一年冬山 鳳凰三山

2009年度山行No.34 1年冬山鳳凰三山FB
文責:広瀬
面子:OB1 L木村 3 大城 高橋 sL広瀬 2 菊池 鈴木 1 EH高梨 FW蓜島
日程:2010/1/23-24



1/22(金)
立川=韮崎

終電が遅いので終電の1時間くらい前の電車に乗る。
結局高梨だけが終電で来て12時くらいに全員集まる。
木村さんがスノスコとゾンデを忘れ、蓜島と菊池がゾンデを忘れていた。
韮崎駅は駅舎の中で泊まらせてもらえた。
タクシーに予約の電話を入れるが、韮崎タクシーには雪がどうのこうのと言って断られ、山交タクシーには営業時間外(じゃあ電話とるなよ、)とかで断られる。
結局旭タクシーが快く受け入れてくれて助かった。さらに旭タクシーは親切にも事務所の2階に泊めてくれるという。
もう何人か寝付いていた気がしたし、さすがに図々しい気もしたので断ったが、。
伊佐に入山連絡を入れようとしたが電話が繋がらないので、折り返しかかってこないかなあと思っていたらそのまま寝てしまった。


1/23(土) 晴れ
夜叉神峠登山口7:00 - 夜叉神峠8:20 - 9:30杖立峠9:50 - 11:50苺平12:10 - 12:45南御室小屋13:00 - 14:45薬師岳小屋

朝起きて思い出したように入山連絡を入れる。結局伊佐から電話なかったし、、
未だに伊佐につながらないので山岸さんに電話するが、眠そうで申し訳なかった。
6時のタクシーで登山口へ。道路は雪もなく凍結もしていない様子。
しかしやはり長く高い。7000円くらい。
ちょうど7時くらいに登山口出発。積雪はないが凍結していて滑りやすい。
だんだん滑りやすさが酷くなってきたので40分ほど歩いたところでアイゼンをつける。やはりアイゼンをつけるとだいぶ歩きやすくなった。
杖立峠の手前あたりで菊池が足をつったとかで少し止まったが、再発するようなので長めにたるんで少し様子を見る。結局なんとか歩けそうなので進むが、ペースは上がらない。
山火事跡の手前あたりからふくらはぎくらいのラッセルになり、わかんをつける。相変わらず菊池はつらそうなのでトップはずっと鈴木。
苺平あたりで菊池の足の痛みが限界に達してきたというので荷物を抜くことにする。どうやら足をつっただけではないようだ。風邪の症状のようなものが出ているらしい。
この調子だと薬師ヶ岳小屋まで行けるか微妙なので、とりあえず南御室小屋まで行って方針を決めることにして進む。
小屋まではほとんどアップダウンはないが、ラッセルがやや深くなっているので僕と菊池以外の1年〜3年全員で回す。
南御室小屋までは結構あっという間だった。小屋の周りは広くて気持ちいい。
小屋は冬季開放で机や椅子があるが宿泊用ではない。宿泊用の建物は分けてある。
幸いなことに南御室小屋から先はトレースがついている。
ともかく菊池の具合が悪いようなのでとりあえず熱を計ってみるが、熱はない。
熱がなければいいというもんでもないだろうが、菊池が行けると言うので、どうせあと2ピッチくらいだし、進むことにする。
南御室小屋を出た直後は急登だが、トレースがあるため比較的歩きやすい。
菊池が普通に歩くようになってくると僕が遅れるようになってしまった。久しぶりの山行なせいか体力的にキツい。
途中のたるみで菊池が元気そうにしているので、抜いていた荷物を少し戻す。
稜線上に出るとほとんど積雪がなくなり、視界が開けて気分が良い。ここでわかんを外す。薬師ヶ岳小屋はすぐそこ。
小屋に着いたのは15時前、長い一日だった。
小屋はカメラマンの人が泊まっており(あとで余ったジフィーズやラーメンをもらった)、入り口がすでに掘ってあり普通に入れたが、小屋の中は暗いし外はとても天気がよく気持ちいいので外で泊まることにしてテントを張る。
薬師ヶ岳山頂はすぐそこだが、サイトや天図の時間が中途半端なので明日の朝行くことにする。
晩飯はハヤシライスとバターライスだったが、バターライスが今まで食べたことがないレベルの酷い芯飯になっていて、食べられたもんじゃなかった。高度のせいかバターのせいかわからないけど。勿体無い。
夜は宴会をして就寝。木村さんがわけのわからない面倒くさいテンションになってみんな面倒くさがっていた。


1/24(日) 晴れ
出発6:40 - 6:55薬師ヶ岳7:10 - 8:00観音ヶ岳8:40 - 10:00地蔵ヶ岳10:35 - 鳳凰小屋11:45 - 燕頭山13:05 - 15:15御座石温泉

5時起床。朝はCCG。6:40に出発できて、1年雪訓の時より遥かにサイト、撤収が早くなっていてよろしい。
天気も良く、夜に吹いていた風も収まって心地よい。
ただ、高梨が夜中に気分が悪くなって吐いてしまったというので少し不安。菊池はもう大丈夫みたい。
アイゼンをつけて出発。薬師ヶ岳まではあっという間。皆競うように山頂に向かうが、やはり高梨が遅れ気味。
山頂に着いてもつらそうにしているので荷物を抜くことにする。
薬師ヶ岳で記念撮影などをして出発。高梨をセカンドに入れてゆっくり歩く。
稜線上は相変わらず素晴らしく眺めがよい。ただ高梨の調子は悪くなっているようで、かなり辛そうにしているので、観音ヶ岳の手前で高梨の荷物をザックごと木村さんに持ってもらう。
観音ケ岳についてたるみ。なんだかんだでだいたい読み通りである。
ここで高梨の熱を計ると37度8分くらいあった。出発するときに計っておくべきだった。
高山病の症状もあると思われたので高度を下げたいところだが、あまりにも辛そうで今すぐに歩けそうではない。
朝食があまりたべられなかったらしいので行動食などを食べさせようとするが、のどを通らないらしい。少しだけ食べさせて少し休ませる。解熱鎮痛剤も飲ませた。テルモスもここで飲んだ。
ここから先は高梨は完全に空身にすることにして、荷物を全部抜いてザックを鈴木のザックにくくりつける。
40分くらいたるんでなんとか歩けそうになったので地蔵ヶ岳に向かう。観音ヶ岳がMaxだったがコースタイムはほとんど変わらないし、戻るのは気が滅入るし、進むことに。
結局地蔵ヶ岳まではほとんど読み通りで着く。
地蔵ヶ岳のオベリスクは遠くから見ると簡単に登れそうに見えるが、近くで見ると結構大きくて難しく見える。
僕と木村さんと鈴木と蓜島で登ってみる。結局上まで来たのは僕と木村さんだけだったが、一番上は垂直に立った岩の間に残置ザイルが垂らしてあるだけで、完全に腕力登攀なので怖い。結局そこで諦めて戻ってくる。
30分くらい遊んだり休憩して出発。地蔵岳からの下りは開けた急な斜面で、シリセードなどで気持ち悪い感じで下りていく。
道が樹林帯の中に入っていくところでアイゼンからわかんにつけかえる。
高梨が少し元気になったようなので空のザックだけ持たせる。
鳳凰小屋の先の3箇所ある沢の源頭部は壁のようになっており、確かに落ちたら危ないが、慎重に進めば落ちる心配はないだろう。雪の状況によって変わるかもしれないが。
その先の牛首は鎖がかかっている所だが、ここも注意すればどうということはないだろう。
燕頭山の少し先から積雪が減ってきて、代わりに夜叉神の登山道のように凍結しているようになるので再びアイゼンにつけかえる。
途中でタクシーに電話したり、水を捨てたりしたが、こういうのに慣れていないのでかなり要領が悪く冷たい視線をもらう。
この下りはアイゼンをつけていれば危険なところはないが、距離も高度もそれなりにあるので面倒くさい感じである。稜線上とは気分が全然違う。
徐々に雪もなくなり、凍結しているところもなくなってきたのでアイゼンを外す。すぐに御座石温泉に着く。
御座石温泉は1360円な上にぬるいという話なので入らない前提で、駅の近くで温泉はないかタクシーの運転手の人に聞いてみたが、一番近いところでも韮崎駅から車で10分くらいかかるらしい。駅から歩くのはつらいので結局温泉は諦めてそのまま韮崎駅へ。
韮崎駅の近くのバーミヤンで打ち上げをして解散。


総評:
積雪はやや少なめで、トレースもあり歩きやすかったが、行程は長くなかなかハードな山行になった。
それにしても天気がよく気持ちのよい山行だった。
高山病のせいもあるかもしれないが、不調者がいたのは残念。

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