企画者:鈴木
面子:4L鈴木* 長崎* 3蓜島* 松崎 2桑原EH 松尾W
沢はじめ+救助訓練。この時期ならヒルはいないと思っていた。
4/9(土)渋沢=大倉▲0
土曜日は曇り/雨予報だったので出発を延期。日曜の新歓ハイクを優先(して、モミソを切る)するかどうかでMLが大荒れとなる。携帯MLはラグがひどくて議論をフォローするだけでひと苦労だった。だから議論にはPCML使えって言ったのに。
で、結局予定通りモミソ実施の運びとなり渋沢に集合。松尾は予想天気図を忘れてきた。まあその場でDLすりゃいいけど。大倉で下界訓練(初心者+仮固定、自己脱出)。ブリッジプルージックとオートブロック(懸垂バックアップ用)、あとガースヒッチだのツーバイトだのの呼称を23年に教えた。定着するかは彼ら次第。見回りのおっさんに「風邪引くなよー」と言われた。
4/10(日)曇り~霧雨~晴れ~曇り
▲03:56~4:53新茅山荘5:15~5:30出合~7:20F2上7:30~9:18大棚下(リード訓練→下降開始)10:46~11:54F2上12:05~(救助訓練)~14:40出合14:50~15:05新茅山荘15:20~16:10大倉
新茅山荘まではいつもの林道歩き。2年の地図読みはイモかった。新茅山荘前の駐車場で沢装をつける。桑原が笛忘れ。ケア担当の3年の責任もあるが、沢初参加なんだから桑原はE表とにらめっこして装備をそろえ、不明な点は質問するべき。
新茅橋手前の下降地点はフリーで通した。ブランクのせいか連携が悪い。出合ではモミソのあまりのしょぼさにトップが入渓点を見逃していた。
F1は水流中をTR+残地支点のスリング手がかりで水流中を通す。明らかに水流右が容易。使った支点でも振られるわけでもない。トップが上でモタモタと戯れていていたので見ていてイライラした。このあたり、霧がかかっていて幻想的だと思っていたら霧雨が降ってきた。が、予報は良いし何分モミソであるから、気にせず遡行継続。次の連瀑は最初の小滝と右岸巻き道に上がるルンゼをあわせてTR蓜。問題なし。
「水量が多い支沢出合」上の滝でTR、4m滝でTRしてすぐ上の3m滝をフリーで右岸巻き。この巻きは泥っぽくてちょっと滑りやすく、手掛かりがほしかった。次、でかい岩の間を落ちる2m滝をTR。松崎の動きが緩慢。
F2は直登で2段TR。冗談のみザイル+スリング手がかり。上段は自分がTRした。ここでタルミ。
2mナメで上の小滝と合わせてTR。チムニー状滝では松崎が直登困難と判断したのか左岸を巻き始め、上で盛大な落石を起こしつつ詰まっている。イモい。チムニー滝は直登容易である。結局下の滝と合わせて2段TRを行い、その間蓜島はすぐ次のゴルジュを工作。こちらも屈曲しているので長崎+蓜島で2段TR。
大棚まで大した滝がないと思いきや、4m滝の上に倒木が滝上に被さって8m程度の要工作区間を形成している。ここは水流(?)左→倒木右で2段TRしたが、その後蓜島が通った左巻きルートが容易だった。さらにここで松崎が痛恨の環閉め忘れ。sL権剥奪。松崎はこのミスを軽視しているような口ぶりだったが、環を閉めないことでカラビナの耐衝撃性能が相当落ちることを知っての発言なのだろうか。
大棚手前の小滝は蓜島のホールド指示でフリーで越えた。こういうのは普段の養成ではあまり見ないが、安全性も高いし効率的であるので積極的にやるとよいと思う(とくに3手くらいで越えられる滝の場合)。
大棚にてリード訓練。トップ松崎ビレイ蓜島。蓜島は革手袋忘れ、松崎はキンク取りと、ハーケン側ビナのまわし忘れ。ブランクもあるだろうが、正直去年のリード訓練は回数が少なかったせいもあるだろう。反省。
松崎はハーケンを3枚打ったが、2枚目は蓜島曰く相当ゆるい。
リード訓練終了間際に後ろから2パーティやってきた。なんでこんなイモ沢に来るのだろう。新茅なり水無本谷いったほうがよほど楽しいだろうに。寒くないからかなあ。
大棚下で蓜島と桑原のこんにゃくゼリーを頂いたあと、下降開始。倒木滝、ゴルジュ、チムニー左岸(松崎支点の取り方が悪い)で懸垂、2mナメ滝でザイル手がかり。倒木滝で松崎がザイル可動チェック忘れ。
さて、F2上にて、「桑原が足を突然複雑骨折してしまった」ので、救助訓練開始。介助懸垂を計5回、出合付近で吊り下ろしを1回やり、残りの区間はフリー+誘導、適宜スリング手がかりにセルフビレイで、全区間を3年以上の4人+ちょっとだけ松尾で背負って降りた。
救助訓練の光景 |
懸垂岩で自己脱出、プルージック登高などをやろうと思ったが、先客がTRを3本張っていたので、諦めて帰ることにする。林道をサクッと歩いて、アジャって解散。
総評
・懸垂はダブル1回で済むような条件でも、出来る限りシングルで行ったほうがよい。ダブルで行うとつるべ式の工作ができず、自ずと待ち時間が長くなる。
・救助者は段差を降りるとき、斜面上方向を向いたほうがよい。目の前の岩に手をついて、体重を預けやすい。
・吊り下ろしのザイルは常に張っておく。搬出において常に存在するリスクは滑落ではなく転倒であり、緩んだ状態で救助者が転倒するとリカバーが困難である。
・介助懸垂のATCに接続するスリングは救助者、被救助者ともに120をガースヒッチがベスト。横から見ると120で形成されるV字に救助者の上半身が収まり、肩にスリングが食い込んだりしない。
・救助者の歩行介助は常にいたほうがよい。岩+細い立ち木の通過や、懸垂セットなどで介助者は非常に役立つ。
・オートブロックはやはりストレスがなく、扱いやすい。
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