妙義の次は奥武蔵。ワンゲルで冠岩沢に行くのは33年ぶり。25m大滝が美しかった。濃い3日間でした。
記:久保
参加者
OB
CL白濱さん 3梅宮、sL久保、中津 2WH勝木、E曾根田、F幕内、坂田[初]
11/5(日) 快晴
6:10林道駐車余地6:15~6:30[3m]6:50~7:22[3段8m]7:42~7:43[2段15m]8:12~二俣~8:25[2段10m]~[25m大滝]~10:15[8m赤滝]~11:11稜線11:22~12:04冠岩集落12:12~12:19林道駐車余地
寒い。車の温度は4℃と表示されている。7天から砂糖多めの温かい茶飯が振舞われた。6時過ぎに白濱さんと合流し、体操・笛の合図確認などを済ませて出発。林道終点から踏みあとをたどっていき、堰堤を3つほど超えてから入渓。
最初は薄暗い。 |
最初の3m滝は梅宮が坂田を右Tのち懸垂下降で沢底に下ろす。他はトラバースして先に進んだ。前半は倒木が沢を覆い、ずいぶん乱れた沢である。日陰ということもあって、不気味な印象を受ける。3段8mは梅宮が右岸TR。坂田ならフリーでも登れただろう。
2段15mは梅宮が直登を試みるも、途中で行き詰り降りてきた。落差もあるので巻いた方が賢明だろう。中津が左巻きで上がり、右岸斜面TRで坂田を上げる。そのまま右にトラバースし、セルフビレイをとってからTR解除。ここで、どのルートをトラバースさせるかで意思疎通がうまくいかなかった。他はフリーで登ったが斜面がボロボロでルートを間違えると怖い。
2段10m |
そのまま上流の方へ斜面を下ると二俣に降り立つ。高度感はあるものの足場はしっかりしており、フリーで。釜をへつりながら少し下って左岸へ。すぐの2段10mは右から。下半分はフリーで登り、上段のみ中津が右TR。上段は右からも左からも登れる。
この先は、快適に登れる小滝が続く。昨日と違って堆積岩から構成されており、紫や白の縞模様が美しかった。ずいぶん歩いたなと感じたところで、白く輝く大滝が現れる。
25m大滝。壮観そのもの |
25m大滝は壮観そのもので、冠岩沢の暗くじめじめした印象を塗り替えるのに充分すぎた。突き抜けるような空の青、木々の紅葉、滝の白…。せっかくなので全員で集合写真を撮る。元気な2年会は滝の下でしぶきを浴びていた。少し戻って右から大高巻き。非常に上りやすい尾根で、最初から最後までフリーで落ち口へ。高巻きの途中から見える滝がまた美しい。
大滝を過ぎてからは渓相ががらりと変わった。明るく開けた沢へと変貌した。木漏れ日であふれる沢はぽかぽかと暖かく、気持ちよかった。
8m赤滝は右の沢状を詰めて梅宮とsLでTRT。右岸は岩が出ていて進めないらしい。ここで、TRとTをどう下せばいいかいくつか意見が出た。
晩秋。 |
赤滝から先も平和そのもので、晩秋の良き沢歩きであった。1070m付近で水が細くなったので、汲む。このまま沢に沿って東方向へ進み、コルを目指す。最後の詰めも穏やかだなと高をくくっていたが、そうでもなかった。四つん這いで上がってコルに着いたのは11時過ぎ。行き交うハイカーの数が多かった。大持山に行きたかったが、外国要人来日で渋滞するらしく、車返却に間に合わせるためにカット。
下りは、2年会にトップを任せる。美しいブナ科の樹林帯だった。ずいぶん伸びすぎていたが、RFも難しいところはなく目印の鉄塔までたどり着いた。
鉄塔は使われていないのか |
巡視路に素直に従って進めば、冠岩集落にたどり着く。3軒ほど廃屋が残っていた。他にも昔の洗濯機やバイクなどが残置されていた。昔、落ち武者が住み着いたらしい。車も入れない山奥によく家を建てたものだ。
冠岩集落 |
残されしもの |
ものの数分で林道に出て、反省会。気象係の勝木にトランプ予報をしてもらいながら渋滞する道を走った。
まとめ
普段、行くことのない奥武蔵の沢。前半は倒木が多く荒れた印象を受けたが、後半は非常に美しい渓相だった。特に25m大滝は壮大だった。快適に登れる滝が多く、初心者同伴にも適している。ただ、近くにセットで登れる沢があるかどうかは不明であり、交通の便も悪い。車利用でついでに行くのが良いだろう。
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