聖岳と同様に、どうも急登だとエアリアはかなり長めに読まれているようだ。荒川小屋まではあと少しで着いてしまいそうなので、今日のうちに高山裏まで行ってしまおうかと話す。荒川小屋の少し手前に来たところで、エスパースの45天が2つ見え、道隊なのかと思われたが予定ではこちらの方が早く着くはずなのでどうなっているのかと不思議に思う。着いてみると実は3つあり、竹尾の声が聞こえて道隊確定。どうやってきたのだろうか。水汲みをしてさっさと高山裏に出発しようというところだが、聞くとどうも高山裏は残念な感じのようだった。道隊は三伏峠から荒川小屋まで1日で来たようなので、今日中に悪沢岳ピストンをして、明日一気に三伏峠に行くことにする。持留以外でSub装にして出発。中岳までの登りでは途中にお花畑が広がっており、鹿除けの柵で守られていた。分岐でたるみにしようとしたが、トップは勝手に中岳まで行った。そういうことをされては困る。ここから悪沢岳までがやたらきつかったような気がする。一か所下るのに怖そうな岩場があり、帰りには挟んで通過した。ずっと風が強かったが、山頂では無風となり少し息苦しいもののいい所だった。やはりこの日も正午を過ぎるとだんだんガスが出てくる。荒川小屋に戻って、道隊の一段上でサイトする。三伏峠と熊の平小屋の間の水場がどうも怪しいので、いらなくなったポリを2つもらう。道隊が天図大会をするようなのでこちらもやることにしたが、やはりどちらもまだ練習が必要な感じだった。天気予報を見ると12日から雨の予報で、停滞日を削り最後の2日分も1日で行って11日までに下山する案が浮上するも、なかなか大変そう。道隊によると広河原から三伏峠まではあまりタイムを縮められなかったとのことなので、とりあえず三伏峠まで行ってから考えようということになった。
 
8/9()
4:555:55前岳6:05(たるみ)8:10高山裏避難小屋8:509:40板屋岳9:50(たるみ)11:30小河内岳11:5012:45烏帽子岳12:5513:30三伏峠小屋
 前日も登った道を同じタイムで行く。上に出ると非常に風が強く寒い。前岳からの稜線は細く、すぐ左側が崩壊していて怖く2年トップにして通過する。ここを過ぎて長い下りが始まるが、どうもルートが地形図と違う。どうせまた地形図が違うんだろうと思われたが、どうも先がだんだん道ではなくなっているらしい。落石を起こしそうなので戻って別のルートを探す。道っぽいところがたくさんあり惑わされたが結局地形図に書いてある通りの場所に正規のルートがあった。当然と言えば当然だが。高山裏では水場が遠いので手前の水場で汲む予定だったが、それらしいところがない。ほんのすこしちょろちょろ水が流れている沢はあったが、看板があるはずでそれがどこにも見当たらず、そのまま高山裏まで着いてしまった。しょうがないので高山裏で水を汲む。2年を水汲み隊に出したら15分で戻ってきて小屋の人に驚かれていた。高山裏のテン場は情けなくあまり泊まりたい所ではなかったのでスル―を決めてよかった。ここから先は三伏峠までどうでもいいピークの連続。疲れもあってか若干ペースが落ちてきている。個人的にはこういうどうでもいい登りは他と比べて異様にきついのですが、皆さんはどうでしょうか?烏帽子岳から三伏峠の間は地形図では稜線上を道が通っているが、途中で右に下りるよう指示する看板が出てきた。トップは最初そちらの方へ降りて行ったが、旧三伏小屋への道なのだろうと思われた。宮崎に稜線上を見させ、不明瞭なものの一応道が続いているということで稜線上を行くことにした。しかし小屋に近い所なのに整備されておらず今回の山行で一番藪っぽかったかもしれない。少し進むと右から先ほどのと思われる道が合流してきたので、看板通りに進めばよかったことがわかった。逆ルートのときは間違えることはない感じであった。こんなこともあってか烏帽子岳から三伏峠まではほぼ読み通りのタイムだった。デポ品を回収し、ありがたいことに段ボールは小屋で焼却処分してもらえることになった。あと2日で下山するにしては食料が多すぎるので、夕食後には差し入れも大量に出される。餅が16個割り当てられて、夜のおしるこ・次の日の朝(23)で各自消費して残りは持って歩くことになった。さながら罰ゲームであった。茶飯も2回作り砂糖を減らそうとする。さらに追い打ちをかけるように、トイレから戻ってきた立峻が小屋の人から弁当を20個ぐらい() もらってきて、普段なら喜んでもらうところを今回に限っては完全に戦犯扱いであった。そういえば何とか大はもう来なかった。

8/10()
5:156:05本谷山6:20(たるみ)7:40塩見小屋~(たるみ)8:45塩見岳9:309:55北俣岳分岐10:25(たるみ3)14:00熊の平小屋
 道隊からポリをもらったおかげで、全発水を汲んで熊の平まで行けるようになった。さて、前日からの飯トレ直後にもかかわらず1ピッチ目からなんか速かった。本谷山で鈴木志の荷物を少し抜いたが、逆に今までよくそのままで来れたと思った。これ以降は基本的にセカンド鈴木志、サード(!?) 持留でいった。塩見小屋まではエアリアとも地形図とも違うよく分からないルートで行った。塩見に近付くにつれてごつい岩場が出てきて、さすがに上級生で1年生を挟んで慎重に通過した。下りはもっと怖そうで、これを挟まずに通過した道隊はちょっと適当過ぎ。途中で落石があり持留にあたったが、大したことにはならずよかった。長い岩場を越えてようやく塩見岳に到着。それでも読みよりだいぶ早かったが、下りだとそうはいかなそうな所だった。長たるみ中には歩荷量を減らすべく色々と差し入れが出され、三伏峠で頂いたおにぎりを食べている人も多かった。塩見岳は三角点が西峰にあり3047mとされているが、見ても分かるように東峰の方が少し標高は高い。塩見からの下りは念のため2年トップで出発したが、特に危険個所はないまま北俣岳分岐まで行けた。今までのORではほとんど全員が行っていたが、今回の北俣岳に限っては魅力がなかったのか疲れていたのか、逆に行った人が非常に少なかった。途中も結構ごつい岩場だったので少人数でよかったのかもしれない。もう少し下った所の水場は、聞くとどうもだいぶ下まで下らないと水は出ていないようなのでポリをもらっておいてよかった。もっともペースは読みより速いので結局は大量に水が余ることになったのだが。あとは熊の平小屋まで北荒川岳・新蛇抜山・安倍荒倉岳とイモピークを越えるのみだが、個人的にはなんか精神的にきつい山々であった。新蛇抜山とか名前もアレだし、結局ピークがよく分からなくて謎。安倍荒倉岳も気づいたら通過していた。途中どこかで松尾が地図読みを聞いたが、本人も誰も正確に現在地を把握しておらず、なあなあに終わった。ちなみに北荒川岳は荒川岳とは関係なくて、北荒川の源流だから「北荒川」岳だそうです。熊の平までもう少しくらいのところで宮崎が体調不良を訴え、とりあえずそのまま進んだがテン場に着いてからも悪いままだったので、寝かせておいた。少しでもいい環境で寝かせて翌日に備えさせたかったので1人で素泊まりすることになった。一方夕食は例の大豆ご飯が満を持しての登場だったが、おかずがカレーだったため普通においしかった。原案は大豆ご飯のみだったため、そうだったらすごいことになっていた。

8/11()
5:005:40三国平5:506:35三峰山6:457:20間ノ岳7:308:25中白根山8:359:00北岳山荘9:159:55八本歯のコル上10:05(空身)10:25北岳10:3510:55八本歯のコル上11:0511:15八本歯のコル~(たるみ)12:50大樺沢二俣13:00(たるみ)14:50広河原
 宮崎は回復しているようだったが、一応ピッチは短めに切っていく方針とする。出発直後に道を間違えて5分ロス。2択でどちらでも行けるかと思ったが、行けなかった感じであった。天気予報はくもりで、途中からどんどんガスがわき出てきてあっという間に包まれてしまった。三峰岳周辺は岩稜帯で、風が強く寒い中を2年トップで進んだ。間ノ岳は山頂が広く普段なら非常にいい所なのだろうが、今回はとにかく強風とガスとで全くたるみたい感じの所ではなく足早に出発。ここからの稜線上もやはり風が非常に強い。松尾がデジカメを間ノ岳に忘れてきて10分たるみ。ふと気づいたらガスは晴れていて日が照ってきていた。豊島が靴ずれで足が痛いらしくセカンドに入る。岩稜帯なため意外と時間がかかり北岳山荘に到着。ここでLの腕から高度計が消えていることに気づく。北岳山荘はトイレがやたらハイテクだったが、快適さでは聖平の方が上。ORのトラバース道を行き合流点にザックを置いて空身で北岳へ。本山行のメインピークのはずだが、山頂で弁当を食べている人も多くこころなしか小物感が感じられた。ドラえもんで言うとスネ夫。ともかくもこれで夏合宿久しぶりの完遂が決定しほっとする。あとは大樺沢をひらすら広河原まで下りるのみだが、これがなかなか大変であった。八本歯のコルからは断続的に木のハシゴの下りが続き慎重さが求められる。沢状に降り立つとずっと先に雪渓が見え、かなり下まで続いているようだ。雪渓上も通ることはできるが脇にも道は付いているので我々はそちらを通った。このあたりの道は石がごろごろしていて非常に歩きにくく時間がかかる。読みでは大樺沢二俣まで55だがそんなタイムでは着きそうになく、結局85もかかった。しかし普通に考えてエアリア等倍の60で下るのも困難に思え、この区間単独のワンゲル記録はないものの70程度かかっていると思われたので、もっと審議でしっかりと考えるべきであった。あとはいくつか橋がかかっていたりするひらすらたるいだけの下り。もうこれで終わりということでみんなきつそうに見える。13:00過ぎても登ってくる人も多く、どこまで行くのか聞いてみると白根御池までというどうして大樺沢を登っているのかわからないパーティーもいた。やっとのことで広河原に到着し、乗合タクシーはバスより+100円で途中温泉にも行ってくれるとのことだったので利用することにした。温泉で体重を量ってみるとみんな45kgくらい減っていた。甲府のファミレスで打ち上げをして解散。


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