2017年度シーズンの沢納め。比較的水量の少ない窪を選んで、今までのスキルを確かめるとともに、二年会の養成を本格的に開始しました。
石津窪25mで、リード訓練(本格的なリード訓練は今季初)
記:梅宮
メンバー 3L梅宮、中津、2EW曽根田、1FH黒瀬
行動
11/24 19:30部室20:00=車=23:00採石場
集合は部室に19:30とする。特に問題なく全員が集まる。レンタカーを借りて、採石場へ。途中でスーパーに寄った。計画書はメールによる受付がなかったので五日市警察署に直接出した。この時間でも人がいて受け取ってくれた。お疲れ様です。更に進み、採石場で高橋に入山連絡を入れるも、終わり間際で電波が切れる。一応、ラインで再連絡し、確認が取れたところで伝名沢橋へ。石津窪は奥にあるので、さらに林道を進もうかと考え、林道を進むが、途中で全車両通行止めの看板が出てきたので、伝名沢橋に戻る。3年会は車中泊、曽根田黒瀬は45天で寝た。
11/25 6:35出発〜6:55市道沢出合7:05〜7:15石津窪出合〜7:20 4m〜7:21 4m 7:40〜7:50 10m 8:15〜8:20 8×10m 8:35〜8:35 6mハング 8:55〜9:00 25m(リード30分) 10:10〜10:15たるみ10:25〜下降開始〜10:30 25m 11:05〜11:08 6mハング・8×10滝 11:33〜11:35 8×6 12:05〜12:10 4m ?〜13:00石津窪出合
朝は6:30出発とする。何人かはカップラーメンを作っていたようだ。テントの撤収などで、出発は6:35となる。そのまま林道を進み、市道沢出合へ。市道沢出合には橋がかかっており、着けばわかる。橋の正面には大きな待避所(転回場所?)がありそこに車を止めることもできただろう。橋を渡る前に沢装をつける。橋を渡ったあとも石津窪出合までは、荒れ果てた林道が続く。沢が二俣になっているところで、林道から沢床へ降りる。ここまでは、ただの砂利道なので、ここで沢装を付けてもよかった。踏み跡がついているので降りやすい。降りたら、石津窪出合。
出合からすぐに滝が現れる。小さいものは容易に水流脇を直登できる。奥へ行くと滝が左に曲がるところに4m。正面のカレ沢を登って巻く。その上にはさらに4m釜が深く周りがゴルジュのようになっていて水流中は行けそうにない。黒瀬を右脇TRで上げる。もっと右から巻けばフリーでも行けたかもしれない。水流左脇には残置スリング+ハーケンがあり、もっと気温が高いときに釜に入ることをいとわなければ水流中から左脇へ抜けていくルートも選べるだろう。今回の初工作。今回は、基本的にすべての工作を曽根田にやらせる方針で、ここも曽根田。今後も特に記載がなければ曽根田が工作をしている。
次は10m。右にも左にも岩が出ていて巻くこと自体が難しそう。水流右から右上へと抜けていく踏み跡に残置ロープがあり、それを利用して曽根田は右巻きを選択。中津は水流右を直登した。残置は滝上まで続いていた。どちらのルートも一定の登攀力を要する。
続いて8×10m。一見傾斜はゆるそうだが、登り始めると高度感はある。水流曽根田、左壁中津で行くが、曽根田が苦戦する。進めなくなったので、先に上がった中津が上からロープを出し、手がかりして曽根田は上がる。そのまま中津が黒瀬を水流中TRで上げる。
上がるとすぐに6mハング。見た感じ直登は容易ではない。曽根田は釜の周りをぐるっと回るような巻きを選択。危険を伴うルートではあるが、安定した歩行で巻いていた。中津は残置ロープの垂れている右壁を直登。右壁が行けるので黒瀬も右壁をTRで上がる。少し苦戦し、 TRと残置に助けられる形で上がった。満を持してLも右壁を行くも、足のホールドが見つからず苦戦。結局、残置を掴みながら無理矢理登る。登りきってから中津と足のホールドがあるない論争をした。
少し進むと、ついに25m大滝。時間は十分なので、リード訓練をする。曽根田はリードの経験がないので、中津がリード、曽根田がビレイをする。曽根田のビレイはLが下で見る。中津は残置ハーケン×2と自分で打ったハーケン×1の計3つのランニングで右壁→水流右と登る。そのまま、中津がTRで曽根田を上げる。少し苦労する。黒瀬も中津がTRで上げる。曽根田と同じところで詰まる。Lも中津にTRしてもらう。はじめから水流右を行った方が行きやすそうに見えたので、そこを行く。曽根田たちが苦労した箇所は通過することができたが、TRがなければしてないなと思うムーブを何度かしてしまった。これをリードで登りきった中津はさすがである。本人曰く恐怖心を興奮に変えて慎重に登るだけらしいが…。
ここでルートとしてとっている滝はすべて終わりなので、たるみを取ってからおとなしく懸垂開始とする。懸垂も曽根田がすべて準備する。まずは、左岸の木を使ってダブル懸垂。Lは華麗に降りようとするも着地をミスって残念な感じになった。6mハングと8×10m滝はまとめて懸垂。中津はクライムダウンしていた。10mも懸垂。3×4も懸垂。
続く4mでは、明日の練習も兼ねてリードfixをした。曽根田は滝の落ち口付近まで行き過ぎてしまい。落ち口から初心者がリードの開始位置まで戻る羽目になった。(1mくらい登り返し)初心者を連れていて滝に出くわしたら、早めに初心者を手前で止めておく方が良い。危険なトラバースではないので、Lが曽根田をビレイして、中津が曽根田とともに前に出てリードの仕方を教えた。リードの開始点はクローブヒッチにしていたが、ミュールノッ
トによる仮止めをした方が良かっただろう。黒瀬のfix通過は問題なかった。そこからは工作なしで、石津窪出合へ。沢装解除。黒瀬はNで大丈夫でしょう。そのまま車に戻った。曽根田と黒瀬にサイトをやらせている間、Lと中津で下に降りて下山連絡を入れに行く。採石場で電波が入りにくかったのでよく入るとこまで降りることにした。戻ると有り余る野菜でコッヘルが大変なことになっていた。先々週にL、中津、曽根田で苦戦したシチューが再来した。今回はじゃがいもの粉末が入っていなかった+米が常識的な量だっただけ数百倍マシだった。 ご飯を食べて、そのあとなんやかんやして就寝。星がきれいだった。
11/26 6:35出発〜6:50堰堤2〜6:57堰堤3(二俣)〜6:58堰堤4 7:02〜7:03出合〜7:04 3mcs 7:26〜7:27大滝(RF+たる
み10分)9:35〜9:36 4m〜9:37 4m+3m 10:21〜10:22 3m×2〜10:23 5m 10:42〜下降開始〜10:43 5m〜 11:05?m+3m〜11:23 3m+4m〜11:35大滝上12:15〜 12:20 3mcs 12:35〜12:40岩道窪出合〜13:00車
今日も6:30出発。朝サイトが重い。ペンネ600gを全員で食す。Lは寝起きの時点で気持ち悪かったが、なんとか食べきった。2杯目をおかわりした(させられた)中津も気持ち悪くなったところで準備開始。準備をしていたら段々と気持ち悪さが収まってきた。3年会が食べ終わったあと15分くらい寝たりしたからか、出発は6:35になった。
伝名沢橋から河原に降りて踏み跡を探す。結果、左岸に明瞭な踏み跡があった。遡行図にも書いてある堰堤をいくつか越えて出合へ。堰堤の巻きではいわがゴロゴロしていてめんどくさいところもあったがロープは必要なさそうである。出合は鬱蒼としていてわかりにくい。岩道窪へGO。今回からは黒瀬はNなので、好きなルートをフリーで行きたければ行っても良い。一応、Lに毎回聞くように伝えた。
出合から進むとすぐに3mCS。左壁曽根田、左巻き中津、黒瀬左壁フリーを選択。工作練習をするべくLが初心者役をする。右岸支点でTR。ロープダウンのときに落石が小さいながらもあったので注意。
CSの時点で見えていた大滝がすぐに現れる。黒瀬とLは下で待ち、曽根田・中津でルンゼから巻こうとする。かなり上まで詰める必要があり、意思疎通に支障が出そうだったから か、トップはとりあえずルンゼの途中まで隊全体を動かした。黒瀬とLがそこまで登る最中にトップはトラバース地点を探していたが、上がりすぎたのかいいところがない。もう少し下からトラバースする必要があると判断し少しバックする。ルンゼから右岸斜面を登っていたトップはそれぞれで懸垂をして、沢床まで降りる。中津のほうがあとから準備をしていたのに、曽根田は右往左往して中津が降りきったあともまだ降り始めていなかった。要
慣れ。そこからは懸垂無しでルンゼを下へ降りる。Lとしては懸垂を出してもいいのではと思ったが、トップは必要ないと判断したのでそのまま降りた。ルンゼの途中で止まって、トップはトラバースポイントを再度探す。やばい落石を何度かしながらなんとか良さげなポイントに着いた。曽根田リード、中津ビレイでリードfix。初めての一人でのリードにしてはよくできていた。スリングに余裕があるならもう少し多めにランニングをとると良かっただろう。黒瀬とLがfixで通過し、最後に中津はTRで通過する。この際、曽根田はLの提案でボディビレイをしたが、よくよく考えなくともアンカードビレイのほうが良かった。トップは一連のトラバース地点探しで苦労した様子だったのでここでたるみ。
その先の4mは左壁フリー。さらに4m。水流を曽根田、左巻き中津。トップは3mも登り、2段TR。1段目は中津、2段目は曽根田が工作。支点ではガイド付き ATCのオートロック機能を利用して留めておく。4m右壁、3m右壁。次々と滝が現れる。3m×2や名もなき滝はすべてフリー。次は5m。中津右巻き、曽根田水流で詰まる。先に上がっていた中津がTRをする。黒瀬もTRであがる。Lは左巻きをしたが岩を越えるのが面倒。この先は灌木
が多くうざそうなので、ここが連瀑帯終了点とみなして帰ることにする。
下降開始。5mは右岸支点懸垂。次の?mフリー。そして続く? m+3mはまとめて右岸懸垂。次の3mフリー。3m+4mを まとめて右岸懸垂。中津はすべてクライムダウンしていた。また時間短縮のため、曽根田は懸垂で降りたあと、ロープを下で持つ係を中津に任せ先に次の滝の懸垂準備をすることにした。
そのまま大滝に至る。支点選びで少し迷う。しっかりしていることも大事だが、工作のしやすさも考えること。ダブル懸垂。3年会は素早く降りて、落下を楽しみ、曽根田と黒瀬に懸垂の仕方を見せつける。最後はシャーッと降りられて楽しかった。
奥の3mcsも懸垂。懸垂した先で釜に落ちないように頑張るも、Lは曽根田が解き忘れた懸垂の末端処理を解こうとする際に釜に落下し、奇声を発した。深さはそれほどでもなかった。曽根田に「笑うのは申し訳ないですけど、笑っちゃいます」と言われた。そのまま出合へ行き、オフロードバイク乗りの人たちに出会った。来た道を戻り、車へ。伝名沢橋にはオフロードバイク乗りの人たちのものと思われる車が連なって停まっていた。片付けをして帰路を急ぐ。
途中、ステーキガストはもう嫌だと言う中津をステーキのどんで妥協させて打ち上げ。帰宅。
まとめ
黒瀬をNにできたこと。曽根田が実地でのトップの経験を積めたこととしてとてもいい企画となった。また大きな滝の巻きのRFの難しさも実感することができた。自分自身も更に経験を積みながら、来シーズンも新3年会の養成や2年会以下の沢への勧誘を進めていきたい。沢は 2級ということで、今まで行った沢よりも記載上はレベルの高い沢であったが、登攀力を要する滝が多く、なるほどと言った感じだった。全体的に水量は少なく、寒い時期には適した沢だった。
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