面子(カッコ内は今回のトップ日数)
4cL桑原 3sL坂田 鈴木 前山 水野(2) 宮崎(1) 山中(2) 2F一山(1) H梅宮(1) W陳 E廣長(1) 1門脇 中村 羽柴 保田
6/7(金)
東京=六日町=十字峡▲0
去年は時間切れで敗退したネコブを討つためにさらに一週間早め、豊富であろう残雪を利用して高速化する計画を立てた。やる気十分だったLだが、3日前に下界で突然歩けなくなり医者に行くと疲労骨折の初期か腱を痛めていると診断を受けた。そこで注射と湿布で痛みをごまかし入山することにした。メンバーは皆午前2時頃ほぼ同時に十字峡に着いた。土砂降り+激しい雷だが明日の予報は晴れだった。
6/8(土)雨のち曇り
425十字峡-440階段上445-535 850m付近 550-(620 987p通過)-645 1130m 655-(725 1388p通過)-750 1400m付近? 800-830桑の木手前雪原(停滞&水汲み)1350-1420 1518p▲2
起きてみると雨は止んでいなかった。トイレの水も断水していて下の沢まで水を汲みに行ったため出発が遅れる。一応水は全発持つ。トップは三年優先で適宜二年も使う方針にする。登りはじめの650段の階段はそんなに長く感じなかった。次の岩場は去年と同じく右から上る。赤布もついていて問題なく通過。その次のやせた尾根はさらに崩壊している。急登ののち角度が変わると二重稜線になる。ここは尾根上よりも尾根の間が通りやすかった。続く987pは非常にわかりづらい。踏み跡は錯綜していて尾根の下の薄いところを通ることもありうるのに三角点は尾根上にある。しかもピョコは目立たずみすごしやすいためピンを立てるのには向いていないだろう。途中から東側に残雪がつきすぐに1196先まで行ってしまった。その先も稜線東側にべったりと雪渓がついているためほとんど藪漕ぎをしないでものすごい速さで進んでいく。1338手前から先は稜線上も雪に覆われている箇所が多かった。桑の木手前で去年と同じく西の沢状の雪渓に移りつめていった。尾根上の広く平らな場所は雪原になっていてちょうどガスが濃く視界がほとんどなくなったためいったん停滞する。雨が降り続き非常に寒い。今すぐ帰りたいとか言っている輩もいる。Lが来ていた綿の藪漕ぎシャツは濡れてあまりに不快で結局毛下ゴアマになってしまった。とりあえずテントを張り今後の方針を考えた。去年の水場は雪渓で埋まっており使えないように見えた。
これまでは読みより非常に速いペースで来ていたので読み替え、12:00までに水さがしができるほどに視界が回復したら探しに行き水が見つかった場合はネコブを討ち、見つからなかったら今日中に下山、12:00までに水探しできるほど視界が回復しなかったら今日はここにサイトして翌日まっすぐ下山するという方針にした。要は雨と寒さでモチベーションが低かったということだ。みんなすぐに下山したがっていた。
鈴木と前山は寒い中ずっとテントの外にいた。12時にちょうど天気が回復し二年と三年全員で水を探しに行ってもらう。去年の桑の木から東に下ったところは雪渓が下まで続いていたため水はなし。1時間くらい周りの沢をさがしまわったところ上りに使った西の雪渓を少し下ったところで「ジャバジャバです」と一山。その北にある西側の雪渓も藪を長く漕いで行ったらチョロチョロ見つかったそうだ。
おひさまも出てきてネコブのかっこいい姿も見えてきて一気にテンションがあがりみんなネコブ行こうという感じになった。この日中にいくのは時間もきついし天気も不安定なので裏銅倉までサイトを伸ばすのは止めといたが翌日ネコブに行く確率を上げるためにテントをいったん撤収しサイトを1518まで上げた。いつもは尾根が広くゲロゲロなはずの桑の木1518間は雪が大部分についていてさわやかだ。1518は平らな雪の上にテントを張れて快適。飯は豚肉がぷりぷりで非常にうまかった。
6/9(日)快晴
▲1415-520 1550m 530-645ネコブ745-845 1520m 855-925 1518p(▲1)撤収 950-1045 1338p下 1055 -(1125 987p通過)-1145 920m 1155-1255十字峡
夜は寒かった。オカンの鈴木前山はやせ我慢してテントに入ってこない。1518-十字峡間を読み替えネコブリミットは9時30分とした。一年はまだ慣れてないのか朝飯が出てくるのが遅い。2種のソースのグラタンはさっぱりしてうまい。テン場からネコブの登りは今までみたく雪渓がぞろぞろ出てくるわけでもなく藪をこいでいく。とはいえ東側に雪渓がついて利用できる箇所がちょいちょいある。朝一番で雪が固くなっていたが傾斜がそんなに急なわけでもないので足跡の上を歩くと滑らない。上りはほとんどRFいらずでトップの練習にはたぶんなっていない。途中でマップケースが落ちているのを見つけたが去年松岸が落したものだった。その後特に苦労もなく登っていった。最後は本体が裏銅倉についていないのにトップの宮崎が伸びまくってネコブまで行ってしまった。この最後の平らな稜線も半分くらいは雪がついており雪庇が出ていた。念願のネコブピークは快晴で、まだ残雪の豊富に残った上越国境稜線や北アルプスが見渡せる。一年はみんな藪好きになってしまったに違いない。夏合宿上越隊の魅力は伝わっただろう。1時間たるんで往路を戻る。雪は緩んできているのでキックステップをかましてさくさく下っていけた。途中1550mの間違い尾根にトップ全員が落ちていったらしいが本体が来る前にリカバーしていた。1518で撤収した後桑の木まで赤布があるところを行けばいいのにやたらと東側を行ったトップが変な所に出てしまい復帰に時間がかかった。道が分かっているなら隊のメンバーが離れすぎるのはよくない。以降は雪渓上を走るように降りていき非常に速い。雪:藪は10:1くらいだ。1196では東についていた雪渓をたどっていたため右の間違い尾根にトップ全員が引き込まれるが本体が来る前に廣長が気づいた。そこからは踏み跡も出てきてRFはいらない。二重稜線は尾根上でも尾根の間でもどこでも行ける。トップは尾根の角度を言ってくれるのだが明らかにおかしい角度を言ってくる。20度違うが誤差の範囲なんだろうか。950m以下の急斜面もさっさと下っていき、岩場は一年にはザイルも出さず空身にもせず足場を指示するだけで降りた。岩が濡れていなければ大丈夫だろう。階段下で藪抜けをやっておわり。
下山連絡後、三年会5人で来週の佐武流の渡渉点の下見に行く。車2時間、林道1時間以上でなかなかに遠かった。鈴木がシャリバテして車に戻ってきた途端我慢できずに行動食をばくばく食っていた。焼肉よりも行動食のほうが好きらしい。塩沢の焼肉で打ち上げ。食べ放題でなくても安くて(1500円くらい)十分食えるので今後おすすめである。
まとめ
トップをすべき人がたくさんいたため、夏合宿前にL権を取ってほしい三年会優先でまわした。トップしたかった二年はごめんなさい。直前に参加者が増えたりして誰がトップするかの計画はずさんだった。
去年より一週間早い企画で残雪を利用して登るはずだったが、実際は相当雪の量が多かった。1518~ネコブ以外で藪漕ぎはあまりできなかった。藪トレではなくらくらく残雪お楽しみ企画と言ったところだろう。ネコブは最高だった!
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