2018年度最初の冬山企画、通称「初冬企画」として、鹿島槍ヶ岳へ行ってまいりました!
過去幾度となくTWVとして初冬でチャレンジされていますが、(なぜだか)一度も登頂がなされていません。
また、ブログに残る初冬企画としては、2011初冬爺ガ岳、2006初冬企画爺ガ岳しか残っていません。
また、ブログに残る初冬企画としては、2011初冬爺ガ岳、2006初冬企画爺ガ岳しか残っていません。
果たして、TWV史上初の初冬鹿島槍ヶ岳登頂となるのでしょうか!?
そびえ立つ鹿島槍ヶ岳南峰!! |
著者:幕内 徹
メンバー: 4 中津 CL西山 3 H勝木 sL幕内 2 FW 浦中 E 黒瀬
期間:11/23(金)-11/25(日)
11/22(木)
15:05 新宿~18:45信濃大町駅前
曇り
新宿バスタでバスを予約するので緊張していたが、予約券を券売機で発行できるらしいので、こんな私でも簡単に乗車券をゲットできた。
バスの乗り心地はスキー合宿で乗るバスより良かった。足元が広い。
うだうだしていたらいつのまにか信濃大町駅へ。
去年の北ア夏合宿の後半集合場所でもあったので、感慨深い。
近くのスーパー(デリシア)で明日の朝ごはんを買ってから、駅前にある「ぶたのさんぽ」というラーメン屋で夕飯を食べる。美味しかった。
22:00まで開いている待合室でぬくぬくして、そのあと駅前で駅カン。
寝ていたら誰かに呼び掛けられた。うるさいな、と思ったら西山さんだった。
4年会2人は18:15新宿発で23:40ごろにこちらに着いたらしい。お疲れ様です。
雲が分厚く山を覆っている。今日明日で稜線上に雪が50cmくらい積もるらしい。
これなら入山口からちゃんと雪があるかな?
これなら入山口からちゃんと雪があるかな?
まあいいや、とにかく今はおやすみなさい。
11/23(金)
7:50 扇沢 8:10~9:19 1750m冬道分岐9:29~10:00 1950m ~10:33(たるみ)10:43~11:22 2200m ~12:00(たるみ)12:10~12:30 BC(2310m)~13:15(たるみ(2370m))13:25~13:58 2550m ~14:30 爺ヶ岳南峰14:40~15:25 種池小屋
曇り→雪+風→曇り→晴れ
5:00ごろに目覚める。
バスが来るのは7:10なので、朝ごはんを食べて待合室でゆっくりあったまる。
分厚い雲が北アルプスを覆う。しかも大町駅では雨が降ってきた…
とりあえず扇沢には行くけれども、これで扇沢でも雨が降っていたら今日は停滞になる…
どうなるのか…
そう思いながら、バスに乗って移動していると次第に雪が。
というか道路上にどんどん雪が出て来る。
なんだ、登山口から雪が付いてそうでホッと安心する反面、稜線上のラッセルが恐ろしくなる。
結局のところ、扇沢は真っ白であった。かなりの勢いで雪も降っている。
扇沢駅! |
冬山入山前特有の絶望感が心を覆う。
それを振り払うように、体操、ビーコンチェックをする。
さあ、行こう。
覚悟を決めて、バスで来た道を戻って柏原登山口へ歩き出す。
登山道はくるぶし雪くらい。あれ、そんなに積もってない?
南尾根は藪が残ってそうだし、柏原新道はトラバースが雪で怖そうだしで、どっちに行こうか迷う。
途中、2人PTを抜かす。彼らは柏原新道を行くのだろうか?
そして1950mへ。南尾根か、柏原新道か、決断の時である。
やはり危険は避けなくてはならないので、南尾根に行くことにする。
笹藪を掴んで上がるのだが、雪のせいで斜面が滑って登るのが難しかった。
西山さんのザックに藪が絡まっていた。
ヤブヤブしい |
南尾根状へ出るとしばらくは雪道となっており、順調に進めた。
そのあと2250mほどからまた藪が出始める。雪は脛ほどとなってきた。
先ほどと違って今度は森林限界付近なので、濃いハイマツを漕がなくてはならない。
意図しなかったタイミングで北アルプスの藪を漕げることに喜びを覚えつつ、もっと雪が降っていれば楽をできたのにな、とやるせない気持ちにもなった。
しばらく濃いハイマツを進むと、突然右側(東側)に平らで広い場所が現れた。
なるほど、ここがBC(2310m)である。
この時点でまだ時間に余裕があったので、爺ヶ岳南峰に行くことにする。
南峰に着く時間次第では冷池山荘にも行けそうであったので、俄然やる気が高まる。
BCから先も濃いハイマツが限界上になるまで続く。
もし時間が足りなくなってBCに戻ることになったら、またこの濃いハイマツを漕がなくてはならないので嫌だなあ。
読み通り進めば早い時間に爺ヶ岳南峰に着くはずだったが、いかんせん藪で時間がかかる。
ここで妙案が出る。爺ヶ岳南峰に行ったあと、またBCに戻るのではなく、夏道沿いで種池山荘に戻る、というものだ。
山頂からBCに戻るよりも種池山荘に戻る方が、かかる時間もずっと少ない。
何より、明日進む際に藪を漕がずに済む。
そんなことを考えながら、藪を漕ぎ終える。
限界上の登りになると、2500mで激しい吹雪が顔を打つので、目出帽ゴーグルを装着することにした。
雪はまばらで、平均して膝下くらいの深さであった。
結局、爺ヶ岳南峰に着いたのは14:30となった。
風が強く山頂はガスの中で何も周りが見えない。
西山さんに気温を聞くと-12度であった。
爺ガ岳南峰(1回目) |
このまま種池山荘へ向かう。
道中は膝くらいの雪(ところにより太もも下)で、種池山荘へ戻って着く頃には15:25となった。
種池山荘へ… |
下調べの段階で種池山荘では冬季小屋が解放されていないのは分かっていたが、気になって小屋の周りを一周してしまった。
種池山荘① |
種池山荘② |
やはり冬季小屋はなかった。
諦めて山荘前に七天を張って入ろうとすると、入山してすぐに抜かした2人PTが、柏原新道添いに上がって来た。
話を聞いてみると、やはり終盤のトラバース部分はかなり悪かったらしく、工作したとのことだった。
面倒ではあったが、南尾根を登って正解であった。
2人PTはこの後、針ノ木岳方面へ行ってしまうらしい。お気をつけて。
さて、改めて七天に入って、夕サイトを始める。
1夜は麻婆豆腐だ。
ベーコンや野菜を微塵切りにして入れたのが功を奏して、ワンゲルのサイトとしては過去最高の麻婆豆腐となった。
貴重なサイトの様子 |
冬なので砂糖25gの甘~い茶飯を飲んでから、1年ぶりの水作りを始める。
6発作らなくてはならなかったので時間がかかるとは分かっていたが、どうせ朝も遅いのでゆっくり水作りをした。
そのあとは宴会。4年会の差し入れが光っていた。
途中トイレに出たら、外はすっかり雲が取れて、種池山荘と七天を満月が照らしていた。
前方には爺ヶ岳がそびえ立っていた。大町市の夜景も綺麗だ。
「冬山の夜は月明かりで十分」と何処かで聞いたことがあったが、なるほど、その通りであった。
トイレを済ませてテントへ戻る。
明日は5-6半。たっぷり眠れるなあ。おやすみ。
11/24(土)
5:00 起床-5:35 サイト-6:00撤収-6:30 出発~7:12 爺ヶ岳南峰7:30 ~7:58 中央峰8:01 ~8:46 北峰~9:25 冷池山荘9:55 ~10:46 たるみ10:56 ~11:17 布引山~11:49 たるみ12:00 ~12:16 鹿島槍ヶ岳南峰12:50 ~13:23 布引山13:37 ~14:16 冷池山荘
一日中快晴、稜線上は風速10mくらい?
冬に七天を6人で入るのはどうやら狭かったようで、夜はあまり寒くなかった。
酸欠で息苦しくなりながら目覚める。
急いで朝サイトのために火をつける。
そのせいでさらに酸欠になりながらも、なんとか朝サイトを作る。
1朝はカレーモチ。あっさり食べられて美味しかった。
6時撤収としたので、朝サイトを食べたらさっさと準備をしてテント内に入れていた荷物を引っ張って外へ出る。
…おお、なんということだろう。
日の出直前の爺ガ岳南峰 |
昨日の夜からも晴れてはいたが、朝になるとさらに空気が澄んで、向かい側の稜線や大町市方面が美しく朝焼けに照らされていた。
美しい景色に心が満たされながら、撤収を行う。
6:20には完全に撤収が終わり、そこからビーコンチェック、体操をして出発した。
昨日に爺ヶ岳南峰からこちらに向けて下っていたおかげで、トレースがバッチリ残っている。
今、再びの爺ガ岳南峰へ |
スイスイ進んで、下りよりも早い時間で爺ヶ岳南峰へ着いた。
昨日はガスで気がつかなかったが、ここからすでに鹿島槍ヶ岳は見えている。
なんと美しいことだろうか。隊員も俄然やる気が上がる。
南峰!晴れている! |
南峰で写真をとり、中央峰へ進む。
ここからはヘルメットを付けて、ツボ足+ピッケルで進むことにした。
ここから先も膝下程度の雪であった。審議通り、稜線上よりも西側(黒部側)をトラバース気味に進む。
夏道が分かったので、その上を進めばそこまで怖くはなかった。
そのまま時間読み通り中央峰へ。
中央峰は南峰よりも標高が高く、切り立っているので美しかった。
ここでもまた写真を撮り、さらに北峰にかけても同様に黒部側をトラバース気味に進んだ。
爺ガ岳中央峰から北峰を見る |
北峰は南峰、中央峰に比べて地味で山頂看板もなかったので、写真を撮らずそのまま冷池山荘を目指すことにする。
北峰から冷池に向けての下りは稜線上の夏道沿いで進んだ。
そのままサクサク進んで、赤岩の頭へ。
計画上ではここから下る予定だったが、雪の付きが悪いせいか、明らかにここからは下れなさそうになっていた。
赤岩の頭は厳しそう&雪が少なさそうであったので、計画を変更して、明日は冷乗越から夏道沿いにトラバースして赤岩尾根に取り付くこととする。
冷乗越を超えて、冷池山荘へ。
ここからはsub装なので、一時的に冷池山荘の冬季小屋へ入り、そこでsub装を作った。
元は冬季小屋内に七天を張って寝るつもりだったが、七点を張るには明らかに狭い。
なので、諦めて、(鹿島槍ヶ岳から帰ったら)冷池山荘前に七天を張ることにした。
なので、諦めて、(鹿島槍ヶ岳から帰ったら)冷池山荘前に七天を張ることにした。
さあ、鹿島槍ヶ岳へ向かおう。
基本的に膝下の雪で、布引山への登り始めまでは樹林下を上り下りする。
こういうのが(自分には)一番しんどい。
布引山への登り始めになると、樹林も無くなって限界上へ。
そこからも基本的に黒部側を膝下ほどの雪で進んでいく。
布引山に着いた時間が中途半端でたるむには早かったので、写真は帰りに取ることにしてそのまま鹿島槍ヶ岳を目指すことに。
ここからはツボ足+ピッケルで行くことにした。
ここからはひたすら登り。
幸い、初冬の時期のおかげで雪が膝下ほどであったため、順調に進んでいく。
そして、ついに鹿島槍ヶ岳南峰へ。
随分とあっさりたどり着いてしまったが、初冬としてはTWV史上初の快挙である!!!
素直に嬉しい!!!
山頂から先の北峰にかけてのルートは明らかにやばそうであった。
夏道沿いにトラバースで下って進むのはわかるが、いかんせん怖い。
山頂からは冬の剱岳が見えた。
言葉で表せないほどの雄大さ、美しさであった。
一生この光景は忘れないであろう。
いつかあの山頂へ行ってみたいものだ。
さあ、写真タイムである。
気温-10度の山頂でひたすらこだわって、集合写真や個人写真の撮影会をした。
鹿島槍ヶ岳!!!(この写真だけ色がなんか淡い) |
4年会はハッスルした写真を撮っていた。すごいなあ。
一通り写真を撮り終えて、最後に改めて、剱岳を始めとする冬の北アルプス360度の大絶景を見回す。
よし、冷池山荘に帰ろう。
だらだらとした下りではあるが、雪庇を踏み抜かないように、通ってきたトレース上を慎重に戻る。
布引山に着く。
写真を帰りに撮る予定だったので、たるみがてら撮影タイム。
ここから見る鹿島槍も美しい。
布引山 |
そしてさらに下って、樹林下に入ってからまたしばらくのアップダウンを通って、ようやく冷池山荘へ。
時間に余裕があったのでだらだらと七天を張って、次々荷物を運び入れる。
今日のサイトはトマト鍋。
ペミカンは作らなかったが、浦中が代わりに200gのバターを持ってきたため盛り上がる。
粉チーズなどもあり、美味しさが体に染み渡った。
水は、昨日から引き継いで持ってきていたため余裕があり、3発だけ作ることに。
せっかくなので宴会と同時進行で行った。
最終日前の宴会なので、各自持ち寄った差し入れを全て放出する。
おしるこ、ベーコン、チーたら、味噌汁、さらにはうなぎまで!
非常に充実した宴会となった!!!
また、勝木が体調不良気味で頭痛がするらしいので、早めに寝させた。
昨日よりも時間に余裕があったが、宴会が盛り上がり、結局就寝する時間は昨日とほぼ変わらなかった。
明日は下山のみ。
北ア3大急登の赤岩尾根はどうなっているのか…
温泉・打ち上げをどうしようか…
そんなことを考えながら就寝。
明日も5-6半だ。
11/25(日)
5:00 起床-5:30 サイト-6:00撤収-6:35 出発~8:30 たるみ(----m)8:40 ~9:11 高千穂平~9:33 たるみ9:45 ~10:32 西俣出合10:42 ~11:13 大谷原
一日中快晴
昨日の朝は酸欠気味であったが、今日の朝も同様であった。
気温は昨日よりもさらに暖かく、冬用シュラフでは暑すぎた。
両腕をシュラフから出して、ちょうど良くなるほどであった。
朝サイトはsLにとっては久々のCHP。
5:30に完成。平均くらいのタイム。
昨日よりも5分余裕があるので、優雅に食べる。
昨日と同じく、撤収6:00、ビーコンチェック6:20、6:25体操で、6:35に出発。
朝焼けに照らされる鹿島槍がとても綺麗であった。
昨日に偵察した感じだと、赤岩の頭から下るのは明らかに無理そうであった。
なので、雪が少なく比較的雪崩の可能性が小さいと考えられる、冷乗越からのトラバース、夏道沿いで赤岩尾根に向かうことに。
冷乗越 |
斜度60度ほどの斜面のトラバースを1人1人通す。
夏道沿いのみ、雪が太ももほど溜まっていたため、あまり怖くはなかった。
トラバース① 太ももほどの雪なので見た目ほど怖くない |
続いてのトラバースが今山行最も難しかった。
トラバースを進めると、明らかに途中から斜度がほぼ崖になり、また雪が薄くなり、岩が出てくる。
写真を撮り忘れたので、夏道の時の写真を載せる わかりにくいが鎖沿いが夏道 今回は右側の斜面をヤブ沿いに下りた |
2年会では手に余るので、中津さんをトップに進むことに。
このトラバースは、夏道用に設置していると思われる太い金属ワイヤーを支点にL装の20mロープと確保用具でリードして進まないと、中津さんとしても怖くて行けないらしい。
まずい。
これほどまでに冷乗越からのトラバースが怖いとは。
改めてルートを考えた結果、高いところからのトラバースはやめにして、一度藪伝いに沢床へ10-15mほど降りてからトラバースし、登り返すことに。
こちらのルートは確保なしで中津さんが行けていた。
が、下り、トラバース、登りのどれをとってもあまり簡単では無いらしい。
続く2年会の2人がひいひい言いながら藪伝いに下っていくのを見て、気が気ではなかった。
自分一人ではない、全員の命を背負っている、ということが、胸の中にのしかかった。
2年会もなんとか通過でき、そのあと西山さん、勝木、sLの順でルートを通る。
自分からすれば正直怖くなかった。
が、人が通っているのを見ると怖いものだな、と思った。
が、人が通っているのを見ると怖いものだな、と思った。
これでもう危険箇所は終わりかな?と思いきや、尾根の左側を進むと次も怖そうなトラバースが。
中津さんが先に偵察して「行ける」と思っていたらしいが、他の2-4年会は「無理」とのこと。
尾根の左側から進むのが厳しいので、尾根上に登ってみた。
すると、先ほどの尾根左側のトラバースよりかはまともそうなルートが見えた。
隊の管理を西山さんに任せて、sLが試しに下る。
雪も深く、まばらではあるが藪もついているし、また尾根上をジグザグに下っているので、滑り落ちてもすぐ下で止まりそうであった。
降り切ってから前を見てみると、どうやら恐ろしいトラバースはこれで終わりらしい。
後ろから続々と隊の人間が追いついてくる。
後ろから続々と隊の人間が追いついてくる。
前からは赤岩尾根を登ってきたと考えられる4人PTが来ていた。
登って来られるなら、下れるだろう。ホッと一安心。
平らなところ(2278m)に出たので一度たるみ。読みよりもだいぶ伸びてしまった。
景色が良かったので、ここで最後の集合写真を撮った。
ここからも鹿島槍ヶ岳がいい景色 |
たるみも終えて進んでいくと、高千穂平に着いた。
先ほどの4人PTが張ったと考えられるテントが残っていた。
そこからは急勾配ではあるが、樹林下に入って普通の雪道を進む。
岩の多い道に5-10cmほどの雪しか積もっておらず、とても歩きにくかった。
自分含めて隊のみんながツルツル滑っていた。
次のたるみ(1830m)中に、ヘルメット+ピッケルを解除。
また、昨晩に予約していたジャンタクの配車時間を11:00から11:40に変更できるか電話で聞いた。
すると、可能だと答えてくれた。柔軟な対応がありがたい。
アルピコ交通さん、ありがとうございました!
そこからもひたすら下る。
10分につき標高100mのペースで下ったことからも、赤岩尾根が北ア3大急登の1つであることが頷けた。
長い間降っていると、目の前に大きな堰堤が。
西俣出合である。
ここは堰堤の裏側を通るらしく、そこから見える滝の勢いは凄まじかった。
堰堤の裏を超えてたるみ。ビーコンの電源を切り、ゴアマ、スパッツを脱ぐ。
あとは林道歩きだけだ!
11:40に間に合うように、いつもより急いで林道を歩いた。
ひたすら進んで30分ほどで、大きな橋が現れた。
渡った目の前に、「大谷原登山口」と書かれた看板が。
ありゃ、少し早すぎたようだ。
結局11:40に間に合わせるつもりが、11:13と早めの到着になってしまった。
これからジャンタクで大町温泉郷に向かう予定であったので、着替えをザックの中から探し出す。
ここで、朝に作ったテルモスを飲み忘れたことに気がつく。
ジャンタクを待ちながら飲むことに。
そうこうしていると、11:35にはジャンタクが。
ハイエースくらいの大きさを予想していたら、その2倍はあろうかという大きさの10人乗りのバスが来た。
広くて快適だった。
ジャンタクに揺られながら、低山帯のまだ雪の付いていない、秋めいた北アルプスの山容を眺めていた。
そして、大町温泉郷「薬師の湯」へ12時に到着。14時ごろにまた迎えに来てくれるらしい。
ありがたい。
2時間かけて薬師の湯でゆっくりできる。
料金は700円程と平均的で、広々とした温泉であった。
出たあとは休憩所でダラダラしながら反省会をした。
14時になったらジャンタクが迎えに来た。
フレッシュになった身体と以前汚いままのザックを詰め込んで、信濃大町駅へ。
打ち上げは、駅近くの「福来家」という定食屋さん。
木彫りのフクロウが店の前にあった。
sLは久しぶりにアジフライ定食を食べた。美味かった。
打ち上げを終えたあとは、18時前の高速バスが来るまで自由時間となった。
駅から歩いて25分の美術館に向かう者を尻目に、駅の待合室でこのFBを書くsLであった。
まとめ
初冬としてはTWV史上初となる鹿島槍ヶ岳登頂で嬉しかった。
冬の北アルプスに流れる、冷えた、澄んだ空気と、鹿島槍ヶ岳・剱岳を照らす満月の夜に感動した。
隊自体のレベルが高いのもあると思うが、主な勝因は天候が良かった(運が良かった)ことであったと考える。
また、雪が薄く付いている場合は赤岩の頭からの下山は厳しく、しかし冷乗越からのトラバースも危険が伴うので、次回以降で冬に赤岩尾根を使う場合は、山行成立条件に「沢L2名以上orロープワークに習熟した者2名以上」を付け足した方が良いのでは、と提案させてもらう。
個評
浦中:FWお疲れ様でした!七天本体を持ちきった強さに感服です。今期の冬山も頑張っていきましょう!
黒瀬:Eお疲れ様でした!冬山装備の重量にはこれから慣れて行くと思うので、僕と一緒に頑張りましょう!
勝木:Hお疲れ様。久しぶりに一緒に山登って楽しかったよ!暖かくして体調に気をつけて過ごしてね。
中津さん:ご参加&冷乗越以降のトップありがとうございました!やはり中津さんは最高です。これからも冬山頑張って行きましょう!
西山さん:ご参加&CLありがとうございました!沢に引き続き冬に一緒に行けて嬉しかったです。ピッケルやメットの装着タイミングなど、Lとして参考になることが多数ありました。勉強になりました!
sL:柏原新道を通るか南尾根を通るかの判断に時間と気を使いすぎて、赤岩尾根についての調査がおろそかになっていたかもしれない。せめて夏道の時の資料を探すなどすべきだった。
今企画を成功に収めたことである程度自信がついたが、慢心せずにこれからも冬Lとして安全に気をつけて隊を運営していきたい。
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