沢L養成 ヌク沢・ナメラ沢・清兵衛沢

2011年度山行No.33 沢L養成 ヌク沢・ナメラ沢・清兵衛沢FB


面子 OB1広瀬 4鈴木 3L蓜島 2H松尾 F桑原 1EW三宅
10/7()
本郷=ハイエース=西沢渓谷
桑原が1時間でいいから飲み会に出たいということで20時本郷集合。結局桑原は遅刻。鈴木さんはスリングを3つどこかで失くしてしまったらしい。やはりなんだかんだで出発が遅くなる。ハイエースで西沢渓谷に行くのは2度目だが、インターを下りてからのところで前回と同じく少し迷った。西沢渓谷に着くと車は一台もない。ここで三宅が遡行図を持ってないというので予備を渡すが、そういうことは出発前に言ってください。2泊目分の食料と燃料を車の中にデポする。あずまやに行き下界訓練をして就寝。

10/8() 曇り時々晴れ ヌク沢 遡行図は「東京起点」
5:30あずまや~5:35ヌク沢橋~6:105×7m下~6:355×6m幅広下~7:157m下~7:35近丸新道渡渉地点~(タルミ10)9:40二つ目の堰堤上~10:40奥二俣~11:50大滝中段下(タルミ)12:0513:35上段下~(水汲みたるみ15)15:45稜線~16:05笹平小屋
 朝目が覚めて高度計を見ると5:45。全員寝坊かと思ったがまだ真っ暗。携帯を確認すると高度計が1時間ずれているだけだった。出発の前に松尾がハーネスのねじれを指摘される。気をつけましょう。ヌク沢橋から入渓するが、踏み跡がまっすぐ続いているのに松尾は辺りをフラフラしている。一方桑原は止まって松尾を見ている。この後もこのような状況が何度かあった。これではトップが二人いる意味がない。最初の堰堤が見えてくると桑原はだいぶ手前から巻こうとする。踏み跡があるならまあ良いが、大高巻きになってメリットは全くない。まだ少々暗い気がしたので堰堤下で小休止。この堰堤は右巻きスリング手がかり。120一本で出していたが短すぎるので2402本追加させる。5×7mは左ルンゼをTR手がかり()。支点を取るのが遅い。それほど難しくないのでTRで十分だと思った。6×7mは左巻スリング手がかり。5×6m幅広は右TR()6m滝は左TR手がかり()。角度のちょうどよい支点がなかったのでランナーで曲げることを教えた。桑原はここで50cm位滑落し、右膝を打った。桑原にも手がかりを出す。7m滝は右TR桑原。ザイルを手繰るのが先週に比べてだいぶ早くなったように感じた。だがもっと早くなるはず。近丸新道の渡渉地点を過ぎてすぐの二つ目の堰堤は右巻き。ザイル手がかりで上げてFixで沢床まで。ザイル一本で足りると判断した松尾はFixからはり始めて結局足りなかったためもう一方のザイルで手がかりを出す。一本でいけると判断したとしても手がかりから出した方が良かっただろう。堰堤上でたるみ。5×8mは水流右をフリー。この辺りはナメが続き鈴木さんがとても楽しそう。ここからはしばらく堰堤の工作しかない。三つ目の堰堤は右巻きをザイル手がかりで上げてFixで沢床まで。ザイル手がかりで上げた所の下部は踏み跡がはっきりしていたためフリー→スリング手がかりでも良かった。桑原は高い所を巻いてFix張っていてザイルが足りなくなった。ここはもう一段下も通れるのでそちらにルートを変更し、ぎりぎり足りた。この後3つ堰堤が続くが、その一つ目は右巻きザイル手がかり。二つ目はロープが張ってあり左巻きフリー。この二つはまとめて左巻きしていることが多いがこの方が簡単。3つ目は右巻きTRで上げてそこから手がかりも出してそのまま振り子で堰堤上へ。振り子で通した部分は崩れかけていてフリーでは絶対に通りたくない。奥二俣を過ぎて連瀑帯に入る。連瀑帯はだいたい左をフリーで巻け、工作は特にない。10m滝は左巻きをスリング手がかり。この遡行図で10m滝は連瀑帯から外れているが、これも連瀑帯に含めた方が自然。ここから100m滝に入る。滝といっても緩やかなので右側をスリング手がかり1回程度で簡単に登れる。この最上段だけ左側をTR(松尾)。従来通りの表記にするとこの100m滝の最上段が大滝の下段にあたるのだろう。中段下でたるみ。三宅に感想を聞くと「ぶぉ〜っ!!と言うしかないですね。」右のルンゼから巻きに入る。最初のTR2段で下松尾上鈴木さん。やや怖い所がある。支点を決めるのに時間がかかった。そこから水流沿いをTR桑原。始めは短い距離でTRしようとしていたが、できるならなるべくザイル一本で上げられる所まで上げた方が効率が良い。その後TR2回で中段上に出たが、2段TRでいけただろう。上段の登りはやや難しい。桑原は水流左、松尾は水流右を見るが松尾は途中で断念する。桑原はだんだん左上の方に登っていくが水流沿いのほうが簡単。TRで上げるが、支点が遠くザイルが足りなかったため2404本程継ぎ足す。また、ここで桑原はザイルダウンを諦めて下まで持って行ったが、これくらいのザイルダウンはできるようになって欲しい。細い木はたくさんあったのでザイルの長さを考えたら流動分散で支点をとった方が良かったかもしれない。大規模なガレ場をいくつか見て水が涸れそうになってきた所で水を汲んで稜線を目指す。細い木の間を縫うようにして登って行く。トップはあまり考えずにルートを選んでいたようだが、なるべく登らずに登山道に出られるようなルートを選んで欲しい。30分ほどで稜線につき、なんとか天図までに小屋につけるように急ぐ。結局間に合わず途中で天図たるみ。三宅はベニヤを忘れていた。2年に少し先を見させるが小屋は見えないという。やや遅れてきた鈴木さんと広瀬さんはさらに先を見て小屋をみつける。近いので戻ってきた鈴木さんと三宅をデポして他は先に小屋に行ってサイト。小屋には一人先客がいた。夕飯は担々ごま鍋。あろう事か松尾は白菜と間違えてレタスを持ってくる。しかも潰れて汁が出ているので鍋に入れるのは拒否。サイトは外でしたが寒くなってきたので分配デキとともに小屋に引き上げる。鈴木さんの差し入れでウイスキー茶飯。ここで桑原が一泊分の茶飯しか持ってきていないことが判明。明日みとみで買うことにする。最近流行の7並べをやろうかと思ったが、三宅がトランプも忘れたためできず、ジジイ二人は早くも寝ていてすることもないので7時前に就寝。


10/9() 快晴 ナメラ沢 遡行図は「奥秩父・両神」
6:05笹平小屋~6:30破風山~7:00沢床~(タルミ10)8:15奥二俣~8:45二俣~9:0010m2条上~9:1515m23条上(タルミ)9:3010:1010m3段~11:056m(リード)12:3512:40林道13:0013:50道の駅みとみ
 45半としていたが昨日早く寝すぎたため3時過ぎには目が覚めてしまった。かなり冷え込んでいるせいもあったかもしれない。後で聞いた話だが松尾と三宅は先客のおばさんが夜うなされてうなっていたためほとんど眠れなかったらしい。全然気づかなかった。朝食は味噌煮込みうどん。粉末スープを全部入れたため味が濃すぎた。飯を食べながらとても寒く、ナメラ沢はどうせすぐ終わるので出発を30分遅らせることにする。再度シュラフを出す。6時になってもまだ寒いが幾分マシになっていた。破風山までは三宅トップ。破風山には「破風山」だの「西破風山」だの「破不山」などの看板が乱立している。ここからは2年トップで少し下ったあたりから下降開始する。去年はもう少しいった所から下った気がする。最初は藪が濃いがすぐにガレ場に出る。ガレ場を過ぎると樹林帯で楽に降りられる。やや左よりに進んで沢床に降りる。去年よりは圧倒的に楽だった。そこから15分くらいで水が出る。途中ぽつんと一つだけ赤テープがあった。しばらく進んで支沢との出会いでたるみ。ここは見覚えがある。ここからしばらく倒木が鬱陶しい。8:05頃イカダらしき物を発見した。上から見るとわかりにくいが、下から見ると丸太が整然と並んでいる。去年は全く気づかなかった。奥二俣を過ぎ、一枚岩の大規模なナメで滑り台をしたりして遊ぶ。工作が必要な箇所は全くない。皆ナメの上を思い思いに歩く。15mS字状ナメ滝で鈴木さんが豪快な滑り台を披露してくれたが、写真に取り損ねたので次に松尾が滑り写真を撮った。しょぼい滑りっぷりだったがよく写っている。10m2条は水流中フリー。1523条の上でたるむ。トップに現在地を確認したが、二人とも分かっていない。これは結構ショックだった。やはり地図読みにしても遡行図にしてもある程度先まで頭に入れておいて次に何が出てくるかを予想しながら進まないとすぐに分からなくなる。特に初見下降ではそれが重要であると思う。ナメラ沢はずっとナメとナメ滝が続くので確かに遡行図との対応は分かりにくい。しかし支沢までちゃんと考えれば難しくはないはずだ。15m23条は巻くが、トップは二人とも右岸巻きを見に行こうとする。二人で同じルートを見ても意味がないので桑原には左岸巻きを見させる。結局左岸巻きをザイル手がかり。しばらくいくと平凡な河原歩きとなる。中丿沢出合を過ぎ、しばらくいくと10m3段滝。遡行図での位置は間違っているようだ。今日は6m滝でリード訓練の予定だが、桑原にまだハーケンの打ち方を教えていなかったので桑原に懸垂のセットをさせ、下で教えることにする。だがここで桑原が懸垂の手順を間違えて覚えていることが判明。これもかなりショック。前回の水根沢でも懸垂しているが、そのとき見ていた松崎は何も指摘しなかったらしい。ありえない。再度(桑原も松尾も3度目の)下界訓練を行うことに決定。ザイルのセンターマークが消えていて更に時間がかかった。下で桑原にハーケンの打ち方を教える。鈴木さんがどうしてもハーケンを打ちたくなって松尾からハンマーを取り上げていた。鈴木さんはさすがに慣れている。またしばらく河原を歩き登山道にあがるための枝沢との出合。トップは二人ともスルー。6m滝でリード訓練。松尾はとりあえず流れは理解しているようだが所々抜けている。桑原はあまり覚えていないようだった。トップ桑原、ビレイ松尾。この滝はリードに向かないと思う。岩は崩れるしハーケン一枚打てば終わってしまう。今回は無理に2枚打ったが。上からのTRは鈴木さん。始め松尾が60テープを介してハーネスとATC付きのビナを連結しているのを見逃していたが鈴木さんが指摘してくれた。リード中の問題点は松尾のザイルの出し方がぎこちなかったことくらい。それも途中で指摘したら少し良くなった。初心者をTRで上げ、簡単に道に上がって終了。みとみまで歩く。いつもよりゆっくりペースだった気がしたが意外と早くみとみについた。みとみで茶飯ネタを探し「唐辛子梅茶」に決まった。駐車場に戻りデポを回収。今日は吊り橋を渡って河原に降りた所でサイトすることにする。飯を作り始めると出来上がった頃に天図の時間になってしまうのでサイトは天図後とする。トップの二人にチロリアンブリッジの復習をさせるが一部忘れていた所があったようだ。暇なのでたき火も始めてしまう。今日のメニューはクリームシチュー。ルーが多かったので濃厚でおいしかった。唐辛子梅茶はおいしく、体が温まる。そのまま焚き火を囲んで宴会久しぶりにかなり盛大な焚き火だった。

10/10() 晴れ 清兵衛沢  遡行図は「奥秩父・両神」
5:50河原~5:55鶏冠谷出合~6:20入渓点~7:0020m上~7:5025m(タルミ)8:2025mナメ滝リード下降開始~11:0025m11:4012:0020m上~12:2010m下~12:35入渓点~12:50鶏冠出合~12:55河原13:2514:00駐車場
 朝食はチキンラーメンご飯。だが米はほとんど芯飯で残念な感じだった。広瀬さんに聞くとこんなもんらしい。もう少し工夫して何とかならないものだろうか。寒いしチキンラーメンご飯は食べにくいしでまた出発を延期したいとの意見もあったが今日は遡下降したいので出発は遅らせない。しかし、ほとんど全員間に合わず20分も遅れてしまう。出発してすぐ鶏冠谷出合。前回のミスもあり今回は間違えるはずもなくさくさく進む。入渓点までは巻き道で手がかり一回。長さが短すぎてほとんど意味がない。桑原はちゃんと入渓点が分かっていた。懸垂の訓練をさせたいのでリードのあとリミットの許す限り前進して下降する方針とした。10mナメ滝は左ルンゼをTR()。そのまま20mの左巻きに入る。TR()20m上。下降したときに気づいたことだが、10mナメ滝は左の小尾根に乗ってフリーで巻ける。5mCSは右巻きTR()。ここが二俣。今回は間違えることなく右俣に入る。25mは左TR手がかり。桑原は同じスリングからTRと手がかりを出そうとしていた。沢床にスリング振り子手がかりでおろすという判断だったが支点の位置が悪いため使いにくく万が一足が滑ったりしたときに危険であった。Lはこの危険性を見逃していて久しぶりに鈴木さんに怒られる。その一点を見逃しただけでそんなに怒られるのは心外であったため逆ギレしてしまったが自分のミスであることは認めます。この上がすぐ25mナメ滝だが、松尾はなぜか巻きRFしている。これが25mだと思ったらしいが理由がよくわからない。確かにこれをナメ滝と表現するのはどうかと思うが、今超えてきたのは明らかに25mでしょう。ここでリード訓練。松尾は特にミスがない。桑原はセルフビレーの取り方を間違えていた。ここで是非広瀬さんの「鬼の」TRを見たかったのだが、TRはまた鈴木さん。鈴木さんは左巻きで登る。昨日と違い、この滝はいい訓練になるだろう。右から入って途中で左に入るルートを登ったため、途中からTRの角度が悪くなり鈴木さんが振られて滑落した。ザイルを使ってゆっくり滑落したため大したことはなかったらしい。いったんTRを中断して支点を取り直し再開。上についた後松尾が支点をとるのにすごく時間がかかった。訓練のため初心者も上に上げてから下降することにした。だが先ほどのルートをTR一本で上げるのはよろしくないので別の方法を考える。松尾はすごく嫌そうな顔をしている。TR手がかりで左岸に上げてFixでトラバースさせる方針に一応決まり、てがかりをおろしてLがそのルートを開拓することになった。しかしLが下で待っていても一向にザイルが降りてこない。何度か催促したあとで鈴木さんにまだまだ時間がかかりそうと言われ、このとき10:4525mなめ滝上下降開始リミットは11:05。この遅さでは絶対に間に合わないので下降を開始する。支点も決まっていて手がかりを下ろすだけなのになににそんなに時間がかかるか意味が分からない。ここは右岸懸垂松尾。下では焚き火がだいぶ盛大になっていた。25mは懸垂桑原。昨日結局センターマークをつけ忘れてまた真ん中がわからない5mCS20m2段の上段はまとめて懸垂()。下段はフリー。20m上から10m下までダブルで懸垂。このセットは早かった。さっさとデポした河原に戻る。渋滞が嫌なので早く帰ろうとするも2年の二人が洗い物をしたりしていて遅くなる。二人とも出発時間を遅らせても最後でなければいいと思っているようだ。結局渋滞には巻き込まれたものの前回の清兵衛沢の時ほどひどくはなく、20時前には高井戸に着く。ここで解散し、Lはハイエースを返すため本郷へ。

まとめ
 前回同様イモかったが今回で穴が明確になった気がする。

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