一年冬山・上州武尊山

面子:4L木村、長谷川、3山岸、藤井、2広瀬、伊佐、大城、1長崎、鈴木、三谷、菊池




1/23(金)
赤羽-水上

当初、小屋列車でアプローチして湯檜曽泊、タクシーでスキー場に行く予定だったが、使用するリフトの運転開始時間が思っていたより遅いのを電話で確認したので、出発を遅らせ、水上泊のバスアプローチに変える。
多くの面子は小屋列車で行ったようだ。長谷川はMLに入ってないらしく、湯檜曽から電話をかけてきたので歩かせた。また、当初秋山参加予定だったが、当日にキャンセルの連絡がLにきて、それをLが面子に回し忘れた。
幸い実現濃厚な秋山キャンセルのパターンでの装備割り振りを決めて、それが目立つようなE表をMLに流したので装備に支障はなかったが、審議にこなかった伊佐は予想通りスノーソーを忘れた。後Lは群馬県警に計画書を提出し忘れたので、緊急連絡先の伊藤にメールで送ってもらった。
以上のように、普段はしないようなミスを頻発したが、これは木曜からLが風邪気味だったからだと思われる。
水上で全員集合して、就寝。朝4時半に片付けるよう駅員に言われた。


1/24(土)曇り時々晴れ
水上=宝樹台スキー場=第9クワッドリフト上0910-0950p1518m1000-1050名倉のオキ1105-1145避難小屋1205-(手小屋沢右岸尾根途中でタルミ)-1405p1984m1415-1555沖武尊1620-1630右岸尾根の限界下2010m▲1
待合室でちょっとうとうとして、0732にバスに乗る。Lがバス中で読みを地図に落とそうとして、藤井や三谷に地図を借りようとしたが、二人とも書き込んでなかった。後で発覚したが三谷は磁北線を引いてなかったらしい。磁北線は冬だといつ視界がなくなってコンパス頼みの行動になるか分からないので必須。宝川入り口のバス停で乗り換え、スキー場着。9時から始まる第9リフトに乗り、入山。出発直後に三谷のわかんが外れる。三谷はわかんを鉄門山岳部から当日調達するつもりができなかったので、部室にあった紐なしわかんをスリングと一緒に使っていた。Lがそのことを聞いたのは23日で、「絶対すぐとれる」と思ったが許可した。後から考えれば駒場から調達できたかもしれないが、いかんせんこのときは判断力が低下していた。で、実際すぐ取れたので、三谷にはツボで歩かせた。というのは雪のコンディションが良好で全く嵌らなかったからだ。あまりのコンディションの良さに読みの半分くらいのスピードで進む。読みはひざ以上のラッセルを想定して作ったものだから当然なのだが、DQNな広瀬は僕の読みに文句を言っていた。
樹氷の回廊の中を標高を上げて行くと、奈倉のコルからの急登に入るが、ラッセルもなくさくっと登る。ただ視界がなくなったらRFが厳しいので濃いめに赤布を打った。このルートのほかのRF難の場所でも濃いめを意識した。小屋の付近で大城が「ちょっと延びる」と言ったらしいが、Lは気づかずそのままついて行った。隊が大きいとこういうことは良くある。なかなか小屋が見当たらないので一旦手小屋沢に降りる。この沢は斜度も緩く、樹林も生えているので雪崩の心配はない。上に伊佐、下に広瀬を5分のリミットで偵察に出すが、この時L権者をつけるべきだった。5分なら声が届く範囲だろうと思っていたが、伊佐は5分を越えて遡行したからだ。本当にやめてほしい。二人が戻ってきたところで、山岸がすぐ横の盛り上りを掘って人工物を発見した。おそらく小屋だろう。ここで右岸にわたることにする。
偵察に行かせたのが響いたのか、伊佐の遅れが目立ってきた。しかしいつもと違って時間に余裕があるので抜かない。この辺りで三ツ池までサイトを延ばすことを決意する。明日の天気は悪くないが、晴れている今日打った方が良いという判断。1880m付近の急坂はかなりの斜度で、雪が豊富についてるのが不思議であった。樹林が邪魔するのもあってトップも苦戦し若干ペースが落ちる。藤原武尊が横に見えるが、かなりの斜度である。ルートを選べば、樹林伝いに頂上まで行けるだろうが、あの斜度は一年をつれて登るのは怖いかもしれない。最後にロングピッチをきって頂上着。伊佐はお疲れ。展望はたまに雲が切れる程度。ブロッケンがおこったりしている。三ツ池までサイトを延ばそうかとも思ったが、風が冷たいのでサイトを下げることにする。明日の晴天を期待して就寝。Lはライトウェイトのブレスサーモ3枚とヒートテック、フリース、ソフトシェル、ゴアマを着込んで寝たがそれでも、時々寒く感じた。
1/25(日)快晴
▲10630-0640沖武尊0720-0720▲10750-0805p1984m-0845避難小屋0900-0925名倉のオキ-0950p1518m1000-1030リフト上1035-(スキー場中で一回たるみ)-1130バス停
5・6半でサブ装で山頂からの日の出を拝みに行く。珍しく6時半丁度に出発できたが、サブ装ならこんなものか。東の空は遠くに雲がかかっていたが、日の出は奇麗であった。山頂からの展望は絶好である。富士山、妙義、四阿、日光白根、至仏、燧、会津駒、赤倉(←これ重要)、水上山からマッキー・朝日岳、谷川までの稜線、八海山や越後駒などの日本海側の山までも見渡せる。さっき作ったばかりのテルモスをのんで、記念撮影をして下山開始。テント場からは奥利根湖がきらめいているのが見えた。
下山はトップが速い。あまりに速いのでもっと一年に読図の指導をするように言った。一年の読図能力はこの時期としては平年並みと言ったところか。とにかく地図を読む習慣が大事。トレースも残っていて、ほんとに何事もなくさくっと下る。リフトの下り乗車はできないらしく、アイゼンをつけてスキー場を下る。Lと山岸はアイゼンなしでグリセードを試みたが、失敗して尻セードになってヤバいスピードで下ってしまった。見る人によっては滑落しているように見えたかもしれない。このスキー場は人が多いのだが、このときはなぜかまばらで本当に良かった。斜度が緩くなってからもLは転倒しながら歩いたので、やはりここはアイゼンを着用すべきだった。その後バスを乗りついで水上に戻る。一年三人が風呂に入らず速攻帰ったので長谷川は、最近の一年は先輩のこと考えている、と言っていた。打ち上げして解散。帰りに伊佐と広瀬は乗り遅れそうになって、仕方なく駅員は電車をとめていた。
総評
もっと行かれてよい山だと思う。ただ、雪の具合によって行動時間に相当な差が出るのでルートは多めにとれば良かった。今回のコースは危険度は低い。

0 件のコメント:

コメントを投稿