山行No.58 月山・鳥海山FB 2008/5/7 木村
面子:3sL木村、L白浜、2藤井、秋山、山岸、1大城、高橋
月山は好天の中では目に見えた危険は存在せず、トレースもばっちりついていて平易な山に思えた。
人が多いし、ちょっと物足りないが残雪企画にはこのくらいがいいかもしれない。
鳥海山も七五三掛の通過と千蛇谷の落石、蔦石坂の急登くらいがポイントで、
��日だけで日本海側から50パーティ以上入ったと思われる。
千蛇谷には2~30パーティほど。外輪山稜線や鳥越川方面にも結構人がいた。
結局好天なら平易な山だろう。全ては天気しだいというところか。
天気が悪いと入山者も少なくRF能力も要求されるであろう。
残る問題はお金と時間ですが、情報と時間があればお金は安く済む。
体力・技術があればリミット敗退せずに済む。
5/2(金)晴れ
赤羽=杉田▲0
金曜に授業のない先発組みは仙山線の楯山泊。
後発組は杉田泊。降車時土合トラップ。
しかし通りがかりのおじさんにジュースをおごってもらう。
この駅は地元の中高生のたまり場になっているらしく、あまり寝心地が良くない。
しかも貨物列車が轟音とともに20~30分おきにやってくるので眠れない。
こんなんなら郡山か福島泊にすればよかった。
因みに杉田も楯山も無人かつ券売機が1000円までしか使えないので要注意だ。
5/3(土)晴れ
杉田0630=0850山1032形=(バス)=西川=(タクシー)=1210姥沢1235~1300リフト上~1335牛首1345~
��1850mでスキーデポ)~1425月山頂上1520~1535デポ地1550~1615リフト上~1630姥沢1720=
(バス)=1820西川2012=(バス)=2200酒田▲1
寝不足のせいか藤井が福島で仙台行きに乗る。山形新幹線でリカバーして事なきを得た。
山形に着いて山岸に天図を書いてもらう。流石に綺麗だ。
大城がゴーグル、ハンガロン、グローブ、目出し帽を忘れたが他の人の予備で足りたので入山することにする。
西川バスストップまで高速バスで移動。1100円。この時点で既に25℃と夏日。
姥沢へタクシーで向かうがシャトルバスがあるのにと運ちゃんが教えてくれ、少々へこむ。
シャトルバスは500円、ジャンタクだと13600円と10000円近い差になった。
姥沢で支度するも山岸がビーコン忘れ。時間もないのでとりあえずデポすることにする。
ビーコンをレンタル出来ないか、探して貰っておくことにして出発。
最終日の月山通過リミットは1500だが、日没1時間前を下山目安として前進リミットをきると1530となるので、
そのくらいまでは動けるだろう、でも出来るだけ1500には下山を開始したいと思った。
ペアリフトに一人ずつ乗り込む。かなり人が多い。
月山頂上へ向かう山ボーダー、山スキーヤーも多く、ここが春スキーのメッカであることを思い知らされる。
ビーコンをつけてる人は少ない。
牛首までトラバリつつ高度を上げる。雪崩の危険を感じる斜度ではない。
トップの大城がやや下から回り込んでリカバーに苦労していた。
牛首からは稜線北側のブッシュ沿いに柵が打ってあった。ここからやや高橋が遅れ始める。
因みに今回L権取得がかかっている藤井は大城に抜かれ気味である。
1850m地点で雪も途絶えたのでスキーデポ。高橋がかなり消耗している。熱中症のようだ。
荷物を抜いて対処。行動食が3日分くらいあった。時間がないので結構イラつく。
それでも15分前に頂上着。
芭蕉の句稗は稜線上に上がった所にあり、頂上とは目と鼻の距離。
ここで3年前大野さんは引き返したのか。自分ならここでリミットなら頂上行っちゃうだろうと思った。
頂上で高橋を休ませる。僕はパウを持ってきていたので今回結構役に立った。
今回ORにとった月山東斜面は広大で次来る時には是非滑りたいと思わせるだけのものがある。
大休止の後、デポ地まで戻って滑降開始。牛首より先は斜滑降なので面白くない。
大城の板が滑りが悪そうだった。
スキー場は悪雪かつコブが形成されていて強行軍した身にはきつかった。
��回券を買ったので白浜だけもう一回滑ったがとてもそんな元気は無かった。
デポったペミカンが溶けていた。雪の中に埋めるよう言えばよかった。でも時間も無かったし。
ビーコンを調達できなかった山岸と合流し、1720の最終バスで西川へ。
��時間ほど時間が余ったので高速道路脇でサイト。
たまに高速バスがやってきて停車するので恥ずかしい。小学生がガン見してくる。
酒田へバスで2350円。酒田第一タクシーに7時に吹浦駅まできて貰う事にする。
運ちゃんに聞いた話だが、酒田第一タクシーはジャンタクを5台くらい持っているらしい。
酒田からどうかと聞いてくるあたり、営業熱心だが夜遅くまで電話が標準語で繋がるし、なかなか感じがいい。
でも人数を聞かれたら荷物が多いことも伝えるべし。
稲荷神社の境内で寝る。幸い誰も狐に憑かれなかったようだ。
5/5(日)晴れ
▲10548=吹浦=0805大平登山口0820~0920 1400m 0930~1010 1570m 1020~1050御浜1110
��1155七五三掛1205~1220七五三掛出口~1255 2020m 1310~1355鳥海新山1420~1440デポ地発
��1455七五三掛~1525 1692m標高点 1535~1550御浜▲2
朝、高橋がポリスメンに職質されてた。個人的に高橋はもっと清潔感を意識するべきだと思う。
サイトして山岸とバイバイして始発で吹浦へ移動。タクシーに乗るもやっぱり鳥海ブルーラインのゲートで待たされる。
運ちゃんによると夏の鉾立ではハングライダーが出来るらしい。
あと元?同僚にスキーインストラクター兼ボート免許の教官兼タクシー運転手がいるのだそうだ。
東京にいると職業観が凝り固まってよくないと思った。
結局8時ごろ開通。メーターを途中で止めてくれて助かった。。。8400円である。
思うに、鳥海山頂に行くためには開通してからの入山だとあまり余裕がないので
大平山荘と道路管理者が結託しているんじゃないかと邪推した。
登山口にはわらわら人がいる。デポって出発。
道路との雪の落差は3メートルくらいあるのだが、衆人環視の中大城が何故か平坦なところでこけて落ちそうになっていた。
今日も時間がないのでイラッとする。
蔦石坂は結局シール登高でOK。
坂を上ると藤井が吐く。自分に冷静になるよう言い聞かせて荷物を抜く。
が、伸びすぎだと思っていた大城に持たせすぎてしまった。結局冷静になれてない自分を反省。
大城は斜登高で滑って3m滑落していた。トップの高橋には登りやすい県境沿いの沢を行って欲しかった。
大城の荷物を抜いく。反射板跡は行きは見えなかったが帰りは見えた。
しかし途中竹竿がベタ打ちしてある。1570mで高橋に地図を聞くもイマイチ。
藤井は元気になったようだ。ていうかLが遅れ気味。
御浜でサブ装にする。食料と差し入れのチューブ入りアイスキャンディを雪に埋めた。
しかしアイスキャンディは翌日の朝になっても凍っておらず、Lの試みは失敗に終わり、ジュースとして飲んだ。
帰幕目安を日没1時間前として出発。扇子森は巻くには大きすぎるので帰りはトラーゲンするのが良いだろう。
稜線北側を行くが、今日は左斜面の斜登高ばかりだったので右足に負担が集中している。
コルを過ぎたあたりにコース沿いにクラックがあった。
さて問題の七五三掛だが、今年は寡雪で土が出ているところもあるし、ステップもしっかりついているのでなんて事はなかった。
05年の資料を読む限り、状況によって難易度は大きく変わると思われる。
千蛇谷は広く、右に寄らなければ落雪、落石にはあわないだろう。Lが大きく遅れてしまった。
大物忌神社横でスキーデポ。この先もトレースが着いているので全くスムーズに頂上へ立てた。
デポ地に戻り滑降開始。千蛇谷下部は悪雪で凸凹していた。
なんと言うことなく4時には帰幕できたので高橋に天図を頼む。
夕食はハヤシライスだったが、ルーを振り忘れていたらしい。
明日朝のカレーうどんのルーを代用して、明日はカツオだしの力うどんにすることにした。
白浜差し入れのおでんを食す。美味。Lはアイスキャンディができてなくて悲しい。
明日0830にタクシーを予約した。
5/6(日)曇後雨
▲10500(御浜付近で遊ぶ)0700~0740大平登山口0840=0900吹浦1130=1148酒田1320=1505山形
ジジ天寝坊。起床してだらだらとサイト。藤井が雪盲だという。聞けばサングラスをしてなかったらしい。
他の人はサングラスorめがね着用だった。カツオだしはおいしかったが相変わらず汁がすくない。
サイト後、北西斜面を滑ったが斜滑降で斜度がない。鳥海湖方面の方が楽しい。
斜度があり、適度な雪の堅さで500m四方のゲレンデを独り占めする。
昨日あれほど混雑していた御浜もこの時間帯は誰もいない。
小屋には人がいるようだが日の出から動く人もいない。人がいないということはいいことだ。
休ませていた藤井も、何とか目をあけられる程度にはなり出発。日本海へ向かって滑る。
やはり御浜から下は好天でかつ竹竿がないとRFが難しいだろう。
蔦石坂は勢い余って道路に飛び出さないよう柵があった。
タクシーで吹浦へ戻るも接続の悪さに絶望。酒田で2時間、新庄で90分待ちっていったい。。。
とりあえず、風呂だけ済ませる(日焼けした我々にとって風呂はちょっとした苦行だった)も飯にありつけず。
今日吹浦は祭りらしい。連休に祭りってのは政治的な香りがする。
酒田へ行き、安く帰りたい秋山が色々策を弄して結局レンタカーを借りることに。
7人乗りで6人乗ると積載量がやばくて警察に見つかると面倒そうだった。
高速代、ガス代、レンタル代(乗り捨て代含む)あわせて13000円前後で山形へ行き、松屋で打ち上げ。
途中雨が降り出す。
大城は白浜から譲り受けた夜行バスチケットで、ほかはJRで帰った。
山岸デポの件
この山域が雪崩が少ないことを考えればビーコン無しで入山するのも現実的な判断だったろう。
でもそういった次元とは別に部員として守らなければいけないルールとして、
執行ではビーコン無しの入山はありえないという認識が共有されていたと思う。
ので僕はあの場では山岸を切るしかなかったと思われる。
ただ、鳥海山については入山前に執行と意思確認する時間があったので、
山岸を連れて入山する許可を求めても良かったかもしれない。
僕的には緊急連絡先の塚越が、大城のゴーグルなどの使わなさそうな装備忘れに過剰反応していたので
そういった可能性について考慮しなかった。まぁそれが連絡先の仕事なのだが。
まとめ
・途中どうなることかと思ったが2つの頂上に立ててよかった。
・気温が高かったのでパウが役に立った。
・1年のスキー技術が例年に無く高いのでリミット敗退せずに済んだ。シールトラブルはゼロ。
・雪崩の危険を感じるところは千蛇谷の外輪山位だった。
・鳥海山はクラックが多いので初見下降時は慎重に。
・アプローチについて考えるのがめんどくさい山域です。
0 件のコメント:
コメントを投稿